DRACU-RIOT! 〜a heretic story〜 プロローグ |
[((海上都市|アクア・エデン))]ー通称[歓楽都市]
もはや一般常識であろう海に浮かぶ都市。
未来都市モデルの巨大実験場でもあると同時に、政府によって定められた構造改革特別区域の一つ。
空港などに用いられるメガフロートを進化させ、街として機能するまで発達した、超巨大浮遊式海洋人工島である
世界からも注目を浴びている実験都市であるが、それ自体は一般人の興味を惹くものではない。
だがしかし、この都市は一般の人間、老若男女に至るまで知れ渡っている
なぜならこの島は構造改革特別特区であり、ギャンブルが合法化されている“カジノ特区”だからである。
オープンから十年近くになるが、運営は快調。
むしろ、今の政府にとって「海上都市」は欠かせなくなっているそうだ。
そんな“楽園”に一人の少年がやってきた。
年の頃は17〜8だろうか
小柄で童顔、実年齢より2〜3歳若く見えそうな容姿をしている 。
しかし纏う空気がどうも草臥れており、良くいえば大人びていた、悪くいえば老けた少年であった。
若く見えるのに老けているとはこれいかに・・・
名前、年齢を公的身分証で確認、税関みたいな荷物検査、さらには簡易の血液検査と、まるで外国に行くかのような厳重な審査を受けて島に降り立った少年は、気疲れしたような顔で、しかし楽しそうでもあった
少年「やれやれ、やっと念願の海上都市だ・・・
さぁて、楽しくなるといいが・・・
しかし、場合によっては消されるかも・・・か?
・・・いや・・・先ずもって接触すらできんか。
まぁ、どうせ何かの間違いのような(・・・・・・・・・・)命だし、せいぜい楽
しく使おうか・・・」
そう呟いた少年は、ひとまず荷物をどうにかしようと、ホテルへと歩きだした。
俺は前世の記憶がある。
いわゆる転生者というヤツだ。
前世で俺は、大学生をしており、特に事件や事故も無く、平凡な((日常|タイクツ))を享受していた。
そんな日々のなか、俺は唐突に死を迎えた。
よくある事故だった。
原因は居眠り運転
子供をかばって・・・
なんて事は無く、普通に運悪くはねられて死んだ。
目が覚めたらもう、赤ん坊として生きていた。
開き直って好き勝手に前世でしたかったことをしつつ暮らしていた。
ある日、テレビで[海上都市]のことを知り、ここがDRACU−RIOT!の世界である事に気づき、どうせなら原作を、最低限原作キャラを直接見たいと思い、数年経ってようやく、この島に足を踏み入れたのだった。
SSでよくある話だが、産まれてから数年は羞恥心で死ぬかと思った。
それからさらに数年は今の両親と((前世|まえ))の両親の違いによる違和感に苦しんだ
それに慣れてからは、俺を産んで育ててくれている今の両親に前世の記憶があることを隠しているのが、二人を騙しているようで心苦しかった
二人に恐れられ、拒絶されるかもしれないということをしりつつも来年、俺が18になったら、二人に打ち明けようと思った
たとえその結果二人と縁が切れようとも・・・
しかし二人はつい先月逝ってしまった
事故だった
俺は最期まで二人を騙し続けたんだ・・・
SSの主人公たちには両親がいないことがデフォルトだったりすることもあるがそいつ等はよくこんな孤独に耐えられるものだと感心すらした
前世の記憶があるなんて“異端者”であることが苦しくって、両親も死んでしまい、世界に一人取り残されたような気がして
逃れたくって、逃れたくって、
“原作”のドタバタを思い出して、あの面白おかしい物語に触れれば、関われれば、混ざれれば、この孤独感も、自分自身が世界にとっての異物であるという感覚も、誤魔化せるんじゃないか・・・
そう思って両親の保険金の一部を使ってここへ来た
生きるにしても死ぬにしても、俺の存在する“意味”を、みつけられたらと・・・・・・
説明 | ||
命を落とし、しかし何の因果か、転生を、しかもゲームの世界にしてしまった少年の綴る物語 特典・チート無し。 そんな中、彼は何を想い、何を見、そして何を成すのか、否、成せるのだろうか これはそんな小さな物語 |
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これからも頑張ってください(さまよう人) | ||
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