東方霧雨兄録 其の十三
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余裕な表情で咲夜を見る霊夢。そして咲夜の方も余裕 な表情になり霊夢を見返した。

 

そして直ぐに冷たく凍った様な表情になり新たなナイ フを出して左手に三本のナイフを構えて霊夢に言った 。

 

「私を美鈴と同じく倒せると思ったら大間違いよ!」

 

咲夜の左手に持つナイフを霊夢に放つ。三本のナイフ は無数の数になりだし霊夢へ一直線へ飛ぶ。

 

霊夢は素早く避ける。避けたナイフは壁に刺さり其れ を見た後に霊夢は咲夜の方を向いた。

 

咲夜の姿が居なくなっている。隣の窓が開いてるのを 見ると其所から外へ出た様だ。

 

霊夢は窓から外を見る。上空に咲夜の姿がみえる。直 ぐに霊夢は浮き咲夜の方へもうスピードで行く。

 

咲夜が無数のナイフを出現させる。咲夜の前に円を描 く様に出現した其のナイフは向きを変えて霊夢の方を 向いた。

 

「『ジャック・ザ・ルドビレ』!」

 

無数のナイフが容赦なく霊夢の方へと飛ぶ。霊夢は余 裕に其れを避ける。

 

だが不思議な事に完璧に避けてる筈なのだがナイフが 前ギリギリに来るのに違和感を感じている霊夢。

 

「どうやら時を操るのは本当の様ね。私の時間が止め られてる気がしてならないわ」

 

「まだこんなのは序の口よ。それとももうバテたのか しら?」

 

今の言葉を聞き霊夢はお札や弾幕を周りに投げる。そ して其のお札や弾幕が咲夜を囲む。

 

「なら、貴方もこれで終わらせてあげるわ。『夢想封 印』!」

 

無数のお札や弾幕が大爆発をおこす。咲夜は避けよう とはせずに其の爆発にのまれる。

 

そして爆発は止み霊夢は周りを見る。咲夜の姿が無い 事に気付き周りを見る。

 

あの位でやられる筈が無い。霊夢は更に上や地面の方 を隈無く見る。

 

「『ザ・ワールド』!」

 

霊夢の背後で突然声がした。

 

ふと周りを見ると無数の弾幕とナイフが霊夢の周りを 囲んでいる。そしてそれらが全て霊夢に襲いかかる。

 

不思議と体の動きが遅く感じる。其れだけでは無い。 避けても避けても何度も無数のナイフが出現するのを 見て、どんだけ避けたか予想がつかなくなってきた。

 

「これじゃキリがないわね」

 

霊夢は凄い速さで急降下して追ってくる咲夜の弾幕と ナイフを消そうとする。

 

再びお札や弾幕をナイフに向かって投げる霊夢。そし てお札が咲夜のナイフを囲んだ処で霊夢がお札に念を 込める。

 

其の時

 

霊夢は急に後ろから現れた咲夜に捕まれた。首筋にナ イフをあてられて霊夢の動きが止まる。

 

肘をぶつけようと考えるが咲夜の左手で霊夢の左右の 腕を掴まれているのと挟まっている為に肘をぶつける 事が出来ない。

 

「どうやら私の勝ちの様ね」

 

咲夜はナイフを引こうとした。

 

其の時!

 

「『マスタースパーク』!」

 

上手く咲夜に飛ぶ閃光を咲夜が見て素早く霊夢から離 れて閃光を避けた。

 

そして咲夜がマスタースパークを放った相手を見る。 門の前の下に流星と魔理沙が立っているのが見える。

 

霊夢も素早く向きを変えて咲夜の方を向いた。余裕な 表情だが少し真剣な様にも見える。

 

霊夢が流星と魔理沙に語りかける。

 

「魔理沙、流星さん、ありがとう。あと少しで危ない 処だったわ」

 

流星と魔理沙は頷く。

 

そして霊夢は流星達の方へと飛ぶ咲夜に大量のお札や 弾幕を放つ。咲夜はそれらに囲まれ身動きが出来なく なり霊夢の方を向き問いかける。

 

「どうしても邪魔をする気ね」

 

「あたりまえでしょ」

 

咲夜は囲まれた中に無数のナイフを出現させて囲む霊 夢の弾幕をかき消そうとする。

 

「これで最後よ!『殺人ドール』!」

 

無数のナイフや弾幕が舞うように霊夢の弾幕を突き抜 け飛んでいく。

 

そして霊夢の周りに咲夜のナイフと弾幕が囲む。全て のナイフの尖端は霊夢に向きを変えて飛んでいく。

 

霊夢は咲夜が結界の中に閉じ込められた為に能力が発 動してないのか素早く避ける事ができる霊夢。

 

全てのナイフを避けて霊夢は咲夜の方を向いた。

 

咲夜の周りを囲んでいる霊夢のカラフルな弾幕が大爆 発をおこす。其の爆発に一緒にのまれる咲夜。

 

そして流星と魔理沙は素早く其の場から離れて爆発し てる光を見てる。

 

そして暫くして爆発は治まり霊夢が降りて来た。門の 少し先の壁に寄り掛かるかんじで咲夜が倒れているの が見える。

 

三人は其の前に来た。咲夜はまだ意識がうっすらと在 るみたいで霊夢に問いかけてきた。

 

「‥‥お嬢様なら‥もしかしたら‥」

 

「其のお嬢様は上に居るのよね?」

 

しかし咲夜は其れには首を静かに横に振り地面を指差 した。

 

「お嬢様は地下牢よ‥‥」

 

「ふーん。私を騙してるのね」

 

だけどそこまでの様だ。咲夜は気を失ってしまった。

 

霊夢は流星と魔理沙の方を向いた。そして霊夢がこれ からの事を話し始めた。

 

「こいつの言葉を信じる訳じゃないけど‥‥私は地下 の方を見てくるわ」

 

「分かったぜ。私と兄貴は最上階の部屋へ向かうな」

 

「わかったわ」

 

三人は再び館の中へと歩いて行った。レミリアを探す 為に。

 

其の頃レミリアの部屋でレミリアは持っている紅茶を テーブルに置いた。

 

「とうとう私が動く番ね」

 

唯一1つだけ在る窓を開けた。レミリアは羽を広げ窓 から外へ出た。

説明
東方霧雨兄録の其の十三です。楽しんで頂けたら嬉しいです。
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東方project 幻想郷 二次創作 霧雨魔理沙 魔理沙の兄 

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