ONE PIECE ?黒髪少年の描く世界? 第五話 オカマ |
とりあえずこの一味に歓迎されて一安心。
…という訳にもいかないんだなぁこれが。
問題1
食料がない
問題2
カルーというビビの連れてる『超カルガモ』を餌にサメとか海王類(馬鹿でかい海の化け物と思ってくれていい。始めて見た時は俺もぶったまげた)を釣ろうとする人が現れる。
↑ビビが阻止。
(ちなみにルフィとウソップ)
問題3
それで結局サメも海王類も釣れず変なオカマが釣れた。
「いやーホントにスワンスワン」
あぐらをかいて謝っている(のか?)。ルフィとウソップが釣った獲物はとても食えるものではなく期待を裏切るものだった。しかも釣れた後海に落ちて再び釣り上げる羽目になったのだ。ビビにとっては食われなくて一安心なのだが。
それにしても奇抜な服装だ。なんというか…何ともいえない。頭の上にボンボンが二つ付いていて背中からは二匹の白鳥が左右にのぞいている。んで背中には『おかま|道(ウェイ)』と書いてある。自分はおかまですと宣言しているのはある意味清々しい。そんでまあバレー靴を履いているあたりからバレーをしているんだろう。
「見ず知らずの海賊さんに命を助けてもらうなんて、この御恩一生忘れません!!…あと温かいスープを一杯頂けるかしら」
「「「「ねぇよ!!!」」」」
「こっちが腹へってんだ!!」
その場にいるビビ以外全員がつっこむ。
「ほんとにこっちが食いもん欲しいくらいだよ」
ため息まじりにつぶやく。
「アラ!!」
ビビを見つけてオカマが言う。ビビは見つけてほしくなかったという顔。
「あなたカーーワィーーわねー好みよ?食っちゃいたい、チュッ?」
「……う……」
はい嫌われたー!絶対嫌われたー!まあだよなー。オカマに好かれていい気分の女がいたら是非お目にかかりたい。
そういえば…
「なあ。さっき泳げてなかったよな。悪魔の実の能力者か?」
おかまをスケッチブックに描きながら聞く。
なんで絵描いてんのかって?
いや目の前にこんなカッコした変なオカマいたらスケッチしたくなるよ。もちろん取っとかないけど。描いたら覚えるっていうだろう?
「そうよぅ!それじゃあちしの能力見せちゃうわよーーーう!!」
頼んでねー。
バンッ
「うべっ!!!」
「「「!?」」」
ルフィがオカマに右手で顔面パンチを食らわす。
「何を…!?」
ゾロが鞘に手をそえる。
「待ーーーって待ーーーって待ーーーってよーーーう、余興代わりよーーーう!!」
「な…!!?」
ゾロもあっけにとられる。俺だって勿論驚いてるよ?ていうか船員全員驚いてる。
さっきまでオカマ野郎だった奴がルフィになっているのだから。その後のオカマの話によるとオカマが食ったのは『マネマネの実』らしい。右手で相手の顔に触れ、左手で自らの顔に触れると触れた人の顔になるのだという。メモリー機能付きで過去に触った人の顔は忘れないらしい。実際に過去触った人の顔を見せる。確かにこれはすごい。その後ナミ、ゾロ、ウソップ、チョッパーを触って遊んでいた。
ちなみにこの能力では体型も本人と全く一緒になるらしい。
この能力にはルフィ達(ルフィ、ウソップ、チョッパー)も大喜びで何かもう親しくなっていた。あんたらまだ会って数分だろ…。ナミとゾロも呆れてそれを見ていた。
すると向こうから何やら叫びながら船がやってきた。
「なあ。あの船じゃねーの?お前が乗ってた船。」
「あら!?もうお別れの時間!?残念ねぃ!」
「「「え゛ーー!?もう行くのかーー?!」」」
「悲しむんじゃないわよぅ!…友情って奴ぁ…つきあった時間と関係ナッスィング!!」
オカマが親指を上に突き立てて言う。
あ。そうだ。
「なあ。よかったらこれ」
さっきまで描いていたオカマの絵を渡す。
「あら!?あちしじゃなぁーーい!かわぃく描いてあるわねーーぃ!!貰っていくわ!」
「それをよく見て心を入れ替えるといい」
「ん?どういう意味かしら??まあいいわ!行くわよお前達!」
自分の船に乗り換えて言う。ていうか…自分の絵を見て目覚ましてほしかったんだが逆効果だったか?
「「「「「「はい!Mr.2ボン・クレー様!!」」」」」」
「「!!?Mr.2!?」」」
ん?何でみんな驚いてんだ?
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