魔法少女リリカルなのは〜過去に縛られし少女〜  第十二話
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「うーん……眠い……」

『マスター。辛いかもしれませんが、頑張ってください』

「はぁ……わかってるよ」

私はため息をついた。

今の時間は午前三時。

いつもなら完全に熟睡している時間だ。

にもかかわらず私は眠気と戦い、机に向かい必死に考え事をしていた。

何故こんな時間にそんなことをしているのか、それは全てはやてによる一言によるものだった……

 

 

 

夕食を外で買ってきた私は途中でなのはとはやてに偶然出会ったことがきっかけで、外のベンチで食事を済ませていた。

そこまではなんの問題もないはずだった。

だが食事をすませ部屋に戻ろうとした時、はやてはとんでもないことを言い出したのだ。

「そういえば、リリスちゃん。もう明日やけど、副隊長としての挨拶はもう大丈夫?」

私は凍りついたように立ち上がろうとした態勢のまま固まった。

「……なんのこと?」

「えっ? 今の言葉通りやけど……」

「……そんなの聞いてない」

「なのはちゃんから、聞いてない?」

「ふえっ!? 私は話してないよ。だってはやてちゃんがやっぱり自分から話すって言ってたから」

……どうしてだろう?

凄く嫌な感じがする。

背中にも変な汗をかいてきた。

「えっと、つまりリリスちゃんは何も知らないと?」

「うん、知らない」

辺りが静けさに包まれた。

先程までは三人で楽しく話してたのに今は全くそんな雰囲気ではなかった。

「……はやてちゃん、どうするの?」

なのはの言葉はそれだけで人を凍りつくすように冷たかった。

「えっと、どないしよ?」

「はやてちゃん!! そんな冗談を言ってる場合じゃないでしょ!」

「じょ、冗談やないんやけど……」

「だったら尚更悪いよ!」

「堪忍してや〜。それでリリスちゃん。ここは無理を承知で言うんやけど明日までに挨拶を考えれへん?」

「……本気で言ってる?」

「うっ、本当に堪忍や〜!」

「あっ、はやてちゃん! 逃げちゃダメ!」

「ちょ、ちょっと待って! 二人とも!!」

待つはずもなくそのまま二人は走り去ってしまっていた。

私はその場に残され一人佇んでいると、今の状況がかなりまずいのではないかと思い始めた。

「……どうすればいいと思う?」

私は自分の((愛機|にデバイス))向かって問いかけた。

微かな希望を抱いて。

『……急ぎ部屋に戻るべきかと思います』

この瞬間、希望は打ち砕かれたのだった。

 

 

 

こんなことがあり、こんな時間まで考え事をすることになったのだ。

そもそも私はこんな経験をしたことがない。

だから何を話せばいいのかがわからない。

そんな私が良さそうな案が簡単に出るはずもなく、未だに全くと言っていいほど考えはまとまっていなかった。

さらに情けないことに疲れが溜まっているからか、眠気が酷く今にも眠ってしまいそうだった。

(……こんな気分じゃダメだな)

ここで私が弱気になっても意味はない。

今やるべきことは一刻も早く新部隊の挨拶を考えることだ。

私は自分の頬を軽く叩いて気合を入れなおした。

そして再び考え始めたのだが、ここでまたとある問題にぶつかった。

何を話せばいいのかわからない……

これではまた最初に戻っただけだ。

「はぁ……」

私は再びため息をついた。

『マスター、私から一つだけ助言があります』

「助言?」

この状況から抜けられるならどんなことでも聞きたかった私は大人しく聞くことにした。

『一言で言ってしまうならば、そんなにも悩む必要なんてありませんよ』

「どういうこと?」

『マスターは難しく考え過ぎです。副隊長としての挨拶など関係なく、マスターが思っているままのことを伝えればいいのです』

「私の思っていること?」

『はい。マスターはこのような立場に立つと決めたきっかけとなった思いがあるはずです』

私の思い――それは自分を信じてくれているなのはたちの為にも、自分にできることがあるならやり遂げたいと思ったから。

それが私の嘘偽りのない思いだ。

『思いだしたようですね。後はそれを言葉にすればいいだけです。それは副隊長としてのマスターが抱いている思い。充分なものだの思いませんか?』

「……私は知っていたんだね」

最初からこんなことで時間を費やす必要などなかったことを私は気付かされた。

自分の思いがそのまま悩んでいたものの答えになっていたのだから。

「……あれっ?」

ふと不思議に思った。

この子はこの様子だと最初からこのことを知っていたようだ。

だったらどうして最初から言ってくれなかっただろう。

「……ねえ、エターナルパルス」

『最初から助言をしなかった理由ですか?』

何も言っていないのにどうしてわかるのか不思議だ。

そんなに私の考えってわかりやすいのだろうか?

……まあ、気付かれているのなら隠す必要もないだろう。

「教えて」

『最初から私が何もかも言ってしまったらマスターの成長になりません。ですからあえて何も言わずマスター一人に考えさせたのです。これが理由です』

「……理解は出来た」

『その言い方では、納得されてはいないようですね」

「……うん」

この子からしてみれば全て私のためを思ってのことなのだろう。

その気持ちは受け取ることにする。

けれど今日は色々あったから疲れがたまっていた。

この子の言ったことを素直に納得できるほど今の私は心が広くはなかった。

『すみませんでした。本当は少し後悔しています。楽ではなかった一日を過ごしたマスターに無理をさせたことを……』

……そう思った矢先にこんなこと言わないでほしい。

私は基本的に甘いのだから、こんなことを言われたらすぐに許してしまいたくなってしまうではないか。

(でも私がここですぐ許すのは何だか悔しい)

そう思った私は、ささやかな復讐をすることにした。

「……ずるい。そんな言い方」

『すみませんでした』

「はぁ……いいよ。許してあげる」

『いいのですか?』

「そんなに怒っているわけでもないから。それにエターナルパルスが弱気になるなんて滅多にないもの。そこまで気にしてるなら許さないのは可哀そうかなって」

『……マスター、一つ勘違いしています。私は弱気になどなっていません。自分が犯した過ちを謝罪しているだけです』

「そう? 私はそう見えたけど?」

『……気のせいです。ですからあまりおかしなことを言うのはやめてもらいたいです』

「わかった。そういうことにしとくよ」

今の私は少し意地悪そうな笑みを浮かべていると思う。

何故なら私の演技で少しだけ焦っているような口調で話しているこの子をが新鮮だったからだ。

上手くこの子が焦った様子を出すかどうかはわからなかったが、上手くいったから私的にはよかったと思う。

この子にしてみればあまりいい気分ではないかもしれないが、この程度のささやかな復讐なら許されるだろう。

とまあこの子をからかうのはそろそろやめて、真面目に本題の方を考えた方がいいかもしれない。

さっきまでは話してたからかまだ眠気には余裕があったが、ここにきて本格的に眠くなってきた。

時間を見ればもうすぐ四時になろうとしていた。

これでは眠くなるのは当然だろう。

「寝る時間が無くなる前に、早く決めないと」

『まだお休みにならないのですか?』

「うん。この部隊に対する自分の気持ちを伝えればいいのはわかったけど、それだけじゃ私がどういう人間なのかわからないから、それを知ってもらわないと」

『その様子だともう私からの助言はいらないようですね』

「大丈夫。すぐにまとめられるから」

『わかりました』

私はそれから自分なりにまた考え、とりあえず対して時間もかからずに考えをまとめることが出来た。

今の時間からして眠れる時間は一時間ほどだったが、今の私にはその一時間が貴重なものだった。

これ以上休む時間が無くなる前に私はすぐさま寝ることにした。

こうして日にちは変わってるが私にとっての長い一日は幕を閉じた……

 

 

 

翌朝、私は思いもよらない人物によって起こされた。

「リリスちゃん。起きて!」

「う〜〜ん、だれ?」

「なのはだよ。起きて、リリスちゃん!」

「なのは……どう、して……」

ここにいるの? そう続けるはずだったのだが、あまりの眠さにそれだけのことを喋るのも億劫だった。

「眠いのはわかるけど、起きて!」

「う、ん。わかった…………すぅ〜〜〜」

「わかったって言って、そのまま寝ないでよ。リリスちゃん!」

(ごめん、なのは。私、目覚め悪いから)

喋るのが億劫だったため、心の中で私はなのはに謝った。

「リリスちゃん。本当に早く起きて! 時間がないの!」

なのはの声はかなり焦っているように聞こえた。

そして時間がないという意味。

私は眠い目をこすりながら時間を見てみた。

時計に表示されていた時間は、8時50分。

確か新部隊の挨拶は9時からだったはず。

ここから導き出せる答えはただ一つだった。

「ね、寝坊!!??」

眠気など一気に冷めた。

「リリスちゃん、急いで!」

「わかった! なのはは先に行って!」

私はそれだけ伝えるとなのはの返事も聞かず、ベッドから飛び起き最低限は必要な身支度をし始めた。

途中なのはは何か言っていた気がするが、余裕がなかった私は聞いている暇などなかった。

とりあえず最低限な準備が終わって部屋を出ようとした時、ふと疑問に思ったことがあった。

「……ねえ、エターナルパルス」

『何でしょう?』

「どうして起こしてくれなかったの?」

『その問いの答えは昨日もしましたが?』

「……そう、だったね」

予想通りの答えが返ってきて、私は昨日と同じくどうしてか納得がいかなかった。

まあでもこのもやもやとした気分はとりあえず無視しよう。

とにかく急ぐ。

今はそれが何より大事なことだ。

そしてようやく部屋を出ようとした時、ここで私は新たな問題に直面した。

何処に行けばいけばいいのかわからなかった。

でもこんな所で止まってるわけにもいかない。

とりあえず誰かに聞かないと。

(さっきなのはが言ってたことって、このことだったのかも……)

私は人の話を聞かなかったことを少し後悔した。

「あっ、リリスちゃん! 準備できた?」

部屋を出るとそこにはなのはがいた。

どうやら待ってくれていたらしい。

「なのはがどうして?」

「さっきの私の話、聞いてなさそうだったから待ってたんだよ。そんなことより急がないと!」

「あっ、うん……」

お礼を言う暇もなくなのはは行ってしまったので私も急いで後に続いた。

そして結果を言うなら、時間には間に合った。

9時ちょうどにはついたのだから、間に合ったと言っても間違ってはいないだろう。

ただ誰かを指揮する立場になる人間としては、こんな時間に来るのは正しいことではないだろうが。

その証拠に私が指定の場所に着いた時、まず最初にヴィータの怒りの言葉が飛んできた。

「なんで今日みたいな日に遅れるんだよ! 少しはこれからのお前の立場を理解しろ!」

「ごめん……」

いい返す言葉もない。

さすがに今日のは許されることではないだろう。

副隊長なんて立場につくものが寝坊して遅れましたなんて洒落にならない。

そんないい加減な人間についていくことになれば、新部隊の人たちはたまったもんじゃないだろう。

私は自分のミスにで少し落ち込んでいた。

「ヴィータ、それぐらいにしとき。今回のリリスちゃんの原因は私にあるんやから、それ以上言うのは可哀想や」

そんな時だった。

はやてが止めに入ってくれたのは。

「はやて?」

「……ごめんな、リリスちゃん。昨日になっていきなりあんなこと伝えて」

「それは、もう大丈夫だから」

「なら、良かった。それとヴィータの言うことは気にせんでええから。あと部隊の皆には急用で少し遅れるって伝えたから、もう悩まなくても大丈夫やから」

「……ありがとう」

「礼なんてええよ。もとはと言えば私のせいなんやから」

「そうだとしても、はやてがフォローしてくれたのは嬉しかった。だったら礼を言うのは当然のことだから」

「まあ、そういうことにしとこか。それじゃ、皆そろそろ行こうか?」

その言葉に私を除く他の皆が反応していた。

「ちょっと待って。新部隊の人たちって何処に集まってるの?」

私たちが今いるのは少し広めのフロアだった。

小規模な部隊ならこれだけのスペースがあれば充分なはず。

にもかかわらず私がなのはに連れられここに来た時は新部隊の人たちは誰もいなかった。

だから何処にいるのか聞こうとは思ったのだが、その前にヴィータの怒りの言葉が飛んできたから聞いている暇がなかったのだ。

「あっ、そういえばリリスには伝えてなかったね。実は予想より多くの人たちが集まったから場所を変更したんだ」

フェイトの説明をうけ私は納得しかけたのだが、ふと思ったことがあった。

ここに治まらないだけの人数が集まったというなら、それはもう小規模とは言えないだけの人数だ。

それだけの人数が集まったとしても本当に経験を積ませることなど出来るのだろうか?

あくまで予想だが、経験のない新人が大勢いたところで捜査が順調に進むとは思えない。

はやては何故、それだけの人数を受け入れたのだろう?

「何を考えている?」

そう声をかけてきたのはシグナムさんだった。

特に隠す必要もないから正直に考えていることを話すことにした。

「なるほど。お前の言いたいことはわかった」

「どうしてはやてはそれだけの人数を……」

「それだけ新人達が強い思いを抱いているということなのだろう」

「……どういう意味ですか?」

「今回の部隊は事件の捜査を体験させるという名目で新人を集めたが、事件が起こったら捜査だけで済むとは限らない。これがどういう意味かわかるか?」

「……場合によっては、戦闘などもあり得るってことですか?」

「そうだ。事件とはそういう危険性が必ず付きまとうものだ。例え新人が参加するこの事件にしたってそれは例外じゃない」

「……はい」

「だからこそ主は新部隊の設立を考えたのだろう。リスクが高い分、得るものは大きいはずだと信じてな」

「……そして新人の皆はそれを知っているうえで、この部隊に参加した。そういう意味ですか?」

「ああ。それが私の言う強い思いの意味だ。納得できたか?」

「……正直に言うならば、その考えには少し納得できないです。けれど新人の人たちが考えて決めたことなら、私は納得するしかないと思います」

「ふっ、そうか……さて、もう話してる暇はないな」

シグナムさんの言うとおり、もうそんな暇はなかった。

もう目の前には、大勢の人が並んでいる。

その数に私は少しだけ圧倒された。

「皆、待たせて悪かったな。これから私たちからの挨拶があるからもう少しだけ頑張ってや」

緊張感のない話し方に戸惑ったのは私だけではないだろう。

こんな場でそんな話し方でいいのかと思ったが、その話し方のおかげで不思議と緊張感が薄れたのだからまあいいのだろう思うことにした。

そしてなのは、フェイト、はやての三人の隊長による挨拶が終わり、副隊長のシグナムさんとヴィータも終わった。

そしてようやく私だ。

『マスター。頑張ってください』

「大丈夫だよ」

だから見ててね皆。そしてエターナルパルス。

私は落ち着いた表情で新人たちのほうを向き、ゆっくりと話し始めた。

 

 

「皆さん、初めまして。副隊長の任を受けた、リリス・フェイラーゼと申します。これから私は皆さんに伝えことがあるので聞いてください……私はこのような立場にいますが、まだ自分が副隊長として全うできるかと言われれば、自信を持って答えることはできません。ですがそんな自分に、私になら出来ると言ってくれた人がいます。その思いに応えたい。私にできることがあるなら自分を信じてくれている人たちの為にもやり遂げたいと、そう思っています。ですから皆さん、私のことを信じてください。私はその思いに応えるために精一杯の努力をし、信じてくれている皆さんに必ず答えますから……これで、終わりにします」

 

 

私は自分の思いを素直に伝えた。

これで信頼を得られないようんだら、私の思いはまだ弱かったということなのだろう。

だがそんなことを考える必要はなかったようだ。

これだけの大勢の人が、拍手をしてくれている。

私は皆に認めてもらえたようだ。

そして間もなく私たちの新部隊の挨拶は終わった。

「リリスちゃんの言葉、凄くよかったよ」

「さすがリリスだね」

「いや〜、正直ここまでとは思わなかったわ」

「まぁ、悪くはなかったぞ」

「お前の言葉は私たちもしっかりと受け取った」

……ここまで言われると、少し恥ずかしいからやめてほしいのだが。

でも褒められたことはうれしかった。

「ありがとう、みんな」

だから私は素直にお礼を言うことにした。

「それじゃ、みんな仕事に戻るで。あっ、リリスちゃんは今日はお休みでええから」

「えっ、どうして?」

「寝不足やろ? だから私が休みにしといた」

その心づかいは、正直かなりうれしかった。

まだ昨日の疲れが取れていないようで、体はかなりだるかった。

休めるなら休んでおきたい。

「それじゃ、リリスちゃん。きちんと寝るんやで」

「……はやてちゃんが言う台詞じゃないと思うよ?」

「そうだよ、はやて。もうこんなミスしないように」

「わかってるって。ヴィータにシグナムも行くで」

「ああ、わかってる」

「いま、行きます」

なのはたち五人はそんな感じで戻って行った。

「ふぅ。じゃあ、戻ろうか?」

『はい。マスター』

私も部屋に戻ることにした。

その時だった。

視界の端にあり得ないものが映った。

「えっ?」

私は目的のほうへと目を向けた。

他の誰かが見たとしてもそれは、普通の女性に見えるだろう。

だが私にとってその女性は、私のよく知っている人物だからこそあり得ないのだ。

気付いたら私は駈け出していた。

そしてその女性の肩を掴んでいた。

「あっ、リリス副隊長。私に、何か?」

私のしっている人物と声まで同じだった。

私の目の前の女性の顔を良く見た。

綺麗な顔立ちをしている。

髪の色は黒で眼の色はブルー。

本当にあの人と瓜二つだった。

「あの、リリス副隊長?」

「……名前を、聞いても?」

「あっ、はい。アリエス・エスベラントと申します」

「年を、聞いてもいい?」

「今年で15になります」

当たり前だけど、違う。

私の知っている人と名前も年齢も違う。話し方だって違う。

なのに姿形が、声までもあの人と同じだ。

「副隊長。どうかしましたか?」

「……なんでもない。呼びとめてごめん」

「いえ、大丈夫です。それでは、失礼します」

彼女はそのまま戻って行った。

私はその場に残り、気付けば周りには誰もいなくただ一人で茫然としていた。

「どう……して? あの人、お姉ちゃんと……」

アリエスと名乗った女性は、大切な人と同じ顔をしていたのだ。

そう、お姉ちゃんと同じ顔を……

「アリエスさん。どうして、貴女は……」

それから程なくして私は部屋に戻ってきたが、心が落ち着くことはなかった。

(どうしてなの……?)

私は部屋で眠りにつくまでの短い時間、その言葉が頭から離れることはなかった……

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第十二話です。
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