とある第6位の青髪ピアス 2話 |
青髪ピアスと同棲して、早1週間が経つ。
青髪ピアスの性格からして、アリスは家事に専念せざるを得ないだろう・・・
「ん・・・」
アリスは重たそうにまぶたを開け、すっかり明るくなってる部屋を見渡し、手元にある電波時計を見る。
現在時刻午前8時20分。
ちなみに、アリスの起床時間は午前6時30分。
「うあぁぁっ!?寝坊したっ!」
直ぐに青髪ピアスから買ってもらったベッドから飛び出し、急いで服に着替える。そして、ある事に気がついた。
(そういや、私あおの家で下宿してるんだった・・・前は6時30分に起きて英才教育がどうのこうのってあったけど、今は何もないや)
途端に恥ずかしくなり、アリスは顔を真っ赤にする。
そして、不意に、青髪ピアスのベッドの方を見た。そこには、月曜日にもかかわらず、青髪ピアスが寝ているではないか。
「ちょっ、あ、あお!!まだ寝てるの!?」
アリスの慌てた声に呼応して、悪い夢でも見ていたかのように思いっきりベッドから起き上がる
「うわぁぁ!?ど、どないしたん、アリスちゃん!?」
「あお、今日学校は?」
『学校』というワードを聞いた青髪は急に冷めた表情をして、
「あぁ、学校はあるよ」
「な、なんで学校に行かないの?」
「行かないんやない、行きたくないんや」
学校が誰よりも好きな青髪ピアスがだ。
そして再び青髪ピアスはベッドの中へ潜り込んでいった。
(あお、この一週間あれだけ楽しそうに学校に行ってたのに・・・)
このままでは重い空気に潰されそうになったので、アリスは話題を変えた。
「まぁ、学生の頃は行きたくない日の一つや二つあるからね!」
それを聞いて機嫌を取り戻した青髪ピアスがニコっと笑って、
「うん!まぁ、今度からはサボってもアリスちゃんがおるから寂しくはないんやけどね〜」
「っ、煩悩有り過ぎ」
今にでも飛びかかりそうな青髪ピアスを頭部へのチョップで制圧する。
「さて、私は今日の晩ご飯の調達に行ってくるから、留守番よろしくね」
「おう」
アリスは仕度を終え、玄関を出ていった。
青髪ピアスはそれを確認すると、妙に険しい顔つきになり、ベッドに再び潜り込む。
「今日は、世界で一番『最悪な日』や・・・・・・」
こう、小さく呟いていた。
*************
「今日は皆さんの大好きな『能力測定』の日なのですよー」
身長135cmというミニ教師は教壇に立ってそう話すと、クラスは「えー」という声でざわめきたつ
それには参加していない上条は机に座りながら、
「今日は青髪がいないからみんな言いたい放題だな」
すると、隣にいる金髪にサングラスの筋肉質の男は
「そうだにゃー、あんだけ学校&小萌センセイ好きな奴がこの日だけは来てないんだにゃー」
二人の小声にならないささやきを聞いた小萌先生は青髪ピアスの席を深刻そうに眺めて、
「今日も、青髪ちゃんは来てないのですか・・・」
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青髪ピアスの2話です! | ||
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