境界線上のクロニクル2
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オリオトライが社会見学で生徒達に魔神族の倒し方を実践していると、

 

「すいません、遅れました」

 

と一人の生徒の声が皆の後ろから聞こえた。

 

「あら小狼、やっと到着ね。またいつもの如く酒井学長の書類点検?」

 

「いえ、今回は書類をまとめるだけだったので早く済みました」

 

と会話していると、背後の事務所からもう一体の赤の魔人が現れた。

 

「何事務所前で騒いでんだコラ!」

 

「あ、ラッキーもう一体出てきた」

 

オリオトライはまるでアイスのアタリ棒を当てたような気軽さで言った。

 

「よしじゃあ皆、先生が言ったようにやってみようか!」

 

「・・・あの先生、何をですか?」

 

「ん?社会見学で実技。今、手本見せたっしょ?」

 

「あんな曲芸できるかあーー!」

 

「大丈夫大丈夫。−−これから出来るようになるから」

 

平然とした口調に、皆が青い顔をしていると、

 

「てめえら、いつまでも無視してんじゃねえ!」

 

と魔神が怒りながら突っ込んで向かってきた。

 

「じゃあ小狼、遅刻の罰として実技ね。よろしく」

 

「はあ、わかりました」

 

と言い切った瞬間、小狼は魔神の前にでた。

 

魔神は小狼に向かって、右ストレートを放ったが、小狼は上体を低くして避けその勢いのまま、胸の

 

溝を蹴った。

 

「ぐ、うお」

 

一撃では致命傷にはならないが、体をよろめかすには十分だった。そして隙ができた魔神の顎に回し

 

蹴りの要領で蹴りを放った。

 

「が」

 

どすんと魔神が膝から崩れて倒れた。

 

「OK小狼。先生がとったやり方とは違うけど最終的には脳震盪で撃退、合格よ」

 

と魔神を倒し一息ついた小狼に言った。

 

「さあ小狼に続いて皆もいくわよ!」

 

「無理無理無理できるわけあるかーー!」

 

と騒いでいると、

 

「あれあれみんな何やってんの?」

 

梅組のメンバーは一斉に振り返った。そこには・・・{不可能男}の葵・トーリがいた。

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戦闘描写が難しい
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