ONE PIECE ?黒髪少年の描く世界? 第六話 オカマの正体
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オカマの名前がMr.2ボン・クレーだという事がわかって船内に緊張が走る。

 

何で?変わった名前だけどなんでこんな空気?

それを察したらしくナミが説明してくれる。

 

「さっきビビの国を危ぶませてるバロックワークスって説明したでしょ?」

話を聞くとどうやらそのバロックワークスの幹部にはやはりコードネームがあり、男は数字+Mr.。女はミス+イベント日という具合らしい。今までであった中で例をあげるとMr.5、ミス・バレンタインというかんじだ。男女二組のペアらしい。

 

「へー。んでさっきのオカマがそのバロックワークスの幹部だったと。」

「そうよ。…まずいわね、あいつが私たちを敵とみなしたら…」

 

 

 

 

 

 

「仲間を信用できなくなる」

俺が言うとナミも我が意を得たり、と頷く。

 

 

あれ。でも…

「さっきビビが話してくれた話によるとビビはその組織に潜入してたんだよな。あいつの事見た事なかったなか?」

ビビが頷く。

「ええ。見た事はなかったんだけど噂には聞いていたわ。まさかあいつだったなんて…!」

「うわさって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大柄のおかまでオカマ口調、白鳥のコートを愛用していて背中に『おかま|道(ウェイ)』とあるって…」

「「「「気づけよ」」」」

 

この件で分かった事は二つ。

 

1、バロックワークスの幹部にオカマの能力者がいる。

 

2、ビビは鈍い!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと俺サンジんとこ行ってくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「なんだ」

ガチャ

 

「あぁヤマトか」

よかったー。名前覚えてもらえてたー。

 

「今ちょっとあってな。報告に。」

「?そうか」

 

相変わらずフライパンをいじりながら言う。

 

 

 

「サンジくーん。ちょっと来てー(裏声)」

「んナーミすゎーん!!僕に用事でも!?」

 

サンジがすごい勢いでこっちを振り返る。確かにこれはヤバい。俺がナミの声真似しただけで目からハート飛び出てる。あのオカマがナミに化けたらサンジは戦闘不可能だぞ。ビビに聞いたところサンジは極度の女好きというかフェミニストというかとにかく女は蹴らないらしい。いや蹴れないのか?いやいやそしたらただのヘタレになっちまう。蹴らないんだ。

 

「あれ、ナミさんは?」

はてなマークを浮かべるサンジを無視して鍋に近寄る。

 

「これあんこ!何に使うんだ?」

「ん?ああ。『今日のお菓子』だ。てめーニホンから来たって言ったな。倭の国だろ?そこの菓子は俺も好きなんだ。ってことで作ってみた」

サンジが他のを指差して言う。そこにはいろんな種類のお菓子があった。沢山の種類のがあるのはおそらくニホンの菓子が小さく一人用が多いからだろう。

 

「おおお!みたらしー!」

俺がみたらしを指差して言う。

「好きなのか?」

「ああ。大好物だ!でも…」

少し考え込む。

 

「装飾が気に食わない」

 

 

「俺の装飾はクソ完璧だ!!」

サンジが食ってかかる。やべ、地雷踏んだ!よほど頭に来ているらしくクソの使い方か何か違う!

 

「ち、ちがうちがう!文句とかじゃなくてこう倭の国の菓子ってよく下に葉っぱとか敷いてあるんだ。こういう」

手から笹や柏を出してみせる。

 

「彩りが増すだろ?もともと緑の国だしよ」

お菓子に敷いてみせる。顎に手を当てて考えるように見ていたサンジが顔をあげる。

 

「そういう事か。確かにな。ずっと海の上にいると葉っぱとか忘れちまうんだ」

よかった。とりあえず安堵のため息だ。

 

「葉っぱならいくらでも出せるから装飾に必要になったら言ってくれ」

じゃ、といって退散する。みんなの元に戻るとチョッパーがあわあわと包帯を用意していた。

 

誰かケガでもしたのか?あいつらに限ってないと思うんだが…

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