神様踊る展望台 第八話 |
幸也「ただいまー」
幸也の母「おかえりー」
買い物が済んで帰宅するころには夕焼けが赤かった、まさに東方は赤く燃えていた。世間一般では少し大きい部類に含まれるこの一軒家は2階建てできれいに白塗りされた壁は夏では眩しいくらいだ。家は都心から少し離れているものの駅から徒歩10分の距離だからそう不便ではない。また近くにスーパーやコンビニもあるので快適な方だ。郵便物が届いていないかを確かめ玄関のかぎを開けたらいつもは仕事でいない母さんがリビングからやってきた。母の名前は谷崎 瑞穂(タニサキ ミズホ)仕事とか容姿とかはどうでもいいだろ、人妻だし。
幸也「今晩仕事はなかったの?」
瑞穂「休んだのよ」
幸也「休みじゃなくて休んだのか・・・」
瑞穂「そうよ、あら新しい子ね」
しずく「はじめまして、しずくと申します」
瑞穂「あら礼儀正しいうえに可愛いわね、幸也のタイプね」
幸也「なっ?!」
瑞穂「それに・・・面白い匂いをしてるわね、森之宮さん」
しずく「どうして苗字が分かったんですか?」
瑞穂「ふふふ、女のカンよ」
しずく「むむむ・・・」
瑞穂「ささっ、とりあえずくつろいで。美咲が料理作ってくれるわ」
まるで女豹にでもなったかのようないやらしい目で見るな。女相手になんてことしてるんだこの人は・・・。それに美咲に一任させずにたまには自分でも作ろうか。作れないってわけじゃないんだから。
瑞穂「それに今日はパパも帰ってくるわよ」
幸也「父さんが?本当に珍しいな」
一応紹介すると谷崎 裕也(タニサキ ユウヤ)、現在旅人・・・と言えばかっこいいが実際問題ただの無職だ。ふらぁ〜っとでいなくなったかと思うと突然帰ってきたりする。お土産も東西南北お構いなしに買ってくる。一体に何してるんだ・・・。それにお金もどっから沸いてきてるんだよ。
瑞穂「さっきメールしたら7時ぐらいに帰るって」
幸也「1時間で帰ってこれる距離か・・・今どこに?」
瑞穂「ここから北の方の漁村らしいわよ」
幸也「絶対ウソだろ・・・300kmはあるし」
瑞穂「証拠写真としてなんかずぶ濡れになってイカが大量に入った籠を持った写真が送られてきたわよ」
幸也「たしかにあそこはいかがおいしいって有名だけども、てか日付まで入ってるし・・・」
瑞穂「そうだ美咲ー、夕食は6人分でよろしくねー」
美咲「はーい」
父さん本当に帰ってこれるのか?それに6人目って誰だよ・・・。急な事態にも対応できる我が妹には賛辞を送ってもいいもんだ。ふぅ・・・お茶がうまい!
――――ピーンポーン
あの後、俺としずくも美咲の手伝いに入り時刻は7時になろうとしたところでインターホンが鳴った。後は皿に盛り付けるだけだったのでこの家の便利屋の美咲に接客を任せてみた、まあ完璧なんだけども。俺がいかなかった理由は動きたくないというぐーたらであることは気にしたら負けだ。
幸也「美咲ー、誰だったー?」
美咲「・・・・・・」
幸也「ん?」
まさか校内理想の妹ランキング1位のあの美咲がエクセレントな接客をし損ねたというのか?!いや・・・そんなランキングないけどもな、こういう風なこと言ってたら凄さが伝わるかなーっと思って・・・。
眼鏡をかけた男性「やーやー瑞穂さん久しぶりですねー、3人そろうなんて結婚式以来じゃないですか?」
瑞穂「どうせならエリもつれてきたらよかったのに」
眼鏡をかけた男性「彼女は今隣町にいるんで来れなかったんですよー」
しずく「・・・お父様?」
眼鏡をかけたしずくの父親「え゛っ・・・」
幸也の父・裕也「ただいまかえったぞーっと。さてと英俊(ヒデトシ)教えてもらおうか。どうして俺の子とお前の子が一緒にいるのかをな」
父さん・・・今7時ちょうどだよ。あんたどうやって帰ってきたんだ。てかイカはどうした、濡れた服もどうした。それになぜ校長がここにいるんだよ・・・もう話が唐突過ぎてついていけないよ。森ノ宮家の二人と俺と美咲は驚いてるのに対して父さんと母さんはすべてわかってたのか若干ドヤ顔してるし・・・。もう少しゆっくりしてってもよかっただろーが!
幸也「一気にいろんなことが起きるから全部にツッコんでたら最終的に時間の流れに突っ込んじまったよ!!」
【あとがき】 みたいなー
最後は急にキャラが増えて話がややこしいことになってますね・・・
いったん整理すると、
谷崎 幸也(ユキヤ) 主人公
谷崎 美咲(ミサキ) 主人公の妹
森之宮 しずく 校長の子供
吉井 和樹(ヨシイ カズキ) 悪友 バカ
新内 茜(ニウチ アカネ) クラスメイト
秋乃 浴織(アキノ アオリ) 後輩 小悪魔
谷崎 瑞穂(タニサキ ミズホ) ぐうたら 幸也の母
谷崎 裕也(ユウヤ) 無職 幸也の父
森之宮 英俊(モリノミヤ ヒデトシ)しずくの父 校長
もう登場キャラが9人は多いですね・・・
そのうちまた増えるんですけども・・・
話の主要人物がまだ二人ほど出てないので・・・・
ここからは話の方向性少しずつ分かってくるかも
つぎはもう少し早くするように心がけます!
ではではっ
がおー>ω<
説明 | ||
だいたいひと月に一回ペースで気長に行きましょうか・・・ 行きましょう! |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
319 | 318 | 0 |
タグ | ||
ゆきなさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |