魔法先生ネギま!〜魔術と真祖の力を持つ者〜 第二作
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ほいほーい、こんちはー。虚崎空、現在麻帆良学園男子中等部二年生だ。え、時間が飛びすぎ? 気にすんな。まあ、簡単に言うと詠春さんにはかの佐々木小次郎が使ったとされる備前長船長光を贈った。すごく驚かれたのは今でも記憶に残っている。ちなみに、緋鞠の首輪は更に改造して、人化すると自動で服が着せられ、刀も出し入れできるようにした。刀はもちろん原作通り童子切安綱だ。

 

「ん、電話だ」

 

『あ、空兄ですか?』

 

「史か、どうした?」

 

『こないだ話してた新しい先生が、今日来るらしいんですよ』

 

「お、そうなのか」

 

ようやく原作が始まるんだな。

 

『はい。空兄はどんな人が来ると思いますか?』

 

「んー、分かんね。また放課後どんなだったか教えてくれよ」

 

『はい、分かりました』

 

「ああ、じゃあな」

 

俺が電話を切るともう一つの電話が着信を知らせてくる。

 

「はい、こちら道具屋『Alchemy』です」

 

今かかってきたのは仕事用の電話だ。食費を稼ぐために四年程前から道具屋をやっている。俺は親がいないので、家を清潔に保つと言う理由で実家で暮らしている。家の中には誰にもばれないように『神殿』を作成してある。

 

『空君かの? 近衛近右衛門じゃが』

 

「はい、何でしょう?」

 

『実は今度初等部の子等に防犯ブザーを持たせることになっての。それの製作を頼みたいんじゃが』

 

「何人分ですか?」

 

『とりあえず試験的に麻帆良学園の初等部に持たせるからざっと七百五十個ほどかの』

 

「それでしたら一つ五百円として、三十七万五千円でどうでしょう?」

 

どれだけ安く売っても材料費や機材の整備費はタダなのでボロ儲けだ。

 

『いや、いつも安くて助かるのう。外の業者に頼むと五十万以上かかるからのう』

 

「今日からだとだいたい木曜日には渡せますが」

 

『ふむ、ならば放課後高畑先生に受け取りに行ってもらうとしよう』

 

「お願いします。それでは、本日は風紀委員の仕事がありますので失礼させて頂きます」

 

『いつも通り支払いは口座に振り込んでおくからの』

 

その言葉と共に電話が切れたので携帯を仕舞い家を出る。先程の会話で分かる通り、俺は風紀委員、それも委員長である。今週は遅刻者ゼロ週間として、生活指導委員会と協力して活動しているのだ。

 

「さて、今日も一日頑張りますか」

 

 

 

 

学園長からの依頼を終えた次の日、今日は俺の学校は改装工事の初日と言うことで休みになっており、俺は女子中等部の校舎の方に来ていた。

 

「全く、風達め。無茶言いやがって」

 

「おや、どうしたんだい空君?」

 

「あ、高畑先生。鳴滝さんにこれを持ってくるよう頼まれまして」

 

そう言って見せるのは手に持った弁当箱。何でも、久しぶりに俺の料理が食べたくなったらしく、休みだからちょうどいいと言わんばかりに頼んできたのだ。

 

「そうだったのかい。一応来校者手続きはするんだよ?」

 

「ええ、心得てます」

 

「それじゃあ僕はもう行くよ」

 

「はい、お仕事頑張ってください」

 

「ハハ、ありがとう」

 

あまり遅くなると風達に怒られるので、急いで手続きを済ませて教室へ向かう。

 

「え、男?」

 

「あ、来た来た。遅いよ、空兄」

 

「はいはい。クラスメイトの人たちもお騒がせして悪いな」

 

「そんなことより早く出してよー」

 

「私もお腹減ったです」

 

「ほい、これが頼まれてた弁当。容器は夕方に取りに来るから」

 

「「はーい」」

 

「んじゃ、また後で」

 

俺はそう言い残し家に帰って行った。途中、風達のクラスが騒いでいるのが分かったが、内容は俺の知るところではない。

 

説明
なんとか本日も投稿することができました。今回はかなり短めです。駄文製造機の私ですが、温かい目でご覧下さい。
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