魔法少女リリカルなのは〜生まれ墜ちるは悪魔の子〜 一話
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 オレはあまりに眩しい光に目を閉じていた。

 

 神龍と言われる龍にオレは送られた……

 

「ここが別世界……なのか?」

 

 オレは気が付けばどこかの屋敷の中にいた。

 

 見渡せばかなり規模がでかく、まるで迷路のような場所だ。

 

「どうやら狸に化かされたか……」

 

 これのどこが別世界だと思っていると、別の音が聞こえてきた。

 

 グー……

 

「……そういえば200年も何も食えなかった」

 

 よく考えてみれば地球に降り立ってから何も食ってなかったな……

 

「こっちから食い物の匂い……」

 

 もはやこの衝動は抑えられるとは思えない……

 

 オレは導かれるように匂いに導かれるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だれかしら? 相当死にたいようね……」

 

 私はさっきまでロストロギアであるジュエルシードの探索に精を出していた。

 

 そんな中、城の警備システムに反応があった。侵入者だ。

 

 フェイトにはジュエルシードの探索を任せてはいるが、正直期待はできない。

 

 あの子はとても鈍感で愚図だから……

 

 だとしたら私が直接行くしかないわね……

 

「だけどジュエルシードにはまだ触れてさえもいないから管理局が出てくる理由にはならない……ただのコソ泥かしら?」

 

 クスクス……

 

「だとしたらお灸が必要のようねぇ?」

 

 かわいそうだけど、ここに来たのが運のツキ……恨むなら自分の運命を恨んで頂戴ね……

 

 私は椅子から立って侵入者が向かった食堂へと向かう。

 

「このプレシア・テスタロッサを怒らせればどうなるか……教育してあげるから待ってなさい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんと……ここは理想郷か……」

 

 オレは匂いを頼りに一つの部屋に辿り着いた。そこには肉の匂いが充満していたことから食堂と推測できた。

 

 冷蔵庫を覗けば食料の山……気分が昂ぶってきた……

 

「なんだか弱々しい気が一つ……いや、更に弱い気がもう一つ……二人か……」

 

 気で城の中を探索したのだが、城の大きさの割に住人が少ない。

 

 しかも一方の気がこっちに向かってきている。バレたか……

 

「狼藉を働いたのは事実か……仕方なし……か」

 

 なんにせよ、あっちから来てくれるのはありがたい。食事を含め、聞きたいことがあったからな……

 

 というわけで……

 

「姿を見せな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食堂に辿り着き、侵入者の姿を確認した私は少し拍子抜けした。

 

 なぜなら、そこには少年が一人しかいなかったのだから……

 

 てっきりゴツい男を想像していたのだけど……

 

 しかも、魔力反応は無し。零である。

 

 ……ちょっと待って

 

 それならどうしてここに辿り着いたのだ?

 

 いや、それ以前にどうやってここまで侵入を許したのだ? だけど、まるでその場に現れたように侵入されたのも事実……

 

 魔力を持たない人間が丸腰でここまで来るなどありえない。

 

 そもそもここは次元と次元の狭間……あの子は一体……

 

「姿を見せろ」

「!?」

 

 バレた!? ちゃんと隠れていたのに!!

 

 なにか探索魔法の類でも使えるの!?

 

 それともレアスキルを……

 

「二度も言わす気か……出て来い。ブチ殺すぞ」

「くっ!」

 

 完全にバレている……念のためデバイスの殺傷設定をオンにしておこう。

 

 未確認相手に警戒しすぎなんてことはないのだから……

 

「……」

 

 そして私は侵入者に姿を現した。

 

 相手はフェイトと同じくらいの少年……だけどどう見ても一般人でないことは確かだ。

 

 堂々と私を見据える姿に一点のブレがない……

 

「あなた……名は?」

「……カリフ……お前は何だ?」

「……プレシアよ。プレシア・テスタロッサ」

 

 カリフに前に大魔導師で知られるプレシア・テスタロッサが悠然と現れる。

 

 プレシアは得体の知れないカリフにデバイスをちらつかせて精神的不安をあおろうとする。

 

「単刀直入に聞くけど、あなたは何者?」

「それなら飯を食いがてら話そう。そっちのほうが事も円滑に進むんだが」

 

 しかし、デバイスが見えていないのか動揺どころか何の反応も見せずに腕を組んでいる。

 

 そんなカリフに益々警戒を見せるプレシア。というか何で飯? などと一抹の疑問を抱きながらもこの申し出をチャンスと捉える。

 

 少し話をしてみて思ったが、どうやら話は通じそうである。でなければ名乗るなどと自分の素性を素直に話すわけがない。

 

 それとも、この状況を危機とは思っていないかのどちらか……

 

 いずれにせよ、あっちが話を求めてくるならこちらとしてもありがたい。

 

 あまり魔法を使うわけにもいかないし、万が一にもあの部屋にまで被害が及ばすわけにはいかない……

 

 それなら行動あるのみ

 

「いいわ……このプレシア・テスタロッサ。この城のマスターとしておもてなしさせていただきます」

「ほう、それは楽しみだ」

 

 カリフに一礼して客間へ案内させようと背を向けて食堂を立ち去る。

 

 カリフはそれの後を追うために冷蔵庫を名残惜しそうに見つめてからプレシアの後について行ったのだった。

説明
結局、ハイスクールもなのはも載せちゃいました。

『新世界』
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