IS〈インフィニット・ストラトス〉 〜G-soul〜
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「えーと、それでは一年一組のクラス代表は織斑一夏くんになりました。あ、なんだか『一』繋がりでいいですね」

 

騒動の次の週の月曜日、一組の副担任の山田先生はそう言って俺たち一組の面々に同意を求めてきた。断る理由もないからか、みんな二つ返事である。

 

『はーい』

 

ただ一人・・・

 

「先生、なんで俺が戦ってもないのにクラス代表になってんですか?」

 

そう、当の一夏だけは不服そうに手を挙げて聞いた。

 

「あー、それはですね――――」

 

「それは、わたくしと瑛斗さんが辞退したからですわ!!」

 

山田先生が答えようとしたところにセシリアが割り込んできた。相変わらず元気だね、ホント。あれ?今、瑛斗さんって・・・・・?

 

「え、なんで?」

 

さらに一夏が首を捻ったので俺も説明に参加するとしよう。

 

「えっとだな、一昨日のバスジャックがあったろ?あの時の活躍を見てセシリアが俺か一夏に代表をやれって言ってきたんだ。それが昨日。んで、面倒だから俺がそれを断った。だから残った候補のお前が代表をやれってことだ」

 

「そういうことですわ!まあわたくしも先日は感情的になりすぎましたし、反省しましたわ。一夏さん許してくださいな?」

 

 

「んな勝手な・・・・・」

 

一夏はげんなりとした。しかし決まったからには仕方がない。ん?一夏さん?

 

「このクラスをまとめるって言われてもなぁ・・・・・」

 

難色をしめす一夏に織斑先生が提案した。

 

「織斑、そこまで言うんだったらサポート役でも選んだらどうだ?」

 

「「「「!!」」」」

 

おお、織斑先生の一言にクラスが色めき立ったぞ。みんな机に身を乗り出している。心なしか箒の目が必死なようにも見える。まあ、俺には来ないだろ。俺はそう思って欠伸をして頭の後ろに手を組んだ。

 

「んーっと、それじゃあ・・・・・」

 

「「「「・・・・・(ドキドキ)」」」」

 

「瑛斗、一緒にやろうぜ」

 

「ええっ!?」

 

ガタガタガタッ!!

 

クラス全員がずっこけた。こいつ・・・、まさかこんなにいる女子を差し置いて俺を選ぶとなんて、罪な野郎だぜ・・・・・・!

 

「えっと、それじゃあ、桐野君に副クラス代表をやってもらいますね」

 

「「「「はーい・・・・」」」」

 

女子たちよ、なぜそんな目で俺を見る。俺だって嫌じゃ。特に箒とセシリア、お前たちの視線が一番凄い。俺の顔に穴が開きそうだ。

 

「よろしく頼むぜ、瑛斗」

 

「あ、ああ。よろしく・・・・・」

 

うーん、対抗戦で戦わないだけいいか。

 

「さ、これでSHRは終わりです。皆さん今日も頑張りましょうね!」

 

山田先生がニッコリと笑ってその場を締めた。さて、授業まで十分くらいあるからトイレでも行きますかね。俺が廊下に出ると

 

「一夏!」

 

「一夏さん!」

 

二つの怒号が教室から聞こえてきた。そんな俺たち一年一組、今日も元気にやってます。

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そんなわけで
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