魔法先生ネギま!〜魔術と真祖の力を持つ者〜 第零作 |
「……ここはどこだ?」
いきなり暗くなったと思ったら、何故に真っ白になるんだか。
「ようこそ神界へ、小童」
「んぁ? あんた誰だ?」
「神様だ。崇めていいぞ」
「分かった、祟ってやろう」
「祟るなよ!」
「似てるよな、崇めると祟るって」
「それは字だけだよ! 声に出したら全く似てねえよ! つか本題に入らせろ!」
「悪い悪い。打てば響くような性格だったからつい、な」
「はぁ、全く。ま、端的に言ってだ。お前は死んだ」
「……へ?」
何言ってんだこの神様?
「死、death。言い方は何でもいいがな。正確に言えば俺が殺したんだが」
「何で!?」
「背中見てみろ」
俺が背中を見ると、大きなダーツが刺さっていた。
「えっ、ちょっ、ダーツ!?」
「ああ、ダーツだ」
「何で!?」
「暇つぶしに誰かを異世界に転生させようとしててな。適当にダーツを放ったらお前に当たったと言うわけだ」
「……過ぎたもんはしゃーない、か。んで、どの世界に行くんだ?」
「分からん」
「……は?」
「適当な世界に送るからな。ま、とりあえず二枚引けや」
神様がそう言うと、空間にカードが十三枚滲み出るようにして現れた。
「これは……トランプか。まさか特典でもくれんのか?」
「当たり前だ。そうじゃないと詰まらんからな」
俺は十三枚のカードの内、両端の二枚を選び取る。数字は……二と五だった。
「七か。ラッキーセブンとでも言う気か? まあよい。ということで七つ、特典をやろうではないか」
「特典ねえ……」
どの世界でも通用するようにしなきゃな。
「ん? そういや転生したら性別とかどうなるんだ?」
「何も変わらん。名前も、性別も、身長も。変わるとしたら筋肉の量くらいだな」
「そうか。なら、一つ、『Fate』のキャスターが持つクラス特性をExランクで。二つ、高速詠唱のスキルをExランクで。三つ、武器や武術、道具作成等の技術を十全に扱えるように。四つ、無限の材料が入った工房を、俺が認めた奴以外には認識できないような形で欲しい」
「お前、道具屋にでもなるつもりか?」
「いやいや、戦闘スキルはこれからだって。五つ、『ストライク・ザ・ブラッド』の獅子王機関と空隙の魔女の技を使えるように。六つ、これまた『ストライク・ザ・ブラッド』の第四真祖の持つ眷獣を魔力消費を抑えた形で。七つ、俺や俺の攻撃、防御に対しての能力での干渉を無効化してくれ」
「最後のはどういうことだ?」
「『とある』の『一方通行』の能力で例を挙げるとだな。能力で物を飛ばして攻撃を相殺することはできるが、俺の攻撃そのもののベクトルを変換して防ぐことはできないってことだ」
これさえあればどの世界でも通用する……と思う。
「あー、チートだな」
「そうでもなきゃどの世界でも安全には暮らせないだろ」
「ま、俺が楽しめりゃ何でもいいか。それじゃあ送るぞ」
「おう、やってくれ」
「んじゃ、行って来い。((虚崎|うつろざき))((空|そら))。さて、俺も仕事場に戻って、仕事しながら観賞するかねえ」
そして、真っ白な空間には誰もいなくなった。
説明 | ||
普通に暮らしていた青年が神様に選ばれてネギま!の世界に転生した。と言うお話です。 以前からゆっくり製作していた作品ですが、「にじファン」様では投稿することができなかったので、こちらに移転してくる事になりいい機会だと思い投稿しました。 私は今年受験生なので更新はかなり不定期になると思います。 駄文製造機の私ですが、温かい目でご覧下さい。 |
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