IS?インフィニット・ストラトス?自由の天使 |
episode01 変革
それからしばらくして・・・・・
『・・・・さてと・・・これからどうしたものか・・・』
フリーダムは港の倉庫の屋根の上に待機モードである小さい姿になって座っていた。
『・・・そういや・・・この世界って俺の知っている世界と違うな・・・どういうことだ・・・?』
(この世界はお前が元々いた世界ではない)
するとGジェネレーションが声を掛けてきた。
(なんだって・・?)
(実質上お前が命を得たのは・・・この世界に転生させたからだ。この世界はお前が知っている世界ではない)
(そうか・・通りで俺の知っている物がほとんどないわけだ・・・・それに・・・俺の仲間も・・・いない、か)
(この世界はしばらくすれば、大きな変革が訪れることになる)
(大きな変革・・・だと?)
(そうだ。現にお前に与えたその力こそが、その変革をもたらす大きな力・・それを上回る力を持つ・・・)
(・・・・・)
すると、港に警報が鳴り響いた。
『な、なんだ?』
フリーダムはとっさに立ち上がると、辺りを見回す。
(その時が来たようだな)
『なんだって・・?』
(お前がいる日本に、世界中よりミサイルが放たれたのだ)
(なに!?なんだってそんなことが・・!)
(どうやら何者かにハッキングを受けたようだ。それによって全世界中よりミサイルが日本に向かってきている)
(何てことだ・・・)
(このまますれば日本は壊滅するだろう・・・。お前はこれを収拾させる変革の手助けを行えばいい)
(手助け?)
(いいな)
(・・了解した。早速俺の力を見せる時ってことだな)
そしてフリーダムは戦闘形態になって大型化すると、背中のウイングを大きく広げて、空高く舞い上がった・・・・・
そして日本海上空・・・・
そこに、白き鎧を纏った女性が浮いていた。
顔の上半分は仮面に覆われて見えない。腕と足に装甲を纏っており、胴体と腰部はスーツだけという一部に装甲が施された構成であった。右手には刀身の幅が広い大剣が握られていた。
(全く・・あいつもとんでもないことをしでかしたものだな・・・。このISを知らしめるためにとは言えど、下手をすれば自分も危ないって言うのに・・・)
と、ISと呼ばれる鎧を纏う女性はそう考えた。
「・・来たか」
そして前を見ると、無数のミサイルがこちらに向かって来ていた。その数は指定でも数万・・・
(さて、すべてを落とさないとあいつも文句を言うだろう・・)
女性は大剣の柄を握り直すと、ミサイルの群れに向かっていった。
そして大剣を思い切って振るうと、それに生じた衝撃波が刀身から放たれて、ミサイルの半分以上を切り落とした。
次に光の粒子を集めると、そこに大型の荷電粒子砲を出現させると、ミサイルに向けて粒子ビームを放って残りのミサイルを撃ち落した・・・・
「これで終わりか・・・」
そして女性は大型荷電粒子砲を光の粒子にして消すと、大剣を下に向ける。
しかしその直後、煙の中から複数のミサイルが飛び出てきた。
「っ!?」
女性が気づいたときにはミサイルは脇を通り過ぎていった。
「しまった!」
女性はすぐにミサイルを追いかけようとした・・・・
『予想通りだな』
すると突然ミサイルが飛んで行く進行上の空間が歪むと、そこからフリーダムが現れた。
そしてウイングを展開したままウイングからプラズマキャノンを二門展開して、両腰にあるレールガンを展開して、右手に持つビームライフルを前に向けた。
『ターゲットロック・・!』
フルバースト
そしてミサイルをすべてロックオンして、全砲門により一斉射撃を行い、残ったすべてのミサイルをすべて撃ち落した。
「な、なんだ・・?」
女性はフリーダムを見て、驚きを隠せなかった・・・・
そしてフリーダムは腰のレールガンを折り畳み、ウイングのプラズマキャノンを収納した。
(どういうことだ・・・・あいつは他にも作っていたのか・・・・・いや、そうでもない、か)
女性はフリーダムに警戒しながら、身構える。
「・・・協力には感謝しよう・・・だが・・・お前は何者だ・・」
そして女性はオープンチャンネルでフリーダムに通信を入れた。
『・・敵か味方かは・・・お前が決めろ』
「なに・・・?」
『俺は味方であって、敵でもある・・・。つまりは・・どちらでもない・・』
「だが、今は味方・・と、言いたいのか」
『・・・そういう見方もあるだろう・・だが』
そしてフリーダムは右にビームライフルを向けるとトリガーを引き、向かってくる無人偵察機を撃ち落した。
『話は後だ・・・邪魔者を消さなければならないのはそちらとて同じはずだ』
「・・・・・・」
女性が考えているうちにフリーダムはどんどん向かってくる無人偵察機の群れに向かっていき、右手に持つビームライフルを後ろ腰にマウントして、左腰のレールガンの上部にある筒を抜き放つと、ビームの刃を先端から出して、向かってくる無人偵察機を次々と切り落としていく。
その次にウイングにあるプラズマキャノンを前に展開すると、向かってくる戦闘機の翼だけを撃ち抜いて撃墜した。
その間に女性も戦闘機を大剣で次々と翼だけを切り裂いて撃墜していくと、海上を航行していたフリゲート艦の主砲の砲身を切り裂くと、そのままミサイル発射管も切り裂いていった。
その直後に反対側はフリーダムがビームライフルで火薬に誘爆させないように主砲の砲身とミサイル発射管と機銃を撃ち抜いていった。
(・・・只者じゃないな・・・それだけは分かる・・)
女性はそう思いながら向かってくる戦闘機の翼を大剣で切り裂いた。
そうして調査にやって来た兵力はすべて撃破された。あれだけの激しい戦闘の末に、死傷者はゼロである。
「・・・厄介払いはできたな」
そして女性はフリーダムのほうを見る。
「・・・聞かせてもらいたいものだな。・・お前は何者だ・・・なぜ私に協力をした」
『・・・俺は世界を見守る・・自由の天使・・・と、言ったところだろう』
「自由の・・・天使?」
『どう思うかはお前の自由だ。言っておくが、次に会った時は味方とは限らないぞ』
「・・・・・」
『では、俺はこれで・・・次に会うときは敵でないことを祈ることだな』
そうしてフリーダムはウイングを広げて、その場を一気に離脱した・・・・・
(・・・自由の天使・・・一体何者だ・・・)
『やぁやぁちーちゃん。ご苦労だったね♪』
すると、通信に女性の声がする。
『それにしてもさっきの機体・・・なんだか凄いよね。見た限りじゃ白騎士以上の性能は秘めてそうだね』
「・・お前がそこまで言うとはな・・・」
『それで、あれと話したの、ちーちゃん?』
「あぁ。一応な」
『それでそれで?なんて言ったの?』
「・・・味方でもあって・・敵でもある。そして世界を見守る・・自由の天使」
『・・・ふにゃ?意味が良く分かんない?』
「・・・・」
『まぁそれは後で考えればいっか。余計な虫が寄ってくる前に戻ってきて』
そうして女性はステルスを展開すると、空域を一気に離脱した・・・・・
その後、この事件は『白騎士事件』と呼ばれるようになり、世界にISという最強の兵器を知らしめた・・・・。そして、その裏に自由の天使と言う存在があったということは・・・公表されなかった・・・・・
(中々やるではないか・・・。初陣にしては上々の結果だ)
(・・それはどうも・・・)
そうしてフリーダムはあの空域から数十キロメートル先の無人島の林に身を隠していた。
(今後はお前の判断で動くがいい。だた、見つからないようにしろ。でなければ、面倒なことが起こるということは、分かるはずだ)
(・・分かっている。面倒なことは起こしたくないからな)
(それでいい)
『・・・自らの判断で動くがいい、か』
そうしてフリーダムは夕日に染まったオレンジの空を見上げる。
『・・・この際見ていくか・・・知らなかった外の世界を・・・その全貌を』
そして立ち上がると、翼を広げて地面を蹴って飛び上がると、機体を景色に溶け込ませるように姿を消して、空に舞い上がった・・・・
説明 | ||
人間の身勝手で捨てられた一つのガンプラ・・・。彼の生きたいという強い執念によって、一人の神が彼に命を与えた・・・・。自由の翼として生まれ変わり、とある一つの世界を見守っていくために、彼はその世界の空に舞い上がる・・・・ ※にじファンに投稿予定だった作品です。見ていただけたら嬉しいです。 |
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