魔法戦記リリカルなのは 二人の転生者の願い 無印編 |
第一章 無印編
第十一話「If the word」
「予想外だったな・・・。」
まさか、なのはが負けるとは・・・。いやフェイトが原作と同じレベルの強さなら
ブレイズ・ハートなしでもなのはがまず勝つはずだ。
勝敗を分けた最後の技・・・。あれは俺の「マテリアル・ロード」に良く似ていたけど・・・。
そんなことを考えつつフェイトに近付く。目の前まで行くと、
流石にフェイトも警戒しているがジュエルシードを出すと幾分警戒を解いてくれた。
「ほら、ジュエルシード。なのはちゃんが負けたからね。」
「・・・ありがとう。・・・あの子は大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。君の魔法で痺れているだけだし。後で俺が直すし。」
「そうですか、良かった・・・。」
そう言うとフェイトは安心したように「ホッ」と息を吐く。
「意外・・・と言うべきなのかな、君が心配するとはね。」
「・・・・・・私にもわかりません。そ・・・。」
「フェイト!!」
話しているとアルフがこっちに来た。
「フェイト大丈夫だったかい?」
「アルフ!うん、大丈夫だよ。」
「良かった・・・。それにしてもまたあんたかい。」
「そりゃまあね。それよりさっきの続き聞かせてくれない?」
「・・・・・・理由なんて言っても、何も変わらない・・・。変わるはずなんかない・・・。
なのになんであの子はわたしのことを・・・。」
「そうさ!フェイトのことを何も知らない幸せに生きてる奴に何ができるって言うんだい。」
「二つ誤解しているな。まずなのはちゃんは君達の事情を知っている。
それに完全に幸せってわけじゃない・・・。正直ね・・・。」
そうさ・・・前世の記憶を持っているってのはそれだけで完全な幸せじゃない。
いい記憶ならそれが恋しいし、悪い記憶ならさっさと忘れたいから・・・。
その言葉を聴いたアルフが少し驚いて言う。
「なんであいつまで知ってるだい?」
「それはさすがに本人の口から聞いてくれ。それよりも・・・
確かにフェイトのことをおれたちは知らないかもしれない。
でもそれはそっちが話してくれていないからだ。
まあ俺が言えた義理じゃないが、なのはちゃんはきちんと話そうとしていたさ。」
(やる気満々だったがな・・・。)
「そうかい・・・。」「・・・・・・・・・。」
まあこの辺の話はこれくらいでいいか
俺が話しても進展はしないだろうし・・・。
それよりも・・・。
「ところでフェイト、君が最後に使った・・・「プロテクト・ホールド」?
あの技は誰に教えてもらったんだい?」
もはや誰かの教わったはずという考えから俺は離れられないでいた。
「・・・リニスっていう私の・・・魔法の先生だった人・・・。」
「リニスが・・・?」
教えたのがリニス・・・。一体どうなってんだ・・・?
「その口ぶりだとやっぱりリニスのことも知ってるんですね。」
「あぁまあな・・・。とりあえずありがとう。そろそろなのはちゃん起こさなきゃ。」
「そう・・・わかりました。いくよ、アルフ」
「わかったよ、フェイト。それじゃあな彩斗」
「またなフェイト、アルフ・・・。」
その言葉を最後に二人はどこかへ向かっていった。
その後ユーノが張っていた結界が解けた。
「話は終わった?」
「なんだユーノ、聞いてたのか?」
「まあ二人の事情は聞いてるしね。あっなのはなら大丈夫だよ。
そろそろ起きると思う。」
「そうか・・・。」
少しの時間がたった後なのはが起きた。
とりあえず現状を説明した後はちょっとした会議を行う。
「それにしても、フェイトちゃんが最後に使った魔法・・・。
前世では見たこともなかったんだけど・・・。」
「そういえば彩斗が「マテリアル・ロード」とか言ってたよね?
もしかして何か知ってるの?」
「えっ!?それ本当なの彩斗くん!」
わかったわかった言うからそんな摩訶不思議な髪の動かし方しない!!
「あぁ・・・「マテリアル・ロード」っていうのは俺が使う魔法の一つだ。
こいつはクロスレンジが要(かなめ)の魔導師が使って真価を発揮する魔法だ。
例えばレイジングハートを使うなのはちゃんと俺が戦うとしよう。
俺は幸いロングレンジやミドルレンジもできる。
だけどどちらもなのはちゃんのほうが分は上だ。
そういう相手の有利な状況で戦うよりは、自分は得意で相手は苦手な・・・。
まあこの場合クロスレンジだな。なのはちゃんはブレイズ・ハートがなきゃ厳しいし。
それで戦ったほうが良い。
さてそれで戦うとしても相手と自分の実力が同じなら、
いずれ一瞬でも相手が有利な状況ができてしまうだろう。
距離が開く・・・とかな。
そういうときに自分の足元にある程度衝撃を吸収する足場を作って
俺がそこに着地、一気に方向転換して急接近、不意を突く。
この魔法を使えばよりトリッキーな近接戦闘が可能になる。
さらに相手が自分の有利な状況になったと油断したところを奇襲できる。
そういう技さ。」
「へぇ〜確かにさっきフェイトちゃんが使った「プロテクト・ホールド」?と似てるね。」
「違いとしては俺のは文字通り「道」を作る。まあスバルのウィングロードほどじゃないが・・・。」
「そしてあの子・・・フェイトの場合は純粋な足場を作る。違いはそこってことだね。」
「そゆこと。まあ俺が言いたいのは少なくともなのはの前世のフェイトは
この技を使えなかったこと、あの技を教えたのが使い魔のリニスだってことだ。」
「え、えぇーと・・・。リニスって?」
「あとでなのはに聞いてくれ。とりあえずフェイトの家庭教師だと思っていてくれ。」
「え?あ、うん、わかったよ。」
ユーノはそういうと静かになる。
「まあとりあえずなのはちゃんはこのことをよく反省してもらうとして・・・。
アリサとすずかが心配してるだろうから帰るよ。」
「はっ!う、うんそうだね!行こうユーノくん!」
「わかったよ、なのは。」
「そんじゃ行くぞ!」
そういうと俺達は二人が待っている場所へと戻っていった。
二人にかなり心配されていてなのはが怒られました。
俺?ユーノといっしょに優雅に楽しんでました。
「そういえば温泉に行くじゃない?彩斗の家族も来るの?」
「いやこないよ、俺一人で行く。」
「そう・・・。」
「あっそうだユーノ。俺が仮に魔力少し渡したらお前人間に戻れる?」
「えっ!?」
あぁ悪いな、いきなり変なこと言って。
「・・・まあ戻れると思うよ。戦闘は難しいと思うけど。」
「まあユーノはまだ補助魔法で援護してもらえればいい大丈夫さ。
俺が言いたいのは今度行く温泉旅行。お前だけフェレットの姿だと
楽しめないだろう?」
「えっ・・・まあそうだけど・・・。」
「だろ?だから人間の状態に戻れるならそのほうがいいだろ。」
「そうだね。じゃあお言葉に甘えてよろしく頼むよ。」
「了解!」
おめでとう、ユーノくんの淫獣フラグを回避した!
(実際はすでに回避されていたが・・・。)
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今回は少し短め 次回は温泉編です。 ではどうぞ!! |
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