SAO〜黒を冠する戦士たち〜 第一技 シェフ確保!
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第一技 シェフ確保!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キリトSide

 

「いらっしゃい、ってキリトじゃねーか」

 

「邪魔するぞ、エギル」

 

黒人で少し強面のこの男の名はエギル。俺の顔馴染みで高レベルの斧使い。

 

『アインクラッド』の第50層にある最大の都市、『アルゲード』に店を構える商人でもある。

 

「なんだキリト。冷やかしにでもきたのか?」

 

「はは、違うって。ちょっとみてもらいたい物があるんだ」

 

俺は自身のアイテム欄から先ほど手に入れた≪ラグー・ラビットの肉≫をみせる。

 

「ちょっ、おま、これ、S級レアアイテム≪ラグー・ラビットの肉≫じゃねーか」

 

エギルがかなり驚いている。

 

そりゃそうだ、S級レアアイテムなんてそうそうお目にかかれるものじゃないからな。

 

「運よく〈ラグー・ラビット〉とエンカウントしてな。しかも、それをドロップしてくれたんだ」

 

「けどよ、キリト。おまえさん、金には困ってないだろ? そいつを食おうって思わないのか?」

 

そうなのだ。エギルの言うとおり、俺は金には特に困ってはいない。

 

かといって料理のスキルをさほど上げているわけでもないのだ。

 

正直、扱いに困っている。

 

「そうなんだけどな…。どっかに料理できるような奴いないか?」

 

「お生憎と俺の知人でも料理をする奴は少ないな。いっそのこと料理屋にでも売り出してみたらどうだ?」

 

「それはそれで足元みられそうなんだよな〜」

 

俺がそう呟くとエギルも「確かに…」と言って頷いている。

 

その時、俺はある考えに至った。確かリアルの友人で料理が得意な人がいたな。

 

もしかしたらあの人なら料理スキルを極めているかもしれない。

 

―――カランッカランッ

 

思考に耽っていると店の鐘が鳴った。どうやら客が来たらしい。

 

「いらっしゃい。っと、これまた珍しいお客さんが来たもんだ」

 

エギルの店はそれなりに客が訪れるから珍しい人物などいるのだろうかと思った時だった。

 

「ようやく見つけたわ」

 

聞き覚えのある凛とした声が聞こえた。

 

振り返ると紅白の薄めの甲冑を装備し、栗色の髪にヘイゼルの瞳をした少女が、

二人のプレイヤーを従えて店の中に入ってきた。

 

「久しぶりね、キリト君」

 

「珍しい。こんなところにお前がくるなんてな。……アスナ」

 

彼女はアスナ。最強を誇るギルド、『血盟騎士団』の副団長を務める程の実力者だ。

 

SAO内でも彼女の名を知らない者は少なく、「閃光」の異名をつけられるほどである。

 

んっ? そういえばこいつは前に料理スキルがどうたらっていってたな…。

 

よし、こいつに決めた。アスナの肩を掴んで俺はこう言った。

 

「シェフ確保!」

 

「ふぇ?」

 

アスナは混乱した。

 

キリトSide Out

 

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

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第一話でした。

 

なるべく原作に沿った話になりますが、オリジナルにも展開していきます。

 

原作を知っている人も知らない人も楽しめるように書いているつもりです。

 

それでは次の話もお楽しみに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第一話です。
キャラ設定も一緒に投稿します。
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コメント
陽平様へ 本人曰く、キリトへの愛と現実の味が恋しいとのことらしいですよ・・・これは原作でもあったことですね(本郷 刃)
無駄に料理スキルをあげてるアスナ笑(無理っす)
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