東方迅竜録 |
―――――何が、起こった?
『死 のよ』
―――――何でだ?
『貴方は な人の為に戦 ない?』
―――――ああ、そうだったな。で、助かったの?
『ええもちろん。 』
―――――そう、よかった
『そうですね。それでは次に貴方のことです。((ここ|頭の中))で話すのはたいへんですしね。なので、こちら側にどうぞ 」
ハっとまるで我に返ったかのように目を開ける
さっきまでの話はなんだったんだ?しかもまるでどこか他の場所で会話をしているみたいだった
「やっと来ましたか」
俺は立ち上がり前を見る
そこにはいかにも「これこそ金髪美人」という人が座っていた
「いきなりの事で動揺しているようね。とりあえず座りなさい」
そして指を重ね鳴らすとどこからか椅子がでてきた
まるでそこに存在していたかのように
「まずこれをどうぞ」
とりあえず座る
すると置いてあったティーカップを俺の方に差し出す
訳がわからない、何なんだ?これは
「あ、あの」
「えぇ、言いたい事は色々とわかるわ」
カップを持ち上げまだ湯気が立ちこもるお茶を喉に通す
「まずこの場所についてね。ここは転生の間」
「転生の間?」
「ええそうよ。死者を輪廻の輪に戻す場所よ」
「って事は俺も」
「それが違うのよ」
俺の向かい側に座っている彼女が顔をしかめる
どうやら何か事情があるそうだ
「貴方はあと数千年あそこで生きているはずの存在だったの」
「へぇ〜、数千年……………数千年!?」
「ええ、そうよ。貴方は人生の最中で知ってはいけないものを知ってしまい、その禁忌を犯したの。そして不老不死になったの」
「え?でもじゃあ俺は何でここにいるんですか?」
「言ったでしょ?貴方は知ってはいけないものを知ってしまったと。それは神の術の一部なの。そして貴方はそれを実現してしまった。だから予定より早く殺したの」
未来の俺よ
何をしてしまったんだ
「でもまだ続きがあるのよ。神の術を使ったとき未来の貴方は人間から神様に昇格したのよ」
「え、普通の一般人が神様になっていいんですか?」
「それ以前になれないわ。でも貴方は((あの|・・))術を全て完璧に使えた、それは本当にすごい事よ。そして現在神界は万年人員不足なの。よって会議で決定したことが貴方を他の世界に転生させてそこで神様としての修行をしてもらうのよ」
「は!?ってかなんで!?」
「貴方には素質がある。でも今の貴方なら絶対に神様にはなれないわ。なので修行よ」
「それで人を異世界に飛ばすんですか?」
「うん」
あっさり言いきったぞこの人
それより未来の俺よ何をやったんだ!?神様と同等になっただなんて
「それじゃあ貴方を送る世界を決めるわ」
「……わかりました」
もう諦める
そして大きな箱を持ち出してきた
箱の正面には大きく「転生先世界決定くじ引き」と書いてある
「さ、もうルールなんて説明不要よね」
箱を突き出してくる
しぶしぶその中に手を入れるが、どうやら奥がかなりあるそうだ腕が全て入るまで入るぞこれ。しかも以上に紙が多いし、感触が気持ち悪い
「よしこれにしよう」
そして引っ張った一枚にはこう書かれていた
「東方Project」と
「よしそれじゃあ決まりね」
そして箱が消える
「なんすか?これ」
そしてピラピラな紙を見せる
「気にしなくていいわ」
「それじゃあ、色々と説明するわ。まずは貴方の記憶よ」
「記憶?」
「ええ、今は生前の記憶を覚えているでしょ?」
ああ
いやなぐらい覚えている
どれもこれも忘れたいことばかりだ
「それをそのまま持って行ってもらうわ、絶対に役にたつから」
「………そうですか」
「そして何より貴方の転生先の体よ」
そうだ
よく考えたらその異世界ではどんな体になるんだ?
「今のままソックリそのまま送っても面白くないからちょっと変更するわ」
「ちょっ!!何を求めているんですか!!」
「ん?笑い」
このクソ神様が!!
「とりあえず、ポチッとな!」
すると俺の足元に機会音じみた音がして穴ができる
「ちょっ!?」
「それじゃあ、いってらっしゃい『漆黒の陰』、『暗電』こと黒雷迅さん?」
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東方の世界に転生したらナルガクルガになっていた!? 第一話 |
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