東方迅竜録
[全6ページ]
-1ページ-

 

 

 

 

 

 

ここはどこだ?

 

 

 

 

 

 

 

そんな事を考えてながら目を覚ますと

周りは一面森でした

 

 

 

…………

 

 

 

うん

現実逃避しようともう一回寝ようとしたが

意味ないなこれ

 

とりあえず探索しよう

 

そう思う立ち上がろうとした時

ある事に気付いた

 

あれ?

羽がついてる

 

あれ?

なんか黒い

 

あれ?

爪がついている

 

 

 

 

………は?

 

 

 

 

あれ、何だこれ?

尻尾もついているし

首を回し後ろの黒い針のような毛――いや羽か?――がついた細長い尻尾を見る

とりあえずそこにある湖っぽい場所で自分の姿を見てみよう

 

この時俺は忘れていた

あの神が言っていたことを

 

 

『今のままソックリそのまま送っても面白くないから((ちょっと|・・・・))変更するわ』

 

 

 

 

 

-2ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

な、なんじゃこりゃああああああ!!!!

 

 

こ、この姿はモンハンの迅竜ことナルガクルガじゃないっすか!

 

 

説明しよう

ナルガクルガとは(wiki参照

 

まぁ、元の世界でも一昔前に流行ったハンティングゲームだ

一応俺も遊んだことはあるがかなり面白い

 

あの神様が姿を少しいじつとか言っていたが

こうなるとは思いもしなかった

 

ってか

やっぱナルガさんだからなんかできるのかな?

一応この体は問題なく使えるそうだし

 

とりあえず地面を蹴って前に飛んでみた

 

ダンッ

そんな音と共に地面が爆ぜる

そして俺はそのまま前方にある木を何本かなぎ倒す

 

うおっ!?

 

前足を地面に出し体を止める

地面を削りながらも進行を止めることができた

 

予想以上に早かった

まぁ、ナルガクルガだしね、しょうがないと言えばしょうがない

 

そのまま引き続き

俺はナルガさん(ご本家)を目指すことにした

 

 

-3ページ-

 

 

 

 

どうもナルガです

 

すいません

うそです

名前がないからしょうがない

 

とりあえずゲームで出てきた技は一通りできるようになったぜ!

あと気になるんだが、どうやって飛ばした羽が速効で羽が生え換わるのだろう?

まぁ、そこらへんはご都合主義だと思うけど

実は俺がいるこの場所は大きな山だったんだ。しかも生物も植物もいっぱいある。俺はその中でかなり長い時間を過ごしたつもりだ。ちなみに山の麓には人里もある

 

そんな回想はやめて

前にいる小さな鹿を見る

 

そう現在俺は狩りのまっ最中なのだ

木々の間から様子を伺う。この鹿どもは群れで行動をなすのだが今回の群れはかなり少数だ。なんと三匹だ。そして目標は三匹だ。ワイルドだろう〜?

 

この完璧な視力で遠くの敵も見れる

よって何処へ逃げようと無駄だ。この俺からは逃げられない(キリッ

 

飛びだす

そして鹿の群れ内一番見た目で強そうな奴を先に仕留める

仲間の内の一人が殺されたので驚いて逃げ出す。ま、普通だろう。たいていの動物はこの姿を見ただけで逃げ出すからな。

そしてまた飛び二匹目を爪で切り裂き殺す

三匹目はどうやら足が少し他の奴より早い

だが、無駄。また飛び今度は押し倒しそのまま自分のクチバシを相手の体に無理やり突っ込み肉を引きちぎり食べる

 

うん、おいしい

普通におしいわ、やっぱり

草もいけるけどやっぱり肉だな

 

そんな事を考えながらも一匹目を完食する

二匹目、三匹目へと移り食べ終える

 

ごちそうさまでした、そしてごめんね

 

心の奥でそう呟き鹿達の亡骸を見る

案外この生活も楽じゃないな

 

やっぱり

人間になりた〜〜い!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-4ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年後

いや数十年?

 

そうあれから、かなり年月が経っている

本当に、まじで。多分年単位

 

そう

あれはある日だった

 

 

 

 

 

 「こ、こないで!」

 

 「グルルルル………」

 

 

あっ!

あそこで人が襲われてる

 

とりあえず助けるか

 

俺はその少女の真ん前にいる化け物を薙ぎ払い吹き飛ばす

その化け物はこの世界では妖、妖怪と呼ばれている。ってか本当にいたんだな

 

グルルル……

どうやらあの程度じゃ倒れないようだ

 

相手の妖怪に対し俺も喉を鳴らせる

こんな戦いは、速いもん勝ちだ!!

 

とりあえずとびかかり引っ?く

だが相手もやけに暴れるのでそのまま後ろに飛び尻尾を相手にたたきつける

もちろん刺付きだ

 

それは見事に相手の首の側面に刺さる

妖怪は奇声を発しその尻尾を取ろうとするができない

 

その前に俺は首を回し先に口なしで喉を掻っ切る

 

うし、俺の勝ちだ

妖怪を倒したぜ!

 

 「あ………ああ……」

 

ん?

ああ、そうだった確か女性が襲われていたな

 

そう思い振り向く

 

 「ッ!!」

 

いきなり振り向いたから驚いたのか?

俺はゆっくりと後ろに振り向き緑色の神の色をした女の子を見る

あ、むっちゃ震えているし

確かに俺見た目は恐いな

 

 「大丈夫か?」

 

実はこんな体でも喋れれるのだ

俺ができるだけ穏やかな声で彼女に話しかける

 

 「心配するなお前を食べようとは考えていないから」

 

 「だ、大丈夫です」

 

そう言い彼女は立ち上がり自分の服についた土ぼこりを払う

 

 「それより、なんでこんな山奥に?」

 

 「あ、あの夕食の食材探しに来たんですけど。道に迷って……」

 

それで山奥に来たのか

普通麓近くだったら迷わないぞ。あんなにきれいに森が開いているのだから

 

 「まぁ、ここまで来たらそりゃあ簡単に帰れないわな」

 

 「はい。道中あの妖怪に見つかってしまったんです」

 

 「ここらへんは多いからな」

 

そんな事を言いながら血がついた右手をなめる

 

 「それでは、ありがとうございました」

 

少女は立ち上がりこの場から立ち去ろうとするが

気なる事が一つある

 

 「―――― 一人で帰れるか?」

 

ギクッ!

とでも言わせんばかりに彼女の体が止まる

そして軽く首を横に振る。心なしか顔も少し赤い

 

 「送ろうか?」

 「お、おねがいします」

 

 

 

 

-5ページ-

 

 

 

 

 

 

俺は彼女を体の上に乗せて木々の間を飛び人里へと向かっている

 

 「それより名前は?」

 

 「は、華香と申します」

 

((華香|はなか))か

いい名前だな

 

 「気をつけろ。ちょっと強く飛ぶぞ」

 「はい」

 

そして華香は細い腕を俺の首にまわし力を込めて振り落とされないようにする

俺は手前の太い枝を蹴り大きく森から飛び出す。壮大な風景が目に入る。

何度来てもここは綺麗だ。目の前に広がるのはただただ生い茂る木々だ。それらは風に揺れ美しい自然その物を表している

上に乗っている華香もこの景色に驚いている

 

 「掴まれ」

 

そして急降下する

先ほどとは違って泣きそうな顔をしている

たぶんジェットコースターに乗っている気分だろうな

 

 

 

 

 

-6ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「バカバカバカバカ!!なんで言わなかったんですか!!あんな場所があるって事を!!」

 

 「いや、掴まれって言った」

 「わかりづらいです!」

恐かったんですね

 

すいません

俺が悪いですから

お願いですから羽をそんなに強く引っ張らないでください

ってか俺の羽を素手で触って無傷って、どんな体しているのですか?

 

 「お、人里だぞ」

 

走る速度を遅めて歩いている程度にする

 

 「あ、待ってください、家は山に近い方なので」

 

 「ん?山に近い所とって、あそこは神社じゃなかったか?」

 

 「私は神様に仕えている身なので」

 

神官、いや日本だから巫女さんか

 

最後の一飛びで神社の前の大きな広場に出る

日はもう沈んでいる、いや真っ暗。俺の目じゃないと見えない

神社の中に火がともっているのが見える

 

 「ありがとうございました」

 

 「いや、なんの」

 

俺は振り向き帰ろうとするが後ろからまた声が掛けられる

 

 「夕食食べていきませんか?」

 「へ?」

 

いいんですか♪いいんですか♪

 

 「え、本当に!?」

 

最近肉と草ばっかりだったからね

なんか人の食べ物が恋しいんだよ

 

 「その前にここの神様に話を聞かなければなりません」

 

 「ここに祭っている神様のことか?」

 

 「はい、そうです」

 

華香はパタパタと走っていき神社の中に消えていった

 

噂ではかなりの信仰をもっているそうだ

そう

神様は人々の信仰とやらを糧に生きているそうなのだ

ちなみにそれがないと存在が消えるらしい

 

そんな説明をしているうちに華香が出てきた

 

 「一応大丈夫です」

 

 「そう」

 

するとそこにギョロ目の目玉がついた帽子を被った金髪な女の子が出てきた

 

 「妹?」

 

 「違うわ!ここの神様だ!」

 

するどいツッコミを入れられた

 

 「ん?神様?こんな幼女が?」

 

 「はいそうです、この方がここの神様の洩矢諏訪子様です」

 

 

小っせぇなwww

 

 

 

 

 

 

説明
東方の世界に転生したらナルガクルガになっていた!?第二話
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2738 2632 1
タグ
ナルガクルガ オリ主 東方 

シャラシャランさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com