料理が趣味な一般人(自称) 「第五話 戦闘民族タカマチ」
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 高校に着いた俺はまず教室に入っていった。

 

 

「おはよう」

 

 

 教室の空気が凍てついた。

 

「む、どうしたのだ、そんな鳩が原子爆弾くらったような顔して」

 

 

『どんな顔だよ!!』

 

 

 少しボケてみると、クラス一丸になってツッコミをいれてきた。

 やはりこのクラスはこうでなくては

 

 

「ああ、それと俺、今日で学校退学します」

 

 

 また空気が凍てついた。

 

 

「今日はそのことを言いにきただけですので、もう戻ります。俺はこの後旅行に行く準備をしなければいけないから一分一秒が惜しい……それではな、お前等との学校生活、存外悪いものではなかったぞ」

 

 

 そう俺は言い、教室から去っていった。それにしても……

 

「性格変えるのめんどくさかったなぁ、知らない人間だらけで心の底から信用できる人間が一人もいないとつい性格を変えちゃうんだよな」

 

 司には素の性格で接することができるかと思ったが、素ではなくて偽りのままだったな

 

 

「完全に俺が素の性格で会話するのってあんましいないんだよなよく考えると」

 

 まず高町一家だろ、次に八神一家、そんでキャロ。

 

 いくらなんでも少なすぎじゃねぇ?いやだって高町家5人の八神家7人(・・)にキャロとフリード

計12人と1匹……やっぱり少なすぎるよなぁ

 

「あっ、旅行行く前に翠屋行って士郎さんと桃子さんに一言なんか言っておかないとな。ただでさえ数週間何も言わないで行方不明になったんだし……流石に模擬戦やらされないよな、大丈夫、問題ないはずだ」

 

 このセリフがすでにフラグとなっていることを知らずにそう言って俺は翠屋に足を進めた

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

「────それで?なにか言う事は?」

 

「いや〜あのですね、簡単に説明するとよく分からない結晶体を拾って眺めてたらピカーって急に光出しちゃいまして、気が付いたら知らない場所にいたわけですよ。それでついさっき帰ってきて世界旅行に行きたくなったから学校を辞めてそのまま旅行に行こうとしたのですが、さすがに俺の保護責任者である士郎さんに何も言わずに出て行くってのもなぁと思って翠屋に来てみれば士郎さんに急にここまで引っ張られてボコボコにされたというわけですよ───”なのは”ちゃん」

 

 俺の目の前にはなのはちゃんが仁王立ちでそこに君臨していた、さすが戦闘民族タカマチ迫力が段違いだ、竜召喚に失敗して暴走したフリード並み、いやそれ以上だ、あぁ、それと俺が今居る場所高町家ね

 

 そしてなんで俺が高町家に居るかというとなのはちゃんに説明したとおり、士郎さんにボコられたのである。ただでやられるというのもアレだったんで多重多元屈折現象を使って剣戟を燕返しの如く出したのはいいが、難なくよけられ、見事なサンドバックと化したのだ。

 まあ一般人な俺は木刀とか触ったあっても扱いはド素人、本職に勝てるわけがないのである、6年ぐらい前にシグナムと打ち合ったこともあったが、結果は惨敗。

 

「それで旅行の準備したいから家に帰っていいか?つーかなのはちゃん、学校はどうしたよ学校は」

 

「それなら大丈夫、もう学校は終わってるの、それより海斗さん、旅行に行くの?」

 

「ん?ああ、急に世界中を旅したくなってなそのために学校辞めて来た、そして今日出発する予定、そのことを知らせに翠屋に来たら士郎さんにボコられたんだぜ」

 

「それは明らかに自業自得だと思うの、考えてみて?もし海斗さんの知り合いが数週間行方不明になったとします。その人が帰ってきて急に「俺、今日から世界旅行してきます」って言われたら海斗さんその人のことどうする?」

 

「あぁ、そういうことね」

 

 ぶっちゃけた話、今までさんざん心配させたくせに急にまたいなくなろうとしてんじゃねえぞってことか

 

「そういうことだね」

 

 にしてもさ、仮にも剣を扱う本職が一般人相手にガチでボコるってそこらへんどうなのよ、なのはちゃんよ

 

「あはは、それはお父さんだからってことで何とかならない? それと海斗さんは絶対一般人じゃないですせめて一般人(自称)です」

 

 それはいくらなんでも酷くないかい、それよりなのはちゃんや

 

「なに?海斗さん」

 

「俺さっきまで一言も言葉を発してなかったのになんで会話できてたの?」

 

「なんかわかんないけど、そう言ってる気がしたの」

 

「お前やっぱり士郎さんの娘さんだわ」

 

 素で地の文(ココロのこえ)聞けるってんだから、戦闘民族タカマチの血はちゃんと受け継いでいるらしい、運動音痴だけど

 

「はい、海斗さん治療終わったよ」

 

「ん、さんきゅ、じゃあ家帰るわ、客人を待たせてるからな」

 

「客人?誰か呼んだの?」

 

 そういえばなのはにはまだ言ってなかったな

 

「俺の旅の仲間とでも言っておこうかな、手当ては助かったよありがとう、なのは」

 

「お礼を言われるようなことはしてないよ、海斗さん」

 

 俺が礼を言うとなのはちゃんがお礼を言われるようなことはないと言う

 

「はぁ、お前はまだ中学生なんだからそんな思考は止めなさい、それとお礼を言われたらちゃんと受け取りなさい」

 

「いや、だから「それ以上なんか変なこと言うとアイアンクローな」分かったの!どういたしましてなの!だからアイアンクローは勘弁して!!」

 

 はは、アイアンクローは冗談に決まってるじゃないか……ッチ!

 

「ちょっと!?今舌打ちしたでしょ!」

 

「じゃあ、もうホントに俺帰るから、恭也さんと美由希によろしく伝えといてくれ、じゃあな〜」

 

 俺はそういうと高町家から速攻で飛び出した。

説明
学校に行き退学した海斗は海斗の保護責任者になっている高町士郎が働いている喫茶店翠屋へと足を運ぶ、そこで海斗に起こるできごととは……
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主人公は料理好き 多分チート 一般人(自称) リリカルなのは 

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