ハイスクールD×D〜HSSを持つ転生者〜 第14話
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「ん…ここは…?」

    目が覚めたら、知らない天井が見えた。というのは嘘で

    部室の天井だった。

   「お目覚めですか?」

    グレイフィアさんがいた。

    周りを見渡すと、一誠もいた。

 

    くそ…部長は勝てる勝負を諦めた。でも俺は…まだやりたい。

    まだあいつに一泡ふかしていない。

 

   「納得できませんか?」

   「…納得できませんよ。貴族の事はまったくわかりませんが

    自分の事が自分で決める事ができない。ましてや、一生共にする

    結婚相手が勝手に決められるなんて…許せない」

   「そうですか…ならこれを受け取りください」

    とグレイフィアさんが魔方陣の書かれた黒い紙を渡された。

   「これは…?」

   「私の主、サーゼクス様からの伝言です

   〈もしこの結果に納得がいかなければ、この魔方陣で乗り込んできてくれ〉

    とのことです」

    グレイフィアさんは一誠にもこの事をいったらしく、

    あいつも乗り込むらしい。あいつらしい。

   「それでは、失礼します」

    グレイフィアさんは魔方陣を展開し、消えていった。

 

   「さて…もういいか? 一誠」

   「ああ、いいぜ」

   「「さぁ! 出発だ!」」

 

 

 

 

 

   ◇

 

 

    俺達が魔方陣で来た場所に部長とライザーがいる。

   「いくぞ。いいな!」

   「ああ。いこう!」

    バンッ!!

    一誠が扉を勢いよく開け、息を大きく吸い込み

   「部長の処女は俺のものだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

   「馬鹿たれ。そんな事は大声で言うな。変態野郎」

    一誠が最低の事言い放ったとき、俺は素でツッコんだ。

    見てみろ、部長の顔は真っ赤だぞ。リンゴに引けに取らないくらい。

   「誰だ。こんな奴を引き入れたものは」

   「私です」

    と紅い髪をしたイケメンの青年が立った。あれが部長のお兄さんだろう。

   「不死鳥(フェニックス)対赤龍帝と未知の神器を持つ少年…これほど

    会場をわかす事のできるものはあるだろうか」

   

    と青年が演説しているのを無視して俺は目を瞑り、想像していた。

    今回はこいつでいくか…

   「…おい! おい、クリス!」

   「え? あぁ、何だ?」

   「部長がプロモーションの許可をくれたぞ」

   「そうか…行きますか! プロモーション『騎士(ナイト)』!」

   「そうだな! プロモーション『女王(クイーン)』!」

    俺達はそれぞれの得意の駒に昇格した。

 

   「いくぞ! ブーステッド・ギア!!」

    一誠は深紅の鎧に包まれていた。

   「これが禁手(バランス・ブレイク)だ!!」

    一誠も本気なら俺もな

   

   「さぁ…行こうか。『武装創造(アメント・イマジン)』!!」

    俺は、シャーロックの武装を想像し、顕現させる。

    そしてこっちを見ているライザーが目に入った。

    ドクンッッ!!

    ヒステリア・ベルセ。最近はなることが多い。いいけど 

   「さぁ…行こうぜ。ショータイムだ」

    俺達は、まっすぐライザーの方へ向かった。

   「お前はライザー様のところへは行かせない!」

    ライザーの眷属全員で俺を止めに来ていた。

   「一誠…お前は先に行け。その鎧も時間がないだろ。こいつらは

    おれがやっといてやる」

   「わかった。後でライザーを倒そう」

    そう言うと、一誠はライザーのところへ向かっていった。

   

   「行かせる訳ないでしょ!」

    一人の眷属が一誠に向かっていく。しかし、一誠は手を払うだけで

    気絶させた。強くなっているな…あいつ。

    ライザーの眷属たちは、三人一組で向かってきた。

   「凍てつく氷の世界へ誘おう。銀世界(アイス・エイジ)!」

    パキパキパキィィィィィィ!!

    俺が床に手をつくと床が凍りだしていき、最初の三人は凍りついた。

   「まずは一組ってか?」

    ニヤァと戦闘狂の笑い方をした、さっきとは違う俺に

    相手はぎょっとしていた。

   「まとめて来い。そうじゃないと、今の俺を抑える事はできねぇぜ」

    そう言うと、その言葉を信じたのか十一人全員で向かってきた。

    魔力を使う奴は、それを使って攻撃してくる。

    俺は出てくる場所がわかるように避けながらスクラマ・サクスで

    女の子達を斬り伏せていく。もちろん急所を外して。

    

   「(さすがに多いな…一気にやるか)」

    俺は紫電化して、居合いの構えをとった。

   「あれは…!」

    ライザーの『女王(クイーン)』は気づいたらしい。素早く後ろに下がった。

   「桜吹雪」

    シュン!!

    俺はライザーの『女王(クイーン)』を除いて全員を斬った。

   「きゃあぁぁぁ!!」

    さすがに人数が多かったのか、一太刀しかあてる事ができなかったが

    十分だろ。

    

    俺はライザーの『女王(クイーン)』を睨んだ。

   「あとはお前一人だ」

    スクラマ・サクスについた血を払いながら言った。

   「わ、私一人でもあなたを倒せるわ」

    強がっている『女王』

    ベルセが治まっていき概ねノルマーレになっている俺は

   「お嬢さん。ケガをしたくなかったら引いた方がいい。今の俺は

    女性をあまり傷つけたくないからね」

    ウィンクをすると、かぁ…と頬を赤くした。

   「でも、今は部長を救う為に来ているから。多少は傷つけるからね」

    そう言うと、キンジの武装に変えてDE(デザート・イーグル)とベレッタM92Fを

    撃った。

    弾が床めがけて飛んでいき、ライザーの『女王』の近くの床に跳弾して

    .50AE弾を9mm弾が弾き、背中に直撃した。

    ――――――『跳弾(エル・ビリヤード)銃弾撃ち』―――――――

   「う…っ」

    バタッ…とライザーの『女王』は倒れた。

    とうとう全員倒してしまったな…相手はレーティングゲームでも

    無敗の眷属たちを。

   

    俺は一誠に加勢するために行こうと目をむけると

   「…!」

    そこには、鎧が解け倒れている一誠がいた。

 

   

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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