インフィニットストラトスIF〜亡国機業の一夏〜 |
Mとの邂逅/灰色との出会い
誘拐された俺は海の傍らしき倉庫のところに閉 じ込められた。 「…油断したな。」 誰にも聞こえないだろうが一人で呟く。今俺を 見張ってるのは部屋の中に5人、外には10人近 くいた。たぶんISもあるだろう。 相手の狙いは姉さんを決勝戦に出させないことだ ろう。そのために俺を誘拐し人質にしてるのだと 俺は考えた。 今の俺は椅子に座らせられて、手を後ろに縛られ ている。こんな状況じゃ脱出はできない。とりあ えず見張りが減るまで待って逃げよう。 そう考えてた時相手の持っているトランシーバー に連絡が入ったようだ。リーダー格の様な女性が 「今からスポンサーの方から2人ほど援軍が来る そうよ。 失礼のない様にもてなして。」 そう言って部屋から2人ほど引き連れて出て行っ た。逃げるなら今しかない、俺はそう思い袖に隠 しておいた尖った石を使い手の縄を切って、音を 出さないように立ち上がった。 俺を攫う時の身のこなしを見た限り多分軍人だろ う。なら、奇襲をかけて一発で気絶させるとしよ う。 まずは一人目の見張りの後ろに行き後頭部に思い っきり体重を掛けた肘打ちを放つ。その痛みで声 をあげてもう一人がこっちに注目した瞬間一人目 をそいつに投げた。とっさのことで反応できず一 人目の下敷きになったやつの顔にかかと落としを 決め意識を刈り取った。 その2人を近くの縄で縛りつけ武器になりそうな ものを取っていく。ナイフを2本と銃が1丁あっ たのでそれを持ってドアを少しだけ開ける。そし て近くに敵がいないのを確認する。 どうやら敵は今もうすぐ着くスポンサーからの援 軍とやらを待ってるらし。 なら今の内に裏側から逃げようとした時うっかり と携帯を落としてしまった。しまった!と思った 時にはもう遅くさっきまでいなかった見張り全員 が追いかけてくる。 とりあえず隠れる場所を探して走りまくり気が 付いたら一つの部屋にたどりついた。 そこに身を隠していた俺が見たものは、一機のIS だった。最初に見た時俺はそれが自分に近い存在 の様な気がした。誰にも認められずただひたすら 孤独の中にいるそんな感じがした。 だからだろうか、俺はその機体に手を伸ばした。 そして・・・・・・
Mside 今私はオータムと一緒に織斑千冬の弟が監禁さ れてる場所へと向かっていた。スコールからの命 令はただ一つ。 『織斑千冬が隙を見せた場合彼女のISの強奪と誘 拐の実行犯の中で使える人物の引き抜き』だけだ った。 隣ではオータムがそんな簡単な任務下っ端にやら せればいいとかいろいろ言ってたがそんなことは 気にならなかった。 今回の任務を私が受けた一番の要因は任務の邪魔 をするものは殺してもかまわないと言われたから だ。 そう今回の任務で私は織斑一夏と織斑千冬を殺す 気でいた。あの倉庫の惨劇を見るまでは・・・ 倉庫に着いたとき私たちが感じたのは血の匂いだ った。何があったのかと思いシャッターを開けた 私たちが見たものは大量の死体だった。 周りには銃で撃ち合ったかのような傷跡がありあ るものは切り裂かれあるものは砕かれてた。その 中にISの残骸も落ちていた。 何が起こったのか理解できなかった。助けが来た にしては早すぎるしここまでされる訳がない。な らこれをやったのは織斑一夏と言うことになるが 、平穏に過ごしてきたガキがこんなことをできる わけがない。 そしてISを壊し操縦者を殺すなど男ができるはず がない。そう考えてる内に倉庫の奥で何かが爆発 する音が聞こえてきた。 私はオータムを連れて奥に進んでいった。そして 一つの部屋に着いたそこで見たのは写真で見た今 回の誘拐の実行犯たちのリーダーとそのISが男が 乗った血のこびりついた灰色のISに壊され、動か なくなっているところだった。 そして、その男は狂ったように笑いながらこっち を向いた。 そしてそのISを動かし笑ってる男が今回殺そうと した織斑一夏であった。
Msideout
ISを触った瞬間に自分の中の何かが打ち震えるの を感じた。
それはまるで長い間それが来るのを待っていたよ うな感覚。
そして俺は理解した、これは俺に与えられたチャ ンスだ。
ならこれを逃す必要はない、逃しはしない。
これで俺は変われる、今までの様に嘲笑われない 存在になれる。
さあ、始めよう。
世界のすべてを否定する戦いを・・・
説明 | ||
この小説は一夏がもし亡国機業と手を組んで居 たらと思い書きました。原作と違うところとし て一夏が千冬のことを憎んでたりかなり強かっ たりします。 駄文ですがよろしくお願いします。 | ||
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残酷な描写ありIS 亡国機業原作ブレイク一夏 黄昏色の詠使いアンチキャラが多い原作ヒロイ ン死亡少しだけ(?) 氷結境界のエデン | ||
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