真・恋姫無双「新たなる地と血」外話その2
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この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

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ここはあとある屋敷の一室。シャオは気が付くと知らない場所の寝台に寝かされていた。

 

「っ!?」

 

目を覚まし起き上がると頭に痛みが走る。見渡せば知らない場所。自分がなぜこのような場所で寝ているのかを思い出そうする。

 

そして次第に思い出してくる。

 

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シャオは孫家独立の為、姉・雪蓮たちとは別に行動をし合流の為、別地点で待機していた。だが現れたのは今回の策で反乱軍に扮している男とほか数名の者たちが袁家の旗を持つ兵たちに追われているものであった。

 

「一体何があったの!?」

 

「尚香様お逃げください!袁術軍が突如現れていきなり我々を攻撃を仕掛けてきたのです。」

 

男から事情を聞くと、シャオはこのままここにとどまるのは危険だと感じ、直ぐにこの場所を離れるよう、指示を下そうと号令を掛けるより早く、声がした。その方向を見ると馬に跨った女と『袁』の旗を持った兵たちがすぐ近くまで来ており、将と思わしき女は名を紀霊と名乗る。

 

「やっぱり孫家と繋がっていましたね。これで現場を押さえれましたね。孫尚香殿、袁術様の下にご同行願いますか?」

 

いつの間にか現れた女は、男とシャオが接触しているのを見ると孫家が関わりあると思い、シャオに同行を求めた。

 

「ち、違う!この方達はただの通りすがりで我々とは無関係だ!!」

 

男は小蓮たちを逃がそうと孫家と無関係を装おうとする。

 

「おや、そうですか。ではその男をこちらに引き渡していただけますか?そして孫家の末妹様は自分の所へお帰りください。」

 

自分の言い分が通った、と男はほっとしたのも束の間…

 

「なんてね。残念ながらそんなことはどうでもいいのです。反乱を企むあなたたちが孫家のお姫様と一緒にいる。それだけで十分なのですから。」

 

そう言う女が笑っているのを見て、男はこの女の策に引っ掛かってしまった事を瞬時に悟った。

自分たちをわざと逃がし、小蓮たちと接触させたのだと。自分の浅はかな行動に悔やむがすぐに気持ちを切り替え小蓮を逃がすことを。

 

「尚香様お逃げください!ここは我々が引き受けます。そしてこのことを孫策様にご報告を!」

 

「…え?あ、う、うん!」

 

一瞬反応が遅れてシャオは返事をし慌てて馬を反転させ走り出そうとするが、それより早く女が動き小蓮の前へ立ち塞がる。

 

「どこへ行こうというのですか、お姫様?」

 

「くっ!」

 

女は既に槍を構えており、逃げる事は困難と判断したシャオは持っていた剣を抜き戦闘態勢に入る。数合程打ち合いをし、シャオは取り出した月華美人を女目掛けて投げるが、女はそれをあっさりとそれを避ける。

 

「そんな苦し紛れな技が私に通じるとでも?」

 

シュルル…

 

「さあ、それはどうかしら?」

 

通り過ぎた月華美人が弧を描いて戻ってくる。シャオはそれが女に当たると思われた。

 

ガキーン!

 

だが後方から来る月華美人を見ずに、女は持っていた槍の柄によってそれは防いでしまった。

 

「あ…」

 

不意を付いた一撃を防がれたシャオは呆然とする。

 

「バレバレの手ですね。そこいらの兵なら決まったかもしれませんが、私には通じませんよ?」

 

そう言うと女は鋭い突きを繰り出す。シャオはそれを防ぐがだんだんと突きが鋭くそして速くなっていき、それに耐え切れず剣が弾かれ無防備になってしった。

 

(しまった!)

 

そして顔目掛けて繰り出された槍をギリギリで躱し、そこから態勢を立て直そうと思った瞬間、側頭部に衝撃を感じ何が起こったかもわからないまま意識を失った。

 

「孫尚香!この紀霊が召し捕ったー!皆の者、残りの者共を殲滅しろ!」

 

『おおおおおぉぉぉぉーーーー!!』

 

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「ちょっとぉ!ここから出しなさいよー!!私を誰だと思ってるのよ!?こんなことしてただじゃ済まないだからんね!!」

 

目を覚ましたシャオは一瞬、自分が何処に居るのかわからなかったが、今までのことを思い出したシャオは、部屋の扉から出ようとしたが鍵が掛かっていた。窓の方も格子が張られていた。

扉を叩きいたり、叫んだりしたが周りに誰もいないのか誰も姿を現さない。半刻近くそうしていたが、やがて空腹と全く反応がないことで疲れが押し寄せ、部屋の片隅の寝台に寝そべった。

 

「お腹、空いたぁ…」

 

ガチャ

 

「よーやく静かになったか。ほれガキ、飯だ!とっと食いやがれ!」

 

突如荒々しく入ってきた三人の男たち、そのうちの一人は食事の乗った盆を部屋の机に荒っぽく置く。

 

「ちょっと!誰がガキよ!?シャオは立派な大人の女なんだから!」

 

「はぁ〜〜〜?!どこが立派な大人の女なんだよ?良いか?大人の女ってのはなあ、胸がでっかくて!腰付きが色っぽくて!尻も綺麗な丸みを帯びた思わずむしゃぶりつくたくなるようなのを大人の女って言うんだよ!てめえみたいな竹筒体型のどこが大人の女なんだよ!?」

 

男は身振り手振りを交えながら話し、シャオの体型にどこにもその要素がないことを言う。

 

「ぐ…しゃ、シャオだってあと数年もすればお姉ちゃん達みたいになるんだからね!」

 

「お前の姉の孫策と孫権かあ。ありゃあ上玉だよなぁ。あんな女ともやりてえ!」

 

「馬〜鹿、出来るじゃねえか。ちったあ頭使え。」

 

「そんな事出来るのかよ?もったいぶらずに教えろよ。」

 

「全くお前ら馬鹿だよなぁ。こっちには孫家の末っ子がいるんだぜ。こいつがいりゃあ、あの女どもはこっちの言う事聞くに決まってんだろう?」

 

「「おお〜、お前頭良いな〜」」

 

「お前らとはここの出来が違うんだよ。」

 

人差し指で頭を指しながら男は得意げに胸をそらす。

 

「ちょっとお!お姉ちゃん達に手を出すなんてシャオが許さないんだからね!」

 

「んん〜、どう許さないんだ?ま、お前さんに許されようとも思わないんだがな。おい!」

 

「「へい!!」」

 

合図を送ると一緒にいた男たちはシャオに近づき床に組み伏せる。

 

「ちょ、ちょっと何すんのよ!や、止めなさいよ!」

 

「ナニって、お前の姉ちゃんヤル前にお前をヤろうってんだよ。」

 

シャオは必死にもがき、抵抗を試みるも男二人に押さえつけられている為、思うように動けないでいた。

 

「嫌がってるのも今のうちだ。すぐに気持ち良くしてやるよ。」

 

ビリッ!

 

そう言って男はシャオの服を破り素肌を露わにする。

 

「ちっ、やっぱり無えじゃなねえか。」

 

シャオの胸を見て男は舌打ちしながら心底残念そうに呟く。

 

「良いからさっさとしろよ。後がつかえてるんだから。」

 

「ひっ!?ヤダ、止めてよ…おねがいだからぁ〜」

 

先程までの威勢はなく、弱々しく((頭|かぶり))を振りながら懇願する。

 

「い・や・だ」

 

だがそんなシャオの懇願も男はあっさり切り捨てる。

 

「一刀ぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーー!!」

 

男が行為に及ぼうとしたその時、シャオは目を瞑り覚悟をした。だが何も起きず不思議に思いそっと目を開け男の方を見ると、首に手をやりもがいていた。

 

「?」

 

シャオは何が起こっているのかわからなかったが、押さえつけていた男たちの力が緩んでいることに気づくとそこから抜け出す。離れた位置から男を見ると後ろに誰か立ち、首を掴んでいるのが見えた。そしてシャオを押さえていた二人はその人物を見て明らかに狼狽している。

 

「何をしているんですか、あなた達は?あなた達にはその子がここから逃げ出さないよう、ただ見張っているように命じておいた筈ですが?手を出しても良い、なんて一言も言ってはいませんが…」

 

紀霊は口調は丁寧だが淡々と話す。その様に男達は恐怖を感じ、口を金魚のようにパクパクさせていた。その圧倒的な威圧感にシャオも身を竦ませる。

紀霊は掴んでいた男を片手で持ち上げると、そのまま壁に投げつける。そして鈍い音が部屋中に響き渡り、男はぴくりとも動かなくなった。

 

そこに居たシャオを含む三人は、その惨状に目を背ける。

 

「あなた達は下がっていいわ。あ、それからそこに転がってるゴミも持っていってね。」

 

「「は、はい!」」

 

男たちはなんとか返事をすると、転がって動かなくなった男を抱えながら出て行った。

 

「…ふぅ。部下が大変、失礼いたしました。」

 

紀霊は男たちが出ていくのを確認すると、シャオに非礼を詫びる。

 

「詫びなんて要らないわよ!そんなことよりシャオをさっさとここから出しなさいよ!」

 

シャオが食って掛かるが、

 

「それは出来ません。あなた方は大事な人質。あなたを盾に孫家には存分に働いてもらわないといけないのですから。」

 

「さっさと開放しないと、あんたなんかお姉ちゃんに酷い目に会わされるんだから!」

 

「くすくす。」

 

シャオの言葉に紀霊は口に手を当てて笑う。そんな様子にシャオは益々いきり立つ。

 

「ちょっと!何が可笑しいのよ!?」

 

「ああ、失礼。流石は孫呉の姫様ですね。くすくす。自分ではどうしようも無いのですぐさま他人様の…姉の力を当てにしているものですから。つい可笑しくって。」

 

この言葉にカチンと来たシャオは、紀霊に飛び掛った。

だが正面から突っ込んで来たシャオの間合いに入るより早く、紀霊の手がシャオの首を掴みそのまま持ち上げられる。

 

「ちょっ…はな…せ。離し…なさいよ…、ぐ…るじぃ…じゃない…の…」

 

シャオは足をばたつかせるが、地に足が着かず身体が浮き上がっている為、虚しく空を切る。

 

「この様な状態になっても、未だそのような口が聞けるなんて、気だけは強いようですね。そんなあなたに良い事を教えて差し上げましょう。あなたが攫われたと気付いたあなたのお姉さんは、私に斬りかかって来ました。だが直前でそれを止めました。なぜだか判りますか?私との実力差に気が付いたからですよ。太刀打ちできない、とね。」

 

「なっ…」

 

それを聞いたシャオは強かった姉のその様な姿が信じられなかった。

 

「…嘘よ。そんなの…嘘よ!」

 

「ではなぜ私がここに居ますか?そしてなぜ孫策が此処に来ないのですか?」

 

その言葉に衝撃を受けたシャオは抵抗をしなくなる。紀霊は手を離したが、シャオはそのままペタンと座り込み、ただ虚ろな瞳で「嘘よ。」と言葉を繰り返すのであった。

紀霊はそんなシャオの様子を見ると部屋から出た。

 

(雪蓮お姉ちゃ〜ん。蓮華お姉ちゃ〜ん。めいり〜ん。祭〜。穏〜。ししゅ〜ん。みんめ〜。亞莎〜。誰か〜助けてよ〜。うっうっ…)

 

扉を閉めるとシャオのすすり泣く声が聞こえてきた。

 

(あの時、助けを求めた相手を彼女は気が付いていない様ですね。無意識に出たのでしょう。全く、思い出してもいないのに呼ばれるなんて…愛されているのですね、一刀さん。妬けちゃいます。)

 

紀霊は一息吐くとその場を立ち去った。

 

-5ページ-

 

あとがき

 

シャオが捕まったお話でした。

 

 

 

 

ダメだ…何も書く事が思い浮かばない。

だからもう寝ます。

後日ひょっとしたらあとがきが追記されてるかも…でもあんまし期待しないでねwww

 

〈追記〉

 

あんな時間にうpすると後書きがなんも浮かばないという始末…

上がったからと言って急くとダメですね(^^;)

おかげで誤字脱字だらけ(笑 …え?いつもだって?オウチorz

 

さて戯言はこれくらいにして、いくつかコメにありましたが、紀霊さんの正体は大体みなさんの想像通りです。なぜこうなったかについてはかなり先になりますが書きます。

 

暑くなってきましたが、みなさんも体調には気をつけてお過ごしくださいね。

では今回はこの辺で

 

 

ではまた次回ぃ〜

 

 

説明
今回はシャオのお話〜
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コメント
アーバックス さん が、頑張って更新しま〜す(^^;)(アロンアルファ)
追いつきました〜。続きを楽しみにしていますね〜^^(アーバックス)
アルヤ さん 行ってらっさ〜いノシ(アロンアルファ)
行ってまいります!(アルヤ)
IFZ さん え?だれ?心当たりが多すぎてわかんないww(アロンアルファ)
根黒宅 さん 徐々にですが現していきたいと思ってます。(アロンアルファ)
アルヤ さん じゃあ第1話から復習ってことでww(アロンアルファ)
なんだ。もう抱かれた人でしたかww(IFZ)
あれ?もしかして紀霊って...ふむ、だとしたら面白い展開になりそう。(根黒宅)
やべぇ・・・・・・話の流れが思い出せねぇ・・・・・・(アルヤ)
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真・恋姫†無双 恋姫†無双 紀霊 シャオ 

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