魔法少女イレギュラーなのは〜3〜 永次「まさかの悩み事」 |
やァどうも。
十夜永次だ。
年が経つのは早いもので、俺も小学3年生。
ちなみに、通ッてるのは「聖祥大付属小学校」。
……そして。
高町なのは。
月村すずか。
アリサ・バニングス。
この原作3人娘が、まさかの同じクラスである。
そして何より、なのはは俺の隣の席である。
……偶然ッてすげー。
間近で見るとホント新鮮だよな……何より、なのはは可愛いしね。あ、俺はロリコンじゃないよ?
あーいやいや、そうじャなくて……これは、俺に原作介入しろッていう神様からの思し召しなのか?
うーン……この能力の制限さえ無けりャなァ……。3分間はやッぱキツいッて。
……どうしたもンか……。
「おはよー、永次君」
おッと、主人公が来たか。
とりあえず悩むのは止めておこう、心優しき白の悪魔(?)に心配かけちまうし。
「何だろ、失礼な事を考えられた気がしたの」
「気のせいだろ。おはよう、なのは」
なんだッてこンな時に勘が鋭いンだ、女ッて。
「おはよう、2人とも」
「おはよー。相変わらず眠そうねあんた」
……おー、来た来た。
「おはようなの、すずかちゃん、アリサちゃん」
「うィーす、おはよー」
原作娘3人組が揃い踏み。
「おはよーでやんすよー!」
……ハァ、来たようるさい奴。
「おはよう、王磁君」
「おはよう!いやー、今日も相変わらず女神の様な微笑みでやんすなぁなのはちゃん!是非結婚してください!」
「ほらやめなさい、なのはが困ってるじゃないの」
「あだっ」
王磁、と呼ばれた奴の口説き文句になのはは苦笑い、それを見たアリサはその原因の頭にチョップを落とした。
((更下|さらした)) ((王磁|おうじ))。
それがこいつの名前だ。
しかしまた変な名前だよなァ……ま、いちいちツッコむのも疲れるし我慢しとくか。
茶髪のツンツン頭、顔も至ッて普通であるこいつだが……何というか、とりあえず性格に多少難がある。
ハーレム好き、と言えば良いかな。
クラス中の女子に声をかけては愛(笑)を語り、そして主にアリサ等にぶッ飛ばされるのがお約束、となッている。
こンな奴原作にいたッけか……?いや、ハーレム好きから考えて、やはり俺と同じ転生者?だとしても、クラス中に声をかけるか……?
あー、解らン。まァ、気さくで明るい奴だから問題はあまり無いンだが。
「おはよー」
青髪の少女が教室に入ッてきた。……うーむ、確かに男子と間違えられてもしョうがないか。それほどまでに、その少女は中性的でボーイッシュだッた。
「おはようなの、美貴ちゃん」
((神楽|かぐら)) ((美貴|みき))。
それが、この少女の名前。
容姿が某ハートフル(ボッコ)アニメの報われない少女剣士にそッくり。知らなければ、男子で通用してしまう感じだ。
原作にはいなかッたはず、そしてこの酷似率の高さ。
間違い無く転生者だ。
ちなみに俺は一方通行みたいな容姿じャない。普通の黒髪黒眼だ。
まァ、それはおいといて。
とりあえず、転生者が2人以上いるのは確実。
なら、俺はこれからどう行動すべきか。
最初にも思ッたけど、俺の能力の制限が厳しい……他にもチートを貰ッてる奴がいる場合、もし戦ッたとしても勝てるかどうかは甚だ怪しくなる。
どうしたもンかな……。
「どうしたでやんすか十夜。じっとなのはの方を見つめて……はっ!?ま、まさか、なのはに惚れぶぐあっ!?」
……とりあえずうるさい更下をぶン殴ッて黙らせ、誤解を解く為に説明に追われる羽目になッた。
結局、家に帰ッても、自室で俺は悩み続けていた。
くそ、まさかの厳しい能力制限だよ……何でここまで悩まなきャならンのだ。
(……か……す…て……)
……突然、頭に何かの声が響いた。
これは……。
(……れか……た…けて……!)
段々鮮明になッてくる、必死そうな声。
(この…えが……えてい…人……!お願い…す……助けて……さい……!)
……マジかよ。
今日が原作開始ですか!?
だああ、タイミング悪ッ!?
よりによッて悩ンでる時に始まるのかよ!?
……ンー、やッぱ止めとこうかな。
俺以外に転生者がいる事は確認した訳だし、なのはの手助け位しちャうでしョ。なら、俺がいなくても問題は……。
……待て。
俺とか神楽という転生者がこの世界にいる事で、原作ッてのはある意味でもう崩壊してる訳だ。
もし、もしもだ。
初めてのイベントもそれにより変化していたら?
なのは1人、もしくは転生者も含めた2、3人では厳しい敵が現れているとしたら?
……。
……何も無けりャ、傍観すれば良い。
最悪の場合、俺が少しだけ参戦、時間切れで足手まといになる前に撤退する。
これがベスト、か。
窓を開け、外に誰もいないことを確認してから、呟いてオメガに指示を出す。
「セットアップ」
『Stand by、set up』
ズキン!
演算能力が強化され、起動する事で頭痛が俺を襲う。
あー……慣れないな、この感覚は。
自分にかかる重力のベクトルを操作。
その結果、大した身体能力も無い俺でもスーパージャンプが可能になり、軽々と隣の家の屋根に着地。
『魔力反応を確認。北東です』
どこぞの赤い配管工の様に屋根や電柱の上へ次々飛び移り、オメガが示す方角を目指す。
……さァて、どうなッてるかな……?
説明 | ||
これは、リリカルなのはの世界で転生者たちが転生生活をがんばるお話。 |
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コメント | ||
あー、ウザい奴って、あいつですよねー?……あははー……。(ドラゴマキナ) マ〇オですね、分かりますwww練習したのにリミットは変わらなかったのか…てか今回はあのウザったい奴も消滅したんでしょうかね?だとしたら皆さんの心の安息が保たれるなwww(神薙) |
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