IS インフィニットストラトス〜オルコッ党ですけど何か?〜
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セシリアを保健室のベッドに寝かせたあと俺はずっとセシリアが目覚めるのを待っていた。

「……ううん。ここは……?」

セシリアが目覚めたようだ。

「ここは保健室だ。そして今日は済まなかった」

上体を起こしたセシリアに謝りつつ飲み物を渡し、保健室を出ようとする。

「お、お待ちになって!」

「えっ?」

俺は呼び止められる。

「どうして私が目覚めるまで待っていてくださったの?授業もあるというのに」

「なんでだろうね?」

「はぐらかさないでくださいな!」

素直に言うべきか、嘘をつくか。

「強いて言うなら…「竜也、飯行かないか?」……タイミングいいなおい」

 

一夏が保健室に入ってくる。

だが一夏、GJだ!

「おう、行くか!それじゃオルコットさん、またあした!」

「え、あ、ちょっと!」

俺は一夏の手を握り、急いで保健室から出る。

 

 

サイドセシリア

 

(どうしてあの人が気になるのでしょう…?)

誰も居なくなった保健室で私は考える。

私は彼の何処に引かれたのだろう。

顔?学力?いや違う。

(あの瞳、強い意志の宿った瞳。誰にも媚びることない眼差しが気になっているのですわ)

彼は入学当初から誰にも媚びることがなかった。そしてこの女尊男卑の世界で女性に対してあそこまで言った男性は居ないだろう。

(私は間違っていたのでしょうか…?)

昔のことを思い出すといつも母親に媚びている父親の姿がある。

そして周りの男性従者も私や母親に媚びながら生活していた。

私はそれを当たり前と思っていた。

でも彼は違う。

そんなところが気になっているのかもしれない。

「……鈴峯竜也」

私は彼の名を呟く。

呟くだけで私の胸は高鳴る。

知りたい。この気持ちが何なのか。この胸の高鳴りが何なのか。

それは一番じゃない、一番は……竜也のことを知りたい。

「竜也さん…」

 

 

サイド竜也

 

「いやー、疲れた疲れた。しかし、一夏よ。いいタイミングで来てくれた。マジ感謝」

食堂に来ていた俺と一夏は食事を取りつつ駄弁っていた。

「気にすんな。結局、代表は竜也なのか?」

「いや、決定はしてない。俺が代表権の譲渡出来るからな」

「譲渡するのか?」

「もちろん一夏にな」

一夏は?を浮かべている。

「お前さんに経験を積ませるって意味で譲渡する。セシリアには我慢してもらう」

「……わかった。俺が代表するよ」

あら?以外と素直やん?

「オッケー、じゃあ織斑先生には言っとくから。先に帰るぜ」

俺は、織斑先生に事情を話すため職員室に向かう。

 

 

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