いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した
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 第一話 何でもいいから出て来てくれ!

 

 

 やあ、皆。

 恐らく、この作品の主人公。沢高志だよ。

 色んな二次ファンを見てきた俺が転生していきなりだが困ったことがある。

 

 「ここどこよ?」

 

 全体的にピンク色の空間に虹の七色がちらほら出てきたかと思ったら黒いもやがうみょんうみょん。

 そして、俺はプカプカと浮遊したり落下したりを繰り返している。

 なんか、黒いもやに触ると落下するんだよね。

 まだ転生されている最中なのかな?しかし、あの黒い人影。

 …うう、背筋が。はっ。この黒いもやってやつらの残骸か!

 

 「しかし、見事に何もない。ん?封筒?」

 

 ヒラリヒラリと落ちてきた封筒を俺はキャッチ。

 マナー違反だろうがなんだろうが、何もないこの空間に出てきたことを後悔するがいい。

 ごめん、暇だから見させてもらいます。

 ごかーいちょーう。

 

 

 やあ、悪魔と呼ばれた神様だよ。

 君は「リリカルなのは」の世界に飛んできたよ。しかも運悪く虚数空間に落ちていったみたいだけどね。

 このまま死んで見る?

 

 

 「嫌じゃ、ボケ!」

 

 てか、その世界って結構なレベルで世界危機に陥っていた記憶があるんだけど…。

 俺の転生特典は。平和な世界は?

 なんて考えながら手紙の続きを読む。

 

 

 あと、君の転生特典だけど半分くらいは真逆に発動しているから。

 だってふつう十個も上げるわけないでしょ。(黒笑)

 何が逆になっているかは自分で確かめるといいよ。

 BY悪魔。

 

 

 「やっぱりあいつは悪魔だった!」

 

 しかし、特典が逆になってるだと!?

 何が、なにが…。

 ナニガギャクニナッテイルトイウンダァアアアア!

 

 

 

 ………ちらっ。

 

 

 

 「よっし。とりあえず俺は男!でどうやら普通の容姿をしているようだ!」

 

 

 健康的かつ平均的かつ男であることは判明した。

 それからいろいろ調べてみた結果。

 

 「これがガンレオンだということしか分からなかったZE♪そして、俺は今、全裸♪」

 

 裸の俺の右手首に巻かれるようにあったレンチの型をしたキーホルダーは、この『リリカルなのは』の世界で言うとデバイスのような物らしい。

 服くらいサービスしてくれよ悪魔。

 三つ願いを叶える神龍だってサービスしてくれたぜ。

 というか、今の今までどうして全裸に気付かなかったのかな俺は?

 そして、何故か体が縮んでいた。今の体は十歳ぐらいか?

 

 それから暇だったので、ガンレオンの武装を振り回してみた。

 ちなみにバリアジャケットを展開済み。

 変身っ、ガンレオン♪て、気分だ。

 

 「特訓開始いいいい♪」

 

 

 

 「ブンブンスパナ―ッ!て、いたっ」

 

 ゴチンッ。

 

 振り回していたスパナで後頭部を打った。

 

 「ちぇちぇちぇちぇちぇいいいいべばばばばったあああああ!」

 

 ギャアアアアアアアアアアアアアアンッ。

 

 電動のこぎりの振動で全身を震わせた。ようは失敗。

 

 「ライアットジャレンンンンンンンンンンン!?」

 

 グキンッ。

 

 どでかい背中に背負ったレンチを振り回して数秒後。肩が外れた。そして、

 

 「いったあああああああああああああああああ!」

 

 思わずベインシャウター(泣き叫ぶ)!

 これは技じゃないよ。マグナモードじゃないからね。

 

 …それから。

 

 「…そう言えばガンレオンってランドが修理用って言っていたけど、こっちでは医療用なのね」

 

 ウーウーうずくまっていたらガンレオンの胸の辺りがぽわっと光ると肩が外れていない手に緑色に光るレンチが出現。それをなんとなく、外れた方に近付けるとあら不思議。肩の痛みが取れました。すげー。

 

 それからデッカースパナで素振りをしながら体を慣らせてからライアットジャレンチを振り回すことにした。

 それから一日が経過。

 

 「…腹減った」

 

 虚数空間だから食べ物は無い。飲み物もない。

 空気と広い空間はあるけど落下したり浮いたりと気持ち悪い。

 これって、なんていう無重力。

 アニメのプレシアは落ちていったはずなのに俺は浮いたり落ちたりを繰り返している。もしかしたら、虚数空間は勢いをつけて突入しなければ意外と浮いていられる空間なのではないだろうか。

 しかし、暇だ。そして腹が減った。

 こうなったらこの空間をマグナモード使って破壊するか。

 …いや、それでもこの空間が破壊できなかったら。というか、破壊できたところでそれからどうする?ていうか、破壊できるのだろうか?

 

 「うああああああああああ、もう嫌だ、こんな空間!矢でも鉄砲でもなんでもいいから!何でもいいから出て来てくれ!て、本当に来たぁあああああ!」

 

 そんな俺の願いが通じたのか俺の頭上から何かでっかいカプセル状の物が落っこちてきた。

 て、カプセルの横にいるのって…。

 

 「しあぷれっ!?」

 

 俺は落ちてきたカプセルとそのカプセルにくっつくかのように落ちてきた人影の落下に巻き込まれて虚数空間のさらに下へと落ちていった。

 

 

説明
第一話 何でもいいから出て来てくれ!
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魔法少女リリカルなのは 傷だらけの獅子 スパロボZ オリジナル武装 

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