魔法少女リリカルなのは 平穏無事に過ごしたい |
Prologue
「危ない!」
誰かの声が聞こえてくる。だけどさ、遅すぎるよ……。
だって、俺、もう空に浮いているんだから、さ。
嗚呼、空気が気持ちいいなぁ。体のあちこちに違和感を感じるんだけどね。
ドシャ、グチュ
うわぁ、俺が叩きつけらた音かぁ〜、グロいなぁ、腕から骨出てるし、はは。
目の前が暗く鳴っていきやがるや。
……そういや、走馬燈なんて見てないな、俺。どう……でも、いい、か。
『こいつでいいか、なんか面白そうな力を感じるしな』
そんな声が聞こえたあと、俺はゆっくり目蓋を閉じ、一回目、の人生の幕は閉じた。
◇
『……きろ、……きろや!』
「う、うーん」
まだ眠気が覚めないにので瞼をこすりながら起き上がる。
そして完全に体が起きあがった状態で辺りを見回すと、そこは白銀世界だった。
「なんでさ」
いきなり周りが真っ白の部屋に出されたってどういうことだ?っていうか、俺死んで無かったけ?
そう思いながら、考えこもうとすると、
『やっと起きたな。
こほん、ようこそ、神の間へ』
声が聞こえてきた。
その声が聞こえた方を見ると大きな椅子に座った少し目つきが悪い男が座っていた……っていうか、いt『イタイとか言うんじゃねぇぞ?』
「心を読んできた、みたいだな」
「実際、読んだぞ?
っと、んな脱線話をしたいんじゃないんだ。
なあ、お前さん。
―――転生してみないか?」
「What do you mean?」
しまった、つい英語でやってしまった!動揺しすぎだ!ヤフッウー!
って、いやいや、落ち着け餅つけ!
なんだこれ?あれか?よくある異世界転生ものとか、うわぁ、実際あるんだスゲェ。
「どういう意味……かは言われなくてもたどり着いたようだな。
だが、理由はテンプレじゃねぇぜ。
お前らの世界で流行ってる転生モノ二次ってあるだろ?
面白そうだからそれの実例にさせてやるよ」
「なるほど、ミスではないと」
「神が早々ミスするとか思ってんのか?というか、ミスでもその物の記憶を残したまま、マンガやアニメ、小説の世界へ転生なんてさせねぇが、今回は実験も兼ねているからな。
ある世界へ行ってもらいたいんだ。
もちろん、拒否権はあるがな。
まあ、断った場合は魂を浄化させ、別の世界へと飛ばすがな」
それって、事実拒否権ねぇじゃん。
まあ、いっか。面白そうだし、マンガや小説だったら会いたい人?に会えるかもしれないし、
「じゃあ、よろしくお願いします」
「おう。お前は礼儀正しいから三つを因果の反動無しでくれてやる」
お前、は≠ニいうことは他にもいるのか。そいつ、相当態度悪かったのかな?なんかこの神キレかかってるし……何したんだよ先輩転生者ェ。
「じゃあ、言ってみろ」
「あっ!その前に確認いいですか?」
「いいぞ。ちなみに行く世界は『リリカルなのは』っつうとこだぞ」
「ああ、いいです。もう。ありがとうございます」
そう言うと、神は「そうか」といって、俺の言葉を待ち始めた。
う〜ん。なのはの世界かぁ〜。
友達いわく、三期から魔法少女じゃないらしいからな。俺も実際に見たのは二期の途中までだし……目立たないような能力貰って、魔力も抑えられるようにしておくか……。うん、それで多少は安全になるだろうしな。
となると……
「決まりました」
「おう、言ってみ?」
「えっと、『気配遮断』と『ある程度の魔力とその制御』、最後は『自分専用の防衛手段』でいいです」
「欲無いな。二番目に言った奴は二つに、本来ならなるが、まあ、許してやらぁ」
「本当にありがとうございます」
「んじゃ、ま、逝く前に名前だけ教えておくわ。俺はお前を気に入った証拠としてな」
「はあ」
「俺の名前はハリフェスだ。よろしくな」
「あっ、はい!」
「じゃあ、此処はテンプレだが、逝って来い」
そういうと、神……いや、ハリフェスは手を振るった。
その次の瞬間、俺の下に大きな穴が……って、
「テンプレすぐるぅううううううううううう!」
こうして、俺のリリカルでバイオレンスな世界での平穏無事を目指す物語が始まる……と、いいな。
説明 | ||
神のきまぐれによって、浄化の未来を免れ、リリカルな世界へと向かうのだが……。 他に転生者いるし、俺が関わる意味無し! さあ、モブはモブらしく、地球にいる間の君たちの活躍を見させてもらうよ! 頑張ってねぇ |
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モブを目指せ…… 魔法少女リリカルなのは 転生 ご都合主義アリ | ||
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