ストライクウィッチーズの世界へ〜(とある傭兵と戦闘機)第十五話 |
フィリア視点
私達陽動班は基地の司令室へと向かっていた
「はぁ・・・早速だったよ」
ラリー「そうだな・・・全く」
あまりに突然すぎる事態に若干戸惑いを感じる
所々に兵士が転がっている廊下を抜けて、司令室前に到着
ミーナ「そうですね・・・とりあえずアナタは」
エーリカ「ねぇ、ウォーロックが赤城を攻撃してるよ!!」
ドア越しに聞こえてくる会話。何だ!?よく分からん事になってる!?
ラリー「とりあえず入るか・・・」
「そうだね・・・」
ドアノブを回して入る
「中佐!!」
ミーナ「フィリアさん!!」
ラリー「ようお前等、ちゃんと基地奪還できたみたいだな」
TL「ああ、もちろん」
私達は合流して状況を確認する
「それやばいんじゃない?」
ミーナ「ええ、至急宮藤さんの援護に向かって!!」
「了解、戦闘機隊は?」
ミーナ「すべて出撃許可を出します!!」
つまり総力戦という訳だな
「了解」
皆に呼びかける
「ガルム1よりライラ隊各機へ・・・スクランブル!!」
ライラ隊「了解!!」
さてと・・・私達も行くか
ライフルを持って第三格納庫へ向かう
マロニー「お前達は・・・何者なんだ?」
なんか司令官らしき人が話しかけてくる
そうだな・・・私達は・・・
「ただの傭兵ですよ・・・」
とりあえず真実だけを簡潔に伝えて部屋をでる
急がないと芳佳達が危ない
ミーナ視点
「では私達も行きますか」
ここは警備兵に任せてよさそうなので私達もハンガーへ向かう
マロニー「ちょっと待て」
大将が引き止める
「何でしょう?私達は忙しいんです」
マロニー「あの少女達は・・・」
「説明は後にしましょう・・・では」
私達はハンガーに向かう
トゥルーデ「マロニーとかいう上官・・・今なんかおかしかったぞ?」
エーリカ「そうだね・・・なんかフィリアを見てから様子が変だね」
二人も気がついてたみたいね
確かにフィリアさんを見たときマロニーの様子は変だった
トゥルーデ「なんかありえないという目で見てたよな?」
「理由は分からないわ・・・とにかく急ぎましょう!!」
私達はハンガーに向かった
フィリア視点
いち早く偽装ハンガーに到着した私達は偽装用の木箱を撤去していた
「ああもう面倒くさい!!」
ハンガーの奥に入った私は魔法力を使い
「おりゃぁッ!!」
思いっきり木箱に向かって風を叩きつける
ビュオッ
ミシミシという音と共に木箱が砕け吹き飛ぶ
TL「おわぁぁぁっ!?」
外に居たTLが怪我をしてない事を祈ろう
TL「危ねぇじゃねぇかっ!!」
「よし、無事だな」
ハンガーの偽装用木箱は全て吹き飛び海へ落ちている
司令「よし!!発進準備!!」
私は滑走路まで誘導する役を担う
UY「ライラ3、テイクオフ!!」
まずUYのF−22が離陸する
TL「ライラ2、テイクオフ!!」
続いてTLのホーネットが離陸する
RM「ライラ4、テイクオフ!!」
順調に離陸していく戦闘機
ラリー「ガルム2、テイクオフ!!」
ラリーが空に上がり、後はイーグルアイのみ
司令「イーグルアイ、テイクオフ!!」
これで全機空に上がった・・・よし
「それじゃあ・・・行くか!!」
私はストライカーを装備してエンジンを始動させる
「ガルム1、テイクオフ!!」
空に上がって一気に加速し、空母に向かう
芳佳視点
「ッ!!このっ!!」
今私はウォーロックという機体と戦っている
理由は、赤城にいきなり攻撃を仕掛けてきたから
坂本さんの車椅子に隠してあったストライカーを借りて、私は戦っている
ビームをシールドで防ぎながら銃を撃つのだけれども
「ッ!!硬い!!」
ウォーロックはシールドのような物を展開して弾丸が本体に届かない
そうこうしているうちに
ダダダダダッ・・・カチッ
「あれ?もう弾切れ!?」
機関銃の弾が切れたみたいで
何度も引き金を引いても弾は発射されない
美緒「気を抜くな宮藤ッ!!」
坂本さんの声が聞こえた瞬間、
ミシッ
ウォーロックの体当たりをくらった
「うぁっ!!」
とっさにシールドを展開して直撃は免れた・・・けれども
「うぐぅっ・・・」
その衝撃をモロに食らった私の腕には鈍痛がひびく
その隙を逃さんと言うばかりにウォーロックがビームを放った
「もう・・・駄目・・・」
ビームの直撃を覚悟して目をつぶった・・・でも
「あ・・・れ・・・?」
いつまでたってもビームの衝撃が来ない
恐る恐る目を開けると私の前には
フィリア「芳佳ッ、大丈夫!?」
紺色の髪をなびかせながらシールドを張るフィリアちゃんがいた
フィリア視点
「芳佳ッ、大丈夫!?」
間一髪、芳佳が撃たれそうな所に割り込んでシールドを張ることが出来た
芳佳「はい・・・大丈夫でーーー」
力が抜けたのか、芳佳は気を失ってしまった
「よくやった・・・芳佳」
気を失った芳佳を抱えて空母の方へ降りていく
美緒「フィリア!!宮藤はッ!?」
降りたら坂本さんが駆け寄ってきた
「大丈夫です、気を失っただけです」
美緒「そうか・・・」
安心したみたいだ、でも
「芳佳を頼めます?」
まだ敵は倒せてない
美緒「分かった・・・行って来い!!フィリア!!」
芳佳を預けてから私は再び空へ戻る
さて、ライフルの残弾数は十発と銃剣一本のみ
考えていると黒い雲の中からネウロイが現れた
司令「敵増援確認、真ん中の戦闘機モドキが電波のようなものを発している」
ラリー「そいつが敵の親玉か?」
「そうみたいだね」
どうやらあのネウロイ共を操っているのはあのウォーロツクみたいだ
司令「戦闘機モドキの機動性能が半端じゃないな・・・ガルム1、頼めるか?」
「もちろん」
てか最初から私の相手はウォーロックだ
「了解した。ガルム2、ライラ隊、敵ネウロイとの交戦を許可する」
ラリー「了解、ガルム2、エンゲージ!!」
UY「了解。ライラ2、エンゲージ!!」
TL「ライラ3、エンゲージ!!」
RM「ライラ4、エンゲージ!!」
ラリーとライラ隊三機がネウロイの群れへと突入する
「さてと・・・ガルム1」
すぅっと大きく息を吸ってから
「エンゲージッ!!」
この戦闘機モドキが、破片すら残さねぇから覚悟しやがれ!!
A/B全開で一気に接近する
−−!!
ウォーロックが回避行動に移ろうとするが
「遅い」
すでに懐に入り込んでいる私は銃を胴体に向けて発砲
ドォン!!
だが装甲が硬くて弾丸が弾かれる
そしてお見舞いと言わんばかりにビームを乱射してきた
「ッ!!こいつッ!!」
体をひねり、うまくかわして距離をとる
動きを止めてこちらの動きを伺うウォーロック
「やるなぁ・・・コイツ」
血が冷たくなる感じ、これは元の世界何回も味わった事がある
敵エースと対峙した時に感じるモノだ
だがコイツと敵エースは決定的に違う
機械だから感情がないというのは分かる、だがそれよりも
気味が悪い
私は機械ではなく化け物と戦ってる感じがした
シャーリー視点
「何だ何だアレは!?」
ちょっと宮藤達に挨拶しようとしてボロい複葉機で空母に向かっていたら
ルッキーニ「ウォーロックが赤城を攻撃してる!!」
そう、何故か戦闘が始まっていた
「アレは宮藤とフィリアか!?」
ウィッチがウォーロックと戦ってるのが見える
美緒「聞こえるか?シャーリー!!」
インカムから聞こえてくる声
「ああ、どうすればいい!?」
美緒「私達を回収できるか?」
いきなり複座の複葉機に無茶を言う、だが
「面白そうじゃん・・・行くぞ、ルッキーニ!!」
ルッキーニ「ラジャ〜」
空母へ着艦体勢をとった時、ビームが主翼を掠める
ジジッ
運よくそれは若干主翼が焦げた程度で済んだ
そしてそのまま空母へ着艦する
美緒「私達を乗せれるか?」
聞いてくる少佐
「なんでここまで来たと思ってんだよ、意地でも乗せる!!」
後ろのルッキーニが主翼上部に掴まる形で二人には後部座席に乗ってもらう
幸いルッキーニは身のこなしが軽いためちょっとの事では振り落とされない
美緒「乗ったぞ!!」
全員乗ったみたいだ
「よし、行くぞ!!」
エンジンをフル回転させて発艦する
ちょっと重い感じがするが、何とか空に上がる事が出来た
美緒「このまま基地に行こう」
「了解」
私達は空母を離れて基地へと向かった
ミーナ視点
トゥルーデ「つまりだ、宮藤がネウロイに接触しようとしたから奴らは尻尾を出した
と言うわけだ、そうだろ?ミーナ」
「ふふ、はいはい」
トゥルーデ「だろ?エーリカ」
エーリカ「ああ、もう私の知ってるトゥルーデじゃない・・・」
そんな会話をしながら滑走路に向かう
エーリカ「あれ?エイラにサーニャじゃんか」
ハンガーを封鎖している鉄骨の前に居るのは501メンバーである二人だった
「あなた達、どうしてここに?」
二人は列車に乗って基地を離れたはずだが
エイラ「あ〜っと その えぇ〜っと・・・ほら、列車に乗って寝てたらさ、
始発まで戻ってきちゃったんで、仕方ないから基地の様子でもみようかなぁって・・・
なぁサーニャ?」
慌てて取り繕うエイラさん
サーニャ「今、フィリアちゃん達が戦ってる・・・私達、助けに来た・」
エイラ「あぁ〜サーニャ!?」
なるほど、そういう事だったのね
エーリカ「みんな素直じゃないなぁ〜」
ホントね・・・ふふっ
「こうしている暇は無いわ、トゥルーデ!!」
トゥルーデ「わかった、任せろ!!」
トゥルーデが入り口を塞いでいる鉄骨の一つを持つ
トゥルーデ「ぐううううッ!!」
彼女の固有魔法は ”怪力”その名の通り、自分の物理的な力を大幅に増幅させる
ズズズ・・・
徐々に鉄骨が抜けていき
トゥルーデ「どぉりゃぁぁぁぁッ!!」
ガゴォンガガガッ
重い鉄骨が滑走路に投げ出される
やっぱり凄いわね・・・
エーリカ「よし、これで入れるね」
鉄骨自体が太かったので、一つどけただけで人が普通に通れる隙間が出来た
すると滑走路にオレンジ色の複葉機が着陸して来た
シャーリー「お〜いっ!!」
その複葉機から手を振っているのはシャーリーさんだった
美緒「早くあいつ等の援護に!!」
複葉機の後ろに乗っている美緒が呼びかける
「もちろんそのつもり「待ってくださ〜い!!」リーネさん!!」
リーネ「私も行きます!!」
リーネさんも戻ってきたみたいだ
「アナタが最後よリネット・ビショップ軍曹」
リーネ「はい!!」
これで501全員がここに居る事になる
「さて、それでは行きましょう!!」
一同「了解ッ!!」
私達はストライカーに向かった
RM「敵機撃墜!!」
TL「同じく敵機撃墜!!」
インカムから聞こえる撃墜報告
ラリー「そっちはどうだ相棒」
「こっちは うぉッ!?」
いきなりビームを浴びせる敵機
さっきから敵が隙をついて攻撃してくる。しかもちゃんと狙って
芳佳「フィリアちゃん!!」
治療で回復したのか、芳佳が戦線へと戻ってくる
「大丈夫?芳佳」
芳佳「うん、大丈夫!!」
彼女には疲労が見て取れる。だがここで止めても彼女は戦うのだろう
「それじゃあ行こうか」
敵に近接戦闘を二人で行う
戦闘機形態になってこちらに接近してくる敵機
先端から機銃を撃ちながらこちらに突っ込んできた
「ブレイク!!」
芳佳「はい!!」
急速反転して後ろについてからライフルを構える
スコープを覗いて照準を合わせ、魔法力をこめて
「ファイァッ!!」
ドォンッ
魔法力を込めた弾丸は敵の脚部に命中し、若干の足止めに成功
「芳佳ッ!!」
芳佳「はいっ!!」
そこに芳佳の13ミリ機関銃の雨が降る
−−−!!
敵もある程度ダメージを負い背面の装甲が砕ける
そして仕返しと言わんばかりに私達に向けてビームを乱射する
芳佳は上に逃げ、私は下に逃げた・・・だが
私の方に放たれたビームの一つが空母にあたる
「ッ!!しまった!!」
そのビームが艦を貫通したらしく、空母はどんどん傾斜していく
芳佳「赤城がっ!!」
だが敵は動きを止めた私達に向かって容赦なくビームを放ってくる
「芳佳ッ!!」
私は思いっきり芳佳を突き飛ばした
芳佳「きゃあっ!?」
その反動で私も後ろに下がった瞬間、私達の居た場所を赤いビームが貫く
芳佳「ありがとうございます!!」
「気をつけてね、でも・・・」
芳佳を突き飛ばした時にビームがライフルの銃剣を掠め、銃剣の半分が焼けおちていた
さて、これで近接攻撃が出来なくなってしまった
残弾数は弾倉内に六発とスペア五発、ちょっと厳しいな
芳佳「あ・・・それ・・・」
気がついた芳佳が申し訳なさそうに見てくる
「いいって、気にしないで」
まだ半分残っているから何かに使えそうなのでそのままにする事にした
「さて・・・どうするかな」
敵を見ながら考える
だが次の瞬間、いきなり敵の右足が弾け飛んだ
敵は推力を失い落下、空母に突っ込んだ
「チャンスだ!!RM、対艦ミサイル!!」
このまま艦ごと海に沈んでもらおう
RM「了解した。目標、味方航空母艦 FOX2!!」
F−2Aから対艦ミサイルが発射される
対艦ミサイルは一度海面ギリギリまで降下し、そのまま空母に向かう
司令「目標到達まで、3・2・1・・・インパクトッ!!」
対艦ミサイルは空母の右舷に直撃し爆発を起こし、そのまま空母は海中に沈んだ
リーネ「芳佳ちゃん!!」
リーネがライフルを構えている。どうやらさっきの攻撃はリーネの狙撃による物らしい
芳佳「リーネちゃん!!」
再会を喜ぶ二人そしてリーネの後ろには501メンバーがそろっていた
ミーナ「フィリアさん、宮藤さん、二人とも無事ですね?」
「はい何とか・・・」
ほっとため息をついていると
司令「海中から大きな敵反応!!全機警戒せよ!!」
司令から突然の警戒命令、そして
ゾクッ
背筋に寒気が走り
「全機、ブレイクッ」
反射的に声を上げる
皆も反射的に散開する
その瞬間、海面からビームが飛んできた
そしてビームが出てきた辺りから黒い物が姿を現した
「嘘だろ・・・」
海面から現れたモノは全体が黒く所々に赤い斑点があるが
ミーナ「そんなッ・・・!!」
美緒「赤城が・・・ネウロイになってる・・・」
紛れも無くさっき沈めたはずの空母だった
「何が起きたんだよ・・・」
目の前のでリアルタイムで起きている事だが信じられない
ミーナ「やはりウォーロックは・・・」
なんかこの事情をミーナ中佐は知ってるみたいだな
「何なんですかアレ?」
さすがに目の前で海面を離れて空に浮いている現状に耐え切れないので聞く
ミーナ「ウォーロックは、ネウロイのコアを利用して作られた対ネウロイ用試作兵器よ」
「・・・はぁ!?」
つまりなんだ、アレはネウロイの力を利用した兵器なのか。だが納得できる
なぜウォーロックがビームを使えるのか・・・これはネウロイの赤い部分の
ビーム発信機の技術の応用したという事なのだろう
「てかそれって敵の技術を応用しようとして失敗し暴走させ、挙句の果てには味方を攻撃?。」
今の情報ではそんな感じだ
それはいい、実験に失敗はつき物だから・・・だが
「その開発の口封じの為に501が解散?」
501を解散させたのは研究の露呈を隠すためだと中佐から聞いた
ミーナ「宮藤さんにも結構な圧力をかけて威圧してたわ」
それを自分のせいと思った芳佳は深く悩んでいたというのに
「・・・・・・・・・・」
駄目だ、もう我慢できない
ミーナ「フィリア・・・さん?」
「ふふははははははっ!!ふざけんじゃねぇぇぇぇッ!!」
皆に迷惑かけまくってしかも関係ない空母の人達にまで危害を加える兵器の開発?
トゥルーデ「ど、どうしたフィリア!?」
もはや害でしかなくなったアイツとアイツを作った研究主任、
全て噛み砕いてやる
「ミーナ中佐」
ミーナ「な、何?」
若干引き気味だ、でも関係ない
「アイツの解析・・・できます?」
ネウロイならばコアがあるはず、だが私にはコアが何処にあるかわからない
ミーナ「わかりました、美緒」
美緒「ああ、アレをやるんだな」
なんか合わせ技やるみたいだ
ミーナ「私達は解析中無防備になるので、各隊員は敵の攻撃をひきつけて」
一同「了解!!」
私は空母に向かった
RM「燃料気化貫通誘導弾使いますか?」
なんかRMが様子見として ”爆弾”を使ってくれるみたいだ
「ああ、でも追尾するのか?」
それは対地攻撃専用の物だが今、あの船は飛んでいる
RM「一応ロックは出来るみたいなんで、いけます」
よし、というかもはやアレは船じゃない気がする
「わかった、お願いする」
RM「了解した!!」
「皆、空母から離れて!!」
威力を知る私はみんなに退避の指示を出す
シャーリー「何をするんだ?」
「ええと・・・でかい花火をあげます」
トゥルーデ「わかった、各機退避しろ!!」
一同「了解!!」
皆が空母から離れる
それと同時にRMのF−2が空母の上空に移動する
それは投下型の誘導弾であるためミサイルのように横からでも敵に当たると言う訳ではない
RM「TGTロック、FOX3!!」
RMのF−2から投下された爆弾
それは敵の地下施設を攻撃する為に作られた貫通誘導弾だが
最近の地下施設の耐久度と規模がありえないほどに強化された事により
その地下施設を一発で破壊できる爆弾として
貫通誘導弾を大型化と、そこに以前より絶大な威力を誇っていた燃料気化弾の
炸薬を一体化。その結果世界最強の投下型爆弾が出来上がってしまった
ただその重量と、コストの面で運用できる機体は数少ない
そして圧倒的な対地、対艦レーダーと誘導性能を持つ機体は、
アメリカのF−16を元にして日本が魔改造を施した対地戦闘機
すなわちF−2ヴァイパーゼロしかない
そして今、ベルカ戦争でもお目にかかれなかった高コスト弾が
敵空母に向けて投下された
「・・・なんか勿体無いなぁ・・・」
若干ここで使うのが惜しい気がするも敵を倒さなくてはいけない状況
出し惜しみは敗北を招くという事を良く知る私達は
そのまま落下する爆弾を目線で追い
司令「3・2・1・・・インパクトッ」
司令の声と共に爆弾が甲板に当たる
ガギンッ
さすがに誘導性能を持っているとはいえネウロイの硬い装甲を貫く事は出来ない
爆弾は甲板に刺さった
「皆!!爆風に備えて!!」
その瞬間
ズドォォォォンッ
爆弾が起爆し爆風が船体を大きく包み込む
少し遅れて周囲に爆発の衝撃波が私に届く
「うおぁッ!?」
思わず体勢を崩しそうになったが何とか持ちこたえ
爆発を起こして煙に包まれている方を見てみる
悪くても半分は無いだろと思っていた私は驚愕した
「嘘・・・だろ・・・」
その煙の中から出てきたのは、ほぼ船体が無傷の空母だった
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