IS 最速最高の元槍使い 〜プロローグ〜 |
…暗い…くらい…暗い…
戦場(ここ)は終わり
そして始まりの戦場(ばしょ)
一つの炎(いのち)が終り、新たな炎(いのち)へと輪廻(まわ)る
此処にも、その流れに乗ろうとする者がいた
その躯体(からだ)からは血(おもい)が流れ
その瞳(こころざし)が失われ
その手(あたたかさ)が無くなり
その心(せい)がナクナリ
まさに炎(いのち)が終わりかけていた
その者の名を
『クー・フーリン』
その手には、彼の武器であり唯一の相棒の
『ゲイ・ボルグ』
が握られていた
彼はこの戦場(ばしょ)で炎(いのち)燃やし
その顔には、仲間を守り切った誇り(えみ)を称えて逝った
彼の物語は此処から始まった
真っ白な世界
世界というよりも部屋と言ったほうが正しい大きさであろう
そんな中、彼は一人その手に武器(あいぼう)持ち佇んでいた
Side主人公
私はさっきあの場所で、死んだと思ったんだがどうにも世界は私が嫌いらしいな
「おいっ!」
「ッ!?」
私は武器(あいぼう)を構えいつでも戦える準備をする
この、緊張のなか目の前の男は
「はっははははっ!そう身構えるな俺は敵じゃねぇよ」
なんて笑いながら言ってきた
「そんな言葉を信じられると?」
私は武器(あいぼう)構えたまま問い、相手を観察する
「まぁ、そりゃそうか!
さて、どうやって伝えるかなぁ〜…」
目の前で悩みだした男
見た目は、豪快そうな筋肉隆々の大柄
その顔に笑みは浮かべてはいるが、一切の隙は見当たらなく
身にまとっている服は、純白
簡単に言ったら、…ドコカノF○teノ狂戦士ミタイダ
………はッ!?どこからか電波が
気にせずいってみよう
「おう!そうだそうだ!!」
「っ!?!?」
「そうびびんなって
単刀直入に言うぜ!
そのまま転生しやがれってんだこの野郎!!」
「は?」
あまりにいきなり過ぎて私はついていけなかった
散々敵を殺し、この真っ赤に染まった手の私みたいな奴を何もなく転生だと
「ふざけるな!」
「ふざけてなんていないぜ。
俺はいたって大真面目さ。
今までお前は自身を殺して、他者のために強くなり、他者を守るために殺してきたんだろ
なら、自分のために生きるために転生させてもいいかなって思ったわけよ」
私は目の前の男を睨みつけながらこの言葉を聞いた
確かに私は今まで他者のためにやってきたのかも知れない
だが、それは自己満足だ
いや、自己満足でなく見返りを求めていたのかも知れない
両親からもらえなかった「アイ」というものを
「おいおい何シミったれてんだぁ?
そんな辛気臭い顔はやめろ
おっと、そういや自己紹介がまだだったな
俺は神だ」
なんて、ドヤ顔で言い放ってきた
Side主人公
「は?」
あいた口がふさがらないとはこのことだろう
いきなり出てきて、笑って、転生しろと言ったこの男が神だと!?
それこそ
「ふざけるな!」
「だぁかぁらぁ
ふざけてないっつの!
俺はずっとお前を見てきたわけよ
お前の生き方あまりに損だからな
自分のために生きずに他人のためだけに生きるなんて…な」
なんて最後のほうはさっきまでの勢いが嘘のように哀愁を漂わせながら言葉を吐いた
私はそんな自称神に少し警戒をといて
どんな言葉をかけようか悩んでいると
「バァ〜カ!
俺がそんなに暗くなるかよ
ただ、てめぇの転生に関しても俺の自己満足さ」
「くっ、私の気遣いをかえせ!」
「いいぜ、そんな感じで次の人生も生き抜いて見せてくれよ!
ぜってぇに他人の為に身を捨てろとかはやんなよ」
豪快に、だがそのものの心の良さがわかるような笑顔を
私を祝福し送り出してくれる笑顔
まるで、子を見送る父のような
「なぁ、聞いていいか?」
「お?なんでぇなんでぇ」
「『俺』がこれから生まれる世界はどんな世界だ?」
私が…いや『俺』が新たな一歩を踏み出すために今変えれるもの変えてみた
我ながら違和感があるな
「お前行く世界は、まぁひとつ言っておくと女尊男卑があるかな?
あと、いい女が多い」(笑)
「は?」
「まぁ、そこはいいとして、転生に当たってお前にいくつか能力つけようと思う。
てか、つけるからあきらめろ
まず初めに、今のお前の身体能力
次に、武器創造
そいで、主夫能力
あ〜後は適当につけとくわ」
「いや、適当ってどうy」
『俺』の足元が無くなり浮遊感が襲った
不甲斐ないが『俺』の意識はそこで無くなった
Side神
さてあいつは転生させたし後はてめぇ次第ってことだ
「頑張れよ」
息子よ
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にじファンからの移転です 3話ぐらいまとめて更新します |
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