魔法少女リリカルなのはTime Leapなの? ?過去に戻った高町なのは? 【無印 After & A's Before】 第四十二話
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 ……なんか、休憩時間が終わってからアリサちゃんの元気が戻ったのは気のせいでしょうか?

 

 休憩時間が終わり後半の魔法の練習を始めようと、アリサちゃんとアリシアちゃんに伝えてあった場所である庭の中央に私はいるのですが、アリサちゃんは私よりも先に居ており、顔から隠しきれないほどにやけているのでした。

 

 ……今度は何を企んでいるのですか? 数日前のあの出来事からアリサちゃんは私を避けていましたし、多分あの事で反省しているのは分かっていますので数日前のような事はないと思うのですが。こうもにやけていると今度は何を企んでいるのかと思ってしまうのだった。多分聞いても返ってこないでしょうが、一応聞いてみますか。

 

 

「それで、今度は何を企んでいるのですか?」

「う〜ん……企んでいると言えば企んでいるのだけど、この前みたいなことはないから。まぁ、お楽しみという事で」

「そうですか。ところで、」

 

 

 これ以上しつこく聞いたとしても多分アリサちゃんは答えを返してこないと思ったので、私は諦めてそれ以上は問わずにアリシアちゃんを待つことにします。

 

 未だににやけているアリサちゃんなんですが、余り気にしないことにします。一体何をしようとしているのでしょうか?

 

 そんなことを考えていると、アリシアちゃんが洋館の方からやってきており、駆け足でこっちに向かってきました。

 

 アリシアちゃんがこっちに来たのを確認し、ちょうど集まる時間帯になったので、私は予定通り二人に魔法の練習を始めるのでした。

 

 

「さて、アリシアちゃんも来たことですし、始めようとしますか。一応前半と同様、アリシアちゃんは魔法のコントロールを、アリサちゃんは前半と違ってちょっと別の事をしてもらうから」

「別の事?」

 

 

 アリサちゃんは次は一体何をするのだろうかと思いながら、聞き返してきました。

 

 

「えぇ、アリサちゃんは魔法の練習をかなりしていましたし、今回は模擬戦をしてもらいます」

「え、模擬戦!?」

 

 

 アリサちゃんは模擬戦という言葉に驚いていました。

 

 まぁ、アリサちゃんの魔法のコントロールも何とかなってきましたし、あとはデバイスの補助があれば大丈夫なぐらいにはなっていましたので今までの練習は必要ないと思ったのです。

 

 

「その通りです。相手の思考を読むという魔法のおかげで他人よりは戦闘に適していますし、その思考を使って戦い慣れをしてもらいませんと困りますので、他人に比べて早めにした方がよろしいかと」

「で、でもなのはになんか勝てるわけないし……」

「それは私も分かってます。だから、私に一回でも触れるか攻撃出来たらアリサちゃんの勝ちにしますので」

「分かったけど……私まだデバイスを貰っていないし」

 

 

 それも分かって言っています。この後アリサちゃんのデバイスについて言うつもりでしたし。

 

 

「それも今から渡しますので、その模擬戦の前に少しデバイスを使った練習をしておいてください。デバイスを使った魔法に慣らしておけば良いですので、どのように練習するかはアリサちゃんに任せますね」

「分かった」

「それじゃあ、アリサちゃんのデバイスを渡しますね」

 

 

 アリサちゃんの近くへと向かい、持っていたアリサちゃんのデバイスを渡します。

 

 渡したデバイスの形状は外見だけ見るとごくあるようなブレスレットの用に見え、一番下に少し大きめな二刀の刀がクロスして、それを囲むかのように丸い輪でくっ付けられています。前にアリサちゃんからどのようなデバイスだったら使いやすいと聞いて、それを参考にして形もそれに合わせるようにしたのです。ブレスレットにしたのは持ちやすさもかねてですし、場合によってはこれネックレスにもなるようにしてありますのでいつ持ち歩いても邪魔にはならないとは思いますからね。

 

 まぁ、デバイスの形が男性っぽいと言えばそうなのですが、アリサちゃんなら多分大丈夫でしょう。

 

 

「さて、私はアリシアちゃんの方を少し見てきますので、アリサちゃんは先ほど言っていたことをやっておいてください」

 

 

 それから私はアリサちゃんから離れ、アリシアちゃんの方へと向かいます。

 

 アリシアちゃんに今やっているのは前のアリサちゃんと同じように魔法のコントロールをやらせています。

 

 

「それで、魔法のコントロールの方はどうですか?」

「うん、少しずつ上手くなっているのは分かるよ。だけど、いつまでもこんなことをしていて良いのかなと思って」

「それはそうですが、プレシアの方がデバイス作りで時間が掛かっていますので」

「母さんが?」

 

 

 聞き返してきた言葉に私は頷きます。

 

 確かに今のアリシアちゃんには魔法のコントロールもかなりのものになってきていますので、どうしてこんな事をまだ繰り返しているのかと問いかけてきました。

 

 アリシアちゃんはアリサちゃんと違って魔法の知識はありましたから、アリサちゃんよりも早く魔法のコントロールが出来るようになったのですけど、プレシアがデバイスをまだ作り終わっていませんので、それまでは魔法の精密度を上げようという事で今もコントロールをさえているだけなのです。

 

 本当ならアリシアちゃんのデバイスも今日渡したかったのですけど、プレシアが私と違ってアリシアちゃんのデバイス作りに時間が掛かっているのは、自分の病気もまだ完全に治っているわけではありませんので完成するまで時間が掛かるようです。頼んだのは私ですし、こうなることは分かっていましたから仕方はないと思っていますけどね。

 

 だけど聞いた話だとそろそろ出来るようだし、咳き込んで口から血を吐くことも無くなりましたので、数日の内には点滴の方も外せられそうですので、デバイスの方も数日の内には作り終わるようです。

 

 

「デバイスが完成するまでは特にこれと言ってやる事もありませんし、それだったらコントロールを上げていった方がよろしいと思いまして」

「私はもうちょっと他の事をやりたいと思ったけど、そういう理由なら仕方ないね。じゃあ私はこのまま続けるね」

 

 

 アリシアちゃんはそれから魔法の練習に集中するようになり、自分で魔法を幾つか出しながら動かしました。

 

 見ていると、かなりのコントロールで高速からの急に曲げたりすることも出来ていましたね。しかもアリシアちゃんの顔を見ていると、自分が思っている通りに動かせているような感じの顔をしており、かなり集中しているようでした。

 

 このままいけばコントロールの方でかなり良くなるのではないかと思います。

 

 さて、もう少しアリシアちゃんを見たら、アリサちゃんの方もデバイスを使った魔法に慣れていると思いますので、そうしたらアリサちゃんの方へ行きましょうかね。

 

 私はそう思いながらも、アリシアちゃんの魔法を見ているのでした。

説明
新暦85年、高町なのははある任務の途中で死亡する。

任務は全て嘘であり、全てはなのはを殺害するための一部の管理局員による計画だった。

なのははその計画通りに殺されるが、その任務に向かう途中に偶然何故か落ちていた拾ったジュエルシードによって、なのははタイムリープをするのだった!!

しかも、タイムリープしたのはなのはが生まれた頃だった!!


要は、魔法の知識や記憶を持ったなのはがタイムリープをし、無印、A's、STSと原作ブレイクしていくものです。

予定だと無印、A'sまでは原作通りに進み、STSはなのはの立ち位置を変えようと思ってます。

原作ブレイクは初めてなので正直うまく出来るか心配だったり^^;

とまぁ、読んでくれると嬉しいです♪
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