ONE PIECE ?黒髪少年の描く世界? 第十八話 対面
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ルフィ達が来たか。

 

「ボスに伝えにいきましょう」

「おう」

席を立って会計をすませる。

 

あーーーーー!!どうしよ!なんて説明しよう!?潜入っつっても相手に情報伝えらんなきゃただの寝返りになっちまう。んー。後々考えるか。

 

今はとにかく何か考えるのがめんどくさかった。もともと遠くには行ってなかったためすぐにクロコダイルの部屋に着いた。

クロコダイルは窓から外を見ていた。

 

うんうんよく悪役ってこうやって外の様子見てる。変なところに納得しながらやりとりを聞いている。

「麦わら一味と王女が到着したわ」

「ビビと…海賊どもがこの町に!?」

「ええ、今ミリオンズから連絡が」

「クハハハ!マヌケな鼠共を迎えてやれ…!!」

「はい」

ミス・オールサンデーが出口に向かう。俺も慌ててそれを追う。

 

会話少な!もっとこう、なんか話さねーの!?まあ確かにこの二人が『うふふ…』『あはは…』みたいな雰囲気で話してたら引くけど!ドン引きするけど!…なんかホントに仕事だからつきあってるだけってのもなぁ…。

 

 

 

 

そんな事を思いながら廊下を歩いていく。廊下の先にあるのはクロコダイルが経営しているカジノだ。そのカジノがなにやら騒がしい。

「何があったの?」

ミス・オールサンデーが超絶変な髪型のおじさんに聞く。確かこの人は副支配人だっけ。

 

「大変ですマネージャー!何者かが…」

「VIPルームへお迎えしなさい」

「へ?」

副支配人がキョトンとする。だが次の一言ですぐにきびっとした。

 

「クロコダイルオーナーの命令よ」

「り、了解しました!」

 

 

…すげえな『クロコダイルオーナー』

VIPルーム待遇ってことは来たのは恐らくルフィ達だろう。案外早かったな。ビビは一緒か?でもこの町にはバロックワークスの奴らがたくさんいるから全員揃ってきた訳ではないだろう。

 

 

 

「私たちも私たちの仕事に行きましょう」

こちらを振り返って言う。

「おう」

とりあえず考えるのは後だ。

 

…さっきもこんな事を行った気がするが俺が考えるときはいつ来るのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩いていくと銃声が聞こえる。今銃を使っているのは麦わら関連だろう。行ってみる事に越した事はない。ミス・オールサンデーもそう思ったのか銃声の方へ向かっていく。

 

銃声のしたとこにいたのはビビだった。そして彼女の周りにはバロックワークス。ビビ一人かよ!?彼女も元フロンティアエージェントの一人だ。そこそこの奴らは倒していたが多勢に無勢と言うしやはり勝ち目はなさそうだった。そこにさっきの音らしい。鳥が銃を持って空から攻撃している。

 

…何これファンタジー?はっ、悪魔の実って奴があんじゃん!あいつも能力者かー。ビビの嬉しそうな顔を見たところビビの味方らしい。飛べるってことは多分上に逃れるだろう。俺とミス・オールサンデーはビビ達のいるすぐ近くの建物に上るすると案の定ビビがいて下を見ていた。鳥人間がボロックワークスの奴らをとっちめたところだった。

 

「助かった…!急がなきゃ、みんなのところへ…!」

「そう。その気なら話が早いわ」

「!?ミス・オールサンデー!!」

鳥人間もミス・オールサンデーの姿が見えたのかこっちを見ている。

 

「大切な社員達なのにこんなにボロボロにしてくれちゃって…」

ミス・オールサンデーが下にいる部下達を見下ろして言う。

 

「よかったら王女様を私たちの屋敷へ案内したいのだけれど。いかがかしら?」

ミス・オールサンデーが鳥人間に話しかける。

「下らん質問するな。問題外だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「問題外じゃ困るなー」

俺が後ろから加わる。さっきから何なのさ。勝手に俺の存在消してんじゃねー!

「や、ヤマトさん!?」

ビビが驚いた顔をする。

「悪いね、勧誘されちゃって。こっちにいた方がいろいろ安全かなーってね」

ビビは信じられないといった顔をする。悪いね今はこうするしかない。

「ミス・オールサンデー。下の鳥人間お願いできる?俺は王女をやる」

「あら、いいの?一度は親しくなったんじゃないの?」

ミス・オールサンデーが心配とはかけ離れた笑みで聞く。

 

「味方だと思ってた奴にやられた方が傷つくだろ?」

「案外残酷なのね」

「褒め言葉をありがとう」

こっちも残酷な笑みで返すとミス・オールサンデーは下に降りていき、俺はビビの方に近づく。

 

 

 

 

 

 

俺が近づくにつれてビビも後ずさっていく。

 

 

 

 

「悪いね」

ビビに笑いかけた。

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