〜〜夕飯中〜〜

「んでよぉ零・・・」

「何だよ？」

「妹ちゃんとはどこまで行ったわけ？」

「「ぶっ」」

「汚！」

「大丈夫！？」

何聞くかと思えば何言ってんだよ！

「まさかキスもしてないとかいうなよ？」

「・・・・」

「に、兄さん」

「まさか、まだなの？」

「「・・・・・」」

悪かったな！やるのは構わないけど

恥ずかしいんだよ！

「おーおー赤ーなっとる赤ーなっとる」

「都、やめなさい、人それぞれでしょ」

「はーい」

「「・・・・」」

「まぁキスくらいはやってもいいと思うけどな？」

「「はあ・・・」」

「今からでもやれば？」

「何言ってんだ！？」

「何言ってるんですか！？」

「うふふふ」

顔が熱い・・・恥ずかしいよぉ

あ、あ、目が姫ちゃんの唇に行っちまう

逃げるのだ！ここから、全速力で！

「「ご馳走様でした！」」

「お粗末様でした」

結香、この空気はお前らが作ったものだから

お前らが破壊してくれるよな？だよな？

「仲良く、楽しんでね☆」

ですよねー

〜〜零の部屋〜〜

「「・・・・」」

無言という空気・・・

辛いぜ！・・・はぁ

「に、兄さん」

「ん？な、なんだ！？」

声が上ずっちゃってるぜ

「あの・・・その・・・何でもないです！

お風呂入ってきますね！」

「あ、うん」

キスか・・・したいとは思うんだけどなぁ

でもさ、でもさ、そういうのって雰囲気というか

空気的なものが大事だと思うんだよね！

俺行ってらっしゃいのチューとかはおでこ派なんだよね

「顔が熱くなってきたじゃねーか！・・・屋根に上ろう」

屋根の上が一番落ち着く

〜〜屋根の上〜〜

「うーうー」

ミスった、風呂の音がもろに聞こえる！（風呂は零の部屋の下になっております）

「〜〜〜〜」

なんか言ってるみたいだけど聞こえない！

もどかしいじゃないか！

『暴君』使うか？いや、でも女の子の入浴だぞ？

そんなことするのはだめなんじゃ・・・・

いや、ちょっと、ちょっとだけならいいよね？・・・

「『暴君』」

「キスはしたことないですけど・・・

その・・・あの・・・兄さんとなら！

あううー！言えないですこんなことー！」

「・・・・ボンっ」

姫ちゃんがキスのお誘いの練習！？

ちょ・・・待て！可愛いじゃないか！

「じゃ、じゃあ・・・兄さん、キスをしましょう

何でもないです、恋人同士なんですから・・・・

って、これも無理ですー！」

「・・・ブッ」

鼻血が！・・・くそっ、ティッシュを！

う、止まらない！鼻血が止まらないー！

「兄さん！私に、私にキスしてください！

ってこれじゃあ私が迫ってます！？」

「〜〜！！〜〜〜！！」

やばいやばいやばい！

姫ちゃあアアアアアン！

今すぐ！今すぐ抱き着きたいよぉおおおお！

無理なのがもどかしいよぉおおおお！

「あ、長湯になっちゃいますよね

そろそろ出ないと」

「フーッ、フーッ、フーッ、フーッ」

だめだ、死ぬ、姫ちゃんがか可愛過ぎて死ぬ！

「落ち着け！落ち着くんだ！」

・・・・・・・・

・・・・・・・・落ち着いたか？

「兄さん、ただ今戻りました、って、あれ？

どこですかー？」

頭ん中でさっきのがリピートされる！

やめろ！俺の体力はもうないんだ！

助けてくれ！誰か、誰か！！

「兄さん？、屋根の上ですか？」

「！？」

何故わかる！？

いや、昇ってくるな！

これ以上は・・・理性が！

「兄さんいました、見つけましたよ兄さん」

「・・・・」

「兄さん？」

もう、無理

ガバァ！

「え、きゃあ！」

「はーはー」

「兄さん！、息がくすぐったいです！

しかも顔が、顔が近いです！」

「当たり前だろ？

上にかぶさってんだし」

「それでも・・・・恥ずかしいですよぅ」

「姫ちゃんが可愛いから悪いんだよ」

「あ、に、兄さん、顔がくっついちゃいますッ」

「いいの・・・ちゅ」

「ふぁ・・兄さんッ首筋なんてッ」

「ちゅ・・・はむ」

「ふぁぁ・・・耳たぶなんてっ・・やめてくださいッ」

「嫌がってないけど？」

「う、それは！・・・それは」

「？」

「兄さんが好きだからですよ」

「・・・姫ちゃん、一つ確認」

「・・・なんですか？」

「理由は？」

「そんなの、兄さんだからですよ」

「ありがと」

「兄さん・・・キスしてください

おでこじゃなくて、唇に」

「うん・・・」

「ちゅ・・・ん・・・」

「ん・・・ふ・・・」

神なる感触！

やわらかいしプ二プ二だし頭ん中色々走ってるし！

ただの触れ合うだけのキスでこれだけなら

もっとすごいのはもっとすごいんだろうなぁ

・・・・まぁ今はやらんが、やったら耐えられんし

「ん・・・ふぁ・・・満足？」

「もちろんです兄さん、でも、

もうちょっと抱き着いててもらっていいですか？」

イイともさ！

「ぎゅー」

「兄さん」

「姫ちゃん」

「「大好き」」

――――――――――――――――――――――――――――

「お前らなんかあった？」

「いやなんにも」

「なんにもありませんよ」

「いきもあっちゃってるし」

「美味しいよ姫ちゃん」

「そうですか、よかったです」

「「？？？」」

――――――――――――――――

時間は飛ばすものだぜ！というネタを思いつかなかった作者の

必殺技だぜ！

〜〜数日後〜〜

「じゃあな都」

『未知世界』座標、俺の情報からのめだかボックス

ズズズッ

「おーじゃあな・・・・また会えたら」

「妹ちゃんも、気を付けてね？」

「はい」

「・・・そうだ、都」

ついでになんかやろうか？

「不老不死でも二人に上げようか？」

「「・・・・ぷっ、あははははは！」」

「笑うなよー！」

「いやいや悪い悪い、でもな

俺と結香は世界を越えれるわけちゃうやろ？

地球が終わったらなんもないやんけ

そんなつまんないとこにおいていくな」

それもそうだな・・・・じゃあ

「いっしょに来るか？」

「それも却下、私はいいけど都はおじさんとおばさんがいるでしょ」

「そうだな・・・」

「兄さん、大丈夫です、お二人が望むならそうするのが

お友達だと思います」

「そうだな、姫ちゃんの言うとおりだよ」

じゃあ、帰るか

「じゃあな、都、結香」

「またな」

「うん」

「お二人とも体に気を付けて」

「妹ちゃんもなぁ」

「わかったわ」

また会えることを願って・・・・

じゃあな。

親友

――――――――――――――――――――――――

「「ただ今ー」」

「「「「「「「おかえりー」」」」」」」

生徒会室に繋がるとはな

「楽しかったか？元の世界は？」

「もちろんだろ創」

「姫ちゃんもお帰り」

「ただ今です、廻さん」

この世界も楽しいし

元の世界も楽しい・・・幸せもんだな俺は

「だからこそ・・・そろそろ戦ろうぜ。安心院」

「「「「・・・・」」」」

「「「「「？」」」」」

「何言ってるんだい零君？

僕は君たちと戦うつもりなんて毛頭もないぜ？」

「「「「「！？」」」」」

「よう安心院なじみ」

「この人が安心院（あじむ）さんですか・・・」

「白髪の女の子だな」

「白髪（しらが）じゃなくて白髪（はくはつ）って呼びなさい

女の子に失礼よ」

「はーい」

「君たち、反応がいちいちバラバラなようで

かみ合ってるのがむかつくんだけど？」

何言ってんだこいつ？

創とかみ合うわけないだろ

「誰だよこいつらは！？」

「『そうか』『皆には話してなかったね』

『彼女達は僕が三年前に封印したはずのひと』

『零君たちが知っているのは正直驚いたけどね』」

「まぁ球磨川先輩の改心で封印が撓んじゃったんだけどね」

「『零君に言われたら返せないね』」

「ふふふ、じゃあ自己紹介でもしようか

僕は安心院なじみ、箱には学園の創設者にして

平等なだけの人外で、悪平等だ

後ろの彼は不知火半纏、ただそこにあるだけの人外だ」

「ならお前がラスボスか！？

いいとも、かかってこいよ！相手してやる！」

「いやいや、馬鹿言わないでくれよ

僕が君たちに勝てるわけないだろ？」

「は？」

「当たり前だろ？

めだかちゃんには勝てないし

そこの『理外点』の四人にはぼろ勝ちされるに決まってるだろ？」

「「だからこそ卒業まで待つってか？」」

「その通りだよ零君、創君

僕はラスボスなんてまっぴらだ、君たちの卒業まで

適当に暇つぶししておくよ」

『・・・・・・』

「ふむ、箱庭学園の創設者か・・・

最初の敵というべきか」

「さて会長、このまま日常に帰って

三年後に計画を再開させるか？」

「もちろんそんなことはせん、

過去と現在は砕いた

ならばあとは未来を作ろう！

秘策は用意してある！！」

さーてさて、ここから後継者編だ、

そして・・・ここだけは変えたいシナリオがある

「友達が殴られるのは見たくないしな」

後継者編・・・幕開けだ！