ストライクウィッチーズの世界へ〜(とある傭兵と戦闘機)第十一話
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 ピクシー視点

 

 

 

再び空へ飛び立った俺達は円卓へ向かって飛んでいた

 

イーグルアイ「どうだ、システムの調子は?」

 

 「ああ、問題ない」

 

FACSの方は問題なく作動している・・・だが

 

 「問題があるとすれば・・・あいつ等がな・・・」

 

 RM「何か言ったか?この糞野朗!!」

 

 TL「ギャーギャーわめいてんじゃねえよこのロリコン野朗!!」

 

 RM「ロリコンで何が悪いんだよ!!」

 

 TL「保育園に帰ってろッつってんだよ!!」

 

 UY「やめろよ・・・二人ともガキみたいだぞ」

 

後ろで何か言い合っている馬鹿共が心配でならない

 

 「イーグルアイ・・・あいつ等本当に軍人か?」

 

 イーグルアイ「・・・基地で一番腕のたつやつを連れてきたつもりなんだが・・・」

 

あいつ等が一番って・・・墜ちたものだな、外人傭兵部隊も

 

 RM「どうやら此処で決着を着けたほうが良さそうだな・・・」

 

 TL「上等だ・・・やってやんよ」

 

馬鹿共が後ろで空戦をおっ始そうだ

 

 UY「司令!!助けてください!!」

 

唯一まともなUYが助けを求めてくる

 

 「・・・司令・・・」

 

 イーグルアイ「了解。ガルム2、交戦を許可する」

 

分かってるじゃないか司令

 

 「勿体無いな・・・あの機体・・・」

 

目の前にあるターゲットをロックする・・・高いんだぞ?戦闘機って

 

 RM「ピクシー、冗談だろ?」

 

 TL「やるならこの馬鹿だけにしてくれ!!」

 

 「解かった・・・それじゃ馬鹿共を撃墜さしてもらおう・・・」

 

 TL「待ってくれ、俺も馬鹿共の一人なのか!?」

 

当たり前だ、この馬鹿野朗が・・・

 

本気でミサイルを発射しようと操縦桿を握る・・・だが

 

 イーグルアイ「警告!!周囲の電磁波レベルが上昇!!全機、ブレイク!!ブレ・・・」

 

突然目の前が真っ白になった

 

 TL「何だーー一体ーー・・・」

 

 RM「うわぁぁぁぁぁ・・・・」

 

 UY「ぐぅっ・・・・・・・・」

 

 

 

   それから俺達は意識を失った

 

 

 

   サイファー視点

 

 

 美緒「では射撃訓練をするぞ、フィリア」

 

坂本少佐から訓練するぞという司令・・・だが

 

 「了解・・・ところで私の銃は?」

 

 美緒「そうだったな・・・お前銃器を持ってないんだな」

 

そう、今の私の武装は剣と刀のみ・・・お世辞にもどちらも継戦能力が高いとはいえない

 

どうしても銃器が必要になってくる場面があるだろうから銃器がほしい

 

 美緒「そうだな・・・武器庫に行って探すか・・・」

 

どうやら私の銃を探してくれるみたいだ。よかった

 

 美緒「そうだな・・・リーネ、ちょっと来い」

 

何故かリーネを呼ぶ坂本少佐

 

 リーネ「はい、何でしょうか・・・」

 

 美緒「リーネ、お前が武器の説明をしてやれ」

 

少佐、あんたはしないのかよ

 

 リーネ「解かりました・・・フィリアさん、ついて来て下さい」

 

・・・大丈夫か?・・・リーネに任せて・・・

 

 「わかった、すぐ行くよ・・・」

 

若干不安だがついていく事にした

 

 

 

   武器庫

 

 

 「ふう、いろいろあるな・・・(旧型だが・・・)」

 

 リーネ「ここには各国の武器弾薬が保管されていて、予備の物もここにあります」

 

 「・・・コレは・・・MG42?」

 

 リーネ「はい、ここにあるスペアの中で一番数が多い機関銃ですね」

 

なるほど、坂本少佐がリーネに案内させた理由がわかった気がする

 

リーネはいろんな知識を持っている為、銃器の説明なんかを程よくしてくれる

 

 「・・・んじゃ、これが良いかな・・・ん?」

 

私はふと、足元にある木箱に気がついた

 

リーネ「どうかしました?」

 

 「いや・・・これは?」

 

足元の箱を見てみる・・・木箱には RIFLE NO.4 MK2 と書かれていた

 

 リーネ「ああ、それは使えないみたいですよ・・・」

 

 「なんで?」

 

 リーネ「壊れているとかどうとか聞いてます・・・その銃は」

 

なるほど・・・壊れているのか

 

 「ふうん・・・見てもいい?」

 

好奇心でリーネに聞いてみる

 

 リーネ「良いですよ」

 

リーネに許可をもらい、木箱を開ける

 

 「リー・エンフィールドライフルか・・・」

 

 リーネ「!? 知ってるんですか!?」

 

 「うん、一応あっちにもあったから・・・」

 

基地の司令室に飾ってあったのを思い出す

 

私はライフルを手にとりボルトを開放する・・・なんだ?

 

 「別に異常は・・・無いんじゃないかコイツ・・・」

 

 リーネ「へ?」

 

ライフルに異常はない・・・ちゃんとボルトは引けるし、引き金も引ける

 

しかもボルトを引く時には違和感が無くすんなりと弾が装填される

 

すごく整備された銃みたいだ

 

 「・・・よし、これにしよう!!」

 

なんとなくこの銃が気に入った私は決めた

 

 リーネ「そうですか・・・あ、それって遠距離照準器じゃないですか?」

 

リーネに言われて箱を見ると、スコープのような物が入っていた

 

 「てことは・・・スナイパーライフルか、これは」

 

スコープを取り付けてもう一度ボルトを確認する

 

 「ボルトにも干渉してないし・・・使えるなコレ」

 

私はこのライフルを使う事にした

 

 

 

   射撃訓練場

 

 

 美緒「お前、それでいいのか?」

 

坂本少佐は私の銃を見てそう言う・・・

 

 「コレに決めましたので・・・訓練、お願いします」

 

 美緒「・・・分かった、それじゃああの的をぶち抜け」

 

坂本少佐が指差したその的は、一番遠い700メートルの所にある的だった

 

 「・・・遠い・・・」

 

初心者にとっては遠すぎるぞ・・・この距離は・・・

 

 美緒「つべこべ言わずに・・・」

 

 「了解!!」

 

坂本少佐に怒鳴られる前に返事をする

 

 「・・・もう少し右かな・・・」

 

的を狙って引き金を引く

 

  ダァン

 

銃声が響くが弾は的の左に逸れた

 

 美緒「もう少し風を読め・・・もう一度」

 

ボルトを引いて排侠しながら考える・・・そうか、風の影響を受けるのか・・・それなら

 

 「・・・魔法力を集中・・・」

 

私は銃に魔法力をこめる・・・そして

 

 「・・・貫く槍のイメージ・・・」

 

銃身が魔法力を帯び、力をこめる

 

 「・・・今だ!!」

 

引き金を引く

 

 

 ズドォン

 

 

銃から発射された弾は大きな衝撃波を発生させ、的を吹き飛ばした・・・向こうの壁もろともに

 

 美緒「っ!? なんだ今のは!!」

 

坂本少佐が目を見開いている

 

 「・・・やっぱ力加減がうまく行かないな・・・」

 

ある程度加減はしたつもりだが、射撃場はまるで嵐が過ぎ去ったような有様になっていた

 

 美緒「(これがコイツの力・・・しかも加減をしてコレだと!?」

 

坂本少佐が固まっている

 

 「少佐、次の訓練はどうしますか?」

 

 美緒「・・・あ、ああ・・・次は飛行訓練だ!!」

 

次は飛行訓練みたいだ

 

私はライフルを肩にかけて少佐とハンガーに向かった

 

 

 

 

 美緒「では今から飛行訓練に移る」

 

ハンガーに着いた私は少佐から説明を受けていた

 

 美緒「私の後ろをついて来るような感じで飛べ・・・以上!!」

 

簡潔だなぁ・・・

 

 「了解、つまりついて行けばいいと」

 

 美緒「そうだ、では発進準備をしろ!!」

 

私はストライカーの所に歩いていった

 

 「よし・・・行こうか、相棒」

 

ストライカーに足を入れる

 

ストライカーを装備すると私の体には羽と尻尾が現れ、エンジンが始動した

 

 「・・・機嫌はいいみたいだね」

 

ストライカーの調子はいいみたいだ

 

 美緒「よし、では訓練飛行に移る!!」

 

 「了解!!」

 

私達は空にあがった

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

    ピクシー視点

 

 

 

 「ん・・・何だ・・・一体」

 

目を開けるとそこは普通の青空だった

 

 イーグルアイ「・・・大丈夫か?、ラリー」

 

 「ああ、大丈夫だ・・・機体にも問題は無い」

 

 RM「・・・何だ今の・・・」

 

 TL「お前らもなったのか?」

 

 UY「どうなったんだ・・・一体・・・」

 

ここにいる全員が疑問になっている、今のはなんだと

 

 イーグルアイ「GPSにエラーが出ている・・・レーダーに反応!!」

 

 「何だ!?」

 

 RM「何なんだよ一体!?」

 

 TL「落ち着け、パニくんな!!」

 

 UY「・・・敵ですか!?」

 

 イーグルアイ「待て・・・IFFに反応アリ・・・コレは・・・」

 

 「だから何なんだ司令!!」

 

司令に向かって問いかける

 

 イーグルアイ「IFFの反応は一つ・・・ガルム1、サイファー!!」

 

 「なんだって!?」

 

サイファーの機体の反応が出たらしい

 

 「どの位置なんだ!!」

 

 イーグルアイ「・・・ここから4時の方向、距離18000」

 

 「了解、すぐ向かう!!」

 

 RM「了解」

 

 TL「了解」

 

 UY「了解」

 

俺達は全速力で向かった

 

 

 

      

 

   サイファー視点

     

 

 

 美緒「にしても、やるなお前」

 

 「一応これでも空戦には自信があるんですけど・・・機体のおかげですね」

 

あの空を戦い抜いて来れたのは、この機体の格闘戦能力が高かったおかげだからな

 

 美緒「・・・でもストライカーでそれを発揮できる奴は・・・」

 

少佐は話すのを止めた・・・なんだ?

 

すると俺の機体の方から頭の中に流れ込んでくるイメージがあった

 

 「(これは・・・FACS・・・?)」

 

それは私の機体に試験的に搭載されていたシステムの画面そっくりだった

 

 美緒「・・・未確認飛行物体だ!!、方向は八時の方向!!」

 

坂本少佐が何かを見つけたらしい

 

 「了解!!偵察に向か・・・ん?」

 

頭の中にあるシステムに反応

 

そしてそのシステムの一つであるIFF(敵味方識別装置)に反応した

 

 「・・・なんで反応してんだ?・・・しかもこれは敵と味方が並んで飛んでる」

 

その飛行物体は5機編成、その中の一機は敵の反応だ

 

 美緒「どうした?」

 

 「ちょっと待ってください・・・」

 

ライフルを手に取りスコープで飛んでくる方向を見る

 

そして気がつく・・・IFFに応答するという事は、それは向こうもIFFを装備しているという事で

 

 「・・・アレはッ!!」

 

スコープのレイテクルの先には戦闘機が4機、空中管制機が一機が見えた

 

 無線「・・・こちら空中管制機イーグルアイ、貴機の所属を求めたい」

 

無線から聞こえてくる声・・・それは紛れもなく私の基地の空中司令の声だった

 

 美緒「私は501統合戦闘航空団所属の坂本美緒少佐だ・・・貴機の所属を」

 

無線で応答する少佐

 

 「私は・・・言わなくても分かりますよね?」

 

 イーグルアイ「その声!!・・・サイファーか!?」

 

 美緒「!?、知り合いなのか!?」

 

 「ええ、元気でしたか?司令」

 

上司であるイーグルアイに問う

 

 美緒「・・・とりあえず基地に招こう・・・」

 

 

 

私達は基地に指令達を招く事にした

 

 

美緒「基地通信班、坂本だ。ミーナに繋いでくれ」

 

少佐が基地と連絡を取っている間、私は戦っていた

 

 ピクシー「・・・サイファー・・・」

 

IFFの敵反応・・・それはかつての相棒だったピクシーだ

 

 「・・・・・・」

 

私は目の前で爆散したF-16を思い出す

 

 「お前は仲間を撃った・・・」

 

私はライフルをF-15のコックピットに向ける

 

 イーグルアイ「・・・サイファー・・・」

 

 ピクシー「・・・撃てよ」

 

 「!?」

 

 ピクシー「・・・ケリを着けろ、お前にはその権利がある・・・」

 

そう聞いた瞬間、私の中から怒りは消えた・・・

 

こいつは撃たれる覚悟ができている・・・

 

そして私の前に現れた・・・再び敵として

 

 「・・・・・」

 

私は銃をおろした

 

敵を討っても失った物は戻らない・・・それは昔一度味わったから

 

 ピクシー「・・・すまない」

 

 「謝るな・・・ただ」

 

私は続ける

 

 「おかえり・・・ラリー」

 

戻ってきた仲間を迎える

 

 「ああ・・・ただいま」

 

 イーグルアイ「やれやれ・・・」

 

 美緒「話は終わったか?、基地へ戻るぞ」

 

少佐の方も話がついたみたいだ

 

 「了解・・・司令、ついてきてください」

 

 イーグルアイ「分かった・・・ところでサイファー」

 

 「?」

 

 イーグルアイ「お前・・・なんて格好をしているんだ?」

 

 ピクシー「それ・・・俺も気になってたんだよな・・・」

 

 「・・・あ・・・」

 

今の私の格好は、カッターシャツ一枚に下着のみとなっている

 

そうか・・・こっちじゃ普通なんだけどな・・・

 

 RM「・・・(ブバァッ)」

 

 TL「どうしたんだRM!?」

 

 RM「いや・・・なんでもなブホァッ・・・」

 

 TL「RM!!応答しろ!!RMぅぅぅぅぅぅッ!!」

 

何故か後ろが騒がしい気がするが

 

こうして私達は基地へ仲間を誘導した

 

 

 

 

   501基地

 

 

 ミーナ「始めまして、私はミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。この基地の

 

 司令官を務めております」

 

 イーグルアイ「私はイーグルアイ、空中管制機の管制官をしています」

 

向こう側では中佐と司令が自己紹介をしている

 

 ピクシー「にしても・・・お前のイーグル」

 

 「ああ、なんか知らないけどこうなった」

 

 RM「君、名前は?」

 

 TL「お、早速攻めるか」

 

何か話しかけられた

 

 「ええと・・・誰?」

 

 RM「失礼、自分はライアー・メイリードです」

 

 TL「俺はティエル・ロージラウンドだ、よろしく」

 

 「フィリア・フェイリールドです、よろしく」

 

一応、自己紹介する

 

 RM「君、突然なんだけど ”円卓の鬼神”って知ってるかい?」

 

・・・早速なめてやがるな・・・コイツ・・・

 

 RM「サイファーって人なんだけど、知らない?」

 

 「・・・初耳ですが?」

 

いや・・・本人ですけど?

 

 RM「知らないなら教えてあげよう ”円卓の鬼神”というのは-------」

 

 「はあ、そうですか・・・」

 

いや、知らない訳ないけど?

 

 ピクシー「はあ・・・お前ら円卓の鬼神に喰われるぞ?」

 

 RM「いや・・・その円卓の鬼神について教えてあげてたんですよ・・・」

 

 ピクシー「いや・・・教える必要はないだろ。だって・・・」

 

 RM「?」

 

 TL「?」

 

 ピクシー「そいつ、本人だぞ・・・な? サイファー」

 

ラリーがばらした・・・もう少し楽しもうと思ったのに

 

 「ばらすなよ・・・私がガルム1 サイファーだ。よろしく」

 

 RM・TL「「はぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」

 

二人は驚いたような顔をした

 

 RM「何歳ですか?」

 

 「16」

 

 RM「若っ!?」

 

 TL「まあ、よろしくお願いします」

 

 UY「よろしくお願いします」

 

 

自己紹介を終えることができた私達はそのまま雑談していた  

 

 

 

 

 ミーナ「・・・というわけで、あなた達には空いている宿舎で過ごしてもらいます」

 

 イーグルアイ「分かりました・・・機体はここでいいんですよね?」

 

向こうも話がつきそうだ

 

 シャーリー「フィリア〜、こいつ等何なんだ!?」

 

 「安心しろ、私の仲間だよ」

 

 シャーリー「そうじゃなくてこっちだよこっち!!」

 

シャーリーが指差す方向にあるのは仲間の機体・・・なるほど、説明しろと

 

 「解かった・・・これはF-15C、私のと同じ機体だ」

 

 シャーリー「うん・・・こっちは?」

 

 「コイツはF-2A、こっちで言う扶桑の対艦戦闘機だな」

 

 シャーリー「武装は?」

 

 「対艦ミサイルと誘導弾だな・・・」

 

F-2Aには対艦用長距離ミサイルと、貫通誘導気化爆弾が装備されていた

 

 シャーリー「対艦?、船を狙うのか?」

 

 「そう、威力が魚雷並みにあるんだ・・・」

 

 シャーリー「すげーな・・・こっちは?」

 

 「F-22、俺が知る中で一番バランスのいい機体だな」

 

F-22はステルスに加え武装を多く収納する事ができ、なお且つ偏向ノズルを装備するため

 

高い機動力を得る事ができた空対空戦闘機

 

 シャーリー「・・・スピードは?」

 

やはりそこが気になるかシャーリー

 

 「・・・だいたいマッハ2は出るな・・・こっちの戦闘機は基本ジェットエンジンだからな」

 

 シャーリー「すげぇ・・・こいつらが飛び交う空だったのか・・・」

 

そう、あの場所はエースの乗る戦闘機が飛び交っていたな・・・

 

 RM「俺の機体に何か用?」

 

 「いや・・・ちょっと説明してただけだ」

 

 RM「俺のF-2は強いぞ〜」

 

 「ほう?、やってみるか?」

 

 RM「冗談を・・・あなたに勝てるわけないじゃないですか、円卓の鬼神」

 

 シャーリー「円卓の鬼神?」

 

 ピクシー「なんだ、お前話してないのか?自分の事」

 

正直な話忘れていたんだよ・・・その呼び名

 

 芳佳「何ですか?その電卓の化身って?」

 

 リーネ「円卓の鬼神だよ・・・芳佳ちゃん・・・」

 

 ペリーヌ「私も気になりました・・・お聞かせ願いませんか?」

 

 美緒「そうだな・・・聞かせてくれ」

 

 エイラ「なんか面白そうだナ」

 

気がつけば皆が集まってきていた

 

 ピクシー「そうか・・・んじゃ話すぞサイファー?」

 

 「ご自由に・・・」

 

 ピクシー「俺達の世界にはベルカという国があった・・・」

 

ラリーが話し始める・・・ベルカ絶対防衛戦略空域B7R、通称 ”円卓”の事を

 

 ピクシー「そこには上座も下座も無い・・・各国のエースが制空権を巡って飛んでいた場所」

 

ラリーが話を続ける

 

 ピクシー「・・・”生き残れ”それがただ一つの交戦規定だった」

 

 一同「・・・・・・」

 

みんな真剣に聞いている

 

 ピクシー「そこに俺達は飛び込んで行ったんだ・・・たったの二機でな・・・だよな、サイファー」

 

 芳佳「怖くなかったんですか?」

 

 「ああ、初めて行った時には体が震えてたよ・・・あの円卓に、自分は行くのだと」

 

 ピクシー「そして敵を撃墜していると・・・敵の本隊が接近して来た」

 

私は思い出す・・・藍色に塗装されたグリペンの編隊を

 

 ピクシー「レーダーに四機、急速に接近してくる機体・・・それは敵のエース部隊だった」

 

 「司令から出された命令・・・(撤退は許されない・・・全機撃墜せよ)・・・てね」

 

話を進めていく

 

 ピクシー「・・・そしていつの間にかアイツは、敵エース部隊をすべて撃墜し

 

 円卓を制圧した・・・その時に敵が放った言葉(鬼だ・・・鬼がいるぞ)」

 

そう、私の呼び名はここから来ている・・・円卓を制空した鬼神・・・

 

   

      円卓の鬼神   だと

 

 

 ピクシー「気がつけば基地の誰もがサイファーを見送っていた・・・」

 

ラリーが話しを終える

 

 一同「・・・・・・・・」

 

皆が黙り込んでいる

 

 美緒「(あんな戦闘機を30機以上撃墜しただと!?ありえない!!)」

 

 ピクシー「俺達は、畏怖と敬意の狭間で生きていたんだ」

 

 「それだけ人を殺したという事だ・・・喜べない」

 

私は交戦規定を守っていただけだった・・・必死に・・・

 

だが気がつくと円卓には私達以外に飛ぶものはなかった

 

別になろうと思ってなった訳ではない・・・結果的に、そうなっただけだった

 

 芳佳「(・・・すごい・・・)」

 

 シャーリー「(・・・本当に人間か?こいつ・・・)」

 

 ペリーヌ「(私達なんかとは比べ物になりませんわ!!)」

 

 

そう・・・私は知らないうちに、鬼神へと変わっていったのだ

 

 

 

 

 シャーリー「で・・・こっちは?」

 

機体を指差して聞いてくるシャーリー

 

 「そいつは F/A-18E スーパーホーネット、非常に汎用性に富んだ艦載機だな」

 

 シャーリー「艦載機ってことは・・・船に載れるのか?」

 

 「そうだな・・・こっちの空母には無理だけどな」

 

 シャーリー「なんで無理なんだ?」

 

 「いや、こいつはカタパルトを使って強制的にスピードをあげるんだ」

 

じゃないと海にダイブしちまう

 

 シャーリー「ふぅん・・・なんか凄いな、そっちの世界は」

 

 「そうだな・・・作られた理由はさておき技術はあったよ」

 

いずれこの世界にもそういう時代が来る

 

 シャーリー「武装は?」

 

 「サイドワインダーに・・・こいつは・・・」

 

ホーネットに取り付けてある黒いミサイル・・・なんだ?

 

 TL「それは空対空気化燃料誘導弾、通称、フレアブレス 」

 

 シャーリー「なんだ?それ」

 

 TL「空間に気化燃料をぶちまけて起爆する・・・空間制圧武装MK5」

 

・・・戦略兵器か・・・

 

 「そんなもん、何で積んでんだよ・・・しかも二発分」

 

増槽の代わりにその大型ミサイルは装備されている・・・

 

 シャーリー「・・・威力は?」

 

 「空間制圧用だから・・・半径600メートルくらいか」

 

 TL「そのとうり、コイツの威力はそんなもんだ」

 

 シャーリー「すげぇ・・・」

 

シャーリーがフレアブレスをじっと観察している

 

 「ところでお前の相方は?」

 

 TL「RMの事か?アイツは・・・あそこだ」

 

TLが指差す方向には鼻を抑えているRMの姿がある

 

 「どうかしたのか?」

 

 TL「いや・・・気にしてやんな。アイツは今、自分と戦ってる」

 

 「?」

 

なんか分からんが、そっとしておいた方が良さそうだ

 

 芳佳「そろそろ夕ご飯の時間ですね・・・」

 

 「え、もうそんな時間?」

 

時計を見ると結構な時間が経っていた

 

 ミーナ「それでは皆さん、各自で食堂に行ってください・・・フィリアさん」

 

 「はい」

 

 ミーナ「彼らを食堂に案内してください・・・宮藤さん、追加お願いね?」

 

 芳佳「はい!!分かりました」

 

芳佳は走っていった

 

 ピクシー「腹も減ったし・・・サイファー、案内を頼む」

 

 「わかった、ついて来て皆」

 

 ピクシー「・・・(歳相応の反応だな・・・)」

 

 「?・・・何?」

 

 ピクシー「いや・・・何でもない」

 

こうして私達は食堂に向かった

 

 

 

   食堂

 

 TL「うまい!!これが和食か!!」

 

 UY「たしかにうまいな・・・これはなんと言う料理なんだ?」

 

 芳佳「これは肉じゃがです・・・ダシは昆布と鰹からとってます」

 

芳佳の料理は好評のようだ・・・だが

 

 RM「こいつは・・・俺のだっ・・・!!」

 

 シャーリー「いや・・・私のだッ・・・!!」

 

 トゥルーデ「違う・・・私の肉じゃがだっ!!」

 

なんかテーブル中央で取り合いになっている・・・いいじゃんまだあるのに

 

 ミーナ「・・・はぁ・・・」

 

 イーグルアイ「全く・・・お互い面倒な部下を持ってますね」

 

 ミーナ「ほんとです・・・」

 

なんか二人とも疲れてる・・・理由は分からなくもないが

 

 ピクシー「お前ら・・・静かに飯も食えないのか」

 

 「おかわりあるからそれでいいじゃん・・・」

 

二人でたしなめに入る・・・だが・・・

 

 RM「止めないでくれ・・・コイツは戦争なんだ!!」

 

 シャーリー「そうだ!!戦いなんだ!!」

 

 トゥルーデ「負けられない戦いなんだ!!」

 

ふむ・・・戦いか・・・よろしい、ならば戦争だ・・・

 

 「・・・ラリー」

 

 ピクシー「・・・やるか相棒」

 

二人で拳を握る

 

 芳佳「ええ!?フィリアちゃん!?」

 

スタスタと大尉と中尉の後ろにつく

 

同じくRMの後ろにつくラリー

 

 「二人とも・・・」

 

 ピクシー「RM・・・」

 

 私・ラリー「「静かにしやがれッ!!」」

 

ゴッ と音を立てて脳天に拳骨を入れる、そしてふさぎ込む二人

 

 同じく正面の馬鹿もふさぎ込む

 

 RM「痛てぇッ・・・!?」

 

 シャーリー「痛ッ!?」

 

 トゥルーデ「ぐぅっ!!」

 

 ミーナ「・・・静かに食事しましょうね(ニコッ)」

 

ミーナ中佐がとどめの一言を放つ

 

痛みプラスミーナ中佐のあの笑顔・・・駄目だ、私だったらベイルアウトするな・・・

 

 三人「「「・・・了解・・・」」」

 

そりゃあ従うしかないよな・・・怖いもん、あの人

 

 ルッキーニ「・・・ねえねえフィリア〜」

 

ルッキーニが質問してくる

 

 「ん?」

 

 ルッキーニ「そこの人と仲がいいんだね」

 

ルッキーニがそんな事を言ってきた

 

 「そりゃあ、多くの戦場を一緒に生き抜いてきたんだからな・・・」

 

 ピクシー「そうだな、いろいろあったな・・・」

 

 ペリーヌ「(なるほど・・・だからあんなに連携がいいんですのね・・・)」

 

 「いろいろあったもんなぁ・・・ホント」

 

いろいろな事を思い出す・・・そういえば・・・

 

 「あのラプター・・・何者なんだろう・・・」

 

いつか任務を終えた時に出現した謎のF-22・・・

 

 

 

    そう・・・あれは任務を終えた時の事だった

 

 

 

 

 

 

 

そう・・・あれは任務を終えてからほっと一息ついた時のことだった

 

 「ふう、任務完了・・・基地に帰還する」

 

 イーグルアイ「待て・・・アンノウン急速接近中!!ブレイク、ブレイク!!」

 

イーグルアイが所属不明機接近の警告を出してくる

 

 「敵!?何機だ、イーグルアイ!!」

 

 イーグルアイ「向こうは一機だ・・・ガルム1、交戦を許可する」

 

交戦許可が出た・・・という事は敵だと認識したという事だ

 

 「了解、ガルム1 エンゲージ!!」

 

敵と思しき戦闘機と戦闘になる

 

 ?「メビウス1、エンゲージ」

 

敵もやる気満々のようだ

 

敵機が見えてきた

 

 「・・・ラプターか・・・厄介だな・・・」

 

敵の機体はF-22 ラプター・・・いい戦闘機だな

 

 「ガルム2、FOX2!!」

 

敵にミサイルを放つ

 

だが敵はミサイルをいとも簡単に振り切った

 

そして逆に後ろを取られた私はロックオンされる

 

 ?「もらったっ!!」

 

ミサイルアラートが鳴る・・・だが

 

 「そうはさせるかっ!!」

 

こちらもバレルロールでミサイルをかわす

 

こうした攻防戦が続き

 

 「くッ・・・ミサイル、残弾数ゼロッ」

 

ミサイルを撃ちつくし、残るは機銃のみとなった

 

 ?「ミサイルの残量なし・・・」

 

向こうも弾切れを起こしたみたいだ

 

そしてヘッドオンしての機銃勝負となった

 

 「うりゃぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 ?「あたれぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

お互いの機銃が火を吹く・・・だが・・・

 

 「ガンの残弾数・・・ゼロ・・・」

 

終わった・・・そう覚悟した時

 

 ?「弾がない・・・ここまでだな・・・」

 

向こうもそんなことを言った

 

高速ですれ違う時に見たエンブレム

 

   メビウスの輪

 

それから敵は離脱していった

 

 「・・・あいつ・・・」

 

そこら辺のエースとは比べ物にならないほどの強さ・・・

 

 イーグルアイ「敵機の離脱を確認、よくやったガルム1」

 

 「あ、ああ・・・」

 

なぜか気になって仕方が無い・・・あのエンブレム

 

 

 ?「あのイーグル・・・只者じゃないな・・・」

 

 

これがあの任務で出会った異様なF-22の事である

 

 

 

 

 「・・・・・・・」

 

 ピクシー「・・・どうかしたのか?」

 

 「いや・・・なんでもない」

 

いつのまにか考え込んでたらしい

 

わいわいがやがやと飯を食ってると

 

 ミーナ「そろそろこっちの説明もしなくてはいけませんね」

 

 RM「そうだ!!・・・こっちの世界では何で履いてなぶげらっ!?」

 

RMが質問しようとした所をTLが殴って止める

 

 TL「うるさい黙れカス・・・お聞かせ願います」

 

 UY「こっちの世界の事・・・」

 

それから国の事、ウィッチの事、そしてネウロイの事もミーナ中佐は説明した

 

ちなみにRMは床でのた打ち回ってる

 

と・・・ため息をつこうとした瞬間、和やかな空気が一遍した

 

基地の警報が敵襲を伝える

 

 「敵襲ッ!?」

 

 ミーナ「話は・・・また後ほどという事で」

 

 イーグルアイ「そうですね・・・全機、スクランブルだ!!」

 

私達は迎撃に向かう

 

 

 

 

     ハンガー

  

 

 ミーナ「それでは各機、出撃して敵を迎撃してください」

 

 イーグルアイ「私達が先行しましょう・・・ガルム隊、いけるか?」

 

 「もちろん・・・ラリーは?」

 

 ピクシー「誰に物を言ってるんだサイファー」

 

どうやら出撃準備は整ってるようだ

 

 ミーナ「それじゃあ・・・お手並み拝見といきましょう」

 

 イーグルアイ「ガルム隊、離陸を許可する」

 

離陸許可が出た・・・よし、行くか

 

 「了解、ガルム1 テイクオフ!!」

 

 ピクシー「ガルム2、テイクオフ!!」

 

私達は空に上がる

 

 ピクシー「久々に稼げそうだな・・・相棒」

 

 「今の私には報酬なんかいらないけどな」

 

私達は再び共に空を飛ぶ

 

 敵はすぐに見えてきた

 

 ピクシー「あれが敵か?」

 

 「そうだ、アレがネウロイだ」

 

敵は四機の戦闘機サイズの敵だった

 

 ピクシー「それじゃあ・・・行くぞ相棒」

 

 「了解!!」

 

私達は敵に向かっていく

 

 「ガルム1」

 

 ピクシー「ガルム2」

 

 私・ピクシー「「エンゲージ!!」」

 

私達は交戦に入る・・・再び

 

今度は仲間を守る為に

 

 

 

 「円卓の鬼神」 「片羽の妖精」

 

 

 

それは再び大空を食らう者達の名前だった

 

 

 

 

 

 

ピクシー「ガルム2、FOX2!!」

 

ラリーがネウロイの一機に向けてサイドワインダーを放つ

 

 「あまり雑魚相手にミサイルを使うな、補給ないんだから」

 

敵のビームをかわしながらラリーに忠告する

 

 ピクシー「了解、それじゃガンのみでやってやる」

 

機銃を放つラリー、おっと後ろに着かれてるよ

 

 「後ろに着かれてる!!」

 

 ピクシー「まかせた相棒!!」

 

 「はいはい、よっと!!」

 

私はライフルを構えてラリーの後ろにいる敵に向かって照準を合わせる

 

 「ファイアッ!!」

 

ドンッという発砲音と共に敵に命中する弾丸

 

怯んだ敵はラリーの後ろから離れた

 

 ピクシー「サンキュー相棒・・・ってお前も着かれてるじゃねえか」

 

今度は私が別の敵に後ろを取られている

 

 「ああ、んじゃ頼むぞ」

 

こうした攻防が続く

 

 

 

  ミーナ視点

 

 

「何なの・・・あの動きは・・・」

 

私達が戦場に到着した時にはすでに戦闘が始まっていた

 

そしてどちらが有利だったかと言うと

 

 ペリーヌ「あんな動き・・・普通ではありませんわ!!」

 

 トゥルーデ「しかもあの連携・・・完全にお互いの動きを把握してないとできないはず・・・」

 

私達の目の前で繰り広げられている空戦・・・

 

明らかにあの二人は確実に敵を翻弄している

 

いや・・・喰らっているのだ

 

 TL「さすが鬼神と片羽だな・・・動きに無駄がない」

 

 RM「生で見るとなお凄いですね」

 

 UY「あれが円卓の覇者か・・・すげぇ」

 

遅れてきた戦闘機乗りがつぶやく

 

確かにあの二人は完全にお互いの動きを理解し、そしてお互いの後ろを守るような形で戦っている

 

 イーグルアイ「やはりあの二人には心配は無用だな」

 

航空司令もそんな事を言っている

 

 「ウィッチーズ隊、よく見ておくのよ」

 

 芳佳「え?、助けに行かないんですか!?」

 

 トゥルーデ「駄目だ・・・次元が違いすぎる」

 

そう、すでにあの二人は高速での戦闘に入っている

 

レシプロストライカーであの中に入れば確実に巻き添えをもらう事になる

 

 「そうね・・・ここで見ているしかないわ」

 

でもあの二人の戦い方は見ていて参考になる

 

今の私達には学ぶ事しかできない

 

 

 

 

  フィリア視点

 

 

 「あと一機・・・やっていい?」

 

 ピクシー「ああ、任せた」

 

よし、新技の実験台ゲット

 

 「それじゃラリー、離れてて」

 

 ピクシー「オーケー、でも何をやるんだ?」

 

 「新技の実験・・・」

 

 ピクシー「・・・分かった、任せたぞ」

 

ラリーが離脱する

 

 「よし・・・集中・・・槍のイメージ・・・」

 

魔法力を集中させる

 

この技は射撃訓練場でやったものだが、今回は 本気 でやるのだ

 

 「何が起こるかわかんないからな〜」

 

ライフルが魔法力を帯びる

 

 「・・・ランスショット・・・」

 

敵に照準を合わせる

 

 「・・・今だ、ファイアッ!!」

 

引き金を引く

 

 

 ヒュオッ

 

 

銃身から飛び出した弾丸は螺旋状の衝撃波を生みながらまっすぐ風を切って進み敵を掠めた・・・

 

 「・・・外した・・・かな?」

 

弾は敵を掠り敵は再生し始めた・・・だが

 

 メリィッ

 

敵の再生が止まり、掠めた箇所からひび割れ爆散した

 

 「・・・なんだ今の」

 

実際は遅れてきた衝撃波によって内部でコアが破壊、そのまま崩壊したのだが

 

 「・・・まあいいか・・・てかコレ疲れるな」

 

魔法力を消費しすぎるこの技はあまり使わない事にした

 

 「敵機撃墜、任務完了」

 

 イーグルアイ「こちらでも敵の殲滅を確認した、よくやった」

 

 ミーナ「敵機撃墜を確認、フィリアさん、帰還しましょう」

 

 「了解・・・さて・・・疲れた・・・」

 

こうして私達は基地に戻った

 

 

 

 

 

  その日の夜 何処かの研究所

 

 

 ?「ウォーロックの状態は?」

 

 研究員「すでに組み立ては終わり、最終チェックに入っております」

 

 ?「よし・・・コレが完成すれば私は世界を掌握できる」

 

 

 その男の前には銀色に輝く機体があった

 

 

 研究員「ところであの機体・・・どこの国の物なんでしょう?」

 

 ?「知らん・・・だがその技術のおかげでウォーロックは完成した」

 

 研究員「名前は確か・・・F-16・・・でしたよね」

 

 ?「どうも不思議な機体だが・・・そんな事はどうでもいい」

 

 研究員「そうですね」

 

 

 

 

その研究所のガレージにあったのは、墜落したと思われるボロボロのF-16Cであった

 

 

 

 

 

 

 

 

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