IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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「えっと・・・・・。生きてる、よな?」

 

俺を心配そうに見る打鉄の操縦者は俺ぐらいの年の男だった。・・・・・ん?男?あれ?確か男はISを操縦できないんじゃなかったか?うつ伏せになっていた俺はじっとその男を凝視した。

 

「な、なあ。せめてその顔を何とかしてくれないか?」

 

男は俺の顔を見ながらそう言った。顔?ああ、視界防護フェイスマスクのことか。

 

「ああ、ちょっと待ってくれ」

 

俺は手で自分の顔に触れてマスクを解除する。これで少しは話しやすくなるだろう。

 

「え?男?」

 

俺の露わになった顔を見た男は驚いたような声をあげた。

 

「おいおい。その疑問、現在進行形で俺も持ってるぞ?」

 

「ああ、それもそうか」

 

「じゃあ悪いんだけど、起こしてくれないか?」

 

俺は男の手を借りて何とか立ち上がる。ふぅ、久しぶりの地球の重力は身に染みるぜ。

 

「ありがとな。ええっと・・・・・」

 

「あ、俺は一夏。織斑一夏だ」

 

「よろしくな一夏。俺は―――――」

 

「あ!やっと見つけました!おーい!」

 

俺が名乗ろうとしたとき、また前から誰かがやって来た。やって来たというよりは降りてきた、の方が正しいだろう。ISを装着して俺と一夏の前に降り立ったのは紛れもなく女性だった。

 

「もう!いきなりどこかに行ったら捜すのが大変じゃないですか〜。ってあれれ?」

 

眼鏡を掛けた小柄な女性は俺をまじまじと見ている。何だ?俺の顔に何かついてんのか?

 

「えぇぇぇ!?イ、イレギュラーが二人に!?」

 

女性はそう言って何やら携帯端末を取り出し、電話をかけた。

 

「あっ、もしもし。織斑先生ですか?大変です!ISを操縦できる男の子、二人目を発見です!え?何を言ってるんだ?嘘じゃありません!ホントなんですってば!」

 

電話を終えると、女性は俺と一夏の方を向いた。

 

「えっと、と、とりあえず戻りましょうね。あ、あなたもですよ?」

 

「「は、はあ」」

 

俺は一夏と女性はについていき、墜落現場を後にした。道中、やけに一夏はフラッフラしてたな。

 

 

「まさか、本当だったとはな・・・・・」

 

「はい。やっぱり信じられませんね・・・・・」

 

連れて来られた場所は大きなグラウンドだった。そこでもう一人、女性が待っていて、俺の顔を見るなりそう言った。俺だって信じらんねっつの。

 

「おい、お前」

 

「何ですか?」

 

俺たちを迎えにきた女性より遥かにできそうな女性が俺に話しかけた。しかしこの顔、どこかで見たような・・・・・?

 

「名前はなんだ?」

 

「あ、桐野瑛斗です。歳は15。今年で16になります」

 

「そうか。よし分かった。織斑、お前はもう帰っていいぞ」

 

「え、でも千冬ね・・・・・」

 

バシッ!と一夏の頭に出席簿のようなものが振り下ろされ、大きな音を立てた。うわぁ、痛そう。

 

「・・・・・って〜〜!」

 

「織斑先生だ。分かったらもう帰れ。入学の手続きはこちらでする。お前は着替えて自宅待機だ」

 

「服は一応更衣室に置いておきましたよ。もう、残ってる生徒はいないはずですから心配ないと思います」

 

小柄な方の女性が一夏に更衣室に向かうように指示した。

 

「はい。分かりました。じゃあな、瑛斗」

 

そう言って一夏は校舎らしき建物に消えて行った。

 

「さて、お前の話だが、まずはどうしてこうなったのか教えてもらおうか」

 

「そうですね。さっきニュースで流れてた崩壊する宇宙ステーションから一つだけ脱出ポッドが降下したってのと何か関係があるかも」

 

「おいおい。山田。流石にそれはないだろう」

 

「ああ、それ、俺です」

 

俺がそう言うと、二人の女性は動きを止めた。しかし目は俺の方を向いている。え?俺、変なこと言った?これはもう少し説明せねば。

 

「えっと、俺は、あの宇宙ステーション〈ツクヨミ〉の中のIS研究所の研究員の桐野瑛斗です。ってさっきも自己紹介はしたか。なんて言えばいいかな・・・・・」

 

俺がうーんと唸っていると、山田と呼ばれた女性は携帯端末を操作し、俺に一つの画像を見せた。

 

「こ、これが、あなたですか?」

 

見るとそれはどこから撮影したのか爆発する宇宙ステーションから脱出し、降下するポッドの写真だった。

 

「そうそう、それそれ。これが俺の乗ってた脱出ポッドです。大気圏を突破したまでは良かったんですけど、いきなり空中分解始めて、俺は咄嗟にこのG−soulを起動させたってわけです」

 

俺が説明し終えると、千冬?と呼ばれた女性はため息をついた。

 

「山田先生、こいつも入学させるぞ」

 

「え!?でも、試験も受けてないのに・・・・・」

 

「IS研究所の研究員でISも操縦できる。しかも男。これだけでも政府は無理やりにでもこいつを入学させるだろう」

 

「は、はあ。分かりました」

 

何だ何だ?俺の知らないところでどんどん話が進んでいくぞ?入学ってどゆこと?

 

「桐野、お前はこのIS学園に入学してもらう。異議は認めんぞ?」

 

「え?は、はい!」

 

良く分からないが、こうして俺のIS学園に入学が決まった。

説明
一夏、千冬、真耶と遭遇!
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インフィニット・ストラトス

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