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「キョン、重要な話があるんだ」

 

俺は中河に呼び出され、近くのファミレスまで来ていた。 ……長門のことはもう諦めたのではなかったのか?

中河はファミレスの外で白い息を吐きながら手を摺り合わせ、俺を待っていた。

 

「よく来たな、さあ、入ろうじゃないか」

「いちいち外で待たなくてもいいだろ。 寒いだろうに」

「……やはりお前は頼りになる漢だな」

「いや、意味がわからん。 普通は中で待ち合わせるためにファミレスを指定するのだろう?」

「ははは、それもそうだな」

 

俺と中河は禁煙席に腰をかけ、注文をとることにした。

 

 

「ジャンボチョコレートパフェ。 スプーンは二つだ。」

「おいおい、いきなりスイーツかよ。」

「ああ、定番だからな。」

「じゃあ、熱いコーヒーでも飲むかな。」

「では、俺も同じものを。」

 

店員は不審者を見る目で俺と中河を交互に見て、去っていった。 中河は少し落ち着かない様子だ。

 

「キョン、重要な話があるんだが……まあいい、食べてからにしよう」

「男二人でパフェはどうかと思うが……」

 

中河は俺を上目遣いで見て、手を組んで指をせわしなく動かしている。

 

「なあ、キョン。お前は長門さんと付き合っているのか?」

「いや、そういうわけではない」

 

……できれば長門とお付き合いしたいのは本音だが。 なぜか中河は嬉しそうにしている。

 

「では、黄色いリボンの女の子か、栗毛の女の子と付き合っているのか?」

 

……これが本題か。 要するに中河は SOS 団の美女たちにお熱なわけだ。

 

「いや、付き合っている、とかではないな」

「そうか、良かった」

 

いや、良くない。 全員俺の嫁候補だ。

 

「では単刀直入に言う。 俺と付き合ってくれ、キョン」

「!!?」

 

ジャンボパフェとコーヒーを持ってきた店員はたまげたらしく、床にそれらをばら撒いた。

そして俺は無理やり中河に唇を奪われた。 ……死のう。

 

おわり

 

説明
ふぅ……
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タグ
涼宮ハルヒの憂鬱 キョン 中河 

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