ONE PIECE ?黒髪少年の描く世界? 第八話 飯屋 |
ルフィが勢いよく店内に入り込んできた。
…のはいいんだが。勢いよすぎて丁度正面にいた二人をぶっ飛ばしてしまったのだ。その、葉巻さんとそばかすね。おまけに壁まで何枚も貫通しちまって、どうすんだこれ。どうもしないんだろうけど。
「おっさん、飯飯!」
「あ、ああ」
これにはおじさんも困り顔。そらな、海軍ぶっ飛ばして入ってきたんだもんな。」
「ん?おぅあ!やはおひゃいぇーあ!あんえいうんあ!?(ヤマトじゃねーか!何でいるんだ!?)」
えー。かっこ内は俺の想像の通訳です。多分あってる。食いもん食いながら話しかけてきたからこうなってしまった。
「何やってんだって、そりゃおめー飯屋にいんだから飯食ってんだよ。」
そういやルフィの方が俺よりも早く船降りなかったか?何で俺の方が早く着いてんだよ…。
吹っ飛ばされた二人も戻ってきて文句を言おうと思ったらしいがルフィの顔を見たとたん吹っ飛んだようだ。吹っ飛んでばっかだなおい。
葉巻野郎がそばかすを押しつぶして出てくる。
「麦わらァ!!」
「んんおぐ、ムシャムシャバク」
「……。」
せ、船長??この海軍なんか因縁あったんじゃないの?すごい形相で出てきたぞ?
食べる事をやめないルフィに葉巻やろうも我慢できず。
「食うのをやめろ!」
「……!!ぽぴババド!ぴえっお、おいうんあ!!」
こっちを見て叫ぶ。こっちを見て叫ばないでくれ。あんたが口の中に入れたもんが飛ぶ。あ。多分『おいヤマト!逃げっぞ、海軍だ!!』と言ったのだろう。俺ルフィの通訳できるかも!
そんな事を思いながら店を飛び出す。
「たしぎィ!」
後ろから葉巻が叫ぶ。あ、葉巻野郎。めんどくさいから名前が分かるまで“葉巻”にしよう。すると前方にいた女の子が返事をする。
「は、はい!何でしょうか、スモーカーさん。た、タオルですか?暑いですよね、この国」
黒髪の短髪で腰に剣をさしてるから剣士だろう。ていうか、鈍いのか?タオルが欲しくてあんな大声で叫ぶか?
「そいつを抑えろ麦わらだ!」
「む、麦わら!?しとめます!」
お、強そうだな。そんじゃ俺が行くかな。
「ルフィ、後から行く!」
「ん?あぁ、わかった!」
腕を伸ばして屋根の上に上がっていく。あれじゃ追いかけらんないだろー…って、え!?あの『スモーカーさん』も能力者!?おいおい多いな。とか思いながら草で剣を作る。
キィィン…
「!!能力者ですね。」
「まあな。卑怯なマネはしねーよ」
する気なくても|自然(ロギア)系だから効かないけど。
「でも…船長の邪魔されちゃぁ…黙ってんのは無理だかんな!」
ニカッと笑ってみせる。
「あなたは最近あの一味に入られたんですね。ローグタウンの時は麦わらと一緒にいませんでしたから。」
どうやらみんなはローグタウンというところで会っているようだ。
どうすっかな。うーん…ごめん!時間が惜しい!
「チョークアート!」
葉の剣をしまい、急いで特性のチョークを取り出し、地面にゾロを描く。
「|WAKE UP(ウェークアップ)!」
その描いた絵が起き上がり、刀を構える。このチョークは俺がひまつぶしに作ったもの。チョークに俺の身体から作り出した葉を擦り込ませてつくった。つまりあのチョークで描いたゾロは思い通りに動くという事。
「おっ先?」
たしぎがゾロの“絵”に苦戦している間にすたこら逃げる。こんなとこで時間食いたくねえしな。
そんなことを思いながら走っていると前方にルフィが見えてきた。
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