リリカルとマジカルの全力全壊 異伝 セコム憑いてますか? |
オリ主というものを知っているだろうか?
オリジナル主人公の略というのはSSを読む人間にとっては今サラダ…もとい今更だ。
彼等、彼女達には様々なタイプが存在するというのもご存じだろう。
いきなり死んで神様に力を与えて貰った者…あるいは異世界から迷い込んできた者…中には転生だの原作キャラに憑依などと色々な種類のオリ主がいる。
だが、オリ主といえどもその中身は人間、聖人君子ばかりではあるまい…これはそんな連中にまつわるお話である。
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CASE 01
やぁ皆こんにちは!!うん?返事が小さいな、こーんにーちわー!!
俺の名前は|英(エー)いわゆるオリ主という奴だ!!
趣味は小さい子供を見て楽しむこと、小さい子はいいよね〜何でも素直に言う事聞いてくれるし、大人の女ように金だのプレゼントだの言わないし毛も生え≪一時間経過≫…そんなわけで俺は幼女が大好きだ!!
愛読書は格調高く源氏物語、女の子を自分好みに調…もとい育てるって男の夢だよな!!
光源氏は俺の理想。
そんな俺だけど、とっても可愛い小学生をストーカーしてたら集中しすぎてフラフラと道路に出ちまい、トラックにはねられてあの世行きしちまったZE。
ガッデムとか思ってたら神様とかが出てきて手違いで殺しちゃったからチート能力付きで転生させてくれた。
やって来た世界はリリカルなのはの世界!!
理由?聞くだけやぼってもんだろい?
だってこの世界は幼女だらけなんだぜ…そして俺は生粋のなのはスキー…俺、なのはと結婚するんだ!!(某海賊王希望の少年の如く力強く)
ユーノ?邪魔になるなら勿論排除するよ。
チート能力があれば何でもできる!!…まずはさみしがっているなのはに近づいて合法的にお兄ちゃんポジションゲットするんだ。
「そしてあわよくばアリサとすずかもウヒヒ…っとそんなこんなで第一なのは発見!!」
しかもアリサとすずかも一緒じゃねえかヒャッハーーー!!
ちなみにstsまでには皆と別れるよ、二次元でも三次元でも大人に興味はねえもん。
「レッツ!!ダイナミックエント…」
『ルビーちゃん流、ぎゃらくしあん・えくすぷろーじょん!!』
「ヘブロぁ!!」
その時、俺は確かに…銀河が砕ける様を見た。
「えっと…って言うわけなんですけど…」
「君はまだ寝ぼけているのか?」
目の前には警察官のお兄さん…何でこんな事になったし?
「君は路上に大の字に寝ていたんだぞ?気づかれなければそのまま車に轢かれていた所だ」
「そんな事に!?」
「ついでに、君の周囲に散乱していた周囲の家から盗まれたらしき小さな女子用のパンツについて聞きたいんだが…」
「そんな夢のような事が!?畜生、全く覚えていない…って、あ」
警察官の目が獣を見る目になった。
英の経歴に下着ドロと要注意人物のレッテルが張られた。
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CASE 02
「やっと来たぞ…」
わたしの名前は|微意(ビー)、いわゆる転生者だ。
前世ではうっかり豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまったが、気がつけばここ…リリカルなのはの世界に転生していた。
しかも私が持っていた漫画やアニメの能力を使えるチート仕様でだ。
残念ながら生まれた場所が海鳴市じゃなく、この歳になるまで長期の外出ができなかったが、なんとか原作の時期には間に合ったようだ。
「 待ちに待った時が来たのだ。成長するまでにかかった時間が無駄で無かった事の…証しの為に…原作介入の為に…海鳴よ!!私はやって来た」
当然というか勿論私はオタクだ。
そして私が原作介入する目的はただ一つ。
「待ってろよフェイトそん!!必ず君を管理局の魔の手から守ってみせる!!」
あんなうえから目線で子供を戦わせる管理局なんてふざけた組織(こいつの主観+SS設定などかなり極端な認識持ち)にフェイトそんは渡さない!!
いずれは俺の力で思い知らせてやる!!
「そのためにもまずはフェイトそんを“保護”してあげないと…腹黒リンディの姦計で無理やりKYなクロノの妹にされてしまう!!そんな事はさせん!!邪魔する奴はなのはだろうがユーノだろうが半殺しだ!!」
そう、私の考えは間違っていない。
正しいんだから、少しくらい無茶をして許されるんだ!!
その途中で誰か死んでしまっても、管理局のような悪の組織の人間に容赦なんて無用!!
「待っててくれよフェイトそーん!!」
『ルビーちゃん、しゃいんすぱーく!!』
「ズゴックーーーー!!」
飛び出そうとした私は、真横から来た彗星にこめかみを強打され、意識が一瞬で白濁した。
「っという事がありまして…」
「何と言うか…最近多いな…流行ってるのかい?」
「お、多いんですか…」
「まあね」
私は目の前でやれやれな顔をしている警察官に恐縮しまくりだった。
一瞬で意識を刈り取られた私が、次に見たのは知らない天井…実は交番の留置所…警官に話を聞くと、私は道路のど真ん中で全裸で寝ていたらしい…全身にマジックで“この者、危険につき”とか“猛獣注意”とか書かれていた…何故具体的に断定できるのかと言えば、使われたマジックが油性だったため、今でもはっきりと書かれたコメントが確認できるのだ…って言うかいくら擦っても消えるどころか薄くさえならない。
そんな私だが、かろうじて最悪の状況…不特定多数の人間に見られる事は回避された。
一重に目の前にいる警察官が巡回中に見つけて保護してくれたからだ。
故に、目の前にいるお兄さんは微意の(社会人的な)命の恩人である。
「ま、それはそれとして、とりあえず猥褻物陳列罪ね」
「ええーーー!!」
微意の経歴に|猥褻物陳列罪(ストリーキング)と暴力男のレッテルが追加された。
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CASE 03
「こ、ここが八神家なんだな…」
ぼ、僕は|椎(シー)…い、いわゆるオリ主って奴なんだな、部屋でパソコンとアニメと漫画のニート生活してたらいつの間にかリリカルなのはの世界に来てたんだな、し、しかもチートになっちゃったんだな…お、オニギリく、下さい。
「や、やってあるんだな…原作介入、するんだな…」
は、はやてちゃんを助けるんだな、そ、そしてリインフォースもぼ、僕の手ですくうんだな、そ、その為にははやてちゃん達の事をよく知らなければならないんだな。
み、みんな揃ってお出かけしたのは確認しています。
な、なのでこれから八神家に侵入して色々調べるんだな…あ、ピッキングは得意なんだな、ちゃんと経験(?)も積んでるんだな…そ、そしてこっそり忍び込んだらはやてちゃんやシグナムさんやシャマルさんやヴィータちゃんの私物…下着とか下着とか下着とか…あ、後忘れずに盗聴器を…。
『もう完全にただの犯罪者ですから!!残念!!ルビーちゃんブレストファイヤーーー!!』
「ぬッハーーーー!!」
その時、僕は焼き豚になったんだな…。
「…そ、そんな事があったんだな」
「…君いい歳しているように見えるんだけど何歳?犯罪って言葉知ってる?」
「は、はい…」
ま、“また”この世界でも警察のお世話になってしまったんだな…僕はこんがり焼けてアフロになった状態で交番の前に五体倒置していたって、警察官のお兄さんに聞いたんだな。
し、しかも僕の犯罪記録が詳細に記録されたレポート付きで転がされていたので、言い訳が全然効きません…今回は何年になるんだろうな…。
「住居侵入未遂に窃盗未遂…家の人がいたら強盗未遂になっていた所だね。盗聴も犯罪っと、色々と話が長くなりそうだけど、かつ丼食べるかい?」
「あ、ありがとうございます。で、でも出来ればオ、オニギリください」
椎の経歴に住居侵入未遂と窃盗未遂が追加された。
ちなみに、盗聴が成功していたら更に電気通信事業法違反か電波法違反、ストーカー規制法と盗電による窃盗罪などが付いていた所だ。
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CASE XX
「なぁ…何かおかしいよな?」
「何かじゃなくてあからさまにおかしいだろうが…」
海鳴のはずれ、さびれた工場跡に久方ぶりであろう人間の姿があった。
数は八、年齢も容姿もばらばらで統一性がないどころか、明らかにゲームキャラやアニキャラのソックリさん、果ては左右の目の色が違う中二臭い容姿の人間までいる。
彼らに共通するのは一つ…全員がオリ主であるという事だ。
「好き勝手できるって聞いてきたのに、こんなの神の奴には聞いていないぞ!?ルビーって誰なんだ!?」
「私だって知らん!!原作キャラにそんな奴はいなかった!!」
「お、オニギリ美味しいんだな…」
面子の中には英、微意、椎の姿もある。
彼等の共通項はオリ主であるという事ともう一つ、この世界の原作キャラであるなのは達に、邪な考えを抱いて接触しようとして、寸前で何者かに阻まれた連中だということだ。
ちなみにそれぞれ程度の差はあれ、精神と肉体の両面でダメージを受けている。
「くっそ…元々俺はこの世界が嫌いだったんだよ!!」
忌々しげに、憎しみすらこめて言いはなったのは全身包帯でぐるぐる巻きにされたオリ主、|出威(ディ)だ。
本人曰く、原作キャラが嫌いなオリ主…そもそもなんで原作キャラが嫌いな奴がこの世界に来たのか知れないが、ともかく原作に関わらないとかぬかしていたくせにやり方が生ぬるいだの、殺す覚悟もないくせに力を振るいやがって…っとかどこかで聞いたような独善的な台詞をほざいた揚句、「世間の厳しさを俺が教えてやらあ!!」となのは達の前に立ちはだかろうとしたが、これまた正体不明の何者かにぼこぼこにされた。
「『あはぁ〜非殺傷設定があるのに殺す覚悟なんているもんですか、なのはちゃん達に変な事教えようとしないでくださいよぉ〜ルビーちゃん大・雪・山おろし〜』何って言いやがって!!」
ぼこぼこにされた時の事を思い出したのか、出威が唸る。
台詞の一つ一つまで覚えているとは相当に恨んでいるようだが、本人以外の全員は、敵というか邪魔ものであるはずのルビーの意見に、内心で同意していた。
やり方がぬるい?
殺す覚悟?
力を手に入れた事で調子に乗っているとかそう言うこと以前に、前者は神、あるいは読者視点で見ているからこそ言える事だし、後者に関しては普通の日本人として生活してきた10歳の女の子に何を求めてるんだこいつ?である。
しかもその教え方が…要するに痛い目を見せて体で覚えさせて悟らせようとか…そう言う事をしようとしたらしい。
外顔はともかく、中身はいい年をした大人が子供を痛めつけて、物を教えようなどとまともではない。
そんな狂人思考を持っていたが故だろうか、彼の被った被害は他の7人と比べてはるかにひどい。
ルビーは彼に対して一切の手加減や容赦をしなかった。
骨折に打ち身で全治数か月の怪我を負わせつつ、彼の保持していた能力もどういうわけか消失していた…いや、この場合はおそらく消されていたというのが正しいだろう。
それに加えて彼の危険性はネットやその他の情報媒体を通じて流され、社会的にも抹殺されている。
むしろ包帯で人相が隠れていた方が、まだしも外を歩けるという有様…近々、この世界の家族と一緒に外国に引っ越すらしい…親戚からは既に絶縁扱いされているとか…殺されていないだけましというのはこういうことを言うのだろう。
彼を見ていると、自分達は手加減されていたというのが良く分かる。
「えっと、ルビーはやっぱ俺達と同じ転生者なのかな?」
「お、おお!!きっとその通りだ!!」
一人の言った言葉に、全員が飛び付いて来た。
ギラギラと独りよがりな復讐を思って身を焦がしている出威との、これ以上のかかわりは積極的にごめんこうむる。
ここにいる連中は色々と偏った思考を持っているが、あそこまで危険なのは出威だけだ。
「きっとなのは達を独占しようとしてるんだぜ!!」
「許せん…私のフェイトそんを…」
「こうなったら、何が何でも原作キャラに接触するんだ」
まずはお近づきにならなければ何も始まらない。
それに関しては、全員の意見が一致している。
「何か考えがあるのか?」
「こうなったら、全員で突撃する」
そして一人でもいい。
辿り着いた誰かが、自分達の存在をなのはに伝えてくれれば、彼女達の事だ…きっと助けに来てくれる。
チート能力を持った連中が、雁首そろえて何他人任せな事を考えているのだろうと思うが、正体不明のルビーという奴は、そのチート能力の警戒をすり抜け、オリ主達をさんざん翻弄してコケにしている。
そんな相手でも、なのは達を守ろうとしているのは間違いないのだ。
ならば、なのは達の意思を無視してまで自分達を害そうとするとは思えない。
「そこから改めて争奪戦開始だ」
「ちっ…それしかねえか…でもなのはは渡さねえ」
「悪くはないですね、状況は皆同じですから…フェイトそんは私の嫁」
「はやてたん…シグナムお姉さま…ハアハア…」
こいつら…なのは達を勝手に賞品扱いしている事に気が付いていないのか?
「いいか?一人は皆の為、皆は一人の為だぞ」
「「「「「「「一人は皆の為、皆は一人の為!!」」」」」」」
『あはぁ〜つまりここにいる全員を一人残らず沈めれば問題無しって事ですね〜』
協力を誓い合った直後、聞こえてきた声に全員が硬直する。
この声は…この声は薄れゆく意識の中で聞いたあの声だ。
『まぁ〜ったく、半端にしぶといから加減が難しいんですよ?』
「だ、誰だ!?」
奴はそもそも隠れていなかった。
だから、誰もが簡単に見つける…工場の少し高い場所、誰からも見えるように宙に浮かんでいる奴の姿を…。
「お、お前はカレイドステッキ!?」
「マジカル☆ルビーなのか!?」
それはこの世界にいる一人の少女と同じ、運命の名前を持つ物語。
ゲームで…あるいは本で…もしくは映像で…全く知らない、見た事もないという人間もそうはいない。
ここに集まっている連中は特によく知っている。
そしてその物語の中において、魅力的な出演者たちを翻弄し、困らせ、どこまでも賑やかにする一本の|道化師(ピエロ)…愉快型魔術礼装カレイドステッキに宿る人工天然精霊、マジカル☆ルビー……それがどれだけ厄介な相手かをこの場の全員が知っている。
原作におけるチートキャラ…しかも、ルビーは子供好きだ。
凛とイリヤが並んでいれば、魔術師の能力を二の次にしてでも、迷いなくイリアと契約を結ぶだろうくらい子供好きな奴だ。
それを傷つけようとするなら、大統領だって迷いなくぶんなぐるだろう。
ましてや出威ごとき…その結果が本人の惨状として目の前にある。
改めて良く見れば、なのは達の誰かを傷つけようとしたオリ主ほど、段階的に怪我が重かった。
「何でお前がこの世界にいるんだよ!?ここはリリカルなのはの世界だぞ!?」
『あはぁ〜そんな事はどうでもいいじゃないですか〜』
CV:高野直子の生声.キターーーー!!と感動する間もなく、ルビーは死刑宣告をした。
『ルビーちゃんも手ぬるかったから懲りなかったんですよね〜?だからきっちりここで終わらせますからごめんなさ〜い』
「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」
最悪だ。
一度目は見逃してくれたようだが…二度目はないらしい。
『ちなみに、今のルビーちゃんのマスターはなのはちゃんでーす。なのはちゃん達に群がる害虫のみなさ〜ん?小便は済ませましたか〜?神様にお祈りは?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOKですか〜?』
一瞬で血の気が引いた。
|こいつ(ルビー)…本気でここにいる全員を沈めるつもりだ。
オリ主達の視線を集めながら、ルビーに凶悪なまでの魔力が収束される。
「ちょま!!なんだよそれ!?お、俺達はオリ主なんだぞ!!」
『だから?』
「何で俺達以上のむちゃくちゃな魔力が出せるんだよ!!」
『あはぁ〜原作キャラがオリ主より弱いなんて誰が決めたんです?』
まったくもってその通り。
連中が物語の外から来たチートならば、ルビーは物語の中に存在するチートキャラだ。
『ひゃっは〜汚物は消毒ですよ〜♪』
「なめんな!!こちとらオリ主様だ!!簡単にやられてたまるかよ!!オリ主英が現れた!!」
「オリ主、微意が現れた!!」
「オ、オリ主…椎が現れたんだな…」
「オリ主出威が現れてやったぞこん畜生!!」
「オリ主……|亥(イー)が……現われた」
「オリ主|柄布(エフ)が現れたでございます」
「オリ主|爺(ジイ)が現れた!!一同の者、頭が高い、控えおろー!!」
「オリ主|娃壌(エッチ)が現れたわよ〜ん」(こいつも男)
オリ主達が横一直線に立った瞬間、何かノスタルジックな物がわき出してきた。
「み」「ん」「な」「そ」「ろ」「っ」「て」「−」
「「「「「「「「合体!!」」」」」」」」
オリ主ABCDEFGHは合体してキングオリ主が現れた。
「「「「「「「「俺達は八人で一人のオリ主!!さあ、お前の罪を数えろ!!」」」」」」」」
『罪?幼女相手に犯罪を犯そうとしたロリコン共の暴挙を、直前で止めた事の何が罪なんですか?』
「「「「「「「「「「う…」」」」」」」」
八重の呻きが重なり、キングオリ主が顔を逸らした…自覚はあったのか…。
『あはぁ〜しかも安易な合体による安易なパワーアップ、そして安易な“赤信号、みんなで渡れば怖くない”精神でルビーちゃんに勝てると思ったんですか〜?』
「「「「「「「「う、五月蠅いんだよ!!」」」」」」」」
後ろめたさに負けたキングオリ主をルビーが迎え撃つ…その後、少なくとも海鳴で彼等オリ主の姿を見た者はいない。
何があったのかを知る者もいない…ただ更地になった工場跡が残るのみだ。
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『ただいま〜ですよ〜』
「あ、お帰りルビーちゃん」
窓から戻って来たルビーを、なのはがカギを開けて迎え入れる。
「今日はいつもより帰ってくるのが遅かったけど、何かあったの?それに魔術使ったでしょ?いきなりなのはの魔術回路から魔力が流れて行ってびっくりしたんだから」
『ごめんなさいなのはちゃん、最近よく湧いていた悪い虫を一網打尽にしてきたんですよ〜』
「え、む、虫?」
ちょっと顔がひきつってしまったのは10歳の女の子としてはご愛敬。
『大丈夫ですよ〜なのはちゃん達に魅かれてくる悪い虫はルビーちゃんがみーんな駆除しちゃいます』
「にゃはは〜ありがとうねルビーちゃん」
『いえいえ〜』
リリカルなのはにやってくるオリ主よ…気をつけろ、魔法少女には最強にして最凶の|守護者(セコム)が付いている。
そっと振り返れば…そこにはお前をロックオンして狙い撃とうとしている奴の姿があるかもしれない。
聞こえてこないか…奴のあの能天気な笑い声が…。
『あはぁ〜』
説明 | ||
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