憑依とか転生とか召喚されるお話 序章一・恋姫†無双 朱然義封 |
序章一・恋姫†無双 朱然義封
俺は死んだ。
死んだら無に還って何も無くなると思っていた。
でも、こうして意識がある。
ああ、そういえば空の境界の四章の伽藍の洞で両儀式が漂っていたのはこんな場所だったな……。
そんなことをぼんやりと考えながら漂っていた。
落ちているはずなのに浮いていく。
浮いているのに落ちていく。
そして、俺はいつしか真っ白な世界に辿りついた。
「起きよ」
その声に俺は起きる。
だが、誰もいない。
「お前は一度、辿りついた」
辿りついたってどこに?
「根源、原初の記憶、世界の始まり、未来の可能性、神の領域、時空の支配者」
根源?
やっぱりここは根源なのか?
でも、アンタは誰なんだ?
「我が名は無い」
名が無い?
神様とかじゃないのか?
「それは便宜上の名でしかない」
わかったよ。
でも名前が無いのは呼びづらいから、これからは名も無き者って呼ばせてもらう。
「然り」
俺はこれからどうなる?
「お前は一度、魔術師の身で無いにも拘らず根源へと至った。 故にお前は元の世界では異端。
元の世界は異端を嫌い、お前という異物を排除した」
なら、死ぬのか?
「否、お前は排除されたに過ぎない。 故に別のどこかに現れる」
つまり、死ぬんじゃないってことで、別のどこかに移動とかするのか?
「然り」
俺はこれからどうしたらいい?
「お前の好きにすればよい」
ふぅん、好きにねぇ。
何をすればいいのかわからんけど、まあ、なるようになるか……。
ところで俺は根源に至ったって言ったが、何で根源に至ったんだ?
元の世界じゃこれと言って頭はあんまり良かった訳でもなかったし、怪しげな家系に生まれたり、魔法を習得したり、変な修行とかはしてない筈だけど?
「否、お前は知っているはずだ……お前の異端を……」
異端?
俺にそんなもんある訳が……あ。
「気付いたようだな」
もしかして物事の流れを見たり、読む事に異常に良かったことか?
「然り」
でも、あんなので根源に至れるもんなのか?
「然り、全ては根源と繋がっている。 故におまえの流れを見る力、読む力もまた根源へと至るもの」
ふーん、そんなもんなんだ……。
「然り、次の世界でお前は明確な力を得る」
明確な力ね……。
なら、行ってみるのも悪くないな。
今度は護りたいな……。
「行くがよい、根源へ至りし者よ」
こうして俺は意識が途絶えた。
説明 | ||
青年は偶然にも根源に至り、命を落とした。 次に目覚めた時、青年は別の人生を歩み始める。 青年は次こそ、大事な人を守るために朱然として走り出す。 これは、青年が初めて恋をした恋姫の物語。 |
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タグ | ||
憑依 転生 召喚 真・恋姫†無双 | ||
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