魔法少女リリカルなのは〜ゼロから始まる転生者達〜第2話 「転生と決意その1」
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……ん?

 目覚めてみるとそこは和室だった。五畳半の広さでちゃぶ台があった。後、僕の体の上にはタオルケットが掛けられていた。

 とにかく自分の顔を確かめるために鏡を探して出入り口と思われる((襖|ふすま))を開けた。

いや、正確に言ったら感覚的にその襖を開けた。まっすぐの廊下と左手には階段がありその階段を降りていった。トイレに行けば鏡のひとつぐらいは見つかるはずなのに、と階段を下りるときに思った。だが自分の体は、トイレへ行くよりも下へ降りていくほうが良いと動いたのだ。

 階段を下りるとそこは居間だった。横長ソファーにダイニングキッチン、テーブルとごくごく普通の家庭にある家具がきれいに配置されていた。

ソファーの横のテーブルに縦長の調度品があったので取ってみるとそれは鏡であった。自分も顔を映してみると、やや長いショートヘアーに子供にしては少々大きい鼻、眼は茶眼と子供にしては整ったほうの顔であった。僕は前世の顔を探ってみた…たぶん、たぶんだがこの顔と同じだと思う。

 僕は転生をしたということは知っている。しかし前世の記憶はほとんどと言っても過言ではないほど記憶がない。付け加えて言うと、ここは「リリカルなのは」の世界ということは知っているが、どんな内容かは微塵も覚えていない。その出てくるキャラも。

 ん?きらりと光る髪の毛があった。その毛があった場所を見てみると、黒髪の中に違う毛があった。レモンイエローの毛であった。

ガチャ。

「はいはい、オムツが気持ち悪いのね。今取り替えるから。あら((満|みつる))今起きたの?」

「あ、お母さん。おはよう。」

 -お母さん-僕はそう言った。そうこの人は僕の母である。さっき見た毛と同じレモンイエローの髪で親子と思える可能性があるがそれでも僕は何の疑いも無くお母さんと言った。おそらく脳に僕の母であると刷り込まれているのであろう。まあ、小さい子がひとりで生活とか無理があるしね。

「おはようって、もう夕方よ。」

「びえ〜ん」

「はいはい待っててね((育|いく))、今オムツを取り替えますからね。」

 育、髪の色が母と同じレモンイエローだから僕の弟であろう。とりあえず家族構成を探らないと、どこかに写真たてとかないかな。と高いテーブルのほうにあるのかなといすに登ってみた。テーブルを見てみると運良く近くに写真たてがあった。その写真には僕、育、母さんそして僕と同じ鼻と黒髪の男性、僕のお父さんであろう。どうやら僕の家族は4人家族であるようだ。

写真たてから目を離してみると、その近くに五角形のカードがあった。それに触れてみようとしたら、

「満、それに触ってみたいの?」

 母が尋ねてきた。もちろん興味があったので、「うん」と言った。

「じゃあ落とさないように気をつけてね。でも満に動かせるほどの魔力があるかしら。」

そのカードを手にとって見ると

リイィィィン  〈Hallow.What do you name?〉

 へぇ?え、え、カードが喋った!?え、え〜と何て言えばいいんだろう。

すると母が近づいてきて、

「名前を言うのよ。」

名前?満ってしかわからないんだけど。すると母が、

「((冨士ヶ崎 満|ふじがさき みつる))です、って言うのよ。」と助け舟を出してくれた

「冨士ヶ崎 満です。」

〈All right my master.〉

「まあ、満は私の魔力を受け継いでいるのね。」

 魔力?どういうことなのだろう。そもそもこのカードはいったいなんだろうか。

「満、私はね。魔導師っていう、魔法使いなの。でこれはデバイスといって魔法の発動をサポートする端末であって相棒でもあるの。お母さんはこれを作る技師だったの。このデバイスは私が最後に作ったものだけど、満に渡すわ。」

母さんはそのデバイスを僕に渡した。

「この子の名前はエイド。みんなを助けるという言う意味よ。そうだ、満の魔力を測らないと、エイド、満の魔力はどのくらいなの?」

〈OK.Measure.〉僕の魔力っていったいいくらなのかなぁ。

〈Finish.My master is magical rank C.〉

C、エイドはそう言った。Cって大きいのかな少ないのかなぁ?

「Cかぁ。お母さんも19歳ぐらいでそのくらいだったからねぇ。まあ、AAAとかSだったりしたら驚くけれど。ああでも、Cはいいほうよ武装局員の隊員ぐらいの力があるから誇ってもいいわよ。」

「う、うん。」

 う〜ん、まあまあ強いってことは、わかったけれど比較対象の武装局員ってなんだろう。あっ、もしかしたら前世の記憶にこの世界の情報が残ってあるかも。

 そう思い、僕は前世の記憶を探ってみた。……思い出せない。何とか出てきたのは、白いベットに寝ているところとカレンダーに17と赤い丸が書いてあるシーンぐらいだった。

「あら、わかり難かった?まあ5歳児が全部理解するのは難しいからね。あと、魔法を使うときは人がいないところでやってね。面倒なことになるから、お母さんとのやくそくよ。」

あっ、母さんが僕に何か約束したみたいだ。えーとたしか人前で魔法は使わないってことだよね。「うん。やくそくする。」すると僕の脳裏に何か浮かんだ。

 

 ・・・男の人と髪の長い人がいる。男の人はボロボロで、血も出ている。その男の人は胴体が長い赤い怪物を出した。

 しかしその怪物は、髪の長い人が繰り出した刃(やいば)によって切られた。その後髪の長い人は手を前に出し、

「約束のものをいただいていくぞ。」・・・・

 

 はっ、今のはもしかして前世のリリなのの情報!もしかして僕もあの男の人のようにやられてしまうのだろうか。だとしたら、強くならなくては、自分を守るために。

「お母さん。」

「ん?なに満?」

育を抱いている母さんに、「僕に魔法を教えてくれない。」と言った。

いいけど、お母さん忙しいからあんまり教えることができないけどいいかしら。」

許可が出たので返事を返した。

「うん、いいよ。」

いつ来るかわからない脅威に負けないように強くなろう。

 

第一話 「転生と決意その1」終わり

説明
転生者一人目です。この子が中心に書かれるでしょう。他の転生者にも家族はちゃんといます。
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