真・恋姫†無双 〜月の守護者〜 第1話 |
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時は後漢王朝末期…後の黄巾の乱と呼ばれる民衆の一揆が起こる20年前…
俺(北郷一刀)は…赤ん坊になっていた。しかも!生まれたて?らしい…
「おぎゃぁぁぁぁぁ!おぎゃぁぁぁぁぁ!(なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?)」
とりあえず叫んでみたが、「おぎゃぁ」としか聞こえないぞ!?
及川の野郎!赤ん坊になるなんて聞いてねぇぞ!?
ヤバイのか!?絶体絶命なのか!?どうする俺!?
「うふふ♪可愛いわ」
俺のことを抱き上げている超美人が笑っていた。
俺は超美人の蒼みがかった銀髪に触れながらある決意を固めていた。
「あ〜〜〜(超美人!?……もう赤ん坊になってる理由とかどうでもいいや)」
ん?どうでもよくない?説明しろ?
そんなのこっちが知りたいわ!!!!!!!
「覚悟はいいか?」
「はい。既に決まっとります。」
「では…外史監査局・第十五位 及川佑…監査法違反によりお前の魂を
隔離世界へと封印する。」
そう言われてわいの存在はこの場から掻き消えた。
新しい人生を歩むと決意してから5年の時が流れた。
あれから分かったのは、今が後漢王朝の末期で"あの"黄巾の乱から15年程前だということ。
そして、俺は涼州にある天水の太守の長男として産まれた。
性を董、名を現、字を伯烈、真名を一刀という(偶然なのか知らんがまた一刀という名前に)。
真名っていうのは家族と自身が許した者以外は例え誰であろうと呼んではならない聖なる名。
その人物の本質を現すらしい…
俺は5歳児とは思え無いほど落ち着いていた。この時代の文字の読み書きもマスターした。
まあ、爺ちゃんの修行という名の拷問に比べれば大したことは無いんですがね…
その御陰で周りからは、「天才」やら「神童」などと言っていたが、正直どうでもよかった。
今は武術を父親から学んでいる。
俺は木刀を持って父親である董霊(字を君雅、真名を練司)と対峙していた。
「…………」
「…………」
俺は隙を伺っているが、相手は大人でこっちは子供…
勝敗は見るに明らかだがそれで諦めちゃ男じゃないでしょ?
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大声を上げて練司に切りかかるが、
「ふっ!」
簡単に受け止められる。
「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そのまま連撃を叩き込むが、全て防がれる。
「ハァ…ハァ…」
5歳児の体力では、はっきり言って限界が早い。
俺は木刀を地面に突き刺して、杖代わりにして倒れないようにしている。
「ふむ………意地でも倒れる気は無いか…」
父さんは腕組みしてこちらを満足そうに見つめている。
「錘を外さずにこれだけ出来るなら十分だな」
父さんは俺を抱き抱えて城の中に向かって歩いていく。
「父さん…今日の鍛錬は終わりなの?」
鍛錬を終える時間がいつもより早いので父さんに聞くと、
「ああ。今日は父さんと母さんの友達が来るのでな…」
父さんは微笑を浮かべながらそう言っていた。
玉座の間に着くと、
「お〜〜〜!!久しぶりじゃねぇか!!元気だったか、練司?」
いきなり聞いたことのない大声が出てきて吃驚してしまった。
声の主は栗色の長髪を右側のサイドポニーにしている。
「相変わらず騒がしい奴だ…そちらも息災のようで安心したぞ、翠奈」
父さんが翠奈と呼んだ人物がこちらに向かって歩いてくる。
彼女の肩には俺より少し下くらいの女の子が乗っかっている。
「へぇ〜。この子が練司と唯美の子かぁ〜」
俺の顔をまじまじと見てくる。
ふ…照れるじゃないか…///
「あ!赤くなった!可愛い///」
「ふ…一刀、自己紹介しろ。」
俺は父さんから降りて、女性の前まで歩いていく。
鍛錬の疲れは気にならないほどには回復していた。
「性を董、名を現、字を伯烈、真名を一刀です。よろしくおねがいします。」
ペコリと効果音がつきそうなお辞儀をする。
「ふふ。私は馬騰、字を寿成、真名は翠奈だ。よろしくね、一刀君。」
俺に目線を合わせるためにしゃがんで挨拶を返してくれた。ちょっと嬉しい。
翠奈さんの肩に乗っかっている少女(どちらかといえば幼女だが…)がこちらを見ている。
「どうしたの?」
と喋りかけると、顔を真っ赤にして翠奈さんの髪に顔を埋めてしまう。何故だ!?
「あっはっはっは!!ごめんな、一刀君。この子は恥ずかしがり屋でね。
この子は馬超、字は孟起、真名は翠ってんだ。よろしくしてやってくれ。」
「よ…よろしく…お願いします…お兄様///」
顔を真っ赤にしながら翠がそう言ってきた。ヤバイ…抱き締めたい!!
理性が抱き締めたい衝動を鶴翼の陣で包囲した(意味がわからない)御陰でなんとかなった。
取り敢えず翠の頭を撫でてやると、
「あ…えへへへへへへ//////」
と、可愛らしい笑顔を向けてくるのでこっちも笑顔を返すと、
ピトッと………懐かれてしまった。
「あんたの血を間違いなく継いでるな、あの子…」
「ああ。だが…女心まではわからないようだ…」
一刀達からさりげなく離れていた二人は壁にもたれながら話している。
周りにいる武官文官も微笑ましそうに見守っている。
「?…何か問題あるの?」
「告白されるまで好意に気づかないんだぞ?」
「………生殺しじゃねえか」
一刀達を見守りながら心底楽しそうに微笑んでいる練司。
彼に好意を持つであろう娘達に同情しているかのような表情の翠奈。
「!?………父さん、母さんのところに!!」
突然一刀が練司に向かって叫ぶ。
「どうした!?」
突然のことにそこに居た全員が驚く。
「董霊様!!!!」
玉座の間に銀髪の少女が慌てて入り込んできた。
「華雄!?一体何事だ!!」
先程の俺の発言と華雄の慌てぶりに父さんまでが驚いている。
「産まれる…」
俺が放った一言で玉座の間から音が消えたように静かになった。
「あれ?もう伝えられていたんですか?」
と、華雄がキョトンとした顔で聞き返す。
「ううん。なんとなく…そんな気がした。」
俺がそう言うと再び玉座の間の時が止まった。
「くくくくくくくくくくく…あはははははははははははは!!!!!!」
いきなり父さんが笑い出す。
そして、俺を抱き上げて、
「産まれるならこんなところで遊んでる場合でもないな!!」
父さんは俺を抱いたまま上機嫌で玉座の間から出ていった。
背後の玉座の間からは、
「あ、待てよ練司!!」
「董回様から伝言だ…通常業務に戻ってよい。
仕事の終わった者から祝の言を聞く。だそうだ。」
「やった!!今日は非番の私は勝ち組!!」
「急いでこの案件を終わらせないと!!」
と、玉座の間は先程とは打って変わって騒然としていた。
翠奈さんは、翠を抱き上げて俺達を追ってくる。
華雄は母さんから皆にあてた伝言を伝えた後、俺達を追いかけてくる。
非番の者は両手を上げて喜び、非番で無い者は急いで仕事を終わらせる為に
あちこちに走り回っている。
城の中を父さんに抱き上げられて歩いている(歩いているのは父さんだが)と、
母さんの部屋から呻き声が聞こえてくる。
まだ母さんの部屋へは暫くあるため微かにしか聞こえない。
部屋の前に着く頃には呻き声は消え、元気な赤ん坊の泣き声が聞こえていた。
そう…今日俺は…お兄ちゃんになったのだ。
バタンと扉を開くと、母さんは産まれたばかりの赤ん坊を穏やかな笑みで抱いていた。
「男か!?女か!?」
父さんは助産師の人を捕まえて(比喩的な意味で)聞いていた。
「元気な女の子ですよ。」
助産師の人は驚きつつも和かに答える。
父親はどこもこんならしい。
しかし…女の子か………。うむ、いいな!
妹か……。うむ、いいな!!!
「あなた…少し落ち着きなさい。
あら、翠奈来てたのね?」
母さんは父さんを宥めつつ、翠奈さんに挨拶している。
俺は寝台に近づいて妹の顔を見ている。
「久しぶりだな、唯美。おめでと。」
翠奈さんは翠を降ろして母さんと話している。
翠は俺と同じように妹を見ている。
「唯美、名は決まっているか?」
父さんはさっきまでの慌てぶりが嘘のように真面目な顔をしていた。
「ええ。名は卓、字は仲穎、真名は月よ。」
母さんは誇らしそうに…そして、満面の笑みを浮かべて妹の名を教えてくれた。
「月……」
俺はそう呟いて、意識を手放した。
「え!?一刀君!?」
翠名は驚いていたが、練司が一刀を抱き上げて唯美の寝台に寝かせる。
「一刀は…生まれつき病気を患っている…」
練司は語りだす…
「え!?」
流石に翠奈も驚かざるを得なかった。
生まれつきの病気……
それは、大抵が不治の病、つまりは死に直面する病だということ。
中には軽い症状もあるのだが、親友夫婦の表情から察するにその可能性は無いに等しい。
唯美は産まれたばかりの赤ん坊、月を夫である練司に渡して、
今は眠っている一刀の頭を穏やかな笑みを浮かべて撫でている。
「それじゃあ、一刀君は…」
翠奈の言葉に練司は小さく鼻で笑って、
「医者にも見せたが、原因がわからない。
まあ…命に関わる病気ではないのが救いだが…」
と返した。
「そっか……安心した…」
翠奈は心の底から安堵した。
「なんだ詰まらん…久しぶりに翠奈の怒り狂った顔が見られると思ったんだが…」
練司は微笑を浮かべながらしれっと愚痴るが、
「お前等の子供はあたしにとっても家族だよ
家族の心配はするが、あたしは甘いからな…あんまり怒れねぇよ」
と、満面の笑みで親友夫婦に答える。
練司は、さすがだな。と、いつもよりご機嫌で、
唯美は、そんなこと…言われなくても…と、顔を赤くしている。
翠はいつの間にか一刀に添い寝していたwww
3人は子供達を見守りながら他愛ない昔話をしていた。
「ふう…」
息を吐いた人物が目的の部屋に到着する。
部屋に備え付けてある寝台に倒れ込む。
「流石に存在自体を転送するのはキツイなぁ…」
独りごとのように愚痴るが帰ってくる言葉があるはずも無く…
「お疲れのようですね…」
帰ってきた…
「貂蝉か…」
寝台に寝転んだまま声に反応する。
「ええ。マッサージでもしましょうか?」
「遠慮する。俺の貞操が大ピンチな予感がするから。」
「あら、それは残念ですわ…」
全く残念そうじゃなさそうだ…
取り敢えず起き上がって見るが……
良かった……今日は筋肉モードじゃなくて美女モードだった。
本当に良かった。
本当に良かった!!
大事なことだから2回は言ってみるけど…
「何かようか?」
取り敢えず…ぶっちゃけメンドクサイ…
「何処に送ったんですか?」
俺の計画が一瞬でバレた
「及川が隔離した外史。
取り敢えずあの外史は俺が更に隔離強化しといたから。」
あ、貂蝉が目を見開いて驚いている。
「予想はしてましたが…本当にやってしまったんですね…
管理局が黙っていませんよ?」
「あ、管理局には手を打ってあるから問題無い。」
あ、また固まってる…
「貴方という人は一体何を考えているんですか!!」
なんか部下に怒鳴られた…
「たまにはいいじゃないか…親友と一緒にいたってさぁ…」
「…………」
それっきり黙ってしまった。
さて、佑…俺が出来るのはここまでだ。
反対派の連中には手は出させねえから…
お前のやりたいようにやってみな…
後書きのようなもの
やっと更新出来ました。
1話目から時間が掛かりすぎた…
取り敢えず誹謗中傷は勘弁…
誤字脱字報告や「ここ、こうしたほうがよくね?」
等のアドバイスはじゃんじゃん受け付けております
次回はあいつがやってくる!?
説明 | ||
月の守護者の第1話です。 誤字脱字やおかしい部分がありますが 優しい目で見てあげてください |
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コメント | ||
マツケン様>>及川にも日の目を当てたいのでww(紫蒼の慧悟[しっけい]) 及川、あんたは漢だ(頭翅(トーマ)) アルヤさま>>わからなくていいと思いますよ。(紫蒼の慧悟[しっけい]) 根黒宅様>>御忠告ありがとうございます。反映させてみました。(紫蒼の慧悟[しっけい]) タグの若干なのはがあったから不安だったが分からなくてよかった。(アルヤ) 誤字報告と言うより注意だけど、一刀の字について:『仲烈』の『仲』は普通次男につける。だから董卓の字は仲穎(史実の董卓は次男だったらしい)。『仲』のかわりに『伯』をつけた方がいい。(根黒宅) |
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