魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【無印】 第三十四話 |
プレシアが管理局に居るフェイトちゃんに話している頃、私は『時の庭園』の玉座付近にて隠れていました。
ん? 玉座に居た魔力反応があった奴は現れたと同時にすべて倒しましたがなにか?
とまぁ、私はいつでもプレシアがジュエルシードを発動しても構わないように、すぐに次元震を抑えられる準備します。
ちなみに今の私の姿はいつも通りのレイジングハートで起動したバリアジャケット……ではなく、フェイシングハートを起動した姿になっています。
魔法陣はいつも通りのミッドチルダ式の真円形……これもそうではなく、正三角形に剣十字であるベルカ式の魔法陣です。細かく言えば近代ベルカ式の魔法陣ですね。
バリアジャケットはレイジングハートの時と全く違い、騎士甲冑に近い格好で、後ろには二枚羽の白い羽が生えていました。なんで天使みたいな恰好なんだと私も思い増したが、自分が高町なのはだと気づかれないようにするためです。ちなみに場合によっては顔を隠すことも出来るようにしています。
まぁ、天使みたいなバリアジャケットになった理由は最初にフェイシングハートを起動したときに、ふと思いついたのがこれでしたので。
また一応声も変えられたりも可能で、今回これを使う事になりそうです。私がプレシアに声を掛けたときに管理局側がなのはだと気づかれないようにするためです。
「さて、そろそろプレシアも動き出す頃ですし、準備も終わりましたからあとは次元震が発生するのを待つのと、管理局への通信を途絶えさせるだけですね」
私は地面に魔方陣を張りながらプレシアが居る方へ歩いて行きます。
そしてプレシアはアリシアが入っている培養器と一緒に玉座の方へ戻ってきて、私は気づかれないようにしました。
「このジュエルシードで全てを取り戻すのよ!!」
プレシアがそう言った刹那、プレシアが持っていたジュエルシードが全て発動して次元震が発生しました。
だが私はこの時を待っていたかのように魔法を使用し、次元震をすぐに抑えてしまいます。
その事にプレシアはもちろん、管理局側も驚いていたとは思いますが、私はあまり気にしませんでした。
さて、あとは管理局側への画面をジャミングして通信を途絶えさせるだけですね。
「どういうこと。どうして次元震が起こらないの!?」
驚いているプレシアをよそに、私はプレシアに声を掛けるだけでした。
「それは私が抑えているからですよプレシア。全く、結局私の言葉を聞かずにこんなことをするなんて――」
「あなたは一体何者なの?」
プレシアと会話しながらも、魔法で管理局側の通信にジャミングをして、これ以上会話と映像を聞かせないようにしました。
別に今の私は顔を全く隠してないので、すぐにプレシアは私が誰かわかりましたが、私の声が変わっている事で最初気づかなかったのでしょうね。声を変えてたのは管理局側に私だと特定されるのが嫌だっただけですし。
「……それで、先ほどの事はなんのつもりなの?」
「その話をする前に、少し待っててもらっていいですか?」
私は元の声に戻してプレシアにそう問いかけたが、有無を問わずに周りに居た管理局員を全員アースラへと転移魔法で転移させます。途中で意識が戻ったら、困りますのでね。
プレシアは私が待ってと言った理由がなんとなく分かり、管理局員全員をアースラへと移動させたのを待っていました。
全員移動させると、私はプレシアに再度振り向きます。
「さて、先ほどのあなたの答えですが、正直に言いますとあなたがアルハザードに行かせるのは個人的に困るのです。最初は穏便に済ませたかったのですが、私の言葉をあまり信用していなかったようなのでこのような行動を取らせていただいたんです」
「あなたは、アリシアを救う方法を奪ったのよ!! アルハザードに行けばアリシアだって生き返させることが出来たのに!!」
プレシアは私に怒りをぶつけていきますが、私はそんなことを気にせずに語り続けます。
「そうかもしれませんね。だが、そんなあるかないか分からないアルハザードなんかに縋っているなんて、正直言って馬鹿に思えてしまうのですよ。こんなすぐ近くに生き返させる方法があるというのに、私が信用できないからと言って拒否するあなたの事が。そして同じ科学者として」
「あなたに、何が分かるというの!! 私はアリシアを救えるなら何をしても構わない!! 科学者なんてどうでもいいのよ!!」
その言葉に私は溜息を吐きたくなるほど呆れたくなりました。今のプレシアには誰の言葉も信じず、それが目の先にあるのにそれが見えておらずに遠回りしているとなりますとね。
「……呆れた。科学者云々については置いておくとしても、前に私はこう言ったはずです。アルハザードなんかという無謀に挑戦せずとも簡単に生き返す事が出来ますと」
「そんなもの、信じられるわけがないじゃない」
「だけど、あなたが考えていたアルハザードへ行く道は失った。さて、次にあなたが取る行動はなんでしょうか?」
「……まさかあなた」
どうやら、プレシアは私がどうしてこんなことをしたのかやっとわかったようですね。っていうかもっと早く気づいてほしかったです。
私がアルハザードの道を塞いでしまえば、その方法はもう使う事が出来ない。だから別の方法を探すしかなくなり、プレシアの寿命から考えてかなり急ぐ必要がある。
そんなときに現れたのが私です。最初は信じてくれませんでしたが、こうなってしまった以上は私の言葉を信じてみるしかない。そしてそのように仕向けたのも私であり、プレシアの寿命の短さも利用していたのだ。
その事にやっとわかったプレシアだが、そのおかげで私を睨みつけてきていました。そのようになるのは私にも分かっていましたし、そうさせるようにしたのですからね。
だがまぁ、私を倒せば私にあるジュエルシードも手に入るし、アルハザードに行ける可能性も高まるというのもあるでしょう。けどそんな戦っている時間はとっくにないし、管理局だってそろそろ突入してきてもおかしくない。私と戦っている暇なんてないのだから。
そう、ジュエルシード集めから含めてプレシアがやりたかった事をすべて私に妨害され、そして私は私の思い通りになっているのであった。
「……わかったわ。あなたと戦っている暇でもないし、アリシアを救うためならあなたの言葉を信じるしかない」
「ありがとうございます。さて、そろそろ管理局が来るころですからここから移転したいのですが、この『時の庭園』ごと移転させていいでしょうか?」
「そ、そんなことできるの!?」
「えぇ、今の私の魔力でしたらね!!」
私はそう言って転移魔法を『時の庭園』を包むようにして魔法陣を展開させました。
プレシアはそこまでの魔力を持っているのかと驚いていましたが、さすがに私の本気を出してやっとできるぐらいです。っていうかこれ、転移した後に疲れが来そうな予感がするのですが。
そして私は、『時の庭園』ごと第124管理外世界付近の次元空間に移動するのでした。
説明 | ||
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。 任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。 なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!! しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!! 要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。 予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。 原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^; とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪ |
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