緋弾のアリアの世界に姉妹で逝こう! |
目が覚めた。
辺りを見渡すと自分が寝ていたベットと綺麗に掃除された部屋に窓や机などいろいろある。
此処は私の部屋だ。
いや、見ればわかるけどね。
「お姉ちゃーん!起きてるー?朝ごはんだよー」
下の階から我が妹の声がする。
もうそんな時間かと時計を見てみると、既に七時を過ぎていた。
「んあ、はいはいっと」
欠伸をしてからベットから出て、自分の部屋から一階のリビングまでの階段を下りて行く。
リビングの入口の扉を開けるとテーブルにおいしそうな匂いがするパンとサラダに取り皿がきれいに並べられていた。
頭をポリポリと掻きながらテーブルではなく、ソファに置いてあるファッション雑誌を手に取ってからテーブルに移動し、二つしかない椅子に腰を下ろす。
「ちょっと待ってね、今そっちいくから」
「はーい、ゆっくりでいいからねー」
キッチンで洗い物をしている妹に返事を返し、持ってきた雑誌を開く。
「ふー、終わったー」
しばらくして、妹がキッチンからこちらに来て、私の正面にある椅子に腰を下ろした。
それを見て、私は雑誌をテーブルに置き両手を合わせた。妹も両手を合わせた。
「「いただきます!!」」
二人元気よく食べ物に感謝の気持ちを込めて言った。
うん、おいしい。
特に、サラダにかけられているドレッシングが実に美味しい。
「んー!おいしい!ね、お姉ちゃん」
「そうだね、このドレッシングなんて最高だよ」
「うんうん!それ美味しいよね」
妹の方も大満足といった顔で次々と朝食を食べて行く。
行儀よく食べなさい。
「ところで、我が妹よ」
「んにゃ?ふぁに、おねえひゃん」
口の中でゴモゴモしながら妹が返事を返してきた。
「ちゃんと飲み込んでから話しなさい」
「んぐっ、飲んだ。で、何?お姉ちゃん」
紅茶をいれたカップを手に持ちながら私は話す。
「最近どう?えっと、白雪ちゃんだっけ?」
白雪ちゃんとは近くにある星伽神社という所の娘さんで妹が毎日遊びに行っているらしい。それも妹と同い年らしく私にしては妹に友達が出来て嬉しかった。
それを聞いた妹は「ふふーん」とか言いながら答えた。
「白雪ちゃんとは超ラブラブだしーうふふ」
聞いた私が馬鹿だった。
そう、私の妹は女性でありながら女性が好きという可笑しな思考をした人間だったりする。
とても、とっても不出来な妹でいつも悩まされている。
「駄目だこりゃ」
私はため息を吐きながら「白雪ちゃんをー押し倒してーうふふふふ」と頭のネジが可笑しくなっているとしか思えない発言をしている妹に頭を押さえる。
何故、妹がこんな風に育ってしまったのかと言うと……、この世界『緋弾のアリア』の世界に転生する前の世界で妹は属に言う『ニート』だった。
で、部屋に閉じこもっていた妹が毎日の楽しみにしていたのがアニメの観賞だったらしい。
それから、アニメばっかの話で親がどれだけ『やめなさい』と言ってもやめなかったほどだ。
私も何とかしようと思って毎日顔を合わせていたのだが、妹にアニメの話ばかりされて頭が真っ白になる毎日だった。正直、辛かった。
それから、私の友達に聞いたアニメ専門のお店『アニメイト』という所を紹介してもらい、妹にそれを口実に外に連れ出した日に交通事故に巻き込まれた。
でも、神様って名乗ったオジサンがこの世界に転生させると言われて、お願い事を三つ言って『緋弾のアリア』の世界に転生してきた。その時の妹はとても嬉しそうでした。
で、いろいろあって転生して今もこうして生きているわけです。
「お姉ちゃん、私学校行くねー」
「うん、行ってらっしゃい。友達と仲良くねー」
まぁ、ニートだった妹に比べれば今の妹は私のとっても可愛い妹になって嬉しく思ってるよ。
これだけは転生させてくれた神様に感謝するけど。
女性好きだけは治らなかったか……。
妹はランドセルを背負って一気に玄関から飛び出て行った。
いや、精神年齢は15歳なんだけどね。
妹は今、8歳の小学生をやってます。
私たち姉妹、私の名前が 夢村 楓。妹の名前が、夢村 椿。
私たちはこの『緋弾のアリア』の世界で何とか生きていきたいと思います。
あ、でも、妹が言うには「原作キャラと絡んでいるからそれは無理だねー」との事です。
どういう意味?それって感じです。
まぁ、何かあれば、神様に頂いた力で何とかするので良いのですけどね。
はぁ、がんばっていきましょうか……。
説明 | ||
ひょんなことで死んでしまったとある姉妹が『緋弾のアリア』の世界で生きていく物語。妹は百合百合のハーレム作りで姉は裏の闇の仕事をして妹と仲良く暮らせるようにがんばって仕事をして、安全で平和な世の中を作る努力をすると言った物語。原作キャラ達との絡みもばっちりあり、いろんな敵と戦う羽目になっていきます。 | ||
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