ハイスクールD×D〜暗黒の神器〜 |
「第一話」
サタンの作った空間を通った二人が降り立った先は、木々が生い茂る森の中だった・・・
「ん・・・無事に着いたは良いが・・・。森の中じゃないか・・・サタンの奴こんな所に送りやがって・・・これからどうすんだよ・・・。」
「そうね・・・さすがに私も野宿とか嫌よ・・・一体どうする気なのかしらね・・・。」
見知らぬ地に飛ばされた上、さらにそこが森の中なら困惑するのも仕方のない事かもしれない・・・
今後の事を考えてぶつくさと文句を言う二人だったが、突然目の前の空間が歪み文句を言われていた張本人であるサタンが浮かび上がった
「よぉ・・・無事に着いたみたいだな?俺の文句言ってたみたいだがな・・・まぁ、いきなり街のど真ん中に送っても騒ぎになるだけだろ?その辺りを配慮して取り敢えず人目の付かないココを選んだんだよ・・・。」
やれやれと頭を左右に振り、サタンは二人をこの場所に送った経緯を話した後「これから先についてだが・・・」と、二人に説明をし始めた
「まず、ボウズ達の住む場所だが・・・既にこちらで用意してあるから野宿とかそう言う心配はすんな・・・。場所に付いては説明が終わった後にでも直接頭の中に入れてやる。で、説明に関しては4点だな・・・。まず一つ目、ボウズ達にはこの地にある高校に通ってもらう・・・「駒王学園」と言う名だ・・・。編入はもう済ませて明日からでも通える様にしてある・・・。次に二つ目、ボウズの容姿に付いてだが・・・夢幻の心臓の影響かどうかは分からんが・・・ボウズの容姿は俺が昔天界で大天使長の座に付いて居た時の容姿と酷似している。」
サタンから自分の容姿に対する衝撃の真実を聞かされ、それまで静かに話を聞いて居た紫苑が「は?」と、声を上げて後隣に居る従者の少女に容姿に付いて説明を求めた
「あなたの容姿?そうね・・・10人中10人は振り返るそんな容姿してるわよ?良かったじゃない、私好みの姿なんだから誇りに思いなさい?」
そんな風にクスクスと笑いながら答えた彼女に「まぁ、嫌われる様な容姿よりはいいか・・・」と、紫苑は自分を納得させた
「まぁ、ボウズの場合容姿だけが変わった訳じゃねぇよ・・・全てに置いて当時の俺瓜二つだ・・・。力とかそう言うのもな・・・。」
昔を思い出す様に、何故か遠い目をしてそう独りごちたサタンに対して
(まぁ、今の容姿がアレじゃぁなぁ・・・)
(と言うか、アレじゃ原型も何もないじゃない・・・)
遠い目をしているサタンを置いて、ぼそぼそと現在のサタンの容姿に付いて話す二人
「おい・・・聞こえてるぞお前ら・・・。はぁ・・・まぁ俺の昔の話なんざいいんだよ・・・とりあえず・・・だ、今のボウズの力はこの世界では次元が違うと言う事を理解しておけばいい・・・。
だからボウズは出来るだけ力を隠す事を肝に銘じておけ・・・。あぁ・・・後である程度の力を抑える封印具を送っておいてやる・・・。で、三つ目の原作に付いてだ・・・これに関しては駒王学園に通ってもらって学園内にある「オカルト研究部」って所の部活のメンバーと接点を持ってもらう・・・。そいつらが原作のキャラクターだからな・・・。」
二人の会話が聞こえていたらしいサタンは、多少不機嫌になりながらも説明を続けた
「あぁ、それに関しては原作を読んでるから問題はないな。どうせ主人公と同じクラスに俺達は転校生って形で入るんだろう?後は入ってから何かしら接点を持たせるさ・・・。」
「そうね・・・紫苑の知識があるから私も問題ないわ。」
三つ目に関して問題ないと、頷きながら「それで四つ目は?」と、サタンに最後の説明を促す
「四つ目はボウズに埋め込んである「夢幻の心臓(セイクリッド・ハート)」と「ユダの痛み(ジューダス・ペイン)」に関してだ・・・。夢幻の心臓は常時発動型の神器で尽きる事のない魔力を生み出す永久機関であり、極めて高い不死性も兼ね備えている・・・。この世界には神を超える神器として13種類の神滅具があるが、それの14番目に位置する事になっている・・・。そしてユダの痛みに付いてだ・・・。元々これは一つの宝具で存在していたのだが、我らが神である聖魔神が8つの欠片に砕いたのだ・・・その内の7つをボウズに埋め込んであるのだが、欠片だと侮るなよ?7つの欠片全てを共鳴させて直列励起させたらボウズの意思でこの世界を無にする事も可能になる代物だ・・・。神器としては先の神滅具すら凌駕しているが、ユダの痛みを発動すると発動者にありとあらゆる肉体、精神そして魂の痛みを引き起こす・・・。常人であれば一瞬で塩の柱になるほどの・・・な・・・。完全な適合者であるボウズにはこれが適応されない可能性もあるが・・・一応念頭に置いておけ・・・。まぁ・・・説明はそんな所だな・・・。」
自らの体に埋め込まれている二つの神器の説明を聞き、また面倒なモノを埋め込んでくれたものだ・・・と軽く落ち込んでいる紫苑に「あぁ・・・それと・・・」と、サタンが何か思い出したかの様に
「折角永久機関である夢幻の心臓埋め込んでるからな・・・。ボウズに俺の世界にある魔法とかの知識を入れてあるぞ。有効活用しろよ?相方の嬢ちゃんの馴染みの武器も15番目の神滅具扱いだしな・・・。」と、ニヤニヤ笑いながら頭の痛くなる事を付け加えてきた
「まぁ・・・これで大体の説明は終わったから後は好きな様にしてもらって構わん・・・。何かある場合はこうやって連絡を取るしな・・・。この世界で力がある者数名はボウズが降り立った時点で気づいたみたいだし、向こうから何かアクションを取ってくるだろうよ・・・ま、差し当ってはボウズ達の住処についてだな。」
サタンが指を鳴らすと目の前の空間が歪み、一羽のカラスが出てきて紫苑の肩に止まった
「場所についてはそいつに案内させる。着いていけば問題ねぇよ・・・生活に必要な物とかも住処に置いてあるから安心しろ・・・。こっちに送る時も言ったが、楽しめよボウズ?じゃあな。」
そう言い残しサタンが消えた後、肩に止まったカラスが一声鳴きこの世界での自分達の家に二人を案内する為飛び立った・・・
説明 | ||
前話を読んで頂き誠に有難うございました。 それでは本章第一話スタートです! |
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コメント | ||
ダブってるからビックリしました。(神帝) 第一話がダブってます。(mas) |
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