IS<インフィニット・ストラトス>with LN<リリカルなのは>第十話 |
第十話 小さい頃を思い出すとちょっといや、かなり恥ずかしい
放課後の第三ISアリーナ。
俺はセシリアと簪にISの操作を教えている。
が、今日に限っては簪がいない。
おそらく先程の一件、一緒に訓練していたらフェアじゃないという発言が発端だろう。
まあ、簪、それに本音は魔法の方の訓練もある。
簪にはちょうどよかったんじゃないかと思う。
そして気のせいなのかセシリアのテンションが異常に高い。
なんかブツブツ言っているのが聞こえる。
「一夏さん..........二人................奪う.........フフフッ..........」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!
軽く目が逝ってるんだけども!
てか、俺何を奪われるの!?
「(スノウ!助けてくれ!セシリアが何か怖い!)」
[(マスター...................................................................................................................自業自得です...............)]
「(なんでそこまで溜めてからの発言!しかも自業自得ですって俺何かした!?)」
俺はセシリアに対して何もしていないはず俺がこんな目に遭う理由なんて無いはず。
[(..............................いや、むしろ何もしないからそうなるんじゃないでしょうか)]
スノウが何か言っているが聞こえない。
今はこのセシリアをどうにかしないと!
と、考えていると
「一夏。私もいるぞ」
すると聞き覚えのある声が聞こえた。
声のした方を見る。
そこにいたのは量産型IS『打鉄』を身に纏った箒がいた。
「し、篠ノ之さん!?どうしてここにいらっしゃいますの!?」
あ、セシリアが正気に戻った!
箒、このときほどお前に感謝したことはないぞ。
「どうしても何も、私も一夏と訓練するに決まっているだろう」
箒の『打鉄』を装備しているのを見るとラストサムライみたいに見えてくる。
はい、そんなことを思っていると睨まれました。
前言撤回します。
箒、怖いです。
「くっ、こうも簡単に訓練機の使用許可が降りるとは..........」
何故かセシリアは悔しそうにしていた。
「では一夏。早速始めるとしよう」
そう言って箒は刀型近接ブレードを展開し構える。
「お待ちなさい!一夏さんと訓練するのはわたくしですわ!」
そこにセシリアが割ってはいった。
「ええい!邪魔な!」
箒は近接ブレードでセシリアに斬りかかる。
「訓練機に遅れをとるほどわたくしは甘くありませんわ!」
セシリアは展開したショートブレード『インターセプター』で攻撃を受け流し、そのまま『スターライトmkV』で射撃をする。
____________なんか試合始めちゃってるし..........
「そんな射撃など、当たらなければ関係ない!」
「くっ.....それならこれはどうでしょう!『ブルーティアーズ』!」
「なっ、厄介な.....!だがこの程度一夏なら簡単に乗り越える!」
「そんな!『ブルーティアーズ』を一機破壊したですって!?.........しかし、わたくしだってあの時のわたくしよりも成長してるんでしてよ!」
なんか二人ともいい戦いしてるなー....................俺無視して..........
そんなことを考えている間にも箒とセシリアの戦いは白熱していく。
[(マスター、ドンマイです..........)]
スノウの同情が痛かった。
「今日はこの辺りで終わりだな」
俺がそう言うと目の前で肩で息をする二人、箒とセシリアが俺を涙目で睨んでくる。
「い、一夏..........もっと加減をしてくれてもいいだろう..........」
「そ、そうですわ..........一夏さん強すぎですわ..........」
「ほう、俺を無視して勝手に戦い始めた奴らが何を言ってる?」
『うっ』
箒とセシリアは図星だったのかのように反応した。
あの後、俺は流石に我慢の限界が来たので戦っている二人に乱入してそのまま二対一の戦いに持ち込み戦った。
もちろん俺が圧勝だったが。
[(マスター、鬼ですね..........)]
いやいや、こんなの去年の千冬姉や士郎さんのに比べれば極楽浄土だって。
「ほら、さっさと着替えて飯食いにいくぞ」
俺はそう言ってピットに戻る。
箒とセシリアはそれに了承して俺とは違うピットに戻った。
「あぁ、疲れた」
俺はISを解除し近くにあったイスに座る。
[(全然そうは見えませんが?)]
スノウがそう言ってきた。
「そうか?」
[(はい、というかマスターが疲れるくらいの訓練ってあの三人との訓練以外にあるんですか?)]
「(千冬姉と士郎さんと柳韻さんの訓練はな..........)」
あれは訓練というより戦争ってのが合っているかもな。
[(あの訓練に耐えられるのはマスターくらいしか居ないと思うんですが)]
耐えられないと言うが実際俺と千冬姉、士郎さん、柳韻さんが全力で戦ったら(俺と千冬姉は魔法を使わないで、士郎さんと柳韻さんは気力を使わないで)その戦った場所が原型を止めない。
だから戦うにはあの二人のマッドサイエンティスト、篠ノ之束とジェイルスカリエッティが必要になってくる。
まあ、そんな訓練もうやることは無いだろうけど..........
[(マスター、誰か来ますね)]
スノウはそう言って念話を切る。
「一夏っ!」
そう言って入ってきたのはスポーツドリンクとタオルを持った我がセカンド幼馴染み、凰鈴音だった。
「はい、タオルにスポーツドリンク」
そう言って俺に渡してくれる鈴。
「サンキューな、鈴」
タオルで汗をふいてから、ゴクゴクとスポーツドリンクを飲む。
うん、冷えていてうまい。
え、ぬるいスポーツドリンクを飲まないのかって?
まあ、たしかにそっちの方が体にはいいんだろうがさ。
普通に冷えていた方がうまいだろう。
「ね、ねぇ、一夏さぁ、やっぱ私が居ないと寂しかった?」
鈴はもじもじして聞いてくる。
「当たり前だろ。四年も一緒にいたんだから寂しいに決まってるだろ」
「なっ///....................寂しかったって思ってくれてたんだ..........」
鈴は何故か顔を赤くしていた。
途中声が小さくてよく聞こえなかったが。
「どうした?鈴。熱でもあるのか?」
俺は鈴の額に手を当てる。
スポーツドリンクを持っていたため手が冷たくなっていたため冷やすにはちょうどいいだろう。
「ひゃっ///」
鈴は冷たかったのか変な声を出していた。
「熱はないな..........ってどうしたんだよ。そんな黙りこんで?」
俺が手を離すと鈴は汐らしく顔をうつ向かせスカートを掴んでいた。
心なしか顔が赤くなっている気がする。
「い、一夏.......」
「ん?どうした?」
俺がそう言うと鈴は顔を上げてこちらを上目遣いで見てくる。
顔を赤くしていた鈴はなんかこう__________可愛く見えた。
(ヤバイな、あれだな。俺の幼馴染みがこんなに可愛いわけがないってやつだな)
実際、いつも元気な鈴がこう汐らしくなるとギャップがあってそう見えてしまう。
「そ、その、昔した私との約束覚えてる?」
「約束?」
「う、うん..........覚えてるよね?」
鈴は絞り出すように声を出していた。
たしか小学校の時にそんな約束したような..........
「たしか、鈴の料理の腕が上がったら毎日酢豚を食べてくれるってやつか?」
「そ、そう!」
どうやら正解らしい。
てか
「なぁ、その約束ってさ、どっちの意味なんだ?飯を奢ってくれるってやつか?それとも__________」
と、俺が続きを言おうとすると
「そ、そう!そういう意味!」
鈴は顔を赤くし声を大きくしてそう言った。
「だよな。てっきり毎日味噌汁を〜の下りかと思ったよ」
「あ、当たり前じゃない!料理って他の人に食べてもらったら上達するっていうじゃない!だから、それよそれ!」
鈴は声を大きくしてそう言った。
[(まさかの実はヘタレですか...................)]
スノウが途中何か言ったような気がした。
「そ、そういうことだから、じ、じゃあまたね一夏!」
そう言って鈴は走って行ってしまった。
「どうしたんだ?鈴の奴」
俺はそんな鈴に疑問を抱きつつも着替え始めた。
翌日、生徒玄関に張り出された紙にこう書かれていた。
一回戦一組代表織斑一夏
対
二組代表凰鈴音
マジかよ...............
あるチャイナ娘の心情
『あぁぁぁぁ!!私のバカバカバカバカバカバカバカバカ!!なんであんなときに限って、あぁぁぁぁぁぁ!!しかも一回戦の相手が一夏って、絶対変な奴って思われてる..........あぁぁぁぁぁぁ!!ほんと私のバカぁぁぁぁぁぁ!!』
ヘタレチャイナ娘は心から叫んでいた
説明 | ||
もし、一夏が管理局最強魔導師と呼ばれていたらのifの物語。 | ||
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