テイルズオブエクシリア〜転生者はイレギュラー〜
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〜レオンSIDE〜

 

 

俺とミラが恋人同士になってから早1週間。その間、俺とミラの関係は普通にバレてしまっている。

 

 

ジュードもそのことを知った時はかなりショックを受けていたみたいだったが、少ししてからおめでとうと言ってきた。

これは無理をしているなとすぐにわかった。だが、あえて何も言わなかった。

 

 

退院まであと、1週間になったので俺は戦いの勘を取り戻すために偶に魔物達と戦いに出て行ったりもした。

 

 

その帰り道のことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……いい汗かいたぜ」

 

 

魔物達を退治しながら勘を取り戻す俺はル・ロンドへ帰る途中、ジュードを発見した。

 

 

「お〜いジュード」

 

 

俺は声を上げながらジュードを呼ぶと、

 

 

「あ………レオン」

 

 

そっけなく言うジュード。

 

 

「どうしたジュード」

 

 

「………別に」

 

 

プイっと俺から目を逸らすジュード。……やっぱり、か。

 

 

「俺がミラと付き合いだしたのがショックか?」

 

 

「!」

 

 

俺の言うことに反応するジュード。

 

 

「はぁ……お前、男の癖にいつまで落ち込んでんの?」

 

 

「……レオンには僕の気持ちは分かんないよ」

 

 

「ああ、俺にはお前の気持ちはわかんねえよ。けどな、いつまでもお前が落ち込んでいて悲しんでいる奴がいることを考えてやれ」

 

 

俺はジュードにそういうが、

 

 

「僕が落ち込んでて悲しむ人がいる?……そんな人、いないよ」

 

 

………ここまで鈍感とは……。

 

 

「人の気持ちにも気付かない奴が……人に恋するなんて100年早い」

 

 

俺はそういい、ジュードの傍から離れる。

 

 

「ただ、忘れるな。どんな人間にも必ず、自分を心配してくれる人がいること」

 

 

……そして、その人は……お前のすぐ近くにいることを…な。

 

 

俺は治療院へ戻った。

 

 

 

〜レオンSIDE OUT〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ジュードSIDE〜

 

 

最初、僕はそのことを聞いて信じられなかった。

 

 

ミラがレオンと付き合うことになったってことを……。

 

 

嘘だと思いたかったけど、ミラは必ずレオンの病室に行くし、どこかに2人で歩いていくのを見る回数も増えた。それに、キスをするところも見てしまった。

 

 

これらで信じられないなんていうほど僕もバカじゃない。

 

 

それからというもの、僕はいつも上の空。

 

 

そんな時だ。

 

 

「お〜いジュード」

 

 

僕がこんな状態になった原因のがやってきた。

 

 

「あ………レオン」

 

 

僕は一応、挨拶をする。だけど、すぐに目を逸らす。

 

 

「俺がミラを付き合いだしたのがショックか?」

 

 

「!」

 

 

僕の心を見とおすように言うレオン。

 

 

「はぁ……お前、男の癖にいつまで落ち込んでんの?」

 

 

カチン。

 

 

僕はその言葉に少し怒りを覚えた。

 

 

「……レオンには僕の気持ちは分かんないよ」

 

 

「ああ、俺にはお前の気持ちはわかんねえよ。けどな、いつまでもお前が落ち込んでいて悲しんでいる奴がいることを考えてやれ」

 

 

僕が落ち込んで悲しむ人?父さんも母さんも仕事で忙しいからないね。レイアだってただの幼なじみだし。

 

 

「僕が落ち込んでて悲しむ人がいる?……そんな人、いないよ」

 

 

僕がそう言うと呆れたものを見るように僕にレオンがいう。

 

 

「人の気持ちにも気付かない奴が……人に恋するなんて100年早い」

 

 

そういい、レオンは僕に背を向ける。

 

 

「ただ、忘れるな。どんな人間にも必ず、自分を心配してくれる人がいること」

 

 

そういい、レオンは治療院へ戻って行った。

 

 

「何なんだよ……」

 

 

僕はただ、拳を握るしかなかった。

 

 

「僕はただ……」

 

 

ミラの……彼女の力になりたかった……そう、それだけだったはずだった。けど、

 

 

いつも、自分の使命に命を掛けるミラを見ていて、いつの間にか彼女の力になって……その隣で共に戦いたいと思っていた。けど、その隣にはいつもレオンが……いた。

 

 

だけど、もしかしたら……なんて思ってたけど……結局、ミラはレオンを選んだ。いや、そもそもレオン以外を選ぶって選択肢は無かったんだと思う。

 

 

僕は自分の無力さを感じながら、静かに涙を流している。

 

 

そんな時だ。

 

 

「ジュード……」

 

 

レイアの声が聞こえた。

 

 

「……な、何かなレイア?」

 

 

僕は急いで涙を拭いて笑顔で話す。

 

 

「いいよジュード。そんな作り笑顔」

 

 

「………うん」

 

 

レイアには全部わかっているんだね……。

 

 

「ねえ、ジュード」

 

 

「……なに?」

 

 

「私、こんな時にいうことじゃないってわかっているんだけど……」

 

 

……なんだろう?何かレイアが真剣に僕を見ているような……。

 

 

「私……小さい頃から……ジュードのことが……

 

 

 

 

 

 

 

好きだったの」

 

 

「……え?」

 

 

僕の中で何かが固まった。

 

 

え?レイアが…僕のことを好き?

 

 

ど、どういうこと?!

 

 

「好きって………」

 

 

「好きは好き!異性としての好きってことよ!///」

 

 

レイアは恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。

 

 

「でも……僕は……」

 

 

「わかってる。ミラのことがジュードは好きだってことは。だから、ジュードがミラ達とまた、旅に出る前に答えを教えてほしいの」

 

 

……つまり、僕が後、考えられる期間は……1週間。つまりその前ってことは六日後

 

 

「……わかったよ。1週間のうちに……答えを出すね」

 

 

「うん……私、六日後にここで待っているから。じゃあね!」

 

 

レイアはそういい、走って自分の家に帰って行った。

 

 

「僕は……どうすればいいのかな……」

 

 

僕は夜空を見上げた。今日も星が輝いている。

 

 

僕は………一体どうすればいいのかな……わかんないや。

 

 

僕はその日、ずっと夜空を見上げていた。

説明
第24話 ジュードとレイア
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