魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と |
朝起きると小包が届いていた。中を開けてみると朱い三日月の形をしたペンダントがあった。
[はじめましてマスター]
ペンダントから女性の声が・・・・・ペンダントがしゃべった!?・・・あ、デバイスか。そういえばマリアに頼んでたな。すっかり忘れていたよ。・・・ん?中に紙がある。
【デバイスを送るの忘れてました・・・テヘっ♪】
・・・グシャッ!
あの駄女神、本当に潰そうか・・・。イビルジョーあたりに喰わせるぞコノヤロウ。
[マスター、どうか私に名前をください。]
ペンダントが朱い月だから・・・
「分かった。今日からお前はルナだ。よろしく、ルナ!」
[はい!素晴らしい名前をありがとうございます!]
さて、問題が一つ片付いたので登校しますか。時間があまりないから今日はバスにでも乗りますか・・・。
そうこうしているうちに学校に着きました。そして教室に入ると即爆睡。そして・・・
スパンッ!!
叩き起こされる。・・・・ハリセンで。
「何をするバーニング?」
「バニングスっていってるでしょうが!!!ってかアンタ学校来るなりいきなり寝てんじゃないわよ!!」
「ア、アリサちゃん、いったい何処からハリセンなんて取り出したの?」
月村の言う通りだ。まったく何処からハリセンなんて取り出したのさ?ってか学校に持って来んな。
「うるさい!何処だっていいでしょ!そ・れ・よ・り・も!なんで寝るのよ!!」
「眠いから。」
ブチィッ!!
「こんのぉ・・・!!毎度毎度人をバカにするようなこと言ってからぁ!!」
またもやギャーギャーとお怒りになられたバーニング。月村が必死にバーニングを抑えてる。・・・月村よ、そんな子猫のような目で見るな。俺ではどうにもできん←する気が無いだけ
・・・ん?なんか月村から人外の気配が一瞬したが・・・気のせいか?
原作なんて、キャラの名前ぐらいしか知らないからなぁ。ま、どうせ大したことないだろ。
おっと、予鈴が鳴ったな。寝るから関係ないけど。
「ねぇ、零冶。」
昼休みになり、飯を食っているとバーニングが話しかけてきた。
「なにか用か、バーニング?それと何故名前で呼ぶ?」
「うっさい!こっちの勝ってでしょ!それよりも、なんでいつも寝てばかりいるのよ?授業も真面目に受けてないし、他の人たちと話している所以外みたことないけど友達いるの?」
「前者はただ眠いから。後者はYESだ。」
人間じゃないけどね
「嘘ぉ!!?アンタ友達いたの!?」
「失礼な奴だな。友人くらい普通にいる。」
「ア、アリサちゃん、そんな言い方は・・・」
「だってコイツよ!?信じられないでしょ!・・・で、どんな人たちなの?」
「爬虫類」
「・・・・・・。」←アリサ・可哀想な人を見る目
「あはは・・・。」←月村・フォローできないあまりに苦笑
まぁ嘘は言ってないぞ、嘘は。あいつら生物学的に爬虫類だし。
『主よ、その括り方は少し酷いぞ。』
気にするなブラック。間違ってはないんだから。
そんなこんなで予鈴がなり、バーニングたちが席に戻る。さてもう一眠りしよっと。
またもやぶっ飛んで現在終業式です。もう二年生も終わりだ。
「Zzz・・・」
当然終業式でも寝ますよ?だって話が長いんだもん。
寝ている内に式は終わってしまった。
そして帰宅。バーニングがなんか騒いでいたが全て無視。今日からやることがたくさんある。
まず、この海鳴市の探索。今まではこの町の生活に慣れないといけなかったから探索が不十分だ。ほら、今まではほとんど雪山や密林、火山、森丘なんかで野宿だったし。正直、布団だと寝づらくなってしまった。やっぱ寝るならキリンのキーリと一緒に寝ないとね。あの毛並みは素晴らしい・・・・・ちょっとパチパチ放電するけど。
一度、寝てるキーリを驚かせちゃって黒焦げにされたっけ・・・。あれはさすがに死ぬかと思った。
「ここか・・・。」
さて、そんな思い出に浸っているうちに目的地に到着した。今回の目的は霊脈が一番強い場所を探すことだ。この土地を管理している魔術師がいたら大事だからな。この世界に来たときに絶対感知されているだろう。まぁ、今まで接触がなかったことから多分いないだろうと思うけど。(主人公は原作をほとんど知りません)
「バカでかい屋敷だなおい。どんだけ金掛けてんだよ。一体どんな奴が住んでいるんだか・・・って月村?・・・・まさか、あいつか?」
『主よ、人ではない何かの視線を感じるぞ。』
ブラックが視線を感じたようだ。目だけをその視線がする方に動かすと監視カメラがあった。しかも丁寧にカモフラージュされている。おそらく門の上にあるやつはダミーだろう。その数はざっと20弱といったところか。・・・やはり管理者か?そうなると月村すずかが魔術師?いや、あの年齢でそれはないだろうが・・・・、だが以前あいつからは人間とは違った感じがするんだよなぁ。
ふむ、今はどういっても憶測に過ぎない。とりあえず長居は無用か。
『オレもそう思うぞ、主よ。』
俺たちはその場を後にした。
Side???
私は紅茶を飲みながら休息をとっている。すると扉からノックが聞こえたので入るように言うと、私専属のメイドと私の恋人が入ってきた。
「・・・忍、少々やっかいな事になるかもしれん。」
「・・・何があったの、恭也?」
私は恋人の真剣な表情にただ事では無いと思った。
「先ほど、海鳴市で見かけない一人の子供が屋敷を見ていた。」
「?それだけなら何の問題も無いように思えるんだけど。大きな屋敷に見入る子供なんて珍しくないでしょ?」
「カモフラージュされている監視カメラを全て見つけられてもか?」
「!?」
この屋敷の監視カメラはダミーの三台除いて十五台ある。しかも全て普通の人では分からないように巧妙に隠している。それを全て見つけるとなると裏に通じる人と考えられない。しかもこの屋敷に来たとなると他の夜の一族の刺客としか考えられない。
「すぐに後を追ったがダメだった。見た目は子供だが嘗めてかかると痛い目に遭いそうだ。」
頭が痛くなってきたわ。あの恭也が振り切られるなんて。相当な手練れで間違いないだろうけど・・・・・奴らめ、子供まで使うなんて・・・・虫酸が走るわ。
「とにかく、あの子のことはこれから警戒してちょうだい。もし刺客なら・・・」
「分かっている。たとえ子供だろうと忍を傷つける奴は許さない。」
「・・・ごめんね、こんな嫌な役をやらせちゃって。」
「なに、気にするな。」
私は恭也に謝ると、あの子について調べ始めた。
Side out
「はぁ、もう追ってこないな。」
『うむ、もう気配はないぞ主よ。』
危ない危ない、これで家を見つけられた上に調べられると目も当てられない。とくにアイル-たちを見られるのはマズイ。二足歩行で喋る猫なんてこの世界にはいない。見つかったら研究所行きか動物園行きの片道切符がもれなくもらえるだろうな、拒否権なしで。
「ただいまー、ムサシ、コジロー。」
「旦那様、おかえりニャ!」
「おかえりなさいませだニャ〜。」
最初に返事をしたのがムサシ、後者がコジローだ。いつも家事をやってくれて本当に助かっている。特に二匹が作る料理はプロ顔負けだ。
「さて、これからどうするかねぇ。」
『主様、いかがなされましたかえ?』
「あぁ、ナナか。いやぁこの後どうしようか悩んでるんだよ。これから起こるとおもう事件に介入するかしないか。」
俺の中から声をかけてきたのはナナ・テスカトリのナナだ。ちょっと女王様口調で意外と面倒見がいい。
だが、一つだけ欠点がある。それは・・・
『そんなことより、早く卵を産ませてくださいまし。』
・・・これなんだよ。最初は俺を見るなり攻撃してきやがったんだが、ちょとボコしてやると掌を返したように懐いてきて卵を産ませてくれと請う。なんか、強い雄を探し求めて旅をしていてかなりの雄をコテンパンにしてしまったため、自分が納得出来る雄いなかったらしい。で、ちょうど俺を見つけて憂さ晴らしをしようと思ったら返り討ちにあったために惚れてしまったようだ。
いや、まぁ好意を持ってくれるのは嬉しいがいきなり『主様の卵を産ませてくださいまし!』って言われるといくらなんでも引くわ。
「あ〜、考えとく。って、俺結構真面目に聞いてるんだけど・・・。」
『妾も真面目にお願いしておりまするに・・・。で、主様がお悩みになられている事ですが、その原作とやらに介入をしてみてはどうですかえ?いずれは介入されるつもりなのでしょうから、今のうちに相手の戦力や脅威度なぞを計ってみるのがよろしいかと思いますえ?』
「う〜ん、ナナの言うことにも一理あるしなぁ。・・・分かった、ちょっと動いてみるか。」
『それでこそ主様でございますえ。』
「旦那様ぁ!ご飯ご出来ましたニャ〜!」
「はやく食べないと冷めちゃうニャ!」
「分かった、今行くよ!」
こうして、俺たちの原作介入が決まった。
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第三話 原作に介入するべきかしないべきか・・・。 | ||
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