魔法少女リリカルなのはStrikerS〜二次創作〜 第3話 「どこだ?見知らぬ街へ」 |
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「痛い・・・いってー!」
木箱を破壊し、木箱の周りにある小物も派手に飛び散らし ながら俺は荒々しく着地した
いや、落ちてきたと言ったほうが正しいだろう
「いってー・・・こ・・・こどこだよ」
そこは薄暗い、どこかの街の裏路地だった
人の気配がまったくしない
物が散乱しているだけだ
「と・・・とりあえずどこかに連絡を・・・」
俺はジーパンのポケットに手を入れ携帯を取り出した
ん?まて・・・ジーパン?
俺は学生服で学校に行ったはずだ
帰ってからも着替えていない
なのになぜ?
よく見ると上着も違うようだ
ここだと暗くてよく見えない
「くそ、明かりはどこだ・・・?」
周りを見渡してみても照らすようなものはない
不幸なことに俺の携帯にはライト機能がない、待ち受けの 明かりでは少々無理がある
それに圏外ときたもんだ
「・・・たく、どうしろってんだよ・・・」
まだ何かないか辺りを見回すと
「あれは・・・いって・・・大通り?」
痛む体を無理やり起こしその方向に目をやると、昼間なの だろうか
見た感じ大きな路地からは街灯とは思えない明かりが感じ られた
「とりあえず・・・行ってみるしかない・・・」
行動しなければ何も変わらない、そう自分に言い聞かせ俺 は歩き出した
「ほんとに何処なんだ?ここ・・・」
俺が暮らしてた街とはまるで違う、見たこともないところ だった
それに俺の格好
下はジーパン、上は裏地が赤で表が黒のコート
インナーに白いシャツを着ている
「なんだよ、なんなんだ!」
気がつけば俺は走りだしていた。すべてが夢だと信じたい 、そんな思いで走っていた
だけどこうなってしまった以上仕方ない
「そうだよ・・・まずは情報だ」
何事にも情報は不可欠だ
それに走ったおかげで通りにある本屋を見つけることがで きた
これはもう入って調べるしかない
?本屋?
「まったく読めない・・・」
入って俺は雑誌コーナーにいった
下手に新聞を読むより、雑誌のほうがわかりやすい
これが俺の考えだ
この世界でもそれは共通だと思い雑誌コーナーに足を向け た
そして金髪美女が表紙の雑誌を手に取りペラペラページを めくったまではよかった
よかった・・・のだが
まったく読めないのだ
英語に似ている・・・だが読めないのだ
というかこんな文字の羅列は見たことがない
「どうしたもんかなぁ・・・」
半分呆れたように腰に手をあてた
すると
「・・・ん?」
何やら・・・カチカチと鉄を触っているかのような感覚が あった
なんだなんだとそれをホルスターのようなものから取り出 してみた
「な・・・!」
俺は叫びそうになったがここは本屋。一般の人もいるわけ だ。下手に叫べば注目を集めてしまう。それに今注目され たら大変なことになる
なんで俺は銃なんか持ってんだ?
それも黒塗りのハンドガン
こんな物騒なものを普段から持ち歩くことはない
落ちてきたことと何か関係が・・・?
「ひ・・・!」
ふと、隣から女の人の声が聞こえた
雑誌を持ったままびくびく震え、その目は俺が持っている ハンドガンに向けられている
「ええと・・・これはその・・・」
だが、弁解してももう遅かった
「キャァァァー!!」
耳をつらぬくような悲鳴
俺はハンドガンをホルスターにしまい雑誌を戻すと一目散 に本屋をあとにした
弁解せず逃げなければ確実に警察に捕まってしまっていた だろう
?どこかの公園?
「はぁ・・・はぁ・・・」
一目散に逃げた結果俺はある公園にたどり着いた
息を整えるためベンチに座る
「もう・・・いったい・・・なんなんだ・・・」
心身共に疲れはて、俺は泣きそうになっていた
変なところに飛ばされるは、服装は変わってるわ、文字は 読めないわ、ハンドガンはあるわ、叫べばれるわ・・・も う疲れてしまった
「はぁ・・・どうしよう・・・」
頭に手を当て悩んでいると
いきなり周りが歪んだ気がした
「今度は何だよ!!」
俺はもう切れる寸前だった。それに加えて変な歪み。もう 何が合っても驚かない
「なんだよ・・・これ・・・」
前言撤回、驚くようなことが起きた
歪みが収まったと思ったら辺りの風景が気持ち悪いものに 変化した
普通の公園が、原型がないまでに
地面の色は赤茶け、公園に生えている木からは赤黒い液体 が流れている
「う・・・」
思わず吐き気がした
そりゃそうだ、こんな気持ち悪いもの見たことがない
「グワァァァァ!!」
そんな俺の前に獣のような声をした化けものが生えてきた
そう・・・生えてきたのだ地面から
しかも・・・五体
人形だが足は機械、全身白に赤い線といった鎧のようなも ので包まれており、右腕部分にはバカでかい中華包丁のよ うなものが生えている
俺は本能的に感じとった
もうダメだ・・・と
その中の一体が俺に飛びかかってきた
おそらく一体を突撃させ俺の出方をみるのだろう
もう終わりだ・・・
目を閉じる気力すらない
死ぬ・・・と思ったその時、俺の両手が自然に腰にあるホ ルスターに回されハンドガンを手に取り相手に向けた
それも・・・二丁
片方は先ほどの黒塗りのハンドガン、もう片方は左のホル スターにあった白塗りのハンドガンだった
さっきは右手を腰に回したため左のには気づかなかったの だ
そして銃を構えると、マシンガン顔負けの連射力でその一 体を蜂の巣にした
もうそれは動かない
「え・・・?え?」
俺もわけがわからない
なんでこんなことができる?
すると今度は残り四体が一斉にかかってきた
これには俺も手を顔の前でクロスさせ衝撃に備えた
だが次の瞬間俺は銃を素早くホルスターに戻すと、手に剣 を出現させ向かってきた四体に横殴りするように切り抜い た
四体はまとめてぶっ飛び地面に打ち付けられた
「なんだ・・・?」
どこからか出現した銀色の剣。日本刀ではなく両刃タイプ だった
これを振り抜いたわけだ
「これ・・・どこかで見たような・・・」
必死に考えようとするが今はそれどころではない
四体は起き上がりまた一斉にかかってきた
今度はタイミングをずらし一体が前に、三体がその後ろか ら襲いかかってきた
「うわ!」
今度こそ終わった・・・そう思ったのだが
頭に浮かんでくる様々な戦術
ここはこう切ればいい、次にハンドガンで撃ち、剣に持ち かえ吹き飛ばすというようなものが沢山浮かんできた
「う・・・うおー!」
俺はまず向かってくる一体を剣ではるか上空に切り上げ、 後ろからくる三体を剣が鎌に変化したので横殴りに切り裂 いた
次に、切り上げた一体が落ちてきたのでまた二丁拳銃を取 り出し蜂の巣にした
落ちてくる一体の残骸
三体も真っ二つにされ動かない
新たにこいつらがでてくることもないようだ
でも、次に問題なのはこの空間
どうやって元に戻すのだろう
「ん?」
空を見てみると、何やらコウモリのようなものがパタパタ と飛んでいた
すると、またも自然に手が動きそのコウモリを銃で撃ち抜 いた
撃ち抜いた瞬間周りの空間が歪み、元の公園に戻った
「何なんだよくそ!何なんだ!」
違う世界、歪む空間、戦術、服装、襲いかかってきた敵
考えるだけで頭がパンクしそうだった
「うう・・・う・・・」
いつの間にか俺はしゃがみこんでいた
目の前が・・・チカチカ・・・
「ちょっと君!?大丈夫!?しっかりして!」
どこからか声が聞こえる・・・
ゆっくり顔を上げると俺と同じくらいの女性が駆け寄って きていた
だがそこまでしか覚えていない
俺の意識は、そこで途絶えた
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