ViVidに転生した。うん、そのはず………。 プロローグ
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 今日は魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY-の発売日。予約特典ゲットして、ゲームをプレイしつつついてきたカードのデッキで友達と遊ぼうと約束をしており、俺はご機嫌だった。

 

 

 前作のOPを口ずさみつつ道を歩いていると,

 

 上からガシャーン!!!!と大きな音が聞こえた。

 

「んあ?」

 

 上を見上げたら無数のビルによって切り取られた空から、女の子………

 

 ………ではなく、鉄骨が降ってきた。

 

「え、まじ……?」

 

 と、取り敢えず離脱!

 

 慌てて足をもつれさせつつも回避。目の前に鉄骨が大きな音を立てて落ちてくる。

 さらに離脱しようとして逃げ道が塞がれ、尻餅をついた俺は這ってでも出ようとしたが、

 

 ズンッ!グシャッ!

 

「………………ぎぃぁあああアアアアアアアアアああああああ!」

 

 

 いたい痛いイタイいたい痛い!

 

 足を潰され、のたうち回ろうにものたうち回れなくなり動くことすら不可能になった。

 とはいえ、もう音は聞こえて来ない。

 足の切断は覚悟しなければならにだろうが、取り敢えず命だけは助かったわけだ。

 安心して上を見上げると、

 

 鉄骨、その最後の一本が………、目の前にあった。

 

「………え」

 

 グチャッ!

 

 神様……やるんならせめて一息にしてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、目が覚めたら真っ白な空間、と。

 

「あー、転生って奴ね。テンプレ乙」

「……話が早くて分かりやすいな」

 

 目の前に金髪碧眼の痩躯の男。なるほど、こいつが噂の神ってやつか。

 

 ……で。

 

「何で死んだの俺? 暇つぶし? 書類ミス?」

「………書類ミスだ」

 

 ははあ、つまらないからって理由で人をあっさり殺すような傲慢なタイプじゃないわけだ。

 

「ちなみにどんな風に? コーヒー? コーラ? 記載ミス?」

「いや、その……」

 

 神は初めて口を濁した。

 

「……これを見てくれ」

 

 名簿かなんかだ。俺の名前が書かれている。そこの部分が変な風に滲んで……あれ? この感じ時折見るような……

 

 

 

「その………激務続きでな。寝ぼけて、その……」

「……よだれ垂らして書類の上で寝てました、と」

「……そうなのだ」

 

 

「……じゃあ、そこにあるPSPはなんだ?」

 

 

「!」

 

「仕事を忘れてゲームに没頭し」

 

「う!」

 

「その分仕事の時間が厳しくなり」

「ぐ!」

「むりやり仕事終わらせて安心した瞬間に完成した書類の上で爆睡、と」

「………貴様は神か!?」

「あんたが言うな」

 

 『仕事を終わらせてから娯楽』っていうのは社会の鉄則ではないかと個人的には思う。

 さて、どうしてくれようか。

 ………まあ、どうしようもないんだが。

 

「……あまりの死因の下らなさに涙が出てきそうだ」

「あ、安心しろ!」

 

 クソ神がいきなり叫んだ。安心とか今更過ぎだろ。もう死んでるんだし。

 

「さっきお前も言っていただろう、『転生』と!」

「……じゃあどっかに転生させてくれるのか?」

「ああ、エンジェルビー……」

「却下」

「な、何故だ! 名作だぞ!?」

 

「死んだ後もう一回十年ちょいで死ねと? もしこのまま飛ばされたりしても二連続の死が確定じゃねえか!」

 

「ならアカメがき」

 

「死ぬ。却下」

「全く、しょうのないやつだ」

「それはあんただ!」

 

 

「……仕方ない、魔法少女リリカルなのはの世界に送ってやる」

 

 

 『仕方ないのはあんたの方だ』と言いたいのをぐっとこらえる。

 

「………能力とかなにかつけてくれるのか?」

 

 無限の剣製とか。

 

「あん? そんなチートできるか。これはあくまで俺が書類ミスをいんぺ……もとい、抹消するための物だからな。派手すぎる能力を与えることは出来ない」

「おい途中言い直しても大して変わってねえぞ、むしろ悪化してる」

 

 半目で睨むが、このクソ神はどこ吹く風って感じだ。

 

「まあ一応能力はそれなりに強力なのをくれてやるから安心しろ」

「はあ………。わかったよ」

 

 渋々頷く。

 

「じゃあ送るからな」

「わかった。あ、あともうひとつ」

「なんだ?」

 

「時系列的に大体どこらへんで参加できそう?」

「多分、四期だ」

 

 

 四期っていうとあれだよな。VividとForce。藤真先生の絵可愛くて好きなんだよなー。緋賀先生の方も好きだけど。

 あれ、じゃあ……

 

「え、それってどっち……」

「よし、送るぞ。……あ、ちょっと時間設定ミスった。Forceにするつもりだったんだが……」

 

 

「おい待てコラアアアアアアアアア!」

 

 

 絶叫した瞬間、俺の意識は途絶えた。

説明
 にじファンより転載。この小説は◯◯を応援・支持するHPでも掲載させていただいております。

 以下ほぼコピペ。

 テンプレ乙と言わんばかりになのは四期目掛けて転生させられた少年。「え、Force? Vivid? どっち?」取り敢えずVividであってほしいという希望を抱きつつ、Forceであった時に死なないように頑張ることにする。でもその前にはいろいろ面倒なことが………。ノリで書いているため、キャラ崩壊、ご都合主義の可能性が高いですのであしからず。心理的にえぐい描写もあります。
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タグ
魔法少女リリカルなのはシリーズ ヤンデレ バトル 

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