ハイスクールD×D〜HSSを持つ転生者〜 第11話
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今、俺達オカルト研究部は山に登っている。

    今朝部長達が家に来て、連れ出された。というか、脅された。

   「(魔力で脅すっておかしいだろ…)」

    部長が「行かないと、家を消し飛ばすわよ?」っていっていたから

    仕方なく来た。まぁ〜すぎたことを嘆いても仕方ない。

    俺は、さっき疑問に思っていた事を聞いてみた。

   

   「部長。何で一誠が皆の荷物を持っているのですか?」

   「それはね…一誠が弱いからよ」

   「…さいですか」

    思わず、納得してしまった。

   

 

 

 

 

   ◇

 

 

 

 

    着いてから、一誠が裕斗と剣術の練習している間、

    私は、緋アリの白雪の武装…というか巫女服になってから

    超能力(ステルス)と魔力の融合をしていた。

    炎を魔力で増幅させる…これができたらほかの超能力(ステルス)

    でもいける可能性がある…と考えたからだ。

    右手に炎を出して、左手に魔力を出して合わせる…!

    ボンッ!!

   「きゃっ!」

    

    失敗してしまった…う〜ん、難しいなぁ…

   「もう一度やってみますか」

    右手に炎を出し、左手に魔力を出してあわせる…

    ズッズズズ…

    炎と魔力が合わさっていく…今度こそ成功か…?

    ボンッ!!

   「うわぁ!!」

    また失敗…でも、さっきよりはできた。

   

   「お〜い。クリスの番だぞ…な、何故巫女服!?」

    一誠が私の格好を見て、驚いていた。

   「別にいいでしょう? 行ってくるわ」

    私は、この服装のまま祐斗のところへ行った。

 

 

 

 

   ◇

 

 

    

    夜。さすがにあの服装でいったのが間違いだったのか、祐斗に

    負けた。強かったな〜。一度、追い詰めたけど。

   「さて。さっきの続きをしますか!」

    私はもう一度、超能力(ステルス)と魔力の融合を開始した。

    

 

 

   ◇

 

 

 

   「で、できた!!」

    できた! 超能力(ステルス)と魔力の融合。

    両手には、一発で高層ビルを消し炭にできるほど炎ができた。

    超能力(ステルス)は、精神力を消耗するからこれで、

    少しぐらいは抑える事ができる。

    四日目でできるなんて思わなかった。

    

   「クリス? いったい何事なの」

    さっきの声で気づいたのか部長がやってきた

   「超能力(ステルス)と魔力の融合に成功させました!」

   「そ、そう。よかったわね。きちんと、修行しなさいよ」

    部長は、一誠のところへ向かった。

   「さて、次のステップに行くか…」

    俺は、シャーロックの武装を出した。

    次のステップというには、HSSのほかで身体能力を上げる方法をつくる。

    白雪の武装だったときは、鬼道術(きどうじゅつ)が使えるからいいが、

    巫女服は動きにくいからな。

   

   「まず、風からいくか…」

    風を体に巻きつける…

   「ぐっ!!」

    や、やばい…体がちぎれる!

    俺は風の超能力(ステルス)をやめて、座り込んだ。

   「風は…だめだな…体が…ちぎれ…とぶ…」

    風は却下。次は水だ。

    こんな感じで俺の修行は続いた。

 

 

 

 

 

 

   ◇

 

 

 

    修行最終日。

   「や、やっとで…できたぁぁぁぁ!!」

    俺は超能力(ステルス)で身体能力の強化に成功した。

    自分の神器(セイグリット・ギア)で短い間で何度死に掛けた事か…

   「クリス。いったいどうしたんだ?」

    さっきの叫び声で、皆がやってきた。

   「ク、クリス!? お前…その姿はいったい何だ?」

    一誠が今の俺の姿を見て驚いているようだ。

    今の俺の状態は回りに紫電が纏っているからだ。

   「一誠たちが修行している間に、これと超能力(ステルス)と魔力の

    融合をやっていたんだ。それが今日成功したんだ!」

    

   「そうか! よかったな! でも…クリスとの差が開くな…」

    一誠は小声で言ったが、俺には聞こえていた。

   「(一誠は、俺をライバル視しているのか…!)」

    それは、俺にとっても嬉しいことだ。俺も同じ『兵士(ポーン)』として 

    負けたくないからな。

   「でも、その状態にも時間があるのでしょう?」

    部長が聞いてくる。

   「そうです。でも、大丈夫ですよ。そこは何とかしてみます」

   「そう…ならいいわ。ゲームは明日よ。英気を養うわ」

   「わかりました」

    

    こうしてオカルト研究部の修行が無事に終わり、明日に備えて

    英気を養うだけだ。あの不死鳥に一泡ふかしてやる!

   

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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