孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝55
[全3ページ]
-1ページ-

魏での会議が終わり五胡との壮絶な戦争が終わって二ヶ月後、三国の一同は天角の都を訪れていた

 

本来であればこの会議も十日から二週間程度の予定だったのだが、それに加え2ヶ月間の長期休暇も加えられることとなった

 

それはなぜかというと、五胡との戦争による戦後処理に追われ三国の将達はクタクタに疲れていたのだ

 

それほど五胡との死闘は、ヘヴィな仕事だったと言えよう

 

休みが欲しかったというのは、三国の首脳全員の希望だったようだ

 

三国の将達は久しぶりの長期休暇を満喫していたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、そんな長期休暇の中のお話

 

季節が変わりかけ秋になり始める頃、天角の都では以前から計画されていたある催しが開かれていた

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンドンドン♪カカカッカ♪ドドンドドン♪

 

 

 

華琳「ふ〜〜〜〜ん・・・・・これが・・・・・」

 

桃香「ご主人様の国のお祭りなんだぁ♪」

 

雪蓮「あはは♪楽しくなってくるわね♪」

 

一刀の故郷、日本で行われていた夏祭り計画である

 

一同が居るのは天角の十字大通り

 

そのど真ん中には高台が設置されており、天辺では太鼓が打ち鳴らされいっそう雰囲気を引き立てる

 

通りには、様々な出店が並び香ばしい香や甘い蜜のような香が食欲をそそる

 

今は夜なので通りに並ぶ堤燈の灯りがなんとも幻想的である

 

雪蓮「それに、この浴衣っていう服もなかなかいいじゃない♪」

 

桃香「はい♪凄く可愛いいですね♪」

 

華琳「ええ♪こういうのを雅というんでしょうね♪」

 

三国の将達は、全員が浴衣姿に髪飾りを付け全力でお祭り気分を満喫しようとしていた

 

沙和「はぁ〜〜〜〜、全員分作るの大変だったのぉ〜〜〜〜〜」

 

小蓮「そうだよぉ〜〜〜、服屋さんにいっぱい協力してもらってようやくここまで出来たんだからぁ〜〜〜」

 

一刀「ありがとうな二人共、お礼に今日は思う存分羽目を外していいぞ」

 

沙和「もちろんなの〜〜♪今日は疲れ果てるまで遊ぶの〜〜〜♪」

 

小蓮「一刀〜〜〜♪今日はシャオと一緒に見て回ろうね〜〜♪」

 

蓮華「ちょっと!?駄目よ小蓮!」

 

雫「そうです!誰を選ぶかは一刀様のご意思に任せる決まりだったはずです!」

 

風「そうですよ〜、大体人数が多すぎますよ〜」

 

稟「その通りです、一人一人付き合っていたら一刀殿の時間を潰してしまいます」

 

小蓮「む〜〜〜〜〜・・・・・一刀!!ちゃんとシャオの所にも来なくちゃ駄目なんだからね!!」

 

一刀「分かってるよ、ちゃんと行くから」

 

小蓮「うん♪」

 

一刀「それじゃあみんなも楽しんでくれ」

 

雪蓮「もちろんよ♪」

 

桃香「あは♪ワクワクしてきちゃう♪」

 

華琳「どんなお店があるのか楽しみね♪」

 

一刀「徐栄も張済も今日は仕事を忘れて楽しんできていいぞ、普段二人には世話になっているから今日くらいは羽目を外してこい」

 

徐栄「では、お言葉に甘えて」

 

張済「行ってきます♪兄上♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一同は祭りの中に繰り出し一刀はその場に取り残された

 

 

一刀「・・・・・さて、俺も楽しむか」

 

カランコロン

 

着物と一緒に作ってもらった下駄の音が耳に心地良い

 

この下駄も特注品で作ってもらったのだが、別段下駄は珍しいものではない

 

なんせ霞が普段履いているものなのだ、着物よりも作るのは容易かった

 

もちろん全員が同じものを履いているというわけではない

 

星のような高下駄もあれば草鞋(わらじ)もあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイワイガヤガヤ

 

 

一刀は人込みの中を進んでいく

 

将達だけでなく一般人も混じっているためなかなかに込んでいる

 

一刀「みんなこういった祭りは珍しいんだろうな・・・・・」

 

道行く人々は、みんな物珍しそうな目で露店を見て回ったり、いろんなお菓子を買い求めていたりする

 

そして、早速一刀は見知った顔を確認した

 

春蘭「ふっ!これでどうだ!んっ!あ!?」

 

ポチャン

 

詠「へたくそね〜〜♪春蘭♪」

 

焔耶「そうだぞ春蘭、これくらい曹孟徳一の家臣なら楽々こなして見せろ」

 

蒲公英「そういう焔耶が一番最初に破れたくせに〜〜♪」

 

悠「そうだぜ〜♪3回やって未だに一匹も取れてないじゃないか〜♪」

 

焔耶「うううう五月蝿い!今日は調子が悪いだけだ!」

 

そこでは三国の将達が揃って金魚掬いをしていた

 

こういった光景を見ていると、自分がやってきたことは100%無駄なことで、無意味なことでは少なからずなかったんだと思える

 

蒲公英「出来ないとすぐそういう言い訳をするんだよね〜〜♪」

 

焔耶「なんだと!?蒲公英!」

 

蒲公英「なら見てみなさいよ、聖様に雛里に柊を」

 

聖「よっと!・・・・・あははは♪楽しいわ♪」

 

雛里「えいっ!・・・・・わ〜〜〜♪取れた取れた〜〜♪」

 

聖と雛里の椀の中には、既に何匹という金魚が存在していた

 

特に凄いのは

 

柊「ほいほいほほいっと♪」

 

ポチャンポチャンポチャンポチャン

 

柊は次々と器の中に金魚を放り込んでいる

 

その足元には既に椀が三つ並んでいて三つとも満杯である

 

雛里「柊ちゃん、凄い」

 

聖「ええ、柊は金魚掬いの天才ね」

 

柊「えへへ〜〜♪そうでもないですよ〜〜♪」

 

店主「・・・・・・・・・・」

 

金魚屋の店主は顔面蒼白である

 

それはそうだ、このままでは赤字決定である

 

ちなみに店主は足踏みポンプで水槽の下から空気を送り込みながら店番をしている

 

このポンプも一刀の知識に基づいて真桜が開発したものだ

 

一刀「(・・・・・柊の奴)」

 

そんな光景を見ながら一刀は金魚掬いの団体に近付いていった

 

一刀「よっ、釣れているか?」

 

春蘭「あ!?一刀!?」

 

焔耶「お館!?」

 

詠「あら、一刀じゃない」

 

雛里「ご主人様、柊ちゃん凄いですよ」

 

聖「ええ♪こんな破れやすい紙でよくここまで掬えるものね」

 

柊「一様♪どうですか♪こんなに掬えましたよ♪」

 

一刀「ああ凄いな、凄いんだけどこれは全部返そうな」

 

柊「え!?なんでですか!?」

 

一刀「だって柊、氣を使って紙を強化していたろ」

 

柊「ええ!!?」

 

春蘭「な!?なんだって!?」

 

焔耶「なんだと!?」

 

一刀「柊、俺は教えたはずだぞ、氣に頼り過ぎると墓穴を掘るってな」

 

柊「そ、それはそうですけど・・・・・」

 

一刀「こういった時は、みんなと同じ条件でやるべきだ、だからこれは全部返そうな」

 

柊「わ、分かりました・・・・・」

 

一刀に諭され、柊は全ての金魚を返した

 

金魚屋の店主はほっとした顔をしていた

 

春蘭「柊、お前〜〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

焔耶「何か変だと思ったらそういうことか〜〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

柊「ひ〜〜〜〜ん、ごめんなさい〜〜〜〜」

 

一刀「・・・・・それにしても、雛里と聖は大したものだな、初体験でここまで掬えるとはな」

 

雛里「いいえ、ただ優しく掬おうとしているだけでしゅ」

 

聖「ええ、ただのまぐれよ」

 

一刀「そんなことはない、優しく掬うっていうのがこの遊びの醍醐味であり、面白さだからな」

 

詠「それじゃあ一刀はできるのね」

 

一刀「え?」

 

聖「あ♪一刀の金魚掬い見たい♪」

 

雛里「ご主人様♪ぜひお手本を見せてください♪」

 

焔耶「そうだぞ!そこまで言うならお館がやってみろ!」

 

悠「そうだな、一刀の世界の遊びだっていうなら一刀が出来ないって言うのも変な話だよな♪」

 

一刀「・・・・・分かったよ・・・・・それじゃあ店主」

 

店主「はいどうぞ♪御遣い様♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

天の御遣いと言われるのに未だに慣れていない一刀は、多少たじろぎながらも御代を払いポイと椀を受け取り金魚が泳ぐ水槽で集中する

 

そして、一度ポイを水に浸し全体に満遍なく染み込ませる

 

すると

 

ポチャン

 

春蘭「あ!?」

 

焔耶「嘘だろ!?」

 

開始早々まず一匹目をゲット

 

ポチャンポチャンポチャンポチャン

 

そして、次々と椀の中に金魚を放り込んでいく

 

雛里「あわわ〜〜、ご主人様しゅごい〜〜〜」

 

聖「うわ〜〜〜、一刀の手の動きが見えないわ〜〜」

 

悠「なぁ柊、一刀のやつは氣を使っていないんだよな?」

 

柊「はい、一切使っていません・・・・・それなのにこんなに素早く掬うことが出来るなんて・・・・・流石一様です♪」

 

そして、あっという間に椀は金魚でいっぱいになった

 

詠「どうやら本当に一刀の世界の遊びのようね」

 

一刀「・・・・・どうしよう、こんなに要らないんだけどな」

 

椀の中に入った沢山の金魚をどうするべきか考える一刀

 

すると

 

一刀「店主、これを入れる器を6個くれませんか?」

 

店主「え?はい、どうぞ」

 

店主から渡された器に今取った金魚を均等にわける

 

一刀「はい、皆にあげるよ」

 

春蘭「いいのか!?一刀!?」

 

聖「ありがとう一刀♪」

 

蒲公英「わ〜〜〜い♪貰っちゃった〜〜♪」

 

詠「いいの?返せって言っても返さないわよ♪」

 

悠「ずいぶんと嬉しそうだな♪詠♪」

 

詠「な!?そんなことないわよ!!//////////」

 

悠「詠も素直じゃないね〜〜♪ありがとうな〜〜♪一刀〜〜♪」

 

雛里「あわわ〜〜♪ありがとうございましゅ♪ご主人様♪」

 

焔耶「・・・・・・・・・・」

 

一刀「ん?どうしたんだ焔耶、いらないのか?」

 

焔耶「・・・・・わたしはいい」

 

一刀「え?」

 

焔耶「わたしはなんとしても自力で取る!」

 

そう言って焔耶はお代を払い再び水槽に向き合う

 

蒲公英「焔耶も懲りないね〜〜♪」

 

悠「そうだぜ♪一匹も取れなかったくせに♪」

 

焔耶「五月蝿い!さっきのお館のやり方を見てこつが分かった!今度はこのお椀を金魚でいっぱいにしてやる!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

何でそんなにムキになるのか一刀も分からなかった

 

焔耶「(こうやって、いったん水に浸して・・・・・)」

 

一刀がやったように紙を満遍なく水に浸す

 

焔耶「(お館は、そんなに手を動かしていなかった、最小限の動きで・・・・・)」

 

そして、一番近くを泳いでいる金魚をゆっくりと掬い上げ

 

ポチャン

 

焔耶「やった・・・・・やったぞ〜〜〜〜♪」

 

悠「おお♪いきなり掬ったか♪」

 

春蘭「やるではないか、焔耶」

 

焔耶「その通りだ♪これがわたしの実力だ♪」

 

悠「でも、まだまだ一刀には及ばないがな♪」

 

焔耶「なんだと!!?よ〜〜〜しすぐにお館なんか超えてやるぜ!!」

 

聖「焔耶も負けん気が強いわね」

 

詠「聖様に同感です」

 

蒲公英「以下同文」

 

そして、悠の煽りに見事に嵌り焔耶は再び水槽に向かう

 

焔耶「・・・・・それっ!うわっ!」

 

ビチッ!

 

素早く取ろうとし焦ったのか、金魚は紙の上から跳ね上がり綺麗な弧を描いてある方向に飛んでいく

 

焔耶「ひゃあああああああああ!!!////////」

 

そう、金魚は焔耶の浴衣の胸の谷間から中へ入ってしまったのだ

 

ニュルニュルニュル

 

焔耶「駄目!そこ!あん?動くなぁ!はぅん?」

 

春蘭「お、おい!焔耶!動くな!余計に奥に入っていくだけだぞ!」

 

焔耶「そ、そんな事言われても!あふぁん?」

 

雛里「あわわ〜〜///////////」

 

柊「焔耶さん落ち着いて!」

 

聖「なんて淫らなの」

 

悠「相変わらず焔耶は敏感っ子だな〜〜♪」

 

そして、焔耶が動けば動くほど金魚は拙い方向へ行ってしまう

 

そう、胸の先端へ

 

ニュルン

 

焔耶「ひゃうん?そこは駄目ぇ?許してぇ?」

 

チュムチュムチュム

 

焔耶「やはあああああああん???お館あああああああああ?取って取ってええええええ?」

 

一刀「おい!動くな!取りたくても取れないだろ!」

 

焔耶「そんな事言われても・・・・・」

 

ニュルニュルチュルン

 

焔耶「ひゃうううううううん???」(ビクビクビクビク!!)

 

このままではヤバイ

 

周りに野次馬が集まり始め、何か何かと騒ぎ始める

 

一刀「焔耶!!動くなよ!!」

 

焔耶「うううううん??え!?お館!?はうううううううあああああああ???」(ビクーーーーーン!!)

 

一刀は破れかぶれで焔耶の浴衣の胸元に手を突っ込み金魚を取り出そうとする

 

焔耶「やあああ!!?お館!!?こんなところで・・・・・ふああああああああああ???」

 

一刀「我慢しろ!!すぐに取ってやるからじっとしてろ!!」

 

焔耶「だからってこんな公衆の面前で・・・・・きゃうん???」

 

傍から見れば胸を揉んでいるようにしか見えないが、一刀はあくまで浴衣の中に入り込んだ金魚を探しているだけである

 

一刀「よし居た!!こら焔耶!!暴れるな!!」

 

焔耶「お館がそんなところばかり触るからだろう!!ひううううううううん???」

 

一刀「よし!!掴んだ!!」

 

ようやく金魚をその掌に収めてを引き抜く一刀

 

しかし

 

焔耶「きゃううううううううん?????」(ビックビックビックビックビック!!!!)

 

その拍子に胸の先端が一刀の指が引っかかり弾かれ、焔耶は体を大きく痙攣させた

 

焔耶「はぁはぁ・・・・・はぁはぁ・・・・・」

 

一刀「・・・・・お、おい、大丈夫か?焔耶」

 

焔耶「・・・・・・・・・・」

 

その場にへたり込んでしまった焔耶に一刀は手を差し伸べるが、焔耶は無反応である

 

春蘭「一刀ぉ〜〜〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

柊「それはいくらなんでもないと思いますぅ〜〜、一様ぁ〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

詠「こんな所でも盛るの?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

聖「一刀ぉ、場所を考えてよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

雛里「・・・・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

蒲公英「きゃ〜〜〜♪ご主人様大胆〜〜〜♪」

 

悠「やっちまったなぁ♪一刀ぉ〜〜♪」

 

一刀「そ、そんな事言われても!!」

 

この場に居る悠以外が一刀に向かって負のオーラを放つ

 

そんな中

 

焔耶「お館ぁ〜〜〜〜〜」

 

一刀「は!はい!!」

 

ヌ〜〜〜〜〜っと幽霊のように起き上がりこっちを振り向く焔耶の姿を見て一刀は直立不動になる

 

ぶん殴られることを覚悟で全身に力を込め歯を食いしばり目を瞑る

 

しかし

 

ギュッ

 

「!!!!???」

 

一刀「・・・・・え?」

 

伝わってきたのは顔面にめり込む拳の痛みではなく、誰かに抱き締められる感覚

 

そっと目を開けると、そこには自分に抱きついている焔耶がいた

 

焔耶「お館ぁ〜〜〜、こんなところであんなことされてぇ、もうお嫁に行けないぞぉ〜〜〜//////////」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一刀も愛紗達も予想外の焔耶の行動に硬直する

 

焔耶「わたしをここまで女にしたんだ?絶対貰ってもらうからな?///////////」

 

春蘭「ちょ〜〜〜っと待った!!!」

 

柊「一様!!!」

 

詠「ちょっと!!!一刀!!!」

 

聖「一刀!!!」

 

雛里「ご主人様ぁ」

 

蒲公英「ご主人様〜〜〜〜♪」

 

悠「一刀〜〜〜〜♪」

 

一刀「はい!!!」

 

春蘭「焔耶だけずるいぞ!!わたしも一刀に貰ってもらうんだ?//////////」

 

柊「わたしも〜〜〜?ご主人様〜〜〜〜?/////////」

 

詠「ボクも、忘れちゃ・・・・・嫌?//////////」

 

聖「一刀〜〜〜?約束は忘れてないわよね〜〜〜?////////」

 

雛里「ご主人様ぁ〜〜〜?雛里もぉ〜〜〜〜?/////////」

 

蒲公英「ご主人様に蒲公英をあげちゃう〜〜〜?/////////」

 

悠「あたしのことも忘れてもらっちゃ困るぜ〜〜〜?一刀〜〜〜?//////////」

 

一刀「うおわああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜・・・・・酷い目にあったな・・・・・」

 

あの後、一刀は春蘭達にしっちゃかめっちゃかにされ、なかなか離してもらえなかった

 

それを何とか諌め再び祭りの中に繰り出したのだった

 

一刀「・・・・・さて、気を取り直していくか・・・・・」

 

そう思っていた矢先

 

 

 

 

 

 

 

カンッ!

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

純夏「・・・・・ふっ!」

 

祭「・・・・・よっ!」

 

秋蘭「・・・・・はっ!」

 

紫苑「・・・・・やっ!」

 

恋「・・・・・んっ!」

 

カンッカンッカンッカンッカンッ!!!

 

璃々「お母さん頑張って〜〜〜♪」

 

音々音「恋殿〜〜〜♪負けないで下され〜〜〜♪」

 

 

 

 

そこには、三国を代表する弓使い達が射的を楽しんでいた

 

しかし、流石歴戦の英雄達、玩具の弓矢でもただの一度も外さない

 

それどころか

 

 

 

 

 

カンッカンッカンッガシャアアア!!!

 

 

 

 

 

玩具の矢はかなり分厚いはずの的を粉々にしてしまった

 

純夏「やった〜〜〜♪これでまた一刀の景品貰い〜〜〜〜♪・・・・・でもさ〜〜〜、もうちょっと頑丈な的を用意してよ店主」

 

祭「うむ・・・・・これでは練習にもならん」

 

秋蘭「祭に同感だ・・・・・」

 

紫苑「店主さんには悪いですけど・・・・・これはねぇ、恋ちゃん」

 

恋「(フルフル)・・・・・恋は楽しい♪」

 

店主「面目もありません・・・・・」

 

射的の店主も三国の大英雄達相手では何も言えなかった

 

しかし、にこのままでは赤字確定である

 

一刀「(まぁ、これも仕方無いっちゃ仕方ないんだけどな・・・・・)」

 

恋「あ・・・・・ご主人様」

 

純夏「え!?一刀!!?」

 

祭「おお♪一刀♪」

 

秋蘭「お疲れ、一刀」

 

紫苑「お疲れ様です♪ご主人様♪」

 

璃々「ご主人様〜〜♪楽しいよ〜〜♪」

 

音々音「お疲れなのです♪」

 

一刀「お疲れ様、みんな・・・・・にしても凄いことになってるな」

 

祭「一刀よ、これは的が脆すぎて面白くないぞ・・・・・」

 

秋蘭「ああ、これで3枚目だ・・・・・」

 

紫苑「なんとかなりませんか?ご主人様・・・・・」

 

純夏「あたしは別にいいけどね〜〜♪一刀の景品こんなに貰っちゃったし♪」

 

恋「(コク)・・・・・ご主人様の人形・・・・・可愛い♪////////」

 

璃々「璃々嬉しい〜〜♪ご主人様の景品沢山貰えて〜〜〜♪」

 

音々音「もうちょっとましな品は用意できなかったんですか」

 

どうやらこの店では客を呼び込むために一刀に関する景品を沢山用意してあったらしい

 

その中にはこの祭りでしか貰えない限定品も含まれている

 

しかし、このままでは三国の将達に全て掻っ攫われてしまいそうだ

 

一刀「う〜〜〜〜ん、みんなが参加することを考えて用意した的だったんだけど・・・・・甘かったか・・・・・」

 

店主「何とかしてください〜〜〜!御遣い様〜〜〜!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

的との距離もみんなが参加することを計算に入れてかなり遠めに設定してあったのだが、関係なかったようだ

 

一刀「・・・・・よし、じゃあこうしよう・・・・・店主、ちょっと失礼します」

 

「???」

 

いきなり台を乗り越え的の前に立った一刀は、固定されていた的を取った

 

一刀「・・・・・ふっ!」

 

そして、自分の氣を通し的を離すと、その的は宙を漂う

 

一刀「これから俺がこの的を不規則に動かすから、みんなはこれを狙って矢を射ること、いいかな?」

 

純夏「分かったわ♪」

 

祭「これならましになるかもな♪」

 

秋蘭「うむ♪面白そうだ♪」

 

紫苑「よろしくお願いします、ご主人様」

 

恋「(コク)・・・・・行く」

 

そして、順番に矢を射ていく

 

スカッ

 

純夏「あ!?」

 

スカッ

 

秋蘭「お!?」

 

スカッ

 

祭「む!?」

 

スカッ

 

紫苑「あらあら♪これは難しくなったわね♪」

 

次々と的を外していく将達

 

しかし

 

恋「・・・・・ふっ!」

 

カンッ

 

流石天下無双の飛将軍、不規則に動く的に正確に当ててきた

 

純夏「お〜〜お〜〜、流石恋ね」

 

祭「うむ、天下無双は伊達ではないな」

 

秋蘭「わたしも修行が慣用だな」

 

紫苑「流石恋ちゃんね♪」

 

璃々「凄い凄い〜〜〜♪恋ちゃん〜〜〜♪」

 

音々音「恋殿にかかればこれくらいなんてことないのです〜〜♪」

 

純夏「それにしても、何でそんなに簡単に当てられるの?」

 

恋「・・・・・ご主人様の・・・・・愛/////////」

 

一刀「・・・・・は?」

 

恋「恋・・・・・ご主人様愛してるから・・・・・だからご主人様の動かす的の動き・・・・・分かる/////////」

 

いきなりとんでも発言をしだす恋に各将は

 

純夏「なぁんですって〜〜〜〜!!!?それじゃあ的に当てられるかはどれだけ一刀を愛しているかによって違ってくるって事〜〜〜〜!!!?」

 

秋蘭「ふふふふ♪負けてられないな♪」

 

祭「ただの射的が一刀への愛情比べになってしまいそうじゃな♪」

 

紫苑「ええ♪これは楽しくなってきそうね♪」

 

璃々「お母さん〜〜♪頑張って〜〜〜♪」

 

音々音「一刀のことはどうでもいいですが・・・・・恋殿〜〜〜♪頑張ってくだされ〜〜〜♪」

 

一刀「(え?え?何これ?どうしてこんなことに?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜・・・・・ようやく解放されたぁ〜〜〜・・・・・」

 

この射的の勝者が誰かは皆さんのご想像に任せよう

 

強いて言うなら、皆さんの一番好きな子が勝者です

 

一刀が再び祭りの中に繰り出すと

 

一刀「・・・・・ん?この匂いは・・・・・」

 

どこからともなく漂ってくる香しいいい匂い

 

もちろん今は祭りの真っ最中なのでどこを歩いてもいい匂いがするのは当たり前なのだが、その中でも特に香しい匂いが鼻を擽る

 

一刀がその匂いに釣られるようにやってくるとそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美羽「はむはむ♪・・・・・ん〜〜〜〜〜♪この綿飴は真に美味じゃ〜〜♪」

 

季衣「あ!おいちびっこ!今お前たこ焼き多く取ったろ!?」

 

鈴々「にゃにお〜〜〜!」

 

流琉「季衣!鈴々さんも取り合わなくても沢山ありますから!」

 

猪々子「あははは♪季衣も鈴々も仲良いな〜〜♪」

 

季衣「別に仲良くないよ〜〜!!猪々子さん〜〜〜!!」

 

鈴々「そうなのだ!!猪々子の目は節穴なのだ!!」

 

流琉「も〜〜〜!猪々子さん煽らないで下さい〜〜〜!」

 

百合「このチョコバナナというお菓子も美味しいわね〜〜♪」

 

朱里「でも、この形は・・・・・あれなんじゃ・・・・・あわわ〜〜〜/////////////」

 

みい「にゃはは〜〜♪全部美味しいにゃ〜〜〜♪」

 

ミケ「流琉っち〜〜♪焼きそばおかわりにゃ〜〜〜♪」

 

そこでは流琉が営む露店に将達が群れを作っていた

 

流石に流琉一人では作業に支障が出てしまうので、流琉が鍛えた料理の才能のある華琳親衛隊の兵士達がその後ろで忙しく動き回っている

 

ミケの持っている焼きそばは、ソース味ではなく醤油味だ

 

流石にソースを再現するのは無理があったためこの大陸でもポピュラーな醤油に収まっていた

 

一刀は、流琉はこんな時ぐらい仕事を忘れて楽しんでもいいんじゃないかと思っていた

 

まぁ、流琉にとって料理が一番の楽しみであることもまた事実なので、一刀もそれ以上突っ込まなかった

 

一刀「よう、皆」

 

美羽「おお〜〜〜♪一刀なのじゃ〜〜〜♪」

 

季衣「兄ちゃん〜〜〜♪」

 

鈴々「お兄ちゃん〜〜〜♪」

 

みい「おにい〜〜〜〜♪遊ぶにゃ〜〜〜〜♪」

 

ミケ「あにしゃま〜〜〜♪もっと美味しいもの作ってにゃ〜〜〜〜♪」

 

美羽と季衣と鈴々とみいとミケはほぼ同時に一刀に飛びつく

 

一刀はこの5人の突撃をなんてこと無しに受け止め5人とも持ち上げた

 

猪々子「おお〜〜♪相変わらず兄貴は人気者だな〜〜♪」

 

百合「うふふふ〜♪美羽ちゃんも季衣ちゃんも鈴々ちゃんもお茶目ね〜〜♪」

 

朱里「あわわ〜〜・・・・・乗り遅れました〜〜・・・・・」

 

一刀「美味いか?」

 

美羽「うむうむ♪美味いのじゃ〜〜〜♪」

 

鈴々「このりんご飴も美味しいのだ〜〜〜♪」

 

季衣「うん♪このクレープっていう春巻きも美味しいよ〜〜〜♪」

 

朱里「はい♪このかき氷という食べ物も冷たくて美味しいです〜〜♪」

 

猪々子「このウィンナーっていう肉棒、兄貴の「わーーーー!!わーーーー!!わーーーー!!」・・・・・なんだよ兄貴ぃ〜〜」

 

一刀「猪々子、公衆の面前でそれ以上猥褻物の俗称を言ってみろ、給料下げるぞ」

 

猪々子「げっ!!?分かったもう言わないから!!給料減らすのは勘弁〜〜〜!!」

 

一刀「よし、許す」

 

流琉「・・・・・それにしても兄様、このバナナという果物と、チョコレートという甘い蜜はどうやって作ったんですか?」

 

百合「あら〜?これって流琉ちゃんが作ったんじゃないの〜?」

 

流琉「いいえ、違いますよ百合姉様、これは兄様が用意してくれたものをそのまま使っているだけですからわたしも作り方を知っているわけではありません」

 

美羽「わらわも教えて欲しいのじゃ♪このチョコレートという蜜はお気に入りになったのじゃ♪」

 

一刀「このバナナは、みい達の国から取り寄せた果物だよ」

 

みい「そうにゃ〜〜〜♪おにいにはお世話になってるから安くしといたにゃ〜〜♪」

 

一刀「このチョコレートというのは、カカオという木の実を他の国から輸入して、それとサトウキビを混ぜ込んだものなんだよ」

 

ミケ「カカオは、ミケ達も知っていたけど・・・・・こんな食べ方があるなんて知らなかったにゃ〜〜〜♪」

 

流琉「兄様!今度作り方をぜひ教えてくださいね!」

 

百合「あは♪流琉ちゃんが教えてもらうならわたしも〜〜♪」

 

朱里「ご主人様♪わたしも教えてください♪」

 

一刀「ああ、いいぞ」

 

美羽「一刀〜〜♪わらわの綿飴食べたも〜〜♪」

 

鈴々「あ!?美羽ずるいのだ〜〜!お兄ちゃん〜〜♪鈴々のりんご飴も食べて欲しいのだ〜〜♪」

 

季衣「あ〜〜!!?ちびっこだってずるいぞ〜〜!!兄ちゃん〜〜♪僕のたこ焼きも食べて〜〜♪」

 

みい「にゃ〜〜!!?おにいだけ食べさせて貰ってずるいにゃ〜〜!!みいも欲しいにゃ〜〜〜!!」

 

ミケ「あにしゃま〜〜♪♪ミケも〜〜〜〜♪♪」

 

一刀「ちょ!ちょっと待て!いっぺんには無理だ!」

 

流琉「ああもう!みんな!兄様が困っているじゃない!」

 

猪々子「やっぱ兄貴はモテモテだな〜〜〜♪」

 

百合「一刀君〜〜♪わたしのも食べて〜〜♪」

 

一刀「うおおおおおおおおおおおおおい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「うっぷ・・・・・結構食べたな・・・・・もう何も食えない・・・・・」

 

皆からの気持ちを全部平らげ、一刀の胃は完全に満腹だった

 

食べ物の中に甘いものじゃないものがあったことが幸いだった

 

これが甘いものばかりだったら、一刀の胃は完全にもたれ、口直しが必要だったろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・なんだ?」

 

振り向くと、そこには何かに群がる野次馬が居た

 

一刀「・・・・・あそこって確か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彩「ふんっ!!!」

 

ドゴンッ!!!

 

そこではハンマーを打ち付けて錘を天辺にまで届かせる何処かの国の遊戯が行われていた

 

翠「あっはっはっは♪なっさけないな彩♪それでも美羽の総大将なのかよ♪」

 

彩の打ち上げた錘は全体の三分の一ほどの高さで止まってしまった

 

彩「ならば翠殿もやってみるがいい、これは相当難儀だぞ」

 

嵐「それはそうだ、この遊戯は我々がすることを計算に入れてかなり頑丈に、かつ難しく作られているらしいしな」

 

真桜「せやで、むしろそこまで上げられるだけでも大したもんなんやで」

 

凪「真桜がそこまで言うのだったら、わたしでも半分くらいまでしか上がらなさそうだな」

 

真桜「せや、この遊戯は力だけじゃなくて、技術も必要やからな」

 

思春「では、次はわたしがやるぞ!」

 

そこには、浴衣姿にハンマーというなんともミスマッチな美女達が勢揃いしていた

 

翠「思春〜〜♪腰に気をつけろな〜〜♪」

 

彩「うむ、思春殿は力で戦う類の将ではないですからな」

 

思春「舐めるなよ貴様ら、わたしを速さだけの鼠と思ったら大間違いだ」

 

そう言いながら思春は、すそを捲り上げハンマーを振り上げる

 

一瞬思春のフンドシが見えそうになったその時

 

真桜「あ!隊長!」

 

思春「なっ!!?」

 

ズテーーーーーーーーーーン!!!

 

ハンマーを振り上げた途端一刀の名前を言われ、思春はバランスを崩し転倒する

 

すると

 

思春「うわあああああああ!!!見るな北郷ーーーー!!!////////////」

 

ハンマーの持ち手が浴衣に引っかかり、思春の浴衣はこれでもかというくらいはだけ、サラシから胸が零れかけ、フンドシが丸見え状態となっている

 

少し前に比べて大きくなった胸を思春は必死で隠そうとする

 

思春「どこだ!!?北郷はどこだーーーー!!!?///////////」

 

彩「真桜殿、何を言っているんだ?一刀殿はどこにもいないじゃないか」

 

思春「な!!?なんだと!!?」

 

真桜「なんや〜〜〜♪思春はんも乙女やな〜〜〜♪隊長呼んだらそないに乱れて〜〜〜♪そないに隊長が気になるんかいな〜〜〜♪」

 

思春「ま・お・う〜〜〜〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

一刀「俺がどうしたんだ?」

 

思春「な!!?北郷!!?」

 

翠「ご主人様!!?」

 

彩「は!!?一刀殿!!?」

 

真桜「え!!?隊長!!?」

 

凪「・・・・・なんだ真桜、気付いていなくて隊長を呼んだのか?」

 

嵐「そうだぞ、一刀はさっきからここにいたぞ」

 

一刀「それはそうと思春、周りの目が痛いから早く浴衣を正した方がいいぞ」

 

思春「わわわっ!!//////////」

 

一刀に指摘されそそくさと思春は浴衣を正した

 

真桜「・・・・・それにしても隊長も人が悪いで〜、居るんなら居るって言ってくれたってえ〜やん」

 

一刀「俺は普通にここにいただけだ、むしろ気付かない方がおかしいぞ」

 

真桜「気配絶つ達人の隊長にそないなこと言われとうないで〜〜!」

 

嵐「なあ一刀♪お前はこれをどれくらい打ち上げられる♪」

 

翠「あ♪あたしも見たいぜ♪」

 

彩「一刀殿の実力を見せて下さいませ♪」

 

凪「隊長♪見せていただけませんか♪」

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

英雄王がハンマーを振るうかもしれないという雰囲気に周りの野次馬達のテンションも自然と高まっていく

 

しかし

 

真桜「いや!!それはあかん!!」

 

彩「何故だ?真桜殿」

 

真桜「隊長がやったら壊れてまう!!前に隊長に試作品を試してもろたら、一発で粉々にされてもうたんや!!」

 

翠「・・・・・流石ご主人様だな」

 

嵐「むぅ、それは仕方ないか・・・・・」

 

思春「伊達に英雄王と言われてないわけか・・・・・」

 

凪「・・・・・・・・・・」(キラキラキラキラ)

 

其々が其々の反応で一刀の実力に賞賛を送っていると

 

葵「う〜〜〜い♪・・・・・ひっく♪・・・・・なんだぁ〜〜〜♪面白そうなことやってんじゃないかぁ〜〜〜♪/////////」

 

翠「あ!母様!?」

 

嵐「葵殿!?」

 

思春「え!?葵殿!?」

 

彩「・・・・・葵殿」

 

凪「葵様!?」

 

一同が振り向くとそこには、酒壷片手に浴衣を乱れさせ、千鳥足で歩いている葵がいた

 

葵「おぉ〜〜〜い翠ぃ〜〜♪俺に内緒で・・・・・ひっく・・・・・なぁ〜〜にやってんだよ〜〜♪////////」

 

翠「ったく・・・・・酒癖だけは相変わらず悪いな、母様は・・・・・」

 

葵「楽しそうだなぁ〜〜♪俺にもやらせろぉ〜〜〜〜♪・・・・・ひっく//////////」

 

一刀「ちょっと葵さん!!?そんな酔っ払った状態で鉄鎚振るうなんて危ないですよ!!」

 

葵「なんだとぉ〜〜〜!・・・・・ひゃっく・・・・・一刀ぉ〜〜〜、お前にはできて俺には出来ないとか言い出すのかぁ〜〜?あぁ〜〜〜ん?///////////」

 

一刀「い、いや・・・・・そんな事一言も言ってないですよね・・・・・」

 

葵「なら俺がやっても無問題だろ〜がぁ〜〜〜!おぉ〜〜〜ら思春!さっさとその鎚よこせぇ〜〜!//////////」

 

思春「は、はい・・・・・どうぞ・・・・・」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

英雄王と五分の実力を持っている涼州筆頭がハンマーを振るうことになり、野次馬のテンションも頂点に達しようとしている

 

だが

 

葵「う〜〜〜い♪どっこいせ・・・・・おっととと////////////」

 

ハンマーを持った途端に葵はバランスを崩す

 

翠「おいおい母様!!止めといた方がいいって!!」

 

一刀「そうですよ!!危ないですって!!」

 

葵「なんだとぉ〜〜!・・・・・よぉ〜〜〜〜しそこまで言うなら賭けをしようじゃないか、一刀ぉ/////////」

 

一刀「は?賭け?」

 

葵「もし俺が成功したら、今夜は俺が一刀のことを好きにするっていうのはどうだぁ♪//////////」

 

一刀「は!?」

 

翠「かかかか母様!!?なにを!!?//////////」

 

葵「そんでもってなぁ〜〜♪俺が失敗したらぁ、一刀が俺を好きにするんだよぉ〜〜〜♪/////////」

 

一刀「それ結局同じことでしょ?」

 

葵「なんだよぉ〜〜〜♪今更だろぉ〜〜〜♪俺の(アッハァ〜〜ン?)に一刀の(ヒヒ〜〜ン!!)を(イヤァ〜〜ン?)して(ウッフゥ〜〜ン?)までして、おまけに(アッフゥ〜〜ン?)な(ズッコンバッコン?)させてやろうって言ってるんだぜぇ〜〜〜〜?////////////」

 

一刀「うわあああああああああ!!!分かった分かりましたから!!!それ以上言わないで下さいいいいい!!!/////////////」

 

相当酔っているのか、葵は公衆の面前で放送禁止用語を乱発する

 

翠「他人の振りぃ〜〜〜、他人の振りぃ〜〜〜//////////」

 

真桜「もう手遅れや思うで、翠はん/////////」

 

嵐「翠も大変だな////////」

 

思春「これが皇蓮様と互角に渡り合ったお人なのか//////////」

 

彩「これもある意味では器が大きいと見るべきなのか/////////」

 

凪「//////////////」

 

葵「わかったよ、俺一人が一刀を独占したら後が怖いからなぁ・・・・・なら俺が勝ったらぁ〜〜〜〜♪・・・・・(ぽしょぽしょぽしょ)」

 

一刀「ええ・・・・・え?・・・・・はい!!?」

 

葵は一刀の耳元で小声で何かを呟いた

 

一刀「マジですか!?」

 

葵「え〜〜ら〜〜く〜〜マ〜〜ジ〜〜だぁ〜〜〜〜♪///////////」

 

一刀「・・・・・分かりました」

 

「・・・・・・・・・・」

 

いったいどんな嫌がらせを要求したのか一同は心配だったが、そんな一同の不安を他所に葵はハンマーを打ち付ける台へと向かう

 

そして、フラフラともたつきながらハンマーを振り回し勢いを付け

 

葵「どっ・・・・・せ〜〜〜〜〜〜い♪♪♪///////////////」

 

一気に振り下ろした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠「なっ!!!?」

 

嵐「なんと!!?」

 

彩「これは・・・・・」

 

思春「・・・・・・・・・・」

 

真桜「嘘やろ!!?」

 

凪「・・・・・凄い」

 

一振りで錘は天辺まで届き、天辺の装飾を粉々にしてしまった

 

「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

もちろん野次馬は大合唱状態になる

 

葵「よっしゃ〜〜〜〜♪一刀ぉ〜〜〜〜〜♪賭けは俺の勝ちだなぁ〜〜〜〜♪///////////」

 

一刀「・・・・・分かっています」

 

葵「なら約束通り頼むぜぇ〜〜〜〜♪/////////」

 

一刀「分かりましたよ・・・・・よっと」

 

「!!!!???」

 

なんと、一刀は公衆の面前で葵をお姫様抱っこした

 

葵「んふふふふ〜〜〜〜♪前からやってもらいたかったんだぁ〜〜〜〜♪//////////」

 

翠「な!!?母様!!ずるいぞ!!」

 

葵「なぁ〜〜〜〜に言ってるんだよ、翠もしてもらったことあるだろうが、俺は賭けに勝ったからこうしてもらってるんだぜぇ〜〜〜♪悔しかったら翠も天辺にまで届かせて見せろぉ〜〜〜〜♪/////////」

 

翠「くっそぉ〜〜〜〜」

 

嵐「言い返すことも出来んな・・・・・」

 

彩「まったくだ・・・・・」

 

思春「・・・・・前言撤回だ・・・・・むしろ皇蓮様とそっくりだ・・・・・」

 

真桜「葵のおばちゃん、まるで子供やん」

 

凪「いいなぁ〜〜〜〜葵様、わたしもまた隊長にしてもらいたいなぁ〜〜〜/////////////」

 

そして、一刀は葵をお姫様抱っこしたままこの場を後にしたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵「んふふふふぅ〜〜〜〜♪/////////」

 

一刀「ちょっと、あんまりしがみつかないで下さい/////////」

 

お姫様抱っこしているため一刀の両腕は塞がっている、そのため顔は無防備状態である

 

その無防備な一刀の顔に葵は首に腕を回し頬擦りする

 

葵「なんだよぉ〜〜♪いいじゃんかぁ〜〜〜♪/////////」

 

お姫様抱っこしたまま群衆の間を縫っていく一刀

 

正直周りの視線が痛過ぎる

 

葵「あぁ〜〜〜〜♪もしかしてこれだけじゃ足りないのかぁ〜〜〜〜♪それぇ〜〜〜〜♪////////」

 

むぎゅうううううううう

 

一刀「うむうううううううう!?////////////」

 

葵は、自身の浴衣からはみでんばかりの自らの胸を一刀の顔に押し付けた

 

葵「それそれぇ〜〜〜♪どうだぁ〜〜〜♪嬉しいかぁ〜〜〜♪//////////」

 

一刀「うぶううううううううう!!ちょっと拙いですって!!//////////」

 

葵「我侭だなぁ〜〜〜♪これでも足りないのかぁ〜〜〜〜♪・・・・・なら?//////////」

 

そう言いながら、葵は浴衣をさらにはだけさせる

 

一刀「それ以上やると落としますよ」

 

葵「なんだよぉ〜〜〜♪せっかく吸わせてやろうと思ったのにぃ♪/////////」

 

一刀「落とそうかなぁ〜〜」

 

葵「・・・・・いけず////////」

 

一刀「ところで、どこまでいくんですか?」

 

葵「その角を右に曲がって、少し行ったところだ♪/////////」

 

一刀「はいはい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「んっんっんっんっ・・・・・ぷはぁ〜〜〜〜〜♪ホントに美味しいわね〜〜♪このお酒〜〜〜〜♪/////////」

 

霞「せやろ〜〜〜♪これ一刀が作ったんやで〜〜〜〜♪/////////」

 

華琳「なんですって!?一刀、わたしにこんな上等な梅酒の作り方を黙っていたなんて////////」

 

華琳も以前から一刀に梅酒を飲ませてもらっていたが、今飲んでいる梅酒はそれの何倍も味が良かった

 

霞「そりゃしゃーないで〜、一刀だってこの酒はこの祭りで出すつもりだったんやからな////////」

 

星「そうだな♪これほど珍しく良質な酒はこういった時に飲みたいな♪//////////」

 

華琳「でも、霞は飲ませてもらったことがあるみたいじゃない/////////」

 

霞「ウチは味見係やったんや、一刀もなるべくこっちの舌に合うように改良していたみたいやからな/////////」

 

華琳「むぅ・・・・・なら仕方ないわね////////」

 

露店が立ち並んでいる一角に一刀が三国の将達のために用意した特等席があった

 

そこでは三国の酒豪達が一刀の作った梅酒に舌鼓を打っている

 

桔梗「ワシは毎日でも飲みたいがな♪んっんっんっ・・・・・ぷはぁ〜〜〜〜〜〜♪/////////」

 

冥琳「しかし霞よ、あんまり飲むとすぐに切れてしまうのではないか?/////////」

 

華琳「しかも一刀が作ったものなんでしょう、ちゃんと許可を得て持ってきているのしょうね/////////」

 

霞「かまへんかまへん♪一刀がこんな時のことを考えてどっさり作っとったから遠慮せんで飲んでや〜〜〜♪///////////」

 

冥琳「では、遠慮なく頂くとしよう♪////////」

 

七乃「ご相伴に預からせてもらいましょうか〜〜♪////////」

 

と、そのままお酒を進めていく一同

 

しかし

 

狛煉「ゴクッゴクッゴクッゴクッ♪」

 

雪蓮「ちょっとちょっと!!?狛煉飲みすぎじゃない!!?/////////」

 

七乃「そうですよ〜〜!!馬の癖に人間のお酒がぶ飲みするなんて許せません〜〜〜!!////////」

 

一同の隣では、酒壷の中に顔を突っ込み、そのまま咽に流し込んでいる狛煉がいた

 

霞「あ〜〜〜かまへんかまへん、こいつが飲んどるのは一刀でさえ一口で酔ってまうらしい強烈な梅酒やからな/////////」

 

華琳「うそ!!?////////」

 

桔梗「お館様でさえか!!?/////////」

 

霞「せやで、作った一刀でさえこれだけは飲みたくないって言っとったくらいやからな/////////」

 

雪蓮「ふ〜〜〜ん♪一刀も逃げ出すほどのお酒か〜〜♪ちょっと試して見たいかも♪////////」

 

星「一献貰おうか♪/////////」

 

桔梗「ワシも一献♪////////」

 

そう言って、雪蓮、星、桔梗は狛煉の隣のもう一壷から一杯づつ貰い口に運んだ

 

雪蓮「うっっっっ!!!??///////////」

 

星「ぶっっ!!!?・・・・・これは//////////」

 

桔梗「ごほっ!!ごほっ!!・・・・・なるほど、これは手強い//////////」

 

三人とも一口も飲めずギブアップを宣言した

 

霞「ほれみ〜〜♪こいつは一刀が狛煉専用に作ったやつやからな〜〜♪狛煉も一刀にえろう愛されとるで〜〜♪//////////」

 

そんな三国の大酒飲み達が楽しい会話を交わしている中

 

葵「お〜〜〜いお前ら〜〜〜♪一刀を連れてきたぞ〜〜〜♪//////////」

 

雪蓮「ああ〜〜〜ん♪一刀ぉ〜〜〜♪・・・・・って!?なんで葵さん、一刀に抱っこしてもらってるのよ!!?////////」

 

霞「一刀ぉ〜〜〜〜、ウチしてもらったことないでぇ〜〜〜〜/////////」

 

華琳「あら?霞はまだなの?わたしはしてもらったわよ♪///////////」

 

星「わたしもだ♪ふふふふ♪///////////」

 

桔梗「お館様にあのように抱かれると、本物の姫君になった気分になるしの〜〜〜♪//////////」

 

七乃「ああ〜〜ん♪わたしもして欲しいです〜〜♪きゃ〜〜〜♪/////////」

 

冥琳「・・・・・////////」

 

一刀「・・・・・やっぱり葵さんの飲んでいたのって梅酒だったんですね」

 

葵「ああ♪美味しく頂いてるぜ♪//////////」

 

雪蓮「ねぇ〜〜〜♪一刀ぉ〜〜〜〜♪/////////」

 

一刀「な・・・・・なんだよ、雪蓮」

 

猫撫で声で迫る雪蓮

 

いい感じに酔っているのは分かるが、こういった雪蓮からはたいてい無茶な要求が来る

 

雪蓮「これ飲んでみてくれない〜〜〜♪/////////」

 

一刀「え?・・・・・な!!?これって!!?霞!!?」

 

霞「せやで〜〜〜♪狛煉専用の梅酒や〜〜〜♪////////」

 

一刀「いくらなんでもそれは勘弁だ!!!」

 

葵「なんだぁ〜〜〜♪いったいどういうことだぁ〜〜〜♪/////////」

 

霞「実は、かくかくしかじかでな♪//////////」

 

葵「おお〜〜〜〜♪それはいいことを聞いたぜ♪一刀ぉ〜〜〜♪飲めぇ〜〜〜〜♪///////////」

 

一刀「嫌ですよ!!無茶言わないで下さい!!」

 

華琳「わ、わたしも酔った一刀を見てみたいかも//////////」

 

星「主♪ここは一気にぐいっといってみてください♪//////////」

 

七乃「酔った一刀さん、わたしも見たいです〜〜〜♪//////////」

 

冥琳「わたしも興味があるな♪//////////」

 

葵「グダグダ言ってないでさっさと飲め〜〜〜〜♪/////////」

 

一刀「え!!?・・・・・んん〜〜〜〜〜〜!!!」

 

半ば無理やり一刀は葵に狛煉用梅酒を飲まされた

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

葵「?・・・・・お、おい一刀、大丈夫か?」

 

雪蓮「一刀?」

 

華琳「ちょっと、一刀?」

 

霞「どした?一刀」

 

星「主?」

 

桔梗「いかがいたした?お館様?」

 

七乃「一刀さん〜〜?」

 

冥琳「どうした?一刀よ」

 

狛煉用梅酒を飲んだと同時に黙り込み、俯く一刀に一同は声を掛ける

 

すると

 

一刀「んん〜〜〜〜〜♪霞ぁ〜〜〜〜♪//////////」

 

ぎゅう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

霞「わっ!!?なんや!!?一刀!!?/////////////」

 

一同「!!!??」

 

いきなり霞に抱きついた一刀に一同は面くらう

 

一刀「霞ぁ〜〜〜〜♪可愛いぞぉ〜〜〜〜♪/////////」

 

霞「・・・・・は?//////////」

 

一刀「そんな可愛い霞はこうするぞぉ〜〜〜♪////////」

 

霞「へ?・・・・・わわわ!!?////////」

 

なんと、いきなり一刀は霞をお姫様抱っこした

 

霞「い、いきなり何するんや!!?一刀!!?//////////」

 

一刀「・・・・・いけなかった?///////////」

 

霞「・・・・・・・・・・」

 

ウルウル顔で自分の瞳を見てくる一刀

 

そんな悲しそうな一刀の表情を見てしまうと

 

霞「ええで〜〜〜〜♪いくらでも抱っこして〜な〜〜〜♪//////////」

 

なんだって許してしまう霞であった

 

華琳「・・・・・これが酔った一刀//////////」

 

雪蓮「あはは♪一刀可愛い〜〜〜〜♪//////////」

 

桔梗「このようなお館様は見たことがないのう♪/////////」

 

星「ふむ、こういうのを甘え上戸とでもいうのか♪//////////」

 

一刀「しぃ〜〜あぁ〜〜〜〜〜♪//////////」

 

霞「かぁ〜〜ずぅ〜〜とぉ〜〜〜♪・・・・・はぁ〜〜〜〜〜♪一刀に抱っこしてもらうのって、むっ・・・・・ちゃ幸せやぁ〜〜〜〜♪//////////」

 

一刀の首に自らの腕を巻きつけ霞は頬擦りする

 

七乃「ああ〜〜〜ん!!霞さんずるい〜〜〜!!一刀さん〜〜〜〜♪わたしにもしてください〜〜〜〜♪///////」

 

一刀「七乃ぉ〜〜〜♪/////////」

 

ヒョイ

 

七乃「ああん♪・・・・・あはは♪霞さんの言う通り幸せな気分ですぅ〜〜〜♪///////////」

 

霞「せやろぉ〜〜〜〜♪/////////」

 

一刀「七乃ぉ〜〜〜♪可愛いぞぉ〜〜〜〜♪////////」

 

七乃「あああ〜〜ん♪もう一刀さんったらぁ〜〜〜♪甘えん坊さんなんだからぁ〜〜〜♪//////////」

 

冥琳「/////////」(じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜)

 

雪蓮「・・・・・ねぇねぇ一刀♪冥琳にもしてあげてよ〜〜♪」

 

冥琳「な!!?雪蓮!!?//////////」

 

桔梗「そうよな♪冥琳殿もして欲しそうな眼差しであったぞ♪」

 

冥琳「止めてくだされ!桔梗殿!///////」

 

星「主よ♪ここに褐色に光る至宝の冥琳饅頭がありますぞ〜〜〜♪」

 

冥琳「星殿!!?人を政務の合間のおやつのように言われるな!!///////」

 

一刀「わぁ〜〜〜〜い♪//////////」

 

冥琳「ま、待て一刀!!わたしもさせてやるのはやぶさかではないが・・・・・あああああ!!!」

 

ヒョイッ

 

冥琳「・・・・・////////////」

 

一刀にお姫様抱っこされた冥琳は、借りてきた子猫のように縮こまってしまった

 

雪蓮「あははは〜〜〜♪冥琳可愛い〜〜〜〜♪//////////」

 

七乃「あらあら〜〜〜♪かの美周郎さんも一刀さんの前では形無しですね〜〜〜♪//////////」

 

冥琳「(・・・・・はっ!?わたしは何を呆けている!!わたしは周公瑾!!これしきのことで・・・・・)」

 

一刀「めぇ〜〜りぃ〜〜〜〜ん♪//////////」

 

スリスリスリスリ

 

冥琳「・・・・・無理だぁ〜〜〜〜〜♪///////////」

 

一刀に頬擦りされては流石の冥琳も大人しくなるしかなかった

 

葵「あっはっはっはっは♪こんな一刀もありかもな〜〜♪////////」

 

狛煉「ヴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪//////////////」

 

辺りに狛煉の盛大なゲップの音が鳴り響くも、この飲み会は続いていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「う〜〜〜〜〜ん、頭が痛い・・・・・いったい何があったんだ?//////」

 

自分が狛煉専用の梅酒を葵に飲まされた辺りまでは覚えているが、その後の記憶がすっぽりと抜けている

 

一刀「・・・・・まいっか、なんだかみんな嬉しそうだったし」

 

一刀は覚えていないが、あの後その場の全ての者達は一刀にお姫様抱っこをしてもらい幸せ気分を満喫していた

 

一刀「さてと、お次はどこに行こうかな」

 

どこかに見知った顔がないかときょろきょろしていると

 

「あ!隊長!」

 

呼び掛けられた方向を見る

 

そこには一刀がこの世界にやってきた時から一刀の訓練を受けていた者の一人がいた

 

ちなみにこの者も北郷隊に配属されている

 

一刀「よう、すまないな、せっかくの祭りなのに警備なんてやらせて」

 

「いいえ、祭りの最中に悪さするやつも居るでしょうし、これも立派なお仕事ですよ」

 

一刀「ありがとうな・・・・・ところで、この天幕はなんだ?」

 

いやでも目に入るこの村人の後ろに張ってある天幕

 

「この中ではですね〜〜〜♪・・・・・隊長の物語の舞台を上演しているんですよ♪」

 

一刀「なにっ!!?」

 

「なんでしたら、見ていかれますか?」

 

一刀「いや、流石に恥ずかしいから止めておく」

 

そう、一刀も山賊狩りや英雄王という題材でこういった演目が作られていることは知っていた

 

恥ずかしがり屋の一刀はそういったものを作るのは控えてくれと頼んでいた

 

もちろん無駄に終わったが

 

「そういえば、先ほど三国の皆さんがこちらに入っていかれましたよ」

 

一刀「なにっ!!?」

 

「はい・・・・・なんでしたら少し覗いてみますか?ここの隙間から少しだけ見えますよ♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

村人に促され一刀は隙間から中を覗き込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫策役「この戦の大義名分は我に在り!!山賊狩りの北郷一刀!!覚悟!!」

 

一刀役「徒党を組んで弱いものを攻める奴らが大義名分を語るとは笑わせる!!」

 

 

 

天幕の中では反董卓連合のワンシーンがたった今繰り広げられていた

 

 

 

 

月「ご主人様、わたくしの為にそこまで、へぅ〜〜〜〜〜♪////////」

 

愛紗「はぁ〜〜〜♪ご主人様ぁ〜〜〜〜♪////////」

 

小蓮「へぇ〜〜〜、流石シャオのお婿さんだね♪」

 

人和「一刀さん、かっこいいです♪/////////」

 

麗羽「ああ〜〜〜♪一刀さん〜〜〜♪雄雄しく、勇ましく、華麗ですわ〜〜〜♪/////////」

 

雛罌粟「すっご〜〜〜〜い♪やっぱりご主人様って昔から強かったんですね〜〜〜♪」

 

風「ふぅ〜〜む、風もその場に居たかったですね〜〜〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(おいおい、愛紗と麗羽は現場に居ただろ・・・・・)」

 

 

 

 

そして、話は中盤に進んでいき舞台裏から連合に参加した全ての将達が現れ一刀役が一人で相手にするシーンが展開される

 

 

 

 

一刀「(・・・・・にしても、別に俺は連合の将を全員いっぺんに相手にしてないぞ・・・・・・むしろ相手にしたのは恋だ)」

 

 

どうやら大分脚色されているようだ

 

しかし、それはそれで仕方ない、なんせこういったことは噂でしか流れてこない

 

天角に情報が流れてくる間に話が大袈裟になっていることなんてよくあることだ

 

 

 

 

曹操役「北郷よ!!お前は良くやった!!ここで降っても誰もお前を咎めたりはしないであろう!!大人しく我が軍門に下れ!!」

 

一刀役「断る!!わたしは捕虜になって生き延びるような軟弱な武人ではない!!」

 

 

 

 

一刀がこの劇に対して、いろいろ心の中で不満を垂れている間に劇はクライマックスに突入していく

 

 

 

 

 

 

曹操役「なぜそこまでして肩肘を張る!!?そこまで傷ついてお前に何の得があるというのだ!!?」

 

一刀役「わたしは・・・・・董卓を愛しているからだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月「へぅ〜〜〜〜〜♪//////////////////」

 

愛紗「な!!?ご主人様はそんなことは仰られていない!!//////////」

 

小蓮「も〜〜〜!!一刀はシャオのお婿さんなのに〜〜〜〜!!」

 

人和「一刀さんって、昔からそうだったんですね」

 

麗羽「ああ〜〜〜〜♪一刀さんの月様への愛が伝わってきますわ〜〜〜♪」

 

雛罌粟「ご主人様、やっぱり女殺しです/////////」

 

風「三国一の種馬の名は伊達じゃありませんね〜〜〜♪お兄さん〜〜〜♪/////////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(おい〜〜〜〜〜!!全然違うぞ〜〜〜〜!!そんなドラマチックな結末は迎えてないぞ〜〜〜〜!!)」

 

どこまでも脚色されている内容に一刀はほとほと困り果てていた

 

一刀「(いくらなんでも恥ずかしすぎるっつ〜のっ!!)//////////」

 

羞恥心全開な一刀は顔から火を吹き出しそうにしながらその場を離脱していったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「あ"〜〜〜〜〜・・・・・恥ずかしかったぁ〜〜〜〜////」

 

あまりに現実と違う内容に、一刀はぐったりする

 

この話が後世に伝えられると思うと、なんとも憂鬱な気分になってくる

 

一刀「・・・・・さぁ〜〜〜〜て、気を取り直して・・・・・」

 

心の中の羞恥心を無理やり振りほどき、再び祭りの中に繰り出す一刀

 

露店が立ち並ぶ通りを歩いていく一刀

 

通り沿いに並ぶ提灯の明かりは露店や一刀の側らをすれ違う人々を照らしていく

 

そんな幻想的な雰囲気の中銀色に輝く二つのお団子を発見した

 

一刀「・・・・・あれは・・・・・菖蒲?」

 

菖蒲「・・・・・・・・・・」

 

そこには、蝶の刺繍が施された青い浴衣に身を包み、普段付けているヘアバンドの代わりに青いリボンをつけ頭の両サイドにお団子を作った菖蒲がいた

 

菖蒲は仮面屋の前で一つの仮面を手に取りそれを見つめている

 

ちなみにこの仮面は、一刀の世界にあるようなプラスチック製ではなく、焼き物である

 

焼き物といっても重いものではなく、なるべく軽くなるように薄く作られている

 

もちろんこれも真桜との共同作業で作ったお面である

 

両端に紐を通す穴が開いていてちゃんと頭にかけられるようになっている

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

提灯の明かりに照らされながら仮面を見つめる菖蒲の横顔は、少しだけ嬉しそうに見える

 

しかし、それと同時にその仮面を見ている瞳の奥には悲しい光が宿っているように見えた

 

 

 

一刀「よう、菖蒲」

 

菖蒲「え?あ!?一刀様!?お疲れ様です!」

 

一刀「お疲れ様」

 

声を掛けられた菖蒲は一刀に攻撃することなく普通にこちらを向き挨拶をしてきた

 

これが一昔前の菖蒲だったら挨拶の代わりに鬼斬が飛んできたろう

 

実際一刀も、天水や洛陽でも何度も菖蒲の男性恐怖症で振り向きざまの不意打ちを受けてはかわしているのだから

 

一刀「なんだか、さっきからずっとその仮面見つめているみたいだけど・・・・・ってうお!!?凄い仮面だな!!」

 

菖蒲が持っていたのは、凄い形相をした般若のような仮面だった

 

せっかくの楽しい夏祭りにこんなものを店先に並べておくのはどうかと思う

 

一刀「もしかして・・・・・これ買いたいのか?」

 

菖蒲「い、いいえ!そういうわけではありません!」

 

一刀「いくらなんでもこれは菖蒲にはに合わないと思うな・・・・・う〜〜〜ん・・・・・あ、これなんてどうだ?」

 

一刀が指差したのは仮面は猫を模した仮面だった

 

一刀「すいません、これ下さい」

 

菖蒲「え!?一刀様!?」

 

一刀は店主に御代を払い、その猫の仮面を貰った

 

一刀「はい、これ菖蒲に」

 

菖蒲「そ、そんな!!?受け取れません!!」

 

一刀「いいっていいって・・・・・それにこれを菖蒲につけて欲しいんだ」

 

菖蒲「ええ!!?一刀様!!?」

 

一刀「ああでも、完全にかぶらなくていいよ、頭に載せるくらいがちょうどいいな」

 

菖蒲「・・・・・わかりました・・・・・一刀様がそこまで仰られるなら・・・・・」

 

そう言いながら、菖蒲はその猫の仮面を頭に斜め45度に乗せた

 

一刀「おお♪似合ってるじゃないか♪」

 

菖蒲「そ、そんな/////////」

 

一刀「それじゃあ行こうか♪」

 

菖蒲「え?どちらに?」

 

一刀「どこでもいいよ、暫らく一緒に歩いてくれないか?」

 

菖蒲「・・・・・分かりました///////////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一刀と菖蒲は通りへ繰り出す

 

菖蒲「/////////////////」

 

一刀の隣を歩いている菖蒲は嬉し過ぎてずっと顔を赤くしていた

 

そして、様々な出し物を鑑賞し、様々な店でお菓子や食べ物を摘んでいった

 

それは、傍から見れば新婚夫婦のようである

 

菖蒲「・・・・・あの一刀様、ちょっとだけわたくしの話を聞いていただけませんか?」

 

一刀「ん?なんだい?」

 

菖蒲「一刀様には話していましたよね、わたくしは小さいころ男の子に虐められていたという話を」

 

一刀「ああ、そのせいで男性恐怖症になってしまったって」

 

菖蒲「はい・・・・・今では一刀様のおかげもあって昔と比べると遥かに良くなりました」

 

一刀「え?俺?」

 

菖蒲「うふふ♪そこはいつまで経っても鈍感ですね♪」

 

一刀「言い訳できないな・・・・・」

 

菖蒲「一刀様には感謝してもし足りません、わたくしも今まで何度も一刀様に攻撃を仕掛けてしまいました・・・・・でも、一刀様はこんなわたくしに真摯に、そして気長に接してくれました、わたくしは、本当は男性と仲良くなりたかったんです・・・・・そのために武芸の道を志したのですが・・・・・結局駄目でした・・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

菖蒲「わたくしは・・・・・仮面を被っていたんです」

 

一刀「?・・・・・仮面?」

 

菖蒲「はい・・・・・男の人から遠ざかり、人と向き合うことを否定する、現実から目をそむける・・・・・自分を偽るための仮面を・・・・・さっきわたくしは、鬼の仮面を見ていましたよね」

 

一刀「ああ」

 

菖蒲「わたくしは、いままであのような仮面を被っていたんです・・・・・武芸を磨くことで、男の人に近づくことで、少しでも男の人のことを知ろうと躍起になっている・・・・・それが今までの鬼の仮面を被っていた自分でした」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

さっきの菖蒲の瞳の奥の悲しい光は、そんな過去の自分を悲しむ光だったのだと一刀は思った

 

菖蒲「しかし一刀様は、そんな私の仮面をいとも簡単に砕いてくれました・・・・・わたくし、一刀様には心から感謝しています、わたくしをここまで変えてくれた一刀様に・・・・・それに・・・・・・・・・・」

 

一刀「?・・・・・それに」

 

菖蒲「わたくし・・・・・その・・・・・か、一刀様と・・・・・す、するのが・・・・・す、好きに・・・・・も〜〜〜〜!言わせないで下さい!/////////」

 

そんな一刀と菖蒲がラブラブな雰囲気を醸し出している中

 

一刀「・・・・・そろそろ出てきたらどうだ?」

 

菖蒲「え?・・・・・あ!!?」

 

斗詩「あちゃ〜〜〜、ばれちゃいました」

 

穏「まあまあまあまあ〜〜〜〜♪菖蒲さんってば大胆ですね〜〜〜♪/////////」

 

桂花「まったく菖蒲ったら、こんな全身精液男のどこがいいのよ」

 

亜莎「ごごごごごめんなさい!!菖蒲さん!!べべべべ別に邪魔するつもりはなかったんです!!////////」

 

零「菖蒲、なに抜け駆けしてるのよ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

稟「だから止めようといったのに、このようなこと・・・・・」

 

裏通りから続々と浴衣姿の将達が現れる

 

菖蒲「みみみみ皆さん!!?まままままさか!!?みみみみ見ていたんですか!!?//////////」

 

どうやら菖蒲自身も一刀とデートするのが嬉しくて周りに気を配れなかったらしい

 

稟「すみません菖蒲殿!覗き見するつもりはありませんのでしたけれど!」

 

穏「あらあら〜〜〜♪稟さんが一番食い入るように見ていた気がしますけど〜〜♪」

 

稟「なな!!?穏殿!!?////////////」

 

零「それにしても、菖蒲ってわたし達が考えている以上にむっつりスケベだったのね♪」

 

穏「そうですね〜〜〜♪こんな公衆の面前で一刀さんに(アッハァ〜〜ン?)で(ウッフゥ〜〜ン?)な(ワァ〜〜オ?)をされるのが好きだって堂々と言っちゃうんですから〜〜〜♪////////」

 

菖蒲「穏さん!!わたくしはそんな事言っていません!!//////////////////」

 

斗詩「みなさん!菖蒲さんを苛めないであげてください!」

 

そうして菖蒲は暫らく女性人から弄られっ放しになっていたとか

 

一刀「(菖蒲のやつ、今度は女性恐怖症とかになったりしないだろうな?)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜・・・・・みんなも意地悪だな・・・・・」

 

あの後一刀はみんなに奢ることで、菖蒲への弄りを中断させることに成功した

 

一刀「さて・・・・・今度は・・・・・」

 

祭りの時間も残り少なくなってきたので、頭の中にこの祭りの店舗の配置図を思い浮かべどこに行くかを即断しようとする

 

その時

 

雫「あ!一刀様♪」

 

桃香「あ〜〜〜♪ご主人様だ〜〜〜〜♪」

 

蓮華「え!?一刀!?」

 

沙和「隊長お疲れなの〜〜〜♪」

 

トラ「にぃにぃ♪だっこしてにゃ〜〜〜〜〜♪」

 

シャム「にぃしゃま・・・・・」

 

一刀に向かって浴衣姿の団体さんが近付いてくる

 

一刀「ようみん・・・・・なんだそれ?」

 

しかし、最初に着ていた浴衣姿とは明らかに違うところがある

 

白蓮「ど、どうだ?一刀、その・・・・・似合ってるか?////////」

 

沙和「これ本当に可愛いの〜〜〜♪」

 

天和「あははこれ楽しい〜〜〜にゃ〜〜〜〜♪」

 

桃香「うん♪お猫さんになったみたいにゃ〜〜〜〜♪」

 

明命「はうあう〜〜〜〜♪蓮華様可愛いですにゃ〜〜〜♪もふもふしたいですにゃ〜〜〜♪////////」

 

蓮華「あ・・・・・ありがとう明命/////////」

 

雫「あの、一刀様・・・・・似合いますか?/////////」

 

そう、そこには浴衣姿に猫耳バンドというなんともマニアックな組み合わせをした団体がいたのだ

 

一刀「・・・・・みんな・・・・・似合い過ぎてる・・・・・」

 

「//////////////////」

 

一刀から最高の誉め言葉を貰い一同は揃って赤くなる

 

天和「あそうだ♪一刀もしてみてよ〜〜♪」

 

蓮華「え!!?一刀も!!?」

 

沙和「あ〜〜〜〜♪沙和も見てみたいの〜〜〜〜♪」

 

明命「お猫様の一刀様、見てみたいです〜〜〜♪」

 

雫「わ、わたくしも・・・・・」

 

桃香「ご主人様♪これ付けてみて♪」

 

そう言いながら桃香は余りの猫耳を一刀に渡した

 

一刀「・・・・・マジで言ってるのか?みんな・・・・・」

 

桃香「うん♪きっと似合うよ♪ご主人様♪」

 

雫「付けてみてください♪一刀様♪」

 

蓮華「・・・・・ええ♪わたしも正直見てみたいわ♪///////」

 

一刀「・・・・・分かった・・・・・似合わなくても笑うなよ」

 

3秒後には辺りが大爆笑の渦に巻き込まれるのが容易に想像できる

 

一刀「・・・・・どうだ?」

 

蓮華「・・・・・これは」

 

天和「一刀・・・・・凄く似合ってるよ〜〜〜」

 

桃香「あはは〜〜〜♪ご主人様可愛い〜〜〜♪」

 

沙和「沙和は納得なの・・・・・隊長って、女装したらダントツの美女になっちゃうし・・・・・何着ても似合う人って本当に羨ましいの〜〜〜」

 

明命「一刀様〜〜〜♪もふもふさせて下さい〜〜〜♪」

 

雫「大変良くお似合いです♪一刀様♪////////////」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

予想と180度違う一同の反応に一刀も唖然とする

 

天和「あそうだ♪一刀〜〜〜♪にゃ〜〜〜って言ってみて〜〜〜♪」

 

一刀「なに!!?」

 

沙和「あ〜〜〜♪面白そうなの〜〜♪」

 

蓮華「一刀♪お願い♪」

 

明命「お猫様な一刀様〜〜〜〜♪」

 

桃香「ご主人様♪やって見せて♪」

 

雫「一刀様♪ぜひ♪」

 

一刀「・・・・・わ・・・・・分かった・・・・・」

 

さらに覚悟を決める一刀

 

一刀「にゃ・・・・・にゃ〜〜〜」

 

ズキュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!!!

 

どこかで心臓を打ち抜かれる音が聞こえた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・様な気がする

 

天和「きゃ〜〜〜〜♪か〜〜わ〜〜い〜〜い〜〜♪////////」

 

沙和「隊長キュートなの〜〜〜〜♪////////」

 

明命「やっぱりもふもふします〜〜〜♪////////」

 

蓮華「わたしも〜〜〜♪/////////」

 

桃香「明命ちゃん蓮華さんずるい〜〜〜!わたしもいいこいいこする〜〜〜♪/////////」

 

雫「一刀様〜〜〜♪/////////」

 

一刀「うおおおおおおおおおおおおおい!!!」

 

こうして猫耳一刀を散々もふもふし一刀成分をたっぷり補給した一同は、満足そうな顔をしながら再び露店へ繰り出したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「ふぅ〜〜〜〜〜・・・・・今日はある意味厄日かな・・・・・」

 

せっかく夏祭りを再現したのに肝心の自分が時間を奪われていては意味がないだろうに

 

一刀「・・・・・まぁ、俺もみんなに構ってもらえるのは嬉しいんだけどな」

 

これだけの美女達に構ってもらえるだけでも感謝しなければならないのに、厄日だなんていったらそれこそ天誅を食らってしまう

 

一刀「・・・・・さあ、残り時間もあと僅かだし、気を取り直していくか♪」

 

祭りの終焉が刻一刻と迫っているので、一刀は少し急いでいこうと思い足を急がせる

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「まぶしい季節が 黄金(きん)色に街を染めて♪君の横顔 そっと包んでた♪まためぐり逢えたのも きっと偶然じゃないよ♪心のどこかで 待ってた♪世界中の誰よりきっと 熱い夢見てたから♪目覚めてはじめて気づく つのる想いに♪世界中の誰よりきっと 果てしないその笑顔♪ずっと抱きしめていたい 季節を越えていつでも♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・この歌は・・・・・」

 

どこからか響いてくる懐かしい歌詞とメロディーに誘われるように自然と一刀は歌の聞こえてくる方向へと向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・あれは」

 

露店通りを離れ祭りの雰囲気が届きにくい公園にやってくると、そこには

 

 

 

 

 

 

 

時雨「言葉の終わりを いつまでも探している♪君の眼差し 遠く見つめてた♪そう本気の数だけ 涙見せたけど♪許してあげたい 輝きを♪・・・・・世界中の誰よりきっと 熱い夢見てたから♪目覚めてはじめて気づく つのる想いにWOH〜OH〜♪世界中の誰よりきっと 果てしないその笑顔♪ずっと抱きしめていたい 季節を越えていつでも♪」

 

 

 

 

 

 

 

この世界に来た時からのお世話になっている人が自分のいた国の歌を歌っていた

 

 

 

徐栄「ふぅ〜〜〜♪時雨さんの歌もいいですなぁ〜〜〜♪」

 

張済「心が癒されますぅ〜〜〜♪」

 

杏奈「素敵な歌ですぅ〜〜〜♪」

 

地和「もぉ〜〜〜、なんで時雨のやつこんなに上手いのよぉ〜〜〜」

 

華陀「それはな地和、時雨も一刀にせがんで一刀の国の歌を教えてもらったらしいぞ」

 

村長「時雨はもともと村の中でも1,2を争う歌唱力を持っていましたからな♪一刀殿も時雨の歌声に惚れ込んでいろいろ稽古をつけていたらしいですぞ♪地和殿♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨「世界中の誰よりきっと 優しい気持ちになる♪目覚めてはじめて気づく はかない愛に♪世界中の誰よりきっと 胸に響く鼓動を♪ずっと抱きしめていたい 季節を越えていつでも♪ずっと抱きしめていたい 季節を越えて〜〜〜〜〜・・・・・いつでも〜〜〜〜♪・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その甘美でいて柔らかい歌声は止む

 

 

 

杏奈「あはぁ♪時雨さん本当に歌お上手ですねぇ♪」

 

地和「ふ、ふ〜〜〜ん・・・・・まぁまぁやるじゃないの・・・・・」

 

時雨「ありがとうございます♪杏奈様♪地和様♪」

 

一刀「本当に良かったぞ、時雨」

 

時雨「あ、旦那様♪」

 

地和「え!!?一刀!!?」

 

杏奈「ご主人様ぁ♪お疲れ様ですぅ♪」

 

徐栄「隊長、お疲れ様です」

 

張済「お疲れ様です、兄上」

 

村長「お疲れ様ですじゃ、一刀殿」

 

華陀「お疲れ!一刀!」

 

其々が挨拶していく中

 

地和「ちょっと一刀!!!」

 

一刀「おわっ!!?なんだ地和?」

 

地和「なんだ地和、じゃないわよ!!なによなによ!!あんな良い歌時雨に教えてなんでちぃ達には教えてくれないのよ!!?」

 

一刀「仕方ないだろ、俺の国の歌はそれこそ何千何万曲とあるんだ、全部教えようと思ったら人生を10回繰り返してもまだ足りないぞ」

 

地和「ええーーーーーー!!!?そんなにあるのーーーーー!!!?でもでも、さっきの歌はちぃ達に教えてくれても良かったじゃん〜〜〜!!」

 

一刀「我が侭言うなって!」

 

杏奈「そうですよぉ地和さん、地和さんだって今まで一刀さんに何十曲と教えてもらったんでしょ?でしたら一曲や二曲取りこぼしたくらいで文句を言うのは筋違いだと思いませんかぁ?」

 

地和「ううぅ〜〜〜〜〜〜・・・・・」

 

全くの正論なのだが、地和は全く納得がいかない顔をしている

 

そして、この重たい雰囲気を何とかしようと村長が助け舟を出してきた

 

村長「・・・・・では、ここは一刀殿が一曲披露していただいていただけませんか?」

 

一刀「え?なんで?」

 

徐栄「いいですね♪お願いします♪隊長♪」

 

張済「こんなこともあろうかと兄上の二胡を持ってきてありますぞ♪」

 

一刀「・・・・・ずいぶんと用意が良いな・・・・・」

 

華陀「一刀♪一曲頼む♪」

 

時雨「旦那様♪ぜひお願いします♪」

 

地和「・・・・・なんだかはぐらかされた気分だけど・・・・・ちぃも最近一刀の歌を聞いてないし・・・・・いいわ♪聞いてあげる♪」

 

一刀に対してはどこまでも上から目線の地和だが、それでもかなり期待しているようだ

 

一刀「・・・・・分かったよ」

 

聞きたい人がいれば一刀も歌を聞かせてやることは決してやぶさかではない

 

そして、二胡のチューニングを終え一刀は歌いだした

 

 

 

 

 

 

 

 

♪〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜♪〜〜♪〜〜

 

 

 

一刀「歌を聞かせたかった♪愛を届けたかった♪思いが伝えられなかった〜〜♪・・・・・僕が住むこの町を君は何も知らない♪僕がここに居るわけさえも♪もしあの時が古いレンガの町並みに♪止まることが出来ていたら君を離さなかった♪冬の日差しを受ける公園を横切って♪毎日の生活が始まる♪時が止まったままの僕の心を二階建てのバスが追い越してゆく♪」

 

 

 

 

 

 

徐栄「・・・・・これは」

 

張済「始めて聞く歌です・・・・・」

 

地和「これは・・・・・男物の歌ね・・・・・でもいい旋律じゃない♪」

 

 

 

 

 

 

♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜♪〜〜〜〜♪♪♪〜〜〜♪♪♪〜〜〜〜

 

 

一刀「12月の正座が一番素敵だと♪僕をドライブへと誘った♪・・・・・車のサンルーフから星をよく眺めたね♪君は良く歌っていたね♪もしあの歌を君がまだ覚えていたら♪遠い空を見つめハーモニー奏でておくれ♪冬の日差しを受ける公園を横切って♪毎日の生活が始まる♪時が止まったままの僕の心を二階建てのバスが追い越してゆく♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

時雨は思う

 

詞の内容からしておそらくこれは大事な人を失った時の想いを綴ったものなんだろう

 

恋人と過ごした思い出のひと時のこと

 

そして、時間が過ぎさっていく様子を比喩表現として用いたのだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

♪♪〜〜〜♪♪〜〜〜♪♪〜〜〜〜♪♪〜〜〜♪〜〜〜

 

 

 

一刀「歌を聞かせたかった♪愛を届けたかった♪思いが伝えられなかった♪枯葉舞う北風は厳しさを増すけれど♪僕はここで生きてゆける♪・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華陀「(一刀・・・・・)」

 

華陀がこの歌詞から感じたものは

 

もう二度と大切に人に会えない

 

別れることが分かりきっている

 

しかし、それでもめげずに精一杯生きていく

 

それは一刀の美しくも悲しい生き方そのものを象徴するような歌であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この一刀の歌が終り、祭りの提灯の灯りも次々と消えていったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラ〜〜〜〜〜ン♪カラ〜〜〜〜〜〜ン♪カラ〜〜〜〜〜〜〜ン♪カラ〜〜〜〜〜〜〜ン♪

 

鳴り響くのは、鐘の音

 

 

天角の町の一角に全く中華的ではない建物が建っている

 

レンガが積み上げられ、周りは石で出来た塀で囲まれ天辺には十字架がそびえ立っている

 

そう、その中にはこの時代の中国では全く場違いな教会が立っていたのだ

 

この音はチャペルの音

 

辺りにけたたましい宗教的な音色が響き渡る

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

その教会の中には一刀がいた

 

一刀は、純白のタキシードを着こなし香油で髪をオールバックにしスタンバッている

 

ステンドグラスから差し込む光を浴びる一刀は、なんとも幻想的かつ儚かった

 

 

 

 

 

一刀「(・・・・・なぁ雷刀、俺のやっている事はそんなに間違っているのか?)」

 

雷刀(さぁな・・・・・だが、ここまでやってしまったからにはもう後には退けないぞ)

 

一刀「(分かっている)」

 

一刀は目を瞑り心の中で、闇の自分と話していた

 

一刀「(それにしても未だに信じられないな、俺がこんな世界に来たことそのものが)」

 

雷刀(それもそうだな・・・・・しかし、管輅が言っていたことが本当ならこれもある意味では運命だったのかもしれないな)

 

一刀「(やっぱり、お前もあのイメージを見ていたのか)」

 

雷刀(ああ・・・・・最初に見た時は何かの冗談かと思っていたが、今思えば納得できる部分が多かったよ)

 

一刀「(そうだな・・・・・)」

 

雷刀(それでも、お前がこの世界でやったことは確実に歴史の矛盾を招くだろう・・・・・この先お前が消えて、彼女達を悲しませることがあったとしたら、罪の上塗りだな)

 

一刀「(・・・・・それも、覚悟の内さ)」

 

雷刀(それが自己満足でもか?)

 

一刀「(もともと人のやることなんてみんな自己満足さ、俺も最初は世の為人の為なんて本気で思っていたけど、結局そんなものは方便、言い訳だったんだ・・・・・俺はいつだって自分のために戦っていたんだ、だからこれから先俺はそんな方便も言い訳も一切しない・・・・・俺は俺の為に行動する)」

 

雷刀(・・・・・上出来だ)

 

一刀「(なんだって?)」

 

雷刀(ようやくお前の心の底からの言葉を聞けたと思ったんだよ・・・・・今までのお前の言葉は、罪の意識のあまり、雑念のあまり、上っ面ばかりで心に響かないものばかりだった・・・・・泰山で言っていた侍の理想とやらも、俺達の祖父である北郷刀誠から貰った借り物でしかない・・・・・ようやくその固定概念から抜け出したな)

 

一刀「(・・・・・もしかして、お前はじいちゃんの言葉が俺の枷になっていたとでも言いたいのか?)」

 

雷刀(その通りだ、ある意味暗示に近いものだろう、お前はそれに見事にはまってしまっていたということだ・・・・・実際お前は、その侍の理想とやらを追いかけるあまり他が完全にお留守になっていたじゃないか・・・・・まぁ、あのくそじじいがそこまで考えていたかどうかは怪しいがな)

 

一刀「(それは同感だ・・・・・だけどさ、俺はこれからもじいちゃんの教えを守っていくよ・・・・・確かに、じいちゃんの言っていたことを守るあまり俺は闇に囚われてしまったけど、じいちゃんの教えを守っていたからこそここまでこれたのもまた事実だしな)」

 

雷刀(・・・・・それもそうか)

 

一刀「(だからさ・・・・・これからも模索していくことにするよ、俺の描く侍の理想ってやつをさ)」

 

雷刀(そうか・・・・・おっと、迎えが来たようだぞ)

 

一刀「(ああ・・・・・)」

 

ギイイイイイイイ

 

一刀と雷刀との話し合いが済んだ頃合を見計らったように教会の扉が開いていく

 

張済「・・・・・兄上、お時間です」

 

一刀「・・・・・ああ」

 

入ってきたのは、なんと神父服に身を包んだ張済だった

 

なんとしても自分が式の進行役をすると押し切りこのような姿になっている

 

そして、二人は教会の扉から外に出る

 

そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「一刀♪どう?似合ってる♪」

 

蓮華「おかしい所、ないかしら?一刀////////」

 

小蓮「あは♪かっこいいよ一刀♪流石シャオが選んだお婿さんだね♪」

 

冥琳「時間通りだな、一刀よ」

 

純夏「一刀〜〜♪」

 

祭「ほう、男前だな♪一刀よ♪」

 

思春「・・・・・//////////」

 

明命「はうあう〜〜〜♪とうとうこの時が来たんですね〜〜〜〜♪///////」

 

穏「はい〜〜♪一刀さんとわたし達の結婚式です〜〜♪」

 

亜莎「あうううううう〜〜〜〜、嬉しいです〜〜〜〜〜//////////」

 

百合「うふふふふ〜〜♪一刀君〜〜♪」

 

美羽「一刀〜〜〜♪わらわは一刀の妻になれて幸せじゃ〜〜〜♪」

 

七乃「まったく、一刀さんもお茶目な人ですね〜〜♪これだけの妻を娶って全員正室扱いなんですから〜〜〜♪」

 

彩「それほどの男だったということだろう、我々が選んだ夫は♪」

 

華琳「幸せにしなさいよ♪一刀♪////////」

 

春蘭「むぅ、動きにくいな、これ////////」

 

秋蘭「姉者、破ったりするなよ」

 

桂花「・・・・・光栄に思いなさい、この荀文若をあんたみたいな脳みそ色欲魔人が娶れることを/////////」

 

風「うふふふ〜〜♪風の願いが叶っちゃいました〜〜♪」

 

稟「どこか、変なところはありませんか?一刀殿//////////」

 

季衣「これが天の世界のお嫁さんの衣装か〜〜〜♪」

 

流琉「はにゅう〜〜〜〜〜、兄様、幸せです〜〜〜〜///////////」

 

翠「あたしと・・・・・ご主人様が・・・・・結婚・・・・・////////////」

 

蒲公英「ご主人様〜〜〜♪蒲公英幸せだよ〜〜〜♪」

 

葵「本当に実現しちまうとはな、親子の重婚が・・・・・ふふふ♪お前は俺の想像を上回ってくれたよ一刀♪」

 

聖「とうとう一刀と結婚・・・・・/////////////」

 

凪「ああああ、隊長ぉ、師匠ぉ、一刀様ぁ/////////////////////」

 

沙和「隊長・・・・・凄いの〜〜///////」

 

真桜「ああ・・・・・太陽やで〜〜/////////」

 

悠「流石はあたしの夫だな♪///////」

 

桃香「あははは♪幸せだよ〜〜♪ご主人様ぁ♪/////////」

 

愛紗「ご主人様、今日はわたしが今まで生きてきた中で一番の幸福な日です//////////////」

 

鈴々「わ〜〜〜い♪お兄ちゃんと結婚なのだ〜〜〜♪」

 

星「幸せにして下され♪主♪」

 

朱里「はわわ〜〜〜//////////」

 

雛里「あわわ〜〜〜//////////」

 

白蓮「やった・・・・・やったぞ〜〜〜♪わたしにもついに春が来た〜〜〜〜♪」

 

紫苑「うふふふ♪幸せですわ♪ご主人様♪」

 

桔梗「お館様、この桔梗めが生涯お館様をお守り申し上げましょう♪」

 

焔耶「お館は頼りないところがあるからな、わたしが・・・・・その・・・・・守ってやる//////////」

 

杏奈「ご主人様ぁ♪今日まで生きてきて良かったと思った日はありません♪////////////」

 

柊「一様♪柊を貰ってください♪/////////」

 

雛罌粟「うう〜〜〜〜キュンキュンが〜〜〜〜♪キュンキュンが〜〜〜♪///////////」

 

月「へぅ〜〜〜〜〜〜、ご主人様と結婚しちゃうんだ〜〜〜////////」

 

詠「・・・・・こうなったらボク、素直になる・・・・・愛してるわ、一刀/////////」

 

雫「お父様、お母様、わたくしは幸せです♪きっとこのお方と一生を共にして見せます♪//////」

 

菖蒲「一刀様、似合っているでしょうか////////」

 

零「ご主人様の傍はわたくしの居場所です♪永遠(とわ)にお傍に置いてください♪/////////」

 

恋「ご主人様♪・・・・・恋をあげる♪///////」

 

音々音「恋殿を幸せにしろなのです!・・・・・それと、ねねのことも忘れないで欲しいのです//////////」

 

嵐「一刀よ、こんな無骨なわたしを貰ってくれるのか?/////////」

 

霞「一刀〜〜〜〜〜♪ウチほんに幸せやわ〜〜〜〜〜♪」

 

麗羽「お〜〜〜っほっほっほっほ♪これです♪これですわ♪これこそがわたくしの求めていた服ですわ♪」

 

斗詩「うううう〜〜〜〜、こんなに幸せでいいんでしょうか〜〜〜////////////」

 

猪々子「ちゃんと面倒見てくれよな〜〜♪兄貴〜〜♪」

 

時雨「旦那様♪この日を何度夢見たことか♪///////////」

 

一刀「みんな・・・・・本当に綺麗だよ」

 

教会から出るとそこには、総勢57名の花嫁達が居た

 

全員が純白のウェディングドレスに身を包み、頭に花飾り付のヴェールをかぶり、ブーケを持っていた

 

徐栄「く〜〜〜〜!羨ましいぞ、張済〜〜〜〜〜〜!」

 

村長「めでたいですの〜〜〜〜♪」

 

天和「あ〜〜〜〜んも〜〜〜〜!!なんでわたし達は一刀と結婚できないの〜〜〜〜!!?」

 

地和「そうよそうよ!!ちぃだって一刀と結婚したいのに〜〜〜〜!!」

 

人和「姉さん達無茶言わないの、わたし達芸能人が結婚しちゃったらこれまでの活動や努力が水の泡なんだから」

 

にい「おにい〜〜〜〜〜♪かっこいいにゃ〜〜〜♪」

 

ミケ「あにしゃま〜〜〜〜〜♪」

 

トラ「にぃにぃ〜〜〜〜♪」

 

シャム「にいさま〜〜〜〜♪」

 

華陀「おお♪決まってるな♪一刀♪」

 

陳寔「なんと凛々しいお姿か、一刀殿・・・・・」

 

荀爽「まさしく天の御遣い様ですの〜〜〜」

 

李膺「英雄王としての気品に満ちていますな〜〜〜〜」

 

司馬朗伯達「くぅ〜〜〜〜零のやつぅ〜〜〜!幸せそうな顔をしてぇ〜〜〜〜!」

 

司馬孚叔達「おねえ・・・・・なんて羨ましいの・・・・・」

 

司馬馗季達「うぅう〜〜〜〜、わたしにもねーやんくらいの英知があればこんな式今直ぐにでも潰してやるのにぃ〜〜〜〜」

 

司馬恂顕達「わたしも北郷様と結婚したいな〜〜〜」

 

司馬進恵達「おねえ、代わってくれないかな・・・・・駄目だろうなぁ・・・・・」

 

司馬通雅達「ボクも貰ってくれないかなぁ、北郷様・・・・・」

 

司馬敏幼達「いいなぁ〜〜〜、お姉ちゃん・・・・・」

 

「よっ♪北郷様〜〜〜〜〜♪大陸一〜〜〜〜〜♪」

 

「隊長〜〜〜〜〜♪かっこいいです〜〜〜〜〜♪」

 

「も〜〜〜〜!!わたしだって一刀様と結婚したい〜〜〜♪」

 

「なんで時雨は良いのにわたし達は駄目なの〜〜〜!!?」

 

その周りには、日々いろんな所でお世話になっている人々、一刀がこの世界に来た時からの知り合い達が参列していた

 

そして、式が始まる

 

張済「それでは誓約をしていただきます、皆様ご起立下さい」

 

張済の言葉と同時に参列する者達が一斉に腰を上げる

 

張済「北郷一刀と57名の新婦達は今結婚しようとしています、この結婚に正当な理由で異議のある方は今申し出てください、異議がなければ今後永遠に口を閉ざすこと」

 

天和&地和「「異議あむぐ〜〜〜〜〜〜〜!!」」

 

人和「(も〜〜〜〜!!どうして天和姉さんもちぃ姉さんもそんななの!!?)」

 

異議を申し立てようとした天和と地和を無理やり抑え込む人和

 

張済「んっ!・・・・・どうぞお座りください・・・・・北郷一刀殿、あなたはこの57名の女性達を妻とすることを望みますか?」

 

一刀「はい、望みます」

 

張済「順境にあっても逆境にあっても、健やかなる時も病める時も、死がその仲を別つまで、夫として愛と忠実を尽くすことを誓いますか?」

 

一刀「はい、誓います」

 

張済「新婦の皆様、あなた方は北郷一刀を夫とすることを望みますか?」

 

「はい、望みます」

 

張済「順境にあっても逆境にあっても、健やかなる時も病める時も、死がその仲を別つまで、妻として愛と忠実を尽くすことを誓いますか?」

 

「はい、誓います」

 

張済「では、誓いの口付けと新郎から新婦への指輪の提示を」

 

一刀の隣には台がありその上には花嫁達に渡すエンゲージリングがあった

 

流石にこれだけの数で交換し合うというわけにも行かないので、一刀の薬指にはすでに指輪をはめておき一刀が花嫁達に指輪を付けていくという形式にした

 

ちなみにこの指輪は、真桜の作品である

 

この指輪は、繋げると龍の姿になる仕組みで、一刀が先端の口を付けている

 

これは、これからも一刀がみんなを繋ぎとめていくという誓いも込められていた

 

ちなみに金である

 

雪蓮「うふふ♪一刀♪わたし凄く幸せよ♪(母様、わたし今とても幸せです、きっと母様のような立派な母親になります)////////」

 

蓮華「一刀ぉ♪わたしはこの世で一番幸せな女よ♪」

 

小蓮「チュッ・・・・・やった〜〜〜〜♪とうとう一刀と結婚できた〜〜〜♪」

 

冥琳「ふふふふ♪愛しているぞ♪一刀♪」

 

純夏「一刀♪一生離さないでね♪」

 

祭「幸せにせい♪一刀♪」

 

思春「わたしを女にした責任はとって貰うぞ//////////」

 

明命「はうあう〜〜〜〜♪お猫様〜〜〜〜♪明命は幸せです〜〜〜〜♪/////////」

 

穏「まぁまぁ〜〜〜〜♪これが誓いのキスですか〜〜〜♪癖になってしまいそうです〜〜〜♪////////」

 

亜莎「あううううう〜〜〜〜♪夢が叶いました〜〜〜〜♪//////////」

 

百合「一刀君〜〜♪わたくしが生涯一刀君のお世話をします〜〜♪」

 

美羽「一刀や〜〜♪わらわは良い妻になるぞよ〜〜♪」

 

七乃「一刀さん〜〜♪これ以上妻を娶ってはいけませんよ〜〜〜♪」

 

彩「ふふ♪まさか美羽様と一緒に貰われてしまうとはな♪」

 

華琳「一刀♪ずっとわたしの傍に居なさい♪」

 

春蘭「はっはっは♪わたしを妻に迎えられて幸せだろう♪一刀♪///////」

 

秋蘭「ふふ♪一刀よ♪お前はわたしの予想を遥かに超えるやつだったよ♪」

 

桂花「・・・・・ふんっ、光栄に思いなさい、華琳様だけじゃなくわたしまで娶れることに///////////」

 

風「お兄さん〜♪これからは沢山風に頼ってくださいね〜〜♪」

 

稟「このような日が来るとは、感無量です♪一刀殿♪///////」

 

季衣「わ〜〜〜〜〜い♪僕兄ちゃんと結婚した〜〜〜〜〜♪」

 

流琉「はぁ〜〜〜♪兄様と結婚・・・・・夢見たい////////」

 

翠「ご主人様、大好きだぞ♪////////」

 

蒲公英「ご主人様〜〜〜〜♪大好き〜〜〜〜♪」

 

葵「ふふ♪人生に二度もこんな気持ちを味わえるとはな♪」

 

聖「一刀ぉ〜〜♪幸せ過ぎるのぉ〜〜〜♪」

 

凪「はあああぁぁ、一刀様ぁ♪わたくしは幸せ過ぎてどうにかなってしまいそうですぅ♪///////////////」

 

沙和「た〜〜〜いちょっ♪沙和の面倒一生見てね〜〜〜♪」

 

真桜「これからよろしゅうな♪隊長♪////////」

 

悠「一刀♪ここまであたしを受け止めてくれるとは思ってなかったよ♪/////////」

 

桃香「ご主人様♪わたしいい奥さんになるね♪」

 

愛紗「ご主人様♪今日はわたしが生きてきた中で一番の幸福な日です♪///////////」

 

鈴々「お兄ちゃん〜〜〜♪大好きなのだ〜〜〜〜♪」

 

星「主♪我が君♪わたしの全ては貴方のものですぞ♪////////」

 

朱里「はわわ〜〜〜♪ご主人様と結婚しちゃったよ〜〜〜♪」

 

雛里「あわわ〜〜〜♪幸せでしゅ〜〜〜〜♪///////////」

 

白蓮「一刀♪月並みだけど、これからよろしくな♪」

 

紫苑「ご主人様♪いつか璃々も貰ってあげてくださいね♪」

 

桔梗「今日ほど幸せを感じた日はありませんぞ♪お館様♪////////」

 

焔耶「ここまでしたんだ、嫌だと言っても一生付いていくからな、お館♪//////////」

 

杏奈「はふぅ♪わたしが結婚する日が来るなんてぇ♪夢なら覚めないで下さいぃ♪//////////」

 

柊「はぁ〜〜〜〜〜♪一様ぁ〜〜〜〜♪幸せですぅ〜〜〜〜♪///////」

 

雛罌粟「どうしよう、幸せ過ぎてキュンキュンしちゃうよ〜〜〜♪止まらないよ〜〜〜♪ご主人様〜〜〜♪//////////////」

 

月「へぅ〜〜〜〜〜〜♪ご主人様と結婚しちゃったぁ〜〜〜〜♪///////////」

 

詠「ボクをこんな風にしたんだから、せ・・・・・責任取りなさいよね♪//////////」

 

雫「一刀様ぁ♪雫は、幸せです♪幸せで幸せでもうどうしようもありません♪//////////」

 

菖蒲「一刀様♪菖蒲はきっと添い遂げて見せます♪一生一刀様の妻であり続けます♪/////////」

 

零「ご主人様・・・・・いいえ、あなた様♪零を一生傍に置いてくださいね♪//////////」

 

霞「一刀〜〜〜〜〜〜♪好き好き大好きや〜〜〜〜〜♪//////////」

 

恋「ご主人様ぁ♪もっとするぅ♪チュッチュッチュッチュッ♪ンン〜〜〜〜〜〜♪//////////////」

 

嵐「一刀よ♪わたしはお前を一生超えられそうにない♪ここまで身も心もお前のものにされてしまってはな♪/////////」

 

音々音「ねねは、仕方なくなのです、しかし恋殿が結婚するのであれば・・・・・その・・・・・///////」

 

麗羽「一刀さん♪今日この瞬間をわたくしは神に感謝しますわ♪」

 

斗詩「ご主人様ぁ♪斗詩は果報者です♪//////////」

 

猪々子「兄貴♪麗羽様と斗詩と一緒にあたいも可愛がってくれな♪」

 

時雨「旦那様ぁ♪時雨はきっと良い妻になりますぅ♪////////」

 

こうして、一人一人のヴェールを取り一人一人誓いの口付けをしていき、それと同時に左手の薬指に指輪をはめていったのだった

 

張済「わたしは、皆さんの結婚が成立したことを宣言いたします、皆さんが今わたし達一同の前で交わされた誓約を神が固めてくださり、祝福で満たしてくださいますように・・・・・ご列席の皆さん、この新郎と新婦達の上に神の祝福を願い、結婚の絆によって結ばれた この夫婦を神がいつくしみ深く守り、助けてくださるよう祈りましょう・・・・・万物の造り主である主よ、あなたはご自分にかたどって人を造り、夫婦の愛を祝福してくださいました、今日結婚の誓いを交わした二人の上に、満ちあふれる祝福を注いでください、ここに居る新郎新婦達が愛に生き、健全な家庭をつくりますように、喜びにつけ悲しみにつけ信頼と感謝を忘れず、あなたに支えられて仕事に励み、困難にあっては慰めを見いだすことができますように、また多くの友に恵まれ、結婚がもたらす恵みによって成長し、実り豊かな生活を送ることができますように、わたし達の主によって」

 

「アーメン」

 

 

 

 

 

華陀「おめでとう一刀♪幸せにな♪」

 

徐栄「隊長♪お幸せに♪」

 

陳寔「いや〜〜〜♪めでたいですな〜〜〜♪」

 

荀爽「今日という日を大陸が待っていましたぞ♪」

 

李膺「神よ、どうか彼らに祝福を」

 

 

 

そして、式が終り一刀と花嫁達はバージンロードを歩いていった

 

 

 

雪蓮「そういえば、この花束を投げるんだっけ?」

 

一刀「そうだ、それを投げて掴んだ人が次に結婚するかもしれないという言い伝えがあるんだ」

 

桃香「へ〜〜〜〜♪素敵な言い伝えだね〜〜♪」

 

華琳「面白そうね♪」

 

雪蓮「それじゃあ一斉に投げるわよ♪・・・・・せ〜〜〜〜〜のっ♪」

 

掛け声と共に57束のブーケが一斉に投げられる

 

璃々「わ〜〜〜い♪璃々が取った〜〜〜〜♪」

 

みい「にゃ〜〜〜〜♪みいもおにいと結婚するゃ〜〜〜〜♪」

 

ミケ「あにしゃま〜〜〜♪ミケもゃ〜〜〜〜♪」

 

トラ「にぃにぃ♪結婚にゃ〜〜〜〜〜♪」

 

シャム「にゃ〜〜〜♪・・・・・」

 

徐栄「うおおおおお♪次はわたしですか〜〜〜〜♪」

 

張済「ついに・・・・・ついに自分にも春が〜〜〜〜♪」

 

華陀「おお!!?俺もついに身を固める時が来たのか!!?」

 

天和「きゃ〜〜〜〜♪わたしも一刀と結婚するんだ〜〜〜♪」

 

地和「あは♪ちぃも一刀と結婚する運命なのよ♪」

 

人和「//////////」

 

村長「おおおお!!?ワシか!!?ワシもなのかあああああああ!!!?」

 

陳寔「そんな!!?このような年になってまで結婚できるとは!!?」

 

荀爽「ワシもまだまだ現役ということですかな♪」

 

李膺「わたしも頑張れるということですかな♪」

 

司馬朗伯達「やった〜〜〜〜♪わたしもきっと北郷様と結婚するんだわ〜〜〜♪」

 

司馬孚叔達「待ってなさいよおねえ〜〜〜♪」

 

司馬馗季達「わたし今すぐ北郷様に貰ってもらうわ♪」

 

司馬恂顕達「お姉ちゃんずるい!!わたしも♪」

 

司馬進恵達「北郷様〜〜〜♪今すぐ結婚してください〜〜〜♪」

 

司馬通雅達「ボクも〜〜〜♪」

 

司馬敏幼達「お姉ちゃ〜〜〜ん♪すぐに蹴落としちゃうからね〜〜〜♪」

 

これだけのブーケがあれば、もはや言い伝えは関係ないだろう

 

周々「ガウ〜♪」

 

善々「グルルルル♪」

 

セキト「ワフン♪」

 

張々「バフ〜〜〜〜ン♪」

 

狛煉「ヒヒン♪・・・・・ムシャムシャ」

 

何故か動物達までブーケをキャッチしていた

 

狛煉に至っては食べてしまっている

 

雪蓮「さ〜〜〜〜あなた♪今日は初夜よ♪たっぷり付き合ってもらうからね♪」

 

一刀「ぶっ!!?」

 

桃香「ご主人様〜〜〜♪ちゃんと全員愛してね♪」

 

華琳「私のことも忘れちゃいやよ♪」

 

蓮華「一刀ぉ♪たくさん可愛がってね♪///////」

 

小蓮「シャオが一番に一刀の赤ちゃん生むんだからぁ♪」

 

冥琳「雄としての見せ場だぞ♪一刀♪」

 

純夏「一晩中可愛がってね♪一刀ぉ♪////////」

 

祭「お主の絶倫さが試されるぞ♪一刀よ♪」

 

思春「////////////」(チラチラ)

 

明命「はうあ〜〜〜〜♪明命は一刀様に孕まされちゃうんですねぇ〜〜♪/////////」

 

穏「子供は何人作りましょうか〜〜〜♪もちろん最低10人は当たり前ですよね〜〜〜♪一刀さん〜〜〜〜♪」

 

亜莎「あうううううう〜〜〜〜〜〜〜〜//////////////////」

 

百合「みんな平等に愛してね〜〜♪一刀君〜〜〜♪」

 

美羽「わらわも愛してもらうのじゃ〜〜〜〜♪」

 

七乃「逃がしませんからね〜〜〜♪一刀さん〜〜〜♪」

 

彩「付き合ってもらうぞ♪一刀殿♪」

 

春蘭「かじゅと〜〜〜、最近華琳様が呼んでくれないから寂しいにゃ〜〜〜〜//////////」

 

秋蘭「ふふ♪一刀よ期待しているぞ♪////////」

 

桂花「し・・・・・仕方ないわね・・・・・あんたの赤ちゃん産んであげてもいいわよ/////////」

 

風「みんな正室ということになっていますが、お兄さんの本当の正妻は風なのですよ〜〜♪最初は風じゃないと酷いですよ〜〜〜♪」

 

稟「一刀殿♪わたくしも覚悟は出来ています♪どうかわたしのことも忘れないで下さいね♪/////////」

 

流琉「兄様、沢山精の付くもの作りますので・・・・・はにゅう〜〜〜〜〜//////////」

 

季衣「あ♪それ僕も食べる〜〜〜♪」

 

翠「あたしも元気な赤ちゃん産むからな♪ご主人様♪//////////」

 

蒲公英「蒲公英も〜〜♪ご主人様ぁ〜〜〜♪」

 

葵「これで俺が赤ん坊を孕む事になったら翠と蒲公英と俺の赤ん坊はどういった関係になるんだ?」

 

聖「わたしも早く一刀の赤ちゃん欲しい♪/////////////」

 

凪「隊長の、師匠の、一刀様の・・・・・赤ちゃん・・・・・////////////////」

 

沙和「沙和も産んじゃうの〜〜〜♪/////////」

 

真桜「ウチにもちゃんと注いでや♪隊長♪//////////」

 

悠「一刀〜〜〜〜♪一刀の初めて奪えなかったんだから、あたしが最初に懐妊する様にしてくれよ〜〜〜♪」

 

愛紗「これからずっと、愛し合っていきましょうね♪ご主人様ぁ〜〜〜〜♪/////////////」

 

鈴々「にゃ〜〜〜〜〜♪お兄ちゃん大好きなのだ〜〜〜〜〜♪」

 

星「わたしの腹を主で満たしてくだされ♪今宵は長いですぞ♪//////////」

 

朱里「はわわ〜〜〜、これからどんな風にご主人様に愛されちゃうんだろ〜〜〜、雛里ちゃん〜〜〜//////////」

 

雛里「あわわ〜〜〜、きっと今までの書物で見たことの無い事されちゃうんだよ〜〜、朱里ちゃん〜〜〜//////////」

 

白蓮「わたしが一刀の赤ん坊を・・・・・/////////」

 

紫苑「うふふふふふ〜〜〜♪ご主人様〜〜〜♪お子は何人欲しいですか〜〜♪////////」

 

桔梗「ワシは何人でも行けますぞ〜〜〜〜♪お館様〜〜〜♪////////」

 

焔耶「お館の赤ん坊・・・・・う、生んでやらんでもない/////////」

 

杏奈「ご主人様ぁ♪杏奈は元気な赤ちゃんを産みますぅ♪///////」

 

柊「一様の赤ちゃん♪/////////」

 

雛罌粟「うううう〜〜〜、どうしよどうしよ〜〜〜〜、お腹がキュンキュンしっぱなしだよ〜〜〜♪//////////」

 

月「へぅ〜〜〜〜〜♪ご主人様の赤ちゃん〜〜〜〜♪///////////////」

 

詠「ちゃんと生んであげるわよ・・・・・その代わり捨てたら承知しないからね/////////」

 

雫「きっと、きっと生んで見せます、一刀様の赤ちゃんを♪////////////」

 

零「どうかお授け下さい♪あなた様♪//////////////」

 

霞「よっしゃ〜〜〜〜♪気合入れて一刀の赤ん坊産むで〜〜〜〜♪//////////」

 

菖蒲「お手柔らかに・・・・・しなくても構いません、一刀様♪どうか菖蒲に一刀様の赤ちゃんを授けて下さいませ♪//////////////」

 

恋「恋・・・・・ご主人様の赤ちゃん・・・・・生む♪///////////」

 

音々音「恋殿がそう言うのでしたら・・・・・ねねも・・・・・///////////」

 

嵐「一刀よ♪生ませてくれ♪一刀のやや子を♪/////////」

 

麗羽「きっと一刀さんの赤ちゃんを孕んで見せますわ〜〜〜♪」

 

斗詩「ご主人様の赤ちゃん・・・・・♪////////////」

 

猪々子「あたいと兄貴の赤ん坊か〜〜〜♪きっと腕白なんだろうな〜〜〜♪」

 

時雨「旦那様♪時雨はいつでも構いません♪/////////」

 

一刀「お、おいおい!!幾らなんでもいっぺんには無理だぞ!!誰か助けてくれ!!」

 

徐栄「隊長、どうかご無事で」

 

張済「羨ましいですぞ♪兄上♪」

 

村長「やはり英雄は違いますの〜〜〜♪」

 

華陀「これだけの数だ、数回に分けないとなんともならないだろうが・・・・・ま、精々頑張れ♪一刀♪」

 

一刀「薄情者〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

天和「わたしも〜〜〜〜!!」

 

地和「ちぃも〜〜〜〜〜!!」

 

人和「一刀さん!!できればわたしも!!」

 

みい「おにい〜〜〜♪みいもにゃ〜〜〜〜♪」

 

ミケ「にいにい〜〜〜〜♪」

 

トラ「あにしゃま〜〜〜〜♪」

 

シャム「にゃ〜〜〜♪」

 

一刀「だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この結婚式の光景を協会の屋根から見下ろす二人が居た

 

 

 

 

 

皇蓮「(ふふふふ♪幸せそうだな♪韓当よ♪)」

 

韓当「(ええ、こんな光景を見ることが出来ただけでも暁光というものですわ)」

 

皇蓮「(だな・・・・・それにしてもやきもちを焼くと思っていたが、案外そうでもなさそうだな)」

 

韓当「(ワシを幾つだと思っているのですかな?弁える所はしっかり弁えますぞ)」

 

皇蓮「(な〜んだ、詰まんね〜の)」

 

韓当「(・・・・・貴方の方がよほど子供っぽいですぞ)」

 

皇蓮「(まっ、お互い死んじまった身だからな♪硬いことはいいっこ無しだ♪)」

 

韓当「(貴方は、生きている時から変わっていませんぞ)」

 

皇蓮「(あれ?そうだっけか?)」

 

韓当「(そういった所が昔から変わらないと言っているんですよ)」

 

皇蓮「(ひっでー言い草だな)」

 

韓当「(・・・・・それにしても、北郷め・・・・・)」

 

皇蓮「(なんだ?あいつの寿命が短いのが気に食わないか?)」

 

韓当「(・・・・・いいえ、ワシがどうこう言ったところであ奴の寿命が延びるわけでもありません)」

 

皇蓮「(じゃあ、俺達に出来るのはただ一つだな・・・・・)」

 

韓当「(はい・・・・・あ奴がなるべく延命することを祈るだけです)」

 

皇蓮「(そうだな・・・・・それじゃあそろそろ行くとするか)」

 

韓当「(ええ、死者は黙って去るのみです)」

 

そう言って二人の姿は消えていく

 

皇蓮「(娘達よ精々頑張れ、なんせお前達は俺の娘なんだからな・・・・・)」

 

韓当「(北郷よ、ワシはお前に全てを任せた、たとえ短い間でも祭殿を幸せにするんだぞ・・・・・)」

 

そして、その姿は青空に吸い込まれるように消えていったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、華琳、桃香、雪蓮達が天角を発ってから1ヶ月後、三国会議が一周し呉での会議が開かれる日時が訪れようとしていた

 

 

 

 

 

 

雫「・・・・・あの、一刀様・・・・・本当に大丈夫なんですか?」

 

詠「何言ってるのよ雫、事前に取り決めていたことでしょう?」

 

音々音「そうなのです、今回は一刀抜きでやると決めていたでしょう?」

 

一刀「そうさ、俺も長安で一仕事したらすぐにそっちに向かうからさ・・・・・大丈夫、徐栄や張済もいるわけだし」

 

徐栄「そうです、安心してください雫殿」

 

張済「兄上は我々に任せておいてください!」

 

雫「・・・・・やはり、わたしも一緒に行きます!」

 

菖蒲「雫さんが一緒に行くならわたしも!」

 

零「あなた様を一人に出来ません!」

 

一刀「おいおい何言ってるんだ、ほんの七日ほど離れるだけだろ?」

 

音々音「そうなのです、みんなは心配性なのです」

 

霞「せや♪一刀やで♪相手が100万の軍勢でもない限り心配あらへんて♪」

 

今回の会議は、今後のことを考えて一刀は参加しないと三国で事前に取り決めていた

 

一刀が居るとどうしても一刀に頼り過ぎてしまう癖が出てしまうため、一刀の到着を遅らせることにしたのだ

 

一同が一緒に行く行かないと口論しているところに

 

セキト「ワン!!!ワンワン!!!ワンワンワンワン!!!!」

 

張々「バウバウ!!!バウバウバウバウ!!!!バウン!!!」

 

セキトと張々が一刀のズボンを引っ張っていた

 

一刀「おいおい、どうしたんだ?セキト、張々」

 

恋「セキト・・・・・どうしたの?」

 

音々音「一体どうしたというんですか?」

 

セキト「キャンキャンキャンキャン!!!!」

 

張々「バウンバウンバウンバウン!!!!」

 

まるで、『行っちゃ行けない!!!!』、『一緒に来て!!!!』と言わんばかりにセキトと張々は、恋と音々音に必死で何かを伝えようとする

 

しかし

 

音々音「ああもう!!五月蝿いのです!!!静かにするのです!!!」

 

セキト「キュ〜〜〜ン・・・・・」

 

張々「クゥ〜〜〜ン・・・・・」

 

音々音に叱責されてセキトと張々は黙り込んでしまった

 

一刀「こらこらねね、そんな怒鳴ること無いだろう?」

 

音々音「し、しかしですな・・・・・」

 

一刀「セキト、張々・・・・・呉に行ったら遊んであげるから、それまで我慢してくれよ」

 

なでなでなでなで

 

一刀はしゃがんでセキトと張々の頭を撫でてあげた

 

セキト「・・・・・・・・・・」

 

張々「・・・・・・・・・・」

 

しかし、一刀に頭を撫でられるも二匹の顔から曇りは消えなかった

 

一刀「・・・・・それにしても、本当に時雨と村長さんは今回の会議には参加しないんですか?」

 

時雨「わたくしは、これ以上は控えさせていただきます、あまり主要な侍女が天角を離れてしまうと融通が利かない時がありますので」

 

村長「ワシはもはや十分ですじゃ、一刀殿・・・・・この年になって国中を見て回ることが出来きただけでも感謝し切れませんじゃ・・・・・それに、もう体のあちこちにガタが来ていますからのう」

 

一刀「分かりました・・・・・それじゃあみんな、七日後に建業で」

 

月「ではご主人様、お気を付けて♪」

 

雫「一刀様!!本当に、本当にどうかお気をつけて下さい!!」

 

菖蒲「なるべく早く建業に来てくださいね!!」

 

零「あなた様!!お怪我をしないで下さいね!!」

 

一刀「大袈裟だな雫は、菖蒲も零も心配しすぎだよ、大丈夫7日後にちゃんと会えるさ」

 

そして一刀達は、月達の姿が見えなくなくなるまで見送った

 

一刀「・・・・・それじゃあ、時雨、村長さん・・・・・行ってきます」

 

時雨「はい、行ってらっしゃいませ、旦那様♪」

 

村長「土産話を楽しみにしておりますぞ♪」

 

そうして、一刀は徐栄と張済、北郷隊を引き連れて長安へと向かうのだった

 

時雨「(旦那様・・・・・時雨は、旦那様が帰ってきましたら報告したいことがあります、ですから早く帰ってきてくださいね?)/////////」

 

慈しむ様に自分のお腹を撫でながら、時雨は一刀を見送るのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・」(ユラァ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨「っ!!???」

 

一刀の後姿を見送っていた時雨は、一瞬その後姿がぼやけて見えた気がした

 

村長「?・・・・・どうしたのじゃ?時雨よ」

 

時雨「・・・・・いいえ!なんでもありません」

 

村長「????」

 

心配させまいと天角の城へと歩き出すのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時雨「(・・・・・なんだか・・・・・さっき・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2ページ-

                   旦那様に、もう二度と会えない気がした

-3ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、seigouです

 

すみません、自分の執筆力ではここが限界です

 

恋姫達の浴衣姿とウエディングドレス姿は皆さんの脳内妄想に任せたいと思います

 

さて、長いこと続いてきたこの小説も、とうとう終わりが近付いてきました

 

書き始めた当初は、せいぜい20話とちょっとで終わるんだろうなと思っていましたが、なんと3倍近くも続いてしまいました

 

全ての話を導引すれば4倍弱といったところでしょうか

 

このような大作?を作ることが出来たのは、ひとえに応援してくださった皆様のおかげでしょう

 

気が付けば、もう1年半も経ってしまったんですね、長いような短いようなですね

 

とうわけで・・・・・待て、次回

説明





夏祭り、結婚式、そして・・・・・




総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
12043 8189 35
コメント
誤字 その協会の中には一刀がいた 協会ではなく教会?(恋姫大好き)
おおう。54の公開を待ってたら一月経ってた。(アルヤ)
ohatiyoさんへ、誤字指摘ありがとうございます(Seigou)
嫌な予感がするな・・・てか、57人ww多すぎww(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
「これだ酔った一刀」になってる。「これが」だろ?(ohatiyo)
一刀ガンバレッス!!! 続き楽しみッス(鬼神)
タグ
北郷一刀 北郷伝 恋姫無双 真恋姫無双 オリキャラ オリジナルキャラ ファンタジー 

Seigouさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com