魔法少女リリカルなのは 平穏無事に過ごしたい
[全1ページ]

第一話

 

 

ハリフェスに落とされてから何分たったのだろうか?

いや、実際はそこまで時間が経ってないのか?

 

わからない。

だけど、いくつかわかる事がある。それは、

 

「がんべ、びずぼばあびぶんばぼ!(訳:なんで、水の中にいるんだよ!)」

 

此処が閉鎖された空間でしかも、水しかないという事……あっ、ついでにピタッとして生肌の感覚があるよ☆

 

あと、色々縮んでるよ。ジョニーや手とかね!

 

「っべ、おうばぁえええええ!(って、そうじゃねえええええ!)」

 

死ぬ、殺される。転生してもらったのに死ぬ。

 

いや、むしろ生き返らせてくれた人に殺される!

 

あはは、どうしよ。

 

そんな風に現実から逃れているとある事にふと気がつく、あれ、苦しくない、ということに……。そして、ピタッとした生肌が収縮しているという事実に……。

 

そして、はい、理解しました。

 

水一杯の閉鎖空間+呼吸をしていないのに苦しくないこの状況+ピタッとした生肌+何故か縮んだ体

 

 

そう、これはまさしく、真実はいつも一つと豪語している年齢鷺させられている眼鏡小学生名探偵(元高校生探偵)と近い境遇!

 

そう、俺は、

 

「オギャア――――オギャ――――」

 

まさかの、赤ん坊からの人生やり直しのルートだったのです。

 

なあ、ハリフェス、お前。テンプレ、結構好きだろ?

 

俺は産声と共に一筋の涙を流した。

 

 

あれから、五年後。所謂、キングクリムゾン!です。はい。

 

えっ?俺の赤ん坊の頃……はは、そんなの聞いて何になります?せいぜい母さんの胸のサイズが大きかった……ってなに言わすんですかっ!

 

ま、まあ、それぐらいしかなかったんです。はい。後、全部黒歴史。おk?

 

ふぅ、それじゃあ、現状報告としましょう。

 

俺の今の名前はy「悠ちゃん〜朝ごはんよ」……朝霧悠樹(あさぎりゆうき)です。

 

今の家族は、父さん、母さん、妹の計三人と一緒に住んでいます。

 

ちなみに通ってるのは幼稚園は聖祥幼稚園という所に逝っている。えっ?誤字?チガウヨ、コレデアッテルンダヨ?

 

ダッテ、白ノ魔王ガイルンダヨ。オレ、コロサレコロコロコロコロコロコロコロ。

 

失礼、取り乱しました。

 

というわけで白の魔王こと、白い悪魔こと、高町なのは様と同学年で御座います。

 

ついでに言えば、今日は卒園式でもある……長かったものだ。

 

しかもその三年間は高町なのは、月村すずか、アリサ・バニングスの三名と、銀髪赤白オッドアイの『イタイ、イタイよ〜お母〜さん』な子とは普通の幼稚園児として接したし……うぅ、こんな生活が後最低9年は続くとか思うとぞっとする。

 

いや、もうやめよ。ダラダラ長く考えても無駄だし……朝飯食おうっと。

 

「おはよう、母さん、父さん。あれ、遊菜は?」

 

此処で家族の名前でも言っておこうかな?

 

父さんの名前は朝霧仁(あさぎりじん)。

仕事は主張が多いそうで、いないことが多い。でも、さすがに今日は有給を取ったそうだ。出さなかったら、「上司、半殺しにでもするか……」と言ってたけどね。

 

つまるところこの人は外見はガチガチ頑固タイプに見えるけど、実は子煩悩という面白い人なのだ。

あと、美形で若く見える。

 

 

で、母さんの名前は朝霧立夏(あさぎりりっか)。

専業主婦でいつものほほんとしているのが特徴なんだ。

父さんが出張が多いことにも文句言わないし、優しいから最高だ。ちなみに実年齢と肌年齢は十歳以上は違う……父さんもだけど……。

 

最後は我が妹、朝霧遊菜(あさぎりゆな)。

俺と同じく聖祥幼稚園に通う四歳の子供だ。

いつも俺の後ろをくっついてくる可愛い可愛い妹だ。あの銀髪転生者には絶対やらん!

多分この子も、将来は美人になるだろう。

 

 

 

俺?

 

俺は特に秀でてるところはないよ。

顔だって、中の上。良くて上の下。

しかも中身は23歳だ。完全なロリコンだ。今は、精神が体に引っ張られてるからまだ良いけどね。

 

はあ、憂鬱だよ。なんで俺だけ普通なんだよ。本当は俺捨て子だったりして……ああ、涙出てきた。

 

「んっ?どうした!悠樹!」

「あらあら、どうしました?悠ちゃん」

 

いきなり泣き始めた俺を見て父さんは慌て、母さんはのほほんとしていながらも、俺の頭を撫でてくれる。

 

うう、生まれたところが良すぎて苦痛とか、これ如何に……。

 

「ううん、なんでもない。目にゴミが入っただけ」

 

とりあえず嘘をついて、その場は回避して、食卓へつく。

 

父さんも母さんも納得しきれていないようだが、俺が泣いていないとわかると再び各々が中断した行動を再開する。

 

ああ、やっちゃた。と思い長も箸を進め、食事を終わらせようとする。

 

その間に寝ぼけ眼の妹が来るが、可愛いなぁと和む余裕もなく、俺はさっさと平らげ、食器をキッチンにおいて、身支度を整えに行き始めた。

 

ああ、ちなみに「おはよう」だけは言っておいたぞ。言わないと怒られるからな。

 

っと、さて、逝きますか。聖祥幼稚園の卒園式に……。

 

 

「ああ、私達も一緒に行くから少し待ちなさい。悠樹」

 

俺のこの努力はなんだったんですか?マイファザーよ。

 

 

 

 

********************************************

 

 

作「次回は悠樹に何と……やっぱなんでもないわ」

 

悠樹「最後まで言えよっ!」

説明
第一話です。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2132 2036 2
タグ
モブを目指せ…… 魔法少女リリカルなのは 転生 ご都合主義アリ 

ウィーグさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com