IS ~愉快を求める転生者~ 第2幕 転生、そしてイタズラしました |
どうも、興野京也です
何とか転生できたようで、なんかもう6年の月日が流れました
そして、今は幼稚園に通っています。・・・拷問か
「幼稚園行くわよー」
玄関から母親の声が聞こえる
「今行くよ―」
トテトテトテー、という効果音が似合うよね、っていう動作で玄関に向かう
途中、大きな鏡が置いてあるので見てみると
(うわこのガキすげームカつく、目つき悪ッ!)
小さくなった自分に軽くイラッと来てしまった
そんな感じに過ごして来てわかったことが何点か
まず俺の家族だが、親父は俺が一歳の時に死んだらしい
なんでも車に跳ねられたのだとか・・・なんかシンパシーを感じる
それで片親となってしまったが、母親が一人でがんばってくれていたので生活に不自由はなかった・・・ちなみに母親の仕事は知らん
そしてこの母親が凄かった
簡単に説明すると、
「実は僕他の世界から転生してこの世界に生まれたんです」
「あら〜そうだったの〜、だから京ちゃん頭が良かったのね〜」
正直に話したら即納得するし
「PC欲しいなー」
「スパコンいる〜?」
と、どこからかスパコンを取り出すぐらい凄かった・・・
それが四歳の頃の話である
(そろそろ束さんが全世界にハッキングかましてくる頃だからな〜・・・準備しとかないとな)
本日、束さんが世界中のミサイルをハッキングするという情報を見つけたので、正直今日幼稚園に行く訳にはいかなかった・・・ん?何で知ってるって?ハッキングに決まってるじゃないか
「おかーさん、今日幼稚園行きたくない」
きょうや は じかだんぱん に でた !!
「どうしたの京ちゃん?お腹でも痛いの?」
ははおや は ぎもん に おもった !
うーん・・・どうやって言い訳しよう
「今日どうしても行きたくないの」
とりあえず念を押してみるが、これじゃあ流石に「わかったわ〜、知らない人来ても開けちゃだめよ?」OK出ちゃったよ・・・
バタンッと玄関が閉まり、家には俺一人となった
「・・・さて、ちょっと束さんにちょっかいでもかけに行きますかね」
急いで準備をしよう、と俺は自分の部屋に駆け込んだ
********************
「・・・相変わらず狭いな、ここ」
現在部屋の中だが、見渡す限り機材が並んでいる
親に頼んでみたらなんか貰った
ホントにあの人何者なんだろう?
「さて束さんはーっと・・・ヤバイ、ミサイル打ち出す直前じゃん!」
今打たれちゃマズい、俺の計画が台無しになってしまう!
「とりあえずこのウィルスを送って・・・よしひとまず止まった」
俺がPCを貰って作り続けてきたウィルスの数、9999個
すべて今日の為に作ってきた
理由?そんなの束さんに会う為に決まってる
束さんは自分の興味の無いことには見向きもしない、ならば振り向かせてやればいい、彼女のスタートに張り合ってやれば自然とこちらのことを調べてくるだろう
そして俺は晴れて原作介入、束さんとこでISが作れる
ウィルスを送ってすぐ、逆にウィルスが送られてきた
「来た来た・・・どちらが先に倒れるかな?」
***********************
それから3時間、ウィルス合戦が始まった
イタズラレベルの物から、国一つ崩壊させられるレベルの物まで、およそ3時間俺と束さんは互いに送り合った
俺が5472個目を送ったところで、向こうの手が止まった
《通信を要請してきています、繋ぎますか?》
画面に表示される一文
もちろん繋ぐに決まっている
許可を出した瞬間、向こうは急に話し出した
『ねえねえなんなのだよ君は?さっきからずっっっっっっっとこの天才束さんの邪魔ばっかりしてるけど何がしたいんだよ?さっさと邪魔するのやめてくれない?せっかくの晴れ舞台なんだから君みたいなのがいるとすっご』
おおう、言葉が右から左へと流れていくぜ束さん、というか自分の正体バラしちゃってますよアンタ
よし、ちょっとこの流れに乗ってみよう
「は?何言っちゃってんのアンタ自分のこと天才付けで呼ぶとかマジ痛い人じゃねえかw廚二かよw別に俺がしたいからしてるだけだし?結局アンタも自分の目的のためにしてるみたいだから人のことだけ一方的に批判するとかガキかよwそれによ・・・」
なんか結構悪口言った気がするけど、まあいいか
一呼吸置いて、こう言えば確実に食いつくだろう
「ISを世界に知らしめる為とはいえ、結構やりすぎなんじゃねーの?篠ノ之束さん?」
言い切った途端、聞こえてくるのは機械の稼働音だけになった
10秒くらいの間が空いて、ポツリと聞こえた
『・・・君は誰なんだよ?』
「俺?俺は興野京也
これが終わったら君の家遊びに行っていい?」
「・・・勝手にすれば?」
そう聞こえて再びウィルス合戦が始まった
送って、対策されてまた送られて
同じ作業をずっと繰り返していた
なんだかんだ言っても今の俺はまだ6歳
体力的にキツいのは目に見えている
「・・・そろそろ限界かなー?」
9952個目を送ったところで、体力は限りなく0に近くなっていた
改めて思ったけどこの頭脳ヤヴァイ
どうして6歳のガキがウィルス合戦繰り広げられるんだよ
あらためて思う、アレホントに神だったんだな
「さて・・・これで最後かな
がんばってくれよ束さん」
多少ニヤけつつも最後のプレゼントを送信した
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side
「・・・なんなんだよ本当に」
暗闇に光るディスプレイを見て考える天才がここに一人
《もう俺のウィルスは尽きちゃった☆
することないから白騎士が頑張れるように応援しとくぜ!》
「・・・まったく意味が分からないんだよ」
なぜ自分の名前を知っているのか
なぜISのことを知っているのか
なぜ白騎士のことを知っているのか
そして、彼は何者なのか
何一つわからなかった
『俺?俺は興野京也
これが終わったら君の家遊びに行っていい?』
「・・・君はちょっとだけ面白そうだね
今度束さんが遊びに行ってあげるよ」
天才の興味の対象が、また1人増えた
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ー日本政府ー
「クソッ!!どうなっているんだ!?」
中央の画面に映る、日本の方向に向いている矢印の数々がこの状況を物語っていた
「すべての機器がハッキングされ、頼みの綱は先ほどから犯人の妨害をしている謎の人物だけですか・・・」
「ミサイルがハッキングされ、どうなることかと思ったが・・・もう5時間も経っているのに、一向に発射される気配がない!つまり!その謎の人物のおかげで犯人も手が出せないという訳か!!」
スーツを着た男が立ち上がりながら叫ぶ
その額には大量の汗が浮かんでいた
「犯人め・・・結局犯行は失敗するの『あーあー、聞こえる?』!?誰だ!?」
急に聞こえてくる幼い声
しかしそれにはどこか恐怖を感じさせる物があった
『あのさぁ・・・
アンタら自分の身は自分で守ろうとかいう気は無いわけ?
なにさっきから人任せにしてやがるんだよ
というわけで自分の身は自分の身は自分で守れ
俺は知らん、後は勝手にやってくれ』ブツッ
「・・・・・・は?」
向いていただけの矢印が、動き出した
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「ふぅ・・・・・・・スッキリした☆」
いやー、まさか国会議事堂にハッキングできるとは正直思わなかったなー
あ、束さんのところに出来たんだからそのくらい出来るか
「これで後は白騎士の出番を待つだけかー
・・・・・・・・・・・正直身体が保たない、つーわけで俺は寝る」
一通りやってしまったのでする事はなくなった
・・・できることがなくなっちゃった、ただいまPCがオーバーヒート中で動きません
ま、相手が束さんだからね
よくやったぞ、俺
「それではおやすみなさーーぃ・・・」
すべて吹っ切れて、丸一日眠り続けました、マル
起きてすぐ、親からの優しいお説教が待っていたのはまた別のお話
説明 | ||
原作キャラ登場です もうなんて言うのかな? ・・・・・・・・・口調とか難しいんですよ! もう崩壊とか言うレベルじゃないほどキャラ崩壊してます 主人公のキャラもわからなくなってきたし← それでは本編入ります 「やることすべてが天才だな束さんは」 |
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